二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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学園アリス〜初等部編〜    コメ頼む
日時: 2011/09/18 18:51
名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)

はじめまして、私は刹那と言います。

えっとこの小説は、『学園アリス』のニ次元小説です。
主人公が違ったり、登場人物が違ったりするけど、気にしないでください。

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Re: 学園アリス〜初等部編〜    コメ頼む ( No.65 )
日時: 2011/09/28 22:18
名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)

『プリンシパル』

薫「へ〜、ここが技術系エリアか」

ゲームで棗の奴隷になった薫は、棗たちと一緒に技術系エリアに来ていた。
技術系エリアには、動くぬいぐるみや植物がたくさんあった。
薫達は、技術系エリアに入っていろいろ見て回っていた時に、一番盛り上がっている蛍の所へ行ってみた。
蛍は今、自分が作ったロボを披露しているところだった。
重田は、今周りにいる大人の人を説明してくれた。

重田「今井さんの発明のファンなのよ。どう見てもアラブの石油王とかアメリカの財閥クラスばっかり。今井さんが入ったことで、技術系のスポンサーが二つも増えたのよ」
薫「ホント!?すごいな〜蛍って」
重田「今のパフォーマンスで、またスポンサーが増えるんじゃない?技術系は大安泰ね」
棗「けど、今井自身はくだらねぇファンにちやほやされて、うれしくもなんともねぇんじゃねぇのか?」

そこへ、鳴海先生がこちらへ来ながら言った。

鳴海「確かに、彼女がほめられて嬉しがるところなんて見たことないね」
薫“今の自分に満足せずに、もっと高い所へ行こうとしてるんじゃないかな”

薫はそう思いながら、蛍を見つめていた。
蛍は、その視線に気づいたようで薫達の方へ向かってきた。

薫「お疲れ様、蛍」
裕「ねえ、あのアトラクションも、蛍ちゃんの発明だよね」

委員長が指差した方向には、にわとり形の乗り物があった。

流架「あの頭の旗をたくさん取った人が勝ち?」
蛍「まっ、そんなとこね」
薫「私やりたい!いいでしょ?棗」
棗「勝手にしろ」
薫「それじゃあ行ってきま〜す」

薫は、乗り物に乗りゲームを始めた。
次々に、旗をとっていったが途中でとられてしまった。

薫「あっ!」
?「へっへっへ」
薫「あ〜あ、取られちゃった」
蛍「何やってんのよ、取り返せばいいじゃない」
薫「え?取り返していいの?」
蛍「いいわよ」
薫「それじゃあ...」

薫は、取り返しに多分A組と思われる子に向かっていった。

A組の子「ふん!」

A組の子は、勢いよく地面を蹴って飛んだ。
見ていた観客は「オ—!」と驚きを声に出した。

薫「これって、飛べるの!?」

薫は、蛍の方を見て聞いたら、蛍は驚いた顔をして言った。

蛍「そんな、それに飛ぶ機能はついてないはず...」
薫「え?」

蛍と薫が話し合っていると、突然乗り物が暴走し始めた。
A組の子を乗せた乗り物は、アーチを壊しながらすごいスピードで宙を飛んでいる。
蛍は、すかさず近くにいた奨翔の所まで行った。

蛍「ねえ、あんたの遠隔操作でなんとかならない?」
奨翔「無理だよ、あんなに動いてたらコントロールできない」
薫“大勢の前で見せたくないけど、しょうがない”「蛍!私がやるから下がって!!」

薫は、乗り物から飛び降りて、アリスを使って宙に浮いて助けに行った。

薫「動かないでじっとしてて!」
A組の子「お姉ちゃん!」
薫「もう大丈夫だよ」
A組の子「恐かったよ〜」
薫「よしよし」

薫は、A組の子を抱き寄せて地上に向かったその時!
ガッシャ—ン!!
A組の子が乗っていた乗り物が爆発して、薫とA組の子が巻き込まれた。

蛍「薫!!!」
裕「薫ちゃん!!」

煙の中から、薫とA組の子がでてきた。
間一髪のところで薫がバリアを張り、爆発した機材の破片が飛び散るのを防いだのだ。A組の子は、薫に守られて無傷だったが、薫が飛び散った破片が当たったのか、右腕にケガをしていた。

