二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 祈跡と悲願とユートピア 〈inzm〉
- 日時: 2012/03/29 13:50
- 名前: 天音 (ID: cSw9GUzL)
- 参照: 建て直しスレです。
「ちょっとそこのお嬢さん、ユートピアの意味をご存知かい?」
『夢にまで見たのは染まりすぎた世界』
*Plans*
『終わる世界に花束を、』連載中。
▼ First
こんにちは、天音です。
クリックありがとうございます。
イナズマイレブンの二次を書かせて頂いております、ばっちり駄文ですあしからず。
東方、ボカロ、が好きなただの馬鹿でございます。
▼ Attention
1 荒らしその他迷惑行為はお控えください。
2 パクる価値なんて皆無です、色々勿体無い。
3 駄文です。世界一駄文です。
4 オリキャラ出ます。
5 グロい表現もあります、閲覧は自己責任で。
▼ Guest
▼ Contents
『終わる世界に花束を、』
壊すことは容易、癒すことは困難。
動き出した終焉への歯車は軋みながらも確実に作動する。
時計の針が逆さに回りだしたとき
はたして世界は何を思うか。
>>1 『 それは遠い昔の今日のこと 』
>>2 The world
>>3 Place
>>4 Magic
01
>>5 (1) それが偶然か、だなんて問う者も居ずに
>>6 (2) 貫いたのは憎悪に歪んだ白羽の矢
>>7 (3) 駆け巡るは運命、迷走するは姫君
>>10 (4) 人の都合なんて知らないの、と彼女は笑う
>>16 (5) 花香る城で場違いの喜劇を貴方と共に
>>18 (6) 慣れより怖いものはない、はず
>>25 (7) 美しい花とて差す影は無彩色にしかすぎない
>>29 (8) 無知の世界で静かに微笑むのは誰?
>>30 (×) To be next →
02
>>34 (1) かたや刹那主義の暴走、かなた治癒術の奔走起因
>>38 (2) 残ったモノは変幻自在の空想と固定頑念の幻想
>>43 (3) 花畑の裏側は永遠に終わらない宵闇世界
>>47 (4) 蠢く花影、響くは銃声、視界に入るは真紅の絶叫
>> (5) 悪循環を嘲笑するのはすべての起因と最後の砦
>> (6) 汚染された景色の中で一閃の光は駆る
- Re: カタストロフィーは永遠に、 〈inzm〉 ( No.2 )
- 日時: 2012/01/15 11:07
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
The world
王国
全ての王国は巨大な一つの島で大陸自体が王国になっている。
世界は九個の王国からなっている。
(アインスフェーブス)
“最上位の太陽”を意味する国。
治安や経済状況もよく世界一の広さを誇るうえ沢山の国から移住者があり“世界の交点”ともよばれる。
物語の主な舞台となる王国。
(ツヴァイヒンメル)
“二枚の天空”を意味する国。
治安、経済状況共に安定していて穏やかな空気が流れる。
医療術に長けておりその道では最先端を行く。
(ドライドラッヘン)
“三匹の竜”を意味する国。
商業が活発で賑やかな都会。しかしそのぶん政府の目の届かないところではかなり犯罪が多発しているらしい。
(フィーアトレーネ)
“四つの涙”を意味する国。
治安、経済状況も良く二人の姫が治める。
四つの湖が有名な美しさを漂わしている優雅な国。
(フュンフブルーメ)
“五種の草花”を意味する国。
国名の通り草花が多く一年中暖かい気候。
温厚な人が多いため武力は皆無といっても過言ではない。
(ゼクスクランツ)
“六度の輝き”を意味する国。
経済状況はいいが国内での紛争が起こっているため治安は悪い。
(ズィーベンガイスト)
“七面の妖”を意味する国。
とは言えど何百年も前に滅んだ王国のため王家は不在。亜空間の多く点在する島。
