二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜
日時: 2010/04/28 16:53
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

どうも、紅です。
今回で二作目の作品です。
『FARIYTEIL』の短編集も書いているので、是非見に来てください。

注意事項
1・荒らしは止めてください。
2・コメント下さい。
3・コメント下さい。

です。2と3、重要です!!

この三つがOKな方は、このままお進みください。

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Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.12 )
日時: 2010/04/17 19:16
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

はい、がんばります!!
同じペースで進められるように。

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.13 )
日時: 2010/04/17 19:42
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

第参訓【なのにあなたは】

黒い土埃の臭いに混ざって、吐き気を誘う鉄臭い香り。

赤黒く汚れたマントで全身を隠した体から除く唯一覗く瞳は、飛び散った血同様、赤い。

「ここ、です」

口元から漏れるくぐもった声で、呆然としていた銀時はふと我に返った。

「なんだよ、これ」

笑った顔が、妙に引きつる。

赤黒い獣は空を仰ぎながら、片手に握っていた隊士を壁に叩きつけた。

ゴッ、と鈍い音。

悲鳴と共に近くを歩いていた人々が逃げるが、真選組と銀時達は、一歩も動けずにいる。

どういう事だ。

突如現れた赤黒い獣は、倒れた隊士を気にする事もなく踏みつけ、「ここにいる」と連呼している。

何故隊士達が殺されているのか。
何故こんなにも鉄臭いのか。
何故そんなに神を呼んでいるのか。

何故こんなにも。

「っ!!」

圧倒的な恐怖を与えられるのか。

「上等だ」

空から銀時へと視線を動かした赤黒い獣に、喉でくつくつと笑いながら腰に携えてあった木刀に手をかける。

殺される。

本能で解る身の危険を感じているのにも関わらず、何故笑いが漏れるのか。

虚ろな赤い瞳は、笑ったのか、目を細めた。


「ここに、いる」

神様神様。

本当にいるんですか。

いるのなら教えてください。

何故私はこんなにも体が思いのでしょう。
何故私は何も覚えていないのでしょう。
何故私は刀を握っているのでしょう。

何故私の周りは、血溜りしか存在しないのでしょう。

もしかして、神様はいないのですか。

だからこんなにも不安定なのですか。

教えてください、誰でもいいから。

神様じゃなくてもいいから。

誰か教えて。

誰か。

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.14 )
日時: 2010/04/19 17:06
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

第四訓【そんな私を】

「馬鹿が……」

じっと銀時を見詰めていた赤黒い獣の後ろに、土方が勢いよく飛び掛る。

左肩から血が出ているが、そんなもの気にしない。

仲間がかなり殺された。小さな傷一つに構ってなんかいられない。

「おおおおぉおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

振り下ろされた刀は地面に突き刺さり、岩の間に挟まった。

すぐ隣には刀を持った赤黒い獣。

そして、振り下ろされる。

「うおぉっ!!?」

突然の爆風に、銀時の足元まで吹っ飛ぶ。

痛む頭部と肩を庇いながら身を起こすと、バズーカを持った総悟が飄々とした態度で立っていた。

「そんなんだから土方さんは弱ぇんでさぁ」

弱い奴は引っ込んでてくだせぇ、と卑下するように呟き、土方に当たるはずだった刀を地面から引き抜く赤黒い獣を睨みつけた。

「まぁ、やってくれやしたねぇ」

倒れた隊士達をぐるりと見回す総悟は、余裕に見える。

そして突如赤い舌をちろりと出したかと思うと、刀を一気に引き抜き、間合いを詰めた。

かんっ!!、と金属がぶつかる甲高い音。

「神様……」

そして、呟き。

「ちょっと!!これ一体どうゆう事ですか?!!」

銀時の足元まで飛んできた土方に、新八が詰め寄る。

しかしそれに答える余裕がないのか、すぐに立ち上がった。

「うるせえ、一般人は引っ込んでろ」

そう言って、剣を交えている総悟達の元へ駆けていく。

「あ、おいっ!」

呼び止めようとする銀時の腕を、今まで黙っていた神楽が強くつかんだ。

「銀ちゃん……」

「何だよ」

普段見られない怯えた表情を浮かべる神楽は、小刻みに震えている。

「あいつヤバいネ」

「は?」

「あの赤黒いの……」

きゅ、と腕をつかむ力が強まる。

「血の臭いしかしないアル」

「それって……」

「人の臭いがしない」

怯える瞳に、今総悟の背中を斬ろうとする獣の姿が映った。


「ちっ!!」

後ろから迫る刀を避け、胸目掛けて剣先を突きつける。

が、直ぐに避けられ次の攻撃を仕掛けられる。

「くたばれえぇ!!」

総悟に気を取られていた獣が、後ろから飛び掛った土方に驚き、振り返ろうとした。

しかし間に合わない。

振り返ったと同時に、獣の右肩から腹まで、深く斬られた。

「うっ……ぐぅ……」

苦痛の声を上げ、ボタボタと隊士達の血の上に鮮血が落ちた。乾いてきた血がまた、鮮血によって潤う。

どうして。

襲い掛かる激痛に耐えながら、獣は問う。

どうして誰も、教えてくれないの。

世界に私の声は、届いているのだろうか。

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.15 )
日時: 2010/04/18 11:35
名前: Ive (ID: Rl.Tjeyz)

更新乙ーぅ^^

一応次にオリ出していいかな?

Re: 銀魂〜羽を折られた天使は飛べるのか。否、無様に地を這い回る〜 ( No.16 )
日時: 2010/04/19 16:30
名前: 紅 (ID: 7jEq.0Qb)

いいよー!
じゃんじゃん出してくれ!
ぶっちゃけキャラ考えるの苦手なんだよ。


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