蛍「薫!!!あんたケガして」
薫「これくらい心配ないよ、ただのかすり傷だ」

薫は平気な顔して答えたが、ホントはとても痛かった。

裕「それにしても、何で飛んだの?」
蛍「さあ、あれには飛ぶ機能なんてついてないし」

蛍がそう話していると、A組の子のお兄さんが駆けつけてきた。

兄「健二!」
健二「お兄ちゃん!」
兄「ケガはないか?」
健二「うん」
兄「ありがとう、弟を助けてくれて」
薫「いえ、ケガがなくてよかったです」

急に野次馬たちがざわついたので、見てみると学園の幹部たちが騒ぎを聞きつけてきた。

裕「学園奏代表の桜田さんと、潜在系奏代表の今井さんだ。初等部、中等部、高等部をまとめるプリンシパルだよ」

幹部「事故が起きたのはどこだ!」
桜田「くわしく調査して、報告してくれ」
今井「はい」

そう言うと、桜田さんは現場から離れていった。

野次馬「今井さんだ、見ものだな」「幹部は、学園祭で事故を起こした者を許さないからな」「ただ事じゃすまないぞ」

Re: 学園アリス〜初等部編〜    コメ頼む ( No.66 )
日時: 2011/09/29 18:40
名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)

『蛍のヒミツ』

今井「ケガ人は、君か?」
薫「えっ、ええ」

今井さんは、薫の右腕を見ながら自分の右手をケガのところへ当てた。
すると、右腕の痛みが引いていった。

今井「まだ、痛むか?」
薫「いえ、全然。もう、なんともありません」

それを聞くと、今井さんは薫の所から離れて行った。
委員長が、今井さんのアリスについて教えてくれた。

裕「今井さんは、癒しのアリスの持ち主なんだよ」
薫「癒しのアリス?ケガを直したりする?」
今井「このアトラクションの責任者は?」
蛍「はい」

蛍は、今井さんの前に来て言った。

今井「事故の原因は君か」
薫“蛍....”
健二「そのお姉ちゃんは悪くないよ。悪いのは僕だよ」
兄「健二」

兄の話によると、健二くんのアリスは乗った乗り物を自由に飛ばす事ができると分かった。

健二「僕、自分のアリスを使ってみたかったんだ。だから、悪戯してにわとりを飛ばしたら、途中からアリスが止まらなくなっちゃったんだ」

薫は、健二の前まで行き、肩に手をやって言った。

薫「過ちは人の歩みを止める枷にあらず、心を育てる糧である」
健二「え?」
今井「何にせよ、保護者としてきちんと弟の面倒をみなかったお前のミスだ」

今井さんは、薫を後ろにやりながら健二の兄に言った。

兄「すっすみませんでした」
今井「今回は、そこ初等部の子のおかげで大規模な事故にはならなかったが、もし止められなかった時では遅いんだ」

今井さんは、人差し指を兄の額にあてた。
すると、急に頭を抱えて地面に膝をついた。

今井「これが、けがをしたあの子の痛みだ」
薫「私の痛み?」
裕「今井先輩は、癒しと表裏一体のアリスを持っているんだ。痛みを記憶して、それを第三者に移すことができるんだよ」
薫「それじゃあ、私の痛みをあの人に移したってこと?」
 “そんな!爆風で受けた痛みなんて尋常な痛みなんかじゃ...”
今井「以後、同じ事故が起きないよう、注意してほしい」
薫「あっあの、ありがとうございました」
今井「礼には及ばない」

今井先輩は、そう言うを他の人に本部へ連絡するように言った。

幹部「今井さんが戻られるぞ、道を開けろ!」

野次馬達は、ぞろぞろと道を開けたが蛍は今井先輩の前に立った。
すかさず、幹部が言った。

幹部「おい、そこの初等部!道を開けろ!」
今井「まて」
蛍「.....初めまして」
今井「初めまして」
幹部「先輩」
今井「これは多分、妹だ」

そこにいたすべての人が、驚きの声を発した。
当たり前だろう。今まで、そんなそぶりは見せなかったのだから。

Re: 学園アリス〜初等部編〜    コメ頼む ( No.67 )
日時: 2011/09/29 19:02
名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)

参照が300突破!!!!!

もう、うれしくて涙でそう。(泣)
めっちゃくちゃ下手だけど、見た人の期待に答えれるように頑張りたいです!!!

これからも、よろしくお願いしますね〜。

Re: 学園アリス〜初等部編〜    コメ頼む ( No.68 )
日時: 2011/09/29 20:33
名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)

『今井先輩』

蛍と今井先輩は、事故の起きた場所から離れて一緒に学園へ戻って行った。
薫と委員長と流架は、蛍と今井先輩の後をこっそり追った。(さすがに棗はこなかったが...)

