二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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仮面ライダーDCD 最終章
日時: 2011/09/09 18:41
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: izFlvzlp)

はじめまして。モンブランと申します。
仮面ライダーディケイドの最終話後のストーリーを書くつもりです。では↓

※2011年1月19日、タイトルを『仮面ライダーDCD 最終章』に変更しました。これからもよろしくお願いいたします。


お客サマ

☆璃莉さん
☆鈴蘭さん
☆スズさん
☆蔵野さん


第一話『逃亡』>>1
第二話『来襲』>>2
第三話『巨悪の足音』>>3
第四話『第2の幹部』>>6
第五話『ガラガランダ』>>7
第六話『巨大ヘビ強襲』>>9
第七話『謎×謎』>>17
第八話『“実験者”』>>18
第九話『失われゆく世界』>>21
第十話『王と言う名の切り札』>>22
第十一話『蠢く陰謀』>>25
第十二話『禁断の箱』>>26
第十三話『大神官暴走』>>29
第十四話『大首領ライダー!?』>>30
第十五話『首領降臨、悪魔のライダー!』>>32
第十六話『チェンジ・リアル・空我』>>34
第十七話『シャウト・狙われたドライバー』>>35
第十八話『終止符・DCD』>>36
第十九話『衝撃・プロジェクト‐クライン』>>41
第二十話『第零楽章/やってきた青年』>>45
第二十一話『第零楽章/第十号』>>47
第二十二話『第零楽章/紅渡』>>49
第二十三話『第零楽章/キバの世界』>>51

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Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.29 )
日時: 2011/01/11 21:16
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: 97uBXX7z)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

第十三話『大神官暴走』



次の日、“城”の倉庫前にはたくさんの構成員が集まっていた。どうやら倉庫でぼや騒ぎがあった様だ。
そこへ、野次馬を通り抜けシャドームーンがやってくる。

「どうしたんだ?」

シャドームーンが野次馬の一人に聞くと、倉庫の奥から一人の男が出てくる。
「どうやら倉庫内で爆発が起こった様ですね。中の物は殆ど使い物にならないほど壊れてしまっています。」

この倉庫は構成員が『ライダー大戦の世界』で使用する物資のほぼ全てを保管する場所で、かなり広い。その倉庫をほぼ全壊させるほどの威力の爆発を起こせる者など居るのだろうか?できたとしても、そんな事をする理由がどこにあるというのだろうか?
シャドームーンが首を捻っているところに、ビシュムが現れた。

「今度は第一倉庫が全壊ですか……。なんだか不吉なことばかり起きますねえ。」
そう言うと、彼は倉庫の中へ入ろうとする。

「………なあ、この倉庫って、入っても安全なんだろうな?」
そこへ、シャドームーンがビシュムに問いかける。


「私が入れるんです。大丈夫ですよ。」
ビシュムは、そのまま倉庫へ入って行った。











次の瞬間。









大きな爆発音と共に、倉庫が火を噴いた。周囲は焼け、野次馬達は蜘蛛の子を散らすように逃げていく中、シャドームーンが叫ぶ。

「救急班と消防班を全員連れてこい!大神官を一刻も早く救助しろ!」

……と言ったものの、シャドームーンにはビシュムが無事であることなどとうに解っていた。
ビシュムの能力は“未来と過去の幻視”。その能力を持つ者が爆発の起こる場所にわざわざ入っていくのなら、自らが生き延びるための方法を理解しているはずだ。



そして何より、この爆発が大神官なるビシュムにより引き起こされたこと……その方がはるかに重要だが……それも解った。


その頃、ビシュムは燃え盛る倉庫内を進み、非常階段の近くまで来ていた。

「もう少し…もう少しで私が大ショッカーの大首領だ……。」
そう呟きながら、非常階段のドアを押す。


第十三話『大神官暴走』 柊

Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.30 )
日時: 2011/01/12 18:34
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: 97uBXX7z)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

第十四話『大首領ライダー!?』



「あれ?もしかしてビシュっちゃんじゃないの?」
場に似つかわしくない声が倉庫内に響く。そこにいたのは仮面を外した大首領だった。
黒い髪は短く切られている。なかなかハンサムな顔立ちだ。


「貴方は……。」
一瞬ビシュムの顔が強張る。


「『大首領室に居るはずの貴方がなぜここに?』って言いたいんだろ?」

大首領の声が一転、ハスキーな声から低いどすの利いた声になった。


「いえ、私は……。」

ビシュムは混乱していた。彼の幻視では大首領は未だ大首領室に居るはずだったのだが、その本人が今自分の目の前に居る。


「それにしても、なんでそんな覆面被ってるのさ?せっかくの人間に似た顔が台無しだよ。」

声がハスキーなものに戻る。大首領はビシュムに近づき、懐から取り出したナイフでビシュムの顔を切る。
顔から血が滴り、青い皮膚が破ける。中には肌色の皮膚が見える。

ビシュムは恐怖によるものか、驚きによるものなのか、全く動く事が出来ない。

大首領は青い皮膚を引きちぎる。するとその中には、明らかな人間の顔が見える。
左目の上に青、脇に赤い装飾があり、髪は真っ白でかなり長く、頭の上で束ねられている。





「ちいィッ!!」

ビシュムは間合いを取り、目から熱線を発射する。


その光線は大首領の頬をかすめ、彼の顔に一筋の火傷が出来た。



「ハハ……ハハハハハハ!どうした大首領!かかってこい!そうだ、せっかくだから地の石の力も使ってやる!」

ビシュムは懐から黒い石を取り出し、それを床に叩きつける。石は砕け、ビシュムの姿が一変した。

四肢は翼竜のそれに似たものになっているが、顔は姿が変わる前のそれを保っている。

立て続けに目から熱線を発射し、床を焦がし続ける。一方の大首領は熱線をよけつつ、ベルトを装着した。



「解った。そのつもりならいいよ。」
大首領の声が抑揚の無いものとなる。




















「…………変身。」


[フリーズ]












