二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ボカロ】夢に惑わされて、【人柱アリス】
- 日時: 2011/11/17 22:22
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: hTgX0rwQ)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=21031
夢は一時の願いを膨らませるのでした。
.
@ ご挨拶、
どうも、知ってる方は知ってるでしょう蟻です。
今回は私のスレッド、[ボカロ曲を好き勝手に解釈してみた]からのリクエストで人柱アリスがあったのでこうして作らせていただきました。
長くなりますが、できるだけ詰め込みますので、宜しくお願いします。
この解釈が気にいった方は、上記のスレッドも見ていただけると嬉しいです。
ちなみに、更新は参照を優先させるので、こちらの更新は遅めになりますがご了承ください。
では、ルールを守ってゆっくりしていってね!
@ お客様、
ウォーカーさん
@ 目次、
#00 - 願望 ( 初めの少女と全ての原因 )
>>1 >>2
#01 - 正義 ( 正しいモノは案外脆い )
>>7 >>8 >>9 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16
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( 人柱にされたアリスは今頃何を想う? )
- Re: 【ボカロ】夢に惑わされて、【人柱アリス】 ( No.4 )
- 日時: 2011/08/09 15:56
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
>>3
どうも初めまして。
こんな早くにお客様が来るとは思ってませんでした…!
恐るべき人柱アリスの吸引力ですね!
面白いなどと言ってもらえて嬉しいです。リク曲とは言え、私がボカロと出会った初めての曲なので妄想とか思い入れとか色々入っています。
今から色々進めていくので今後も宜しくお願いします^^
- Re: 【ボカロ】夢に惑わされて、【人柱アリス】 ( No.5 )
- 日時: 2011/08/09 16:22
- 名前: ウォーカー ◆eY6C676Zvw (ID: Dscjh0AU)
おれも人柱アリスは大好きだな
ここまでよかったから結構期待してるからね
- Re: 【ボカロ】夢に惑わされて、【人柱アリス】 ( No.6 )
- 日時: 2011/08/09 16:37
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
>>5
あの狂気っぷりと無邪気さがたまりません。
期待、ですか。頑張らせて頂きますね!
- Re: 【ボカロ】夢に惑わされて、【人柱アリス】 ( No.7 )
- 日時: 2011/09/03 13:39
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
#01 - 正義
不思議の国に沿って世界を作って行こうか。僕はそう思い続けて何百年経っただろうか。そんな事はどうでも良いが、とにかく光を見つけなければ影は映らない。今の僕はただの影。まだ皆に見て貰えていない。
好奇心旺盛で勇ましくて、夢がある——そんな素敵な人を探して何百年。偽物の光らない空を見つめて、僕が考えていると、後ろから彼が声を掛けてきた。
「トラウムさん。アリス候補、見つかりました」
白いもふもふしてそうなウサギ耳を付けた少年、ラパンがそう言った。彼は今世紀に来た新しい役。彼女以外は、全員何代目になるか分からない。彼女はずっと、イスに座ったままだ。
今回の候補はどういう人なんだろう。いつもいつも、惜しい所まではいくのに、そこで逝ってしまうから困るんだよなあ。
「それで、今回はどんな人なの?」
僕が訊ねてみると、ラパンはアリス候補のリストと思われる紙を取り出して、僕に差し出す。それを手に取って眺める。その隣でラパンは、直立姿勢で立っていた。いやー、真っ直ぐだなあ。忠誠心と言い、強さと言い。
「ふうん。じゃあ、ラパン」
「はい、何でしょう」
「えーと、メイコ=S=ブルームは君に任せたよ。スペードの招待状を送ってあげて」
「了解しました」と、それだけ言ってラパンはそこを離れた。スペードのアイテムは、剣。勇ましさの象徴。勿論、それは色々な仕掛けがかかっている。例えば——全てを狂気に変えたり、とか。そうは思っていなくとも、自分の全てが狂気に変わればきっと生き物を殺す。そのスペードのアイテムで。しかし、その狂気に打ち勝つ者こそが本当の光。つまり、僕の望んでいるアリス。
光はどんなモノにも打ち勝てる。だから光は強いのだ。人間の欲より強い光は、全てを照らす存在。
——僕は、その存在が隣に在って欲しい。それだけなんだ。
- Re: 【ボカロ】夢に惑わされて、【人柱アリス】 ( No.8 )
- 日時: 2011/08/22 16:55
- 名前: 蟻 ◆v9jt8.IUtE (ID: V9u1HFiP)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
茶色のショートヘア。勇ましく、綺麗な顔立ちに芯の通った茶色の瞳。背筋は伸びていて、身長が高い。そして誰より——自身の正義を通す。それが、アリス候補のメイコ=S=ブルーム。
メイコは街から買い物を終えて、たった今、家に戻った。ポストの中に何か入っているのかとメイコは手を入れて調べる。メイコが何かを掴んでポストから手を出すと、メイコの手には一通の手紙が在った。
宛ては『親愛なるスペードのアリスへ』と書かれている。どういう事なのか、とメイコは首を傾げながら家の中へと入った。
そして、玄関で手紙を開く。中には、赤いスペードが描かれているカードと小さい剣のレプリカ。カードにあるスペードの下には、文章が書かれていた。
————メイコ=S=ブルーム様へ。と始まり、不可思議な内容の文章がそこに書かれていた。
アリス候補に選ばれた貴女を招待します。手紙に同封しておいた、スペードを持って不思議の国へとおいで下さい。森を抜ければ、きっと見える筈です——と。
メイコはその文章を見て、怪訝な顔をする。それはそうだ。いつに、どこの森に行けばいいのかが分からない。そして、可笑しな点が一つ。人間の世界では在り得ないアリス。その候補。脳がそれを受け付けないのは当たり前の事だ。不思議の国も、その主役のアリスも、この世界に実在などしていないのだから。
メイコはその招待状を見て、それをすぐゴミ箱に捨てる。
「在り得ない、わよね」
悲しそうに、そう呟いた。
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