裕「何で僕分からなかったんだろう。今井さんに、今井奏代表、よく見れば顔も何となく似てるのに〜僕のバカ」
流架「でも、初めましてって言ってたよな?もう半年も学園にいるのに、一度もお兄さんに会わなかったのか?」
薫「それはないと思うよ。確か、今井先輩がこの学園に来たのは、今井さんが5歳の時だから蛍の事を知らないのは当然だよ」
裕「よく知ってるね。どこから聞いたの?」
薫「友香先輩。あの人なんでも知ってるから」

前に友香先輩が、今井先輩についていろいろと教えてくれていたのを思い出した。(もちろん、桜田先輩の事も)
友香先輩は、どこから聞いてくるか分からないけど、100%確実なので信頼できる。
すると、二人は立ち止り、蛍から今井先輩に話しかけた。

蛍「両親から聞いてました。私が生まれる前にあなたが、学園に入ったこと。そして、入学以来両親があなたに一度も会えなかったこと」
今井「妹が生まれたと言うのは、彼らからの手紙で知っていた。君がアリスとして入学したことも、報告は受けていた」

その会話を、薫達以外に聞いていた人がいた。
鳴海先生だ。
鳴海先生は、木の影から二人の様子をじっと見ていた。

今井「同じ学園にいる以上、いずれ会う機会もあると思っていた」
蛍「なんで両親に一度も会おうとしなかったんですか?模範生なら、望めば面会の機会だってあったろうし、手紙の返事だって一度も」
今井「彼らがこの世に僕を生んでくれた事には、感謝している。しかし、それ以上でもそれ以下でもない。もうお互い、住む世界の違う人間だ。とくに、面会する必然性を感じた事はない」

蛍は、その発言に驚いたのか黙ったままだった。

今井「残念ながら、まだ幹部としての仕事が残っている。もう話している時間もない。とにかく、妹がアリスだったことには僕にとって喜ばしいことだ。困ったことがあったら、いつでも相談に来てほしい。助力は惜しまない」

今井さんは、そう言って蛍の元から去っていった。

蛍“機械的なセリフ、事務的な態度、冷たい目”
薫「ほーたる」

薫は、蛍の後ろに立ち、名前を呼んだ。
蛍が、答えを求めてさまよってるように見えたから、心の中で、「蛍は一人じゃないよ」って言いながら....。

Re: 学園アリス〜初等部編〜    コメ頼む ( No.69 )
日時: 2011/09/30 18:43
名前: 刹那 (ID: ia9Umcvq)

『流架の思い』

薫と流架は、蛍と委員長に別れを行ってから、棗と一緒に晏奈ちゃんの手造りパイを食べに行った。

晏奈「おまたせ〜、晏奈特製のミラクルパイだよ」
薫「ありがと、晏奈ちゃん」

晏奈が持ってきたパイは、紫色でふつふつと煮えたぎっていた。
薫は内心、食べられるのかな?と心配だったが、晏奈ちゃんがせっかく作ってくれたのだからと、意を決して食べようとしたその時!
バッシャーン!!!
急に棗が、ポットの中身を薫に向かってぶちまけた。

棗「....行くぞ」
薫「ちょっ棗!」

薫と流架は、晏奈ちゃんに謝ってから、棗を追いかけた。

薫「棗は、なんであんなことしたんだろう?」
流架「多分、晏奈ちゃんを傷つけないためだと思う」
薫「傷つける?」
流架「あのパイは、腐ってたんだよ。腐ってるなんて言ったら、晏奈ちゃんが恥かくだろ?」
薫「だから棗は、自分が怨まれるようなことを?」
流架「棗は、本当は優しいんだ。確かに、は向かってくる奴には容赦ないけど」
薫“それって、私の事?”
流架「けど、仲間と思った人間は最後まで見捨てないし、いつも自分が傷つく道ばかり選んで...」

薫は、棗に初めて会った時、何で自分に似ていると思ったのか分かった。
棗は薫と同じで、自分が傷つくのはいいけど、相手が傷つくのはいやなんだ。
それを、流架は誰よりも知っている。棗も、流架の事を一番に考えている。
薫は、そんな二人が羨ましかった。
薫には、自分の事を知ってくれる人がいなかったから、余計に寂しくなった。


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