二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜
日時: 2010/04/28 16:53
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

どうも、紅です。
今回で二作目の作品です。
『FARIYTEIL』の短編集も書いているので、是非見に来てください。

注意事項
1・荒らしは止めてください。
2・コメント下さい。
3・コメント下さい。

です。2と3、重要です!!

この三つがOKな方は、このままお進みください。

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Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.37 )
日時: 2010/05/08 08:57
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

第九訓【後に残ったこの】

欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい。

その金の鍵、金の光が欲しい。

なのに何度つかもうとしても、その光は己の手から逃げてしまう。

逃げないで。

もうすぐ、壊れてしまう。


右脇から飛んできた刀を木刀で受け止め、そして弾く。

刀についていた血が、木刀にベッタリと付着した。

「しつけーんだ、よっ!!」

再び振り下ろされる刀にも構わず、銀時は獣の塞がってしまった傷口辺りを木刀の先端で突いた。

骨が軋む耳障りな音がしたと思うと、近くの民家に獣が突っ込む。

もうとっくに逃げていたと思っていた残りの市民が、悲鳴を上げて逃げて行った。

ガラッ、と崩れた木材を押しのけ、獣が立ち上がる。

土煙の間から見えた先程突いた部分は、青い痣のような物ができていた。

そして土埃が完全に消えると、その現れた獣の姿に、一同は呆然とした。

「な、お前……」

女だったのか、と言おうとした銀時は、わき腹に鋭い痛みを感じた途端、地面を平行に添って吹っ飛んだ。

「忘れてもらっちゃ困る」

『赤い』少女は笑い、張り直したであろうピアノ線を、自分の指でピンと弾く。

そして『赤い』少女は、立ち上がった獣の方へと向き直った。

桜色の髪は無造作に垂らされ、腰まで伸びている髪はマントから染み込んだであろう隊士達の血が付着していた。

目元以外を隠していた布は、吹っ飛んだ衝撃で瓦礫と共に落ちていた。

そしてその瞳。

マントの間から見えていた赤い瞳は、先程よりもギラギラと底光りし、何かを探しているよう。

それなのに、焦点が合っていないのか酷く不安定だった。

「…………」

薄い唇が、静かに開く。

そして、握っていた刀を目の前にいる『赤い』少女へと先端を向けたかと思うと、勢い良く投げた。

「がっ!!」

「!!?」

突然の出来事で反応できなかったのか、『赤い』少女の腹部に刀が刺さる。

貫通した刀は勢いで倒れた『赤い』少女を地面へと縫い付けた。

それを見ていた一同は目を見開いた。

こいつ等、仲間だったんじゃなかったのか、と。

しかしその中で一番動揺していたのは葵だった。

「赤姫!」

そう言おうとし口を開くが、喉まで出掛かった言葉はすぐに飲み込まれる。

(まだだ。まだここで失敗なんかできねえ)

目の前で痛みに苦しむ『赤姫』を苦い顔で見ると、すぐに何事も無かったかのように視線を逸らした。

「邪魔しないで……」

赤黒いマントを羽織った元獣の少女は、鈴の鳴るような声で呟く。

しかしその声は小さいのにも関わらず、反対の民家まで突っ込んだ銀時に聞こえる程、澄んだ声だった。

「邪魔、しないで……」

コツ、と歩く音を立て近づき、地面へと縫い付けられた赤姫の体から自分の刀を引き抜く。

「ぐ、あああああああああああああぁぁぁぁぁ!!」

痛みに絶叫し、顔を歪める。

しかし少女はそのまま刀を引き抜き、血のついた刀をブンと振った。

地面に、血が飛び散る。

痛みで気を失ったのか、赤姫は動かなくなり、なんとか小さな呼吸だけが聞こえた。

そして刀を再び手にした少女の視線は赤姫でなく土方達でもなく。

「…………」

立ち上がり近づいて来る銀時だけを、焦点の定まらない瞳で見つめていた。

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.38 )
日時: 2010/04/28 16:53
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

書いていた本編の【FARIYTEIL】が消えちゃいました。ので、新しくこのカキコの方で書くことにしました。
題は【FARIYTEIL〜最後の一瞬まで〜】です。

暇でしたら是非来てくださいー。

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.39 )
日時: 2010/05/08 09:20
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

第十訓【言いようの無い虚無感】

ひしひしと全身に感じる威圧感。

まともに見れない程強い眼差し。

何を求めている。

深紅の瞳の奥底に。


「…………」

ゆっくりと近づくが、相手に動きは無い。

ただ立ち尽くしているだけ。

(何が目的だ?)