機械がたった4文字の音声を言い終えない間に、大首領はビシュムの背後に立っていた。
大首領の変身したライダーは、恐らくクロックアップに似た能力を使うライダーなのだろう。変身は解かれている。


「なっ……。」

ビシュムは一瞬でばらばらに切り刻まれていたようで、崩れ落ちるなりばらばらになった。
その死体を酷く冷たい目で見つめる。

「さて、そろそろ行かなくっちゃ。門矢クンも戻ってきたみたいだし。」
大首領は踵を返すと、非常ドアから倉庫の外に出る。



「ああ、早く会いたいなあ……。」

彼はそう呟き、非常階段を一歩一歩、ゆっくりと歩いて行った。



第十四話『大首領ライダー!?』 終

Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.31 )
日時: 2011/01/13 17:38
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: 97uBXX7z)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

キングジョーカーについて書いておきます。

キングジョーカー
キングフォームの多用により、剣崎がジョーカーへと変貌を遂げた姿。灰色の身体で、身体の各所には彼と融合したアンデッドの姿の一部が反映されているほか、半透明の炎のような形の装甲を着けている。
頭部には王冠のような装飾が乗せられており、口からは黒い煙が出ている。(『クウガの世界』のン・ガミオ・ゼダのような性質は持たず、無害な煙)

Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐ ( No.32 )
日時: 2011/01/14 20:52
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: 97uBXX7z)
参照: http://www.kakiko.cc/mydesign/index.php?mode

第十五話『首領降臨、悪魔のライダー!』


舞台は光写真館前へと戻る……。


「キングジョーカー、ねえ。“王”に“切札”って名前聞くとさぞ強そうだけど、……君は本当に強いのかい?」



そこに立っていたのは……………大首領だった。



「なあ剣崎、こいつは誰なんだ?」
士が剣崎———キングジョーカーに聞く。


「大ショッカー……大首領だ!!」
剣崎はそう言いながらも、じりじりと後ろに下がっている。


「大首領様、何故こんな危険な場所に御出でになられたのですか?!」
いつの間にか元の姿へと戻っていた死神博士が、大首領に近づく。


「僕は門矢クンに用があって来たんだ。イカちゃんは帰っていいよ。」
そう言いながらも大首領は次元のオーロラを出現させ、死神博士を中に押し込める。
「すぐ帰るから、待っててね。」

次元のオーロラは消え去り、その場には士、剣崎、大首領のみが残される。大首領は剣崎を指さし、
「ああ、それから灰色の君、早く消えてくれないかな?」
と言う。






「ああ、そうさせてもらう。」
剣崎はあっさりと受け入れた。

「お前、何言ってるんだ?!」
士はそう言おうとしたのだが、途中で言葉が出なくなった。剣崎が人間の姿になり、しかも————あれほど強かった剣崎が————冷や汗をかき震えていた。

流石に大ショッカーの大首領ともなればそれなりに強いのだろうという事は、士も予想出来ていた。しかしまさか、これほどの物だとは。
士もとっさに逃げようとしたその時、大首領が口を開く。



「『逃げちゃだめだよ、門矢クン。』」

士の身体が動かなくなる。

放たれた言葉はそれほど大きなものでもなかったし、強い口調の物でもなかった。しかしながらその“声”は、まるで雪崩のように士の頭の中に入ってくる。異様だった。
もしかすると、さっきの剣崎もこんな声を聞いていたのかもしれない。


「そう、それでいい。」
大首領の声がいつもの物へと変わる。


「なあ……あんたは一体何者なんだ?」
士は、大首領に向かって質問する。


大首領はにこっ、と笑うと口を開ける。

「僕は仮面ライダーだよ。君と同じ……。ね?」

懐からカードとバックルを取り出す。士は、大首領の服装が、『夏海の世界』が崩壊し、旅に出た日の自らの服装と同じことに気づく。


そして、手に取られたカードとバックルは色が反転している事を除けば士のディケイドに変身する為のカード、ディケイドライバーと全く同じものだった。

「まさか、あんた……。」
士が呆気にとられる間に、大首領は再び話し始める。










「僕の名前は咎哉 司。門矢クンと“同じ”存在だよ。」


大首領……司はバックルを装備し、カードを装填する。












「……変身。」


[カメンライド‐ディケイド!]




光が司を覆い、次第に光が消えてゆく。







そこに立っていたのは、緑の装甲に身を包んだマゼンタの目のライダーだった。

「ね、一緒だよ!」




第十五話『首領降臨、悪魔のライダー!』



咎哉 司については№0の人物紹介をご覧ください。

p.s.文字化けが見つかったので、修正しておきました。

Re: 仮面ライダーDCD‐the last story‐  ( No.33 )
日時: 2011/01/16 08:41
名前: モンブラン ◆X.IGmvWvQ6 (ID: 97uBXX7z)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=HRtxYAB29Aw&feature=related

この度、『仮面ライダーDCD‐the last story‐』参照が300を突破しました。なんか最近gdgd気味のこの小説がここまで延びたのも皆さんのお陰です。ありがとうございます。
今回は仮面ライダークウガのOPを貼っておきました。是非聞いてくださいな、っと。
第十六話については、更新をお待ちください。


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