(アハトオルカーン)
“八回の大風”を意味する国。
治安、経済状況共に良好で国交も盛ん。
王族はおらず国民の意志で動いている珍しい国。
(ノインモーント)
“九重の月”を表す国。
貧富の差が激しく王族への反乱の末全くの無法地帯となった。トップは一人の少女が勤める。
随時更新。
- Re: カタストロフィーは永遠に、 〈inzm〉 ( No.3 )
- 日時: 2012/01/15 11:11
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
Place
[夢月夜行/ムゲツヤコウ]
奏始が店長を務める喫茶店兼情報屋。
情報網の広さと茶葉の質が良いことで評判。
[戦神の箱庭/アテナズガーデン]
通称“闘技場”。
“最上位の太陽”北西部に位置し、独自のシステムの元で戦闘が行われている。
[イークゲート]
各国に存在する自国と他国を繋ぐ空間の歪み。利用者の意志によって転送される国はコントロールできる。地域までの指定は不可能なため空間から空間までの転送となる。
(随時更新)
- Re: カタストロフィーは永遠に、 〈inzm〉 ( No.4 )
- 日時: 2012/01/15 11:16
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
Magic
[ 主属性 ]
個人が使役する魔法の種類。
発動方法は魔法陣が主となる。
水、炎、雷、風など多くの人々が使役する属性魔法と
幻、時限、時間、転換など自身が司る特殊魔法の二つが存在する。
特殊魔法については一人一つに限るが属性魔法は特訓次第で増やすことも可能。
〜属性魔法〜
水(氷)、火(炎)、光、闇、雷、風、地、星 等々
(氷は水に、炎は火に含まれる。)
副属性
早い話がサブの属性。
ただあくまでも副なので使用方法などは変わってくる。
自分や他人に効果を及ぼす魔法等攻撃には向かない魔法が多数。
(例外もあり)
- Re: カタストロフィーは永遠に、 〈inzm〉 ( No.5 )
- 日時: 2012/01/15 11:50
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
01
(1)
「はぁ?世界終末……何?」
「……“世界終末伝説記”。何百年も前の伝記よ。」
「そんなの見てないで仕事しろよ永恋。」
「いいじゃん、どうせ今の時間は客もいないし。」
情報屋兼喫茶店“夢月夜行”。四人の人物が経営する小さいながらも結構有名な小店舗である。
「客がいなくても店員はしっかり働けサボり魔どもが。」
店内を掃除しながら言う少年————というより店長。
“天咲 奏始”、店全ての雑務をこなす働き者。
そんな彼の耳には「客もなにも今朝の五時なんだけど。」とあくびをしつついう少女の声は届かない。ただ赤い目を光らして汚れやホコリと戦っているだけである。
「奏始さぁ……絶対人生ムダに過ごしてるよな。」
「……僕もそう思う。だって毎朝五時に起きて掃除とか……ねぇ。」
カウンター席に座り奏始を哀れそうな目で見る二人は“落妖 誓許”と“神原 結祈”。
いずれも広い情報網を持つ店員で店番をサボったり、客に喧嘩を売ったりと問題を起こしては日々店長の鉄拳をくらっている。
そしてグダグダと話す二人の近くで床に座り込み分厚い伝記を読んでいるのは“花園 永恋”。
この店名物のブレンドティーを作っている副店長。前の二人程ではないが問題を起こすこともしばしば。
そんな四人で構成されているこの店。
開店時間は朝六時。
開店当初は早すぎる、と文句を言っていた店員達も今はそんなことを言う暇は無いと自覚しているようで
「うわ、もう六時!?早ッ!!」
「僕のエプロンどっかいったー!!」
「結祈のエプロンはあの椅子の上!!」
「あ、奏始ナイス!!」
ドタバタしているとカタリと音を立てて入り口が開く。それと同時に店内に飛ぶ四つの声。