心の中で呟くが、そんな事解るはずも無い。

研究所からの逃亡。神を呼ぶ声。仲間だと思える少女への刀。何故か自分に向けられる眼差しと執着力。

繋がっているようで繋がっていない。

意味があるようで意味が無い。

(解らねえ奴だな)

しかし。

そんな事はとりあえずどうでも良い。

今は。

売られた喧嘩を買うだけ。

赤黒いマントを羽織った少女が一瞬、目を細めた。

それが合図だったかのように、両者は刀を振り上げた。


自分が探しているのは、一体何なのだろうか。

今だ薄暗い視界で金色の光を追う少女は、ふと思った。

この光を見つけて、これは自分を自由にしてくれる鍵だと思ったが、今考え直してみると、それがただの思い過ごしじゃないかと感じ始めた。

もし。

もしこの金の鍵を手に入れたら。

自分はどうするんだ。

手に入れたところで、何がどう変わる。

自分は自由になれるのか。

今は良く見えないが、先程まで自分を追って来ていた連中は、きっとあの男達の差し金だろう。

そしてこの金の光。

金に見えたと思い目を細めれば、仄かに銀色に輝くこの光。

手にしたら、捕まってしまうのか。

けれど、なんとなく今の動きを止められる事ができなかった。

確信は無い。

けど。

この光を手に入れれば、ついて行けば。

自分は自由になれる気がする。

自分の事が解る気がする。

きっと自分が「誰か、」と呼んでいた者は、この人物に違いない。

神より絶対の確立で自分を導いてくれる。

そんな気が、する。

手を伸ばしても避けられる。

この手にその光をつかめることは出来るのだろうか。

そしてまた、刀を振り下ろす。

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.40 )
日時: 2010/05/08 10:39
名前: 柚莉(●>ω<●) (ID: /dA6IieT)
参照: 名前変えました!!もと杏里ですヨロ(`・ω・´)スク!

オリキャラ募集方法

名前【柊杏奈(ひいらぎあんな)】
年齢【16歳】
性別【女】
性格【天然、あほ、ドジ、鈍感、バカ。でも、すごく優しい。だが、決してぶりっ子じゃない。しかも、自分が可愛いのにきずいていない。ドジなので銀時から心配されてる】
容姿【小柄な顔をしており、小柄な顔の割に、つぶらで綺麗な茶色の瞳(め)をしており、唇は綺麗なピンク色。髪はさらさらで綺麗な栗色の髪をしており肩までの長さ。ものすごく可愛い。モデルより断然可愛い。黒のブロックチェックのノースリープチェックワンピの下に長袖の白いシャツを着ている。その下にブラックのクロップドパンツを履いている。靴は黒と白の入った、ハイカットスニーカ。何故か江戸には無いような服を着ている】
要望【高杉晋介とカップリングがいいです。銃、刀は銀時以上、鬼兵隊以上、新撰組以上。空手、柔道が得意で両方とも黒帯び。攘夷戦争で銀時達の戦友である。白悪鬼と言う異名を持っている。万事屋に住んでる。いつも、鬼兵隊の所に行ってる。みんなの事は下の名前で呼び捨て。お妙ときゅべいは妙っちと九っち】
サービスボイス「柊杏奈っていいます。よろしくね♪杏奈って呼んでね♪」
       「いった・・・。またこけた・・・」
       「私は自分のために戦うんじゃない。みんなを守るため・・・」

はじめまして。
柚莉(ゆうり)といいます。
同じ銀魂小説を書いてる同士頑張りましょうbb

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.41 )
日時: 2010/06/16 13:00
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

し、しばらく来ない内に……。
ご希望通りになるか解りませんが、マイペースに進めていきます。
オリキャラごちそうさまです!


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