「「「「いらっしゃいませ!!」」」」
各々返事をしながら席に着いた二人の少年。。
一人は水色、もう一人は銀とも灰ともとれる色の髪。
いつもどおりの風景、
「あ、なんだオマエらかよ。」
「……悪かったな俺達で。」
いつもどおりの客
「誓許、お客様は神様だ。たとえ煩くて腹が立とうともな。」
「ちょ、天咲君何がいいたいの?」
いつもどおりの店員
「……僕ちょっと遊びに行ってくるー!!」
「結祈、お前店員。……それと逃げるならオレもつれてけ!!」
「誰が逃がすか馬鹿共が。」
今日もいたって平凡な一日の始まり。
夜が明け朝日が世界を照らすように、
人が生まれいずれ死ぬように、
出会いのあとには別れがあるように、
ただただ世界はその理とともに回遊をする。
神が居ようが居まいがそれは変わることのない暗黙の了解。
時計の針は一定方向にしか進まない、当然であり必然。
「さあ、終わりをはじめようか。」
差し出す手には何も無くとも、青年は笑う。
- Re: カタストロフィーは永遠に、 〈inzm〉 ( No.6 )
- 日時: 2012/01/15 12:23
- 名前: 天音 (ID: P/D0CuiW)
(2)
「いや、別にそれで困ることも無いからいいんだがな……。」
「むしろ平和でありがたいよ?仕事も少数でいいからね。」
只今午前七時。
開店から一時間たった店内にはちらほらと客の姿が見え始めていた。そしてその客の中の二人が上記のように語る少年ら“風丸一郎太”と“吹雪士郎”。
此処、世界の交点と呼ばれる国で『陽雷』と言う簡単に言うなら何でも屋、そこで働く二人。
聞いた話だと夜通しの散策活動の帰りらしい。
カウンター席に座り、注文したブレンドティーを口にしつつそう言う彼らの前にはカウンターを挟んで店長の奏始と店員の結祈。ちなみに残りの二人は店の奥で接客中である。
「なんか不思議な話だね、僕そんな情報一つも知らないけどなぁ……。」
そう呟いた結祈の手元には風丸の持参したこの地域一帯の地図。ところどころに赤い丸印がつけられたそれを眺め、青い瞳に疑問の色を浮かべる。
「それで何か手掛かりはあったのか?どう考えてもそんなの異常だろ?」
顎に手を当て言う奏始に対し吹雪が目を伏せ首を振る。
「僕や風丸君も色々と調べてるんだけど何も手掛かりになるようなことは見つからないんだ。伝記や文献を調べてるはずの鬼道君や豪炎寺君からもそれに関わる連絡は一切ないし、これといった大事件でもないから……。」
「だから、とりあえず今出来ることはその“異常”がどこまで進んでいるのか知ることだけで、地図の赤丸が付いてる所が比較的被害が大きいと判断した場所なんだよ。」
はぁ、と息をつく風丸、そんな彼の様子を見る奏始。
先程からただひたすら地図を眺めている結祈に対し“神原さんはどう思う?”と吹雪が問う。
地図から顔を上げた彼女はしばらく考える仕草を見せるとややためらいがちに口を開いた。
「さぁね、色々と聞いた話では“魔物の力が強力になる”なんて事例は山程ある。現に十二年前がそうだったらしいし、地域に限ったら三年前“二枚の天空”南部が、五年前には“九重の月”北部と西部がそうなった。
でも————」
言葉を止めまた少し考える結祈。どうやら情報屋の名は伊達じゃないようで知識量は軽く常人の上を行く彼女。
しかしそんな彼女でも、
「————“魔物の弱体化”なんて聞いたことないよ。」
と、答えたきり口籠もるしか術がなかった。
同日、同時刻。
“最上位の太陽”周辺地域————
「いつもより弱かった……国民の言う通りだ……。」
足元に赤い魔法陣を敷いた少女は言った。
まばらに落ちている大量の焦げた肉片はおそらく彼女の仕業だろう。
「……まぁいいや!!それよりクレープ食べたいな〜……。」
再び歩き出した彼女を人はこう呼ぶ。
————“炎の天使姫”と。
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