二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- POCKET MONSTERS アンケート始めました
- 日時: 2011/03/11 22:42
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: NoXA3WbV)
- 参照: http://pokemon-ds.net/cgi/novel/index.cgi?mode=view&no=1810
どうも、こんにちは。
黒影です。
これはポケモンの二次創作です。
作者が原作をベースに独自の視点から作り上げ、かなりリアルにしたものです。
その上で幾つか注意点を挙げていきます。
・性的な(要はエロ)表現、グロ表現などが苦手な方は注意してください。
・誤字、脱字等あれば、指摘していただけると有り難いです。
・章のサブタイトルは英語版の名前ですが、スペルが間違っていたら、指摘して下さい。
・本編キャラの勝手な設定があります。
・何か要望等あれば、お申し付け下さい。出来る限り答えます。(ト書きにして、等は受けられませんが)
・実在する銃器や車種、エンジンなどまで出てきます。
とまぁ、こんな具合です。
作者の趣味丸出しです。
尚、この小説はとある小説(設定資料URL)の世界とリンクしています。
—目次—
>>2
—お知らせ—
—オリキャラテンプレ—募集はしてません
>>3
—アンケート—やってます
>>37
- Re: POCKET MONSTERS オリキャラ募集 ( No.29 )
- 日時: 2011/02/09 23:25
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: pDyYudP2)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
>>28
あやや、お久しぶりですねー。
いや、ほんとラース小隊長は使い勝手が良くて……これからも割と出てくる予定です。
嬉しいコメント、有り難う御座いました!
- Re: POCKET MONSTERS オリキャラ募集 ( No.30 )
- 日時: 2011/02/10 23:54
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: pDyYudP2)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
第8話
2002/06/14(金)11:44
トキワの森の北側、2番道路の隅の雑木林に、目立たないようにそのテントは立てられていた。
カクレオンが数匹居るらしく、道路側からは殆ど完璧にカムフラージュされていた。
その保護色の応用で隠されたテントの中には、八人の黒服の人間が居た。
全員でテーブルを囲み、テーブルの上の地図を眺めている。
少々癖があるが綺麗な金髪、スカイブルーの瞳の白人らしき青年、ラース小隊長は、地図上のほぼ中央を指差しながら説明する。
「つまり、トキワ0819-3エリアから0816-4か5辺りの何処かに死体を移動させるわけです」
その説明を聞き、金色の短髪に黒い瞳、胸を見て辛うじて女だと分かる程に中性的な容姿の女性、ゲーデ小隊長が左膝に乗せていた右足を下ろした。
「それで、どうするんだ? 死体を移動させて、何だ?」
「陽動です。丁度あの地区は森の南側。あの辺りに敵を集め、その隙に撤収します」
ラースの言葉にゲーデが反論する。
「撤収? 冗談だろ? これ撤退作戦なのかよ? 俺ァてっきりまとめて吹っ飛ばすのかと……」
「それは出来ないこともないが、危険すぎる。第一、今此処にある爆薬はアップル・グレネードくらいだ」
「破片手榴弾なら十分だろ?」
「M67は信管点火後5秒程で爆発する。それも、5mの範囲に居れば致命傷だし、飛び出した破片は15mは飛ぶ。そんな危険な任務を出来る程、余裕はない」
「はっ……勉強はちゃんとしてんだな。それで、どうするんだ? 後十五分もあればレンジャーの連中は来るぜ?」
「何のための非正規戦闘専門の特殊部隊だ。その手の訓練も施してある」
「そうかよ。で、中隊長はどう思う?」
話を振られ、茶色のセミロングに黒い瞳の女性、ロストメディスン(ロマン)中隊長はのんびりした声で答えた。
「良いんじゃなぁい? でも、敵はどうやって集めるの?」
ロマンの質問に、ラースは口元に小さく笑みを浮かべ、腰のホルスターに手を掛けた。
「これを、使うんですよ」
黒服の人間が四人、森の中で動き回っていた。
一人一体ずつ、死体を担ぎ、残りの二人は、片方が水で血を洗い流し、もう一人が周囲を警戒している。
血を洗い流した男がふと腕時計を見る。
増援到着の予想時刻まで、残り十分程。
四人は急いで森の南側まで死体を運んだ。
南側の入口近くの林の中、地面に死体を置くと、二人は森の奥へと消えた。
二人は、増援が来るのを待つ。
そして、ポケモンレンジャーの増援が到着した。
レンジャーの車両が二台停車し、それぞれから二人ずつ、隊員が出てくる。
二人は互いの表情を確認し、頷くと、ゆっくりとその場を離れた。
自動式拳銃の照準を死体近くの地面に合わせ、連続して引き金を引く。
発砲音が三発響き、レンジャー隊員が一斉に其方を向く。
二人は頭を低くし、北部まで戻るルートを辿った。
この時、この場にいる全員が、この森に、子供が入り込んでるとは思っていなかった。
- Re: POCKET MONSTERS ( No.31 )
- 日時: 2011/02/11 18:05
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: pDyYudP2)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
- Re: POCKET MONSTERS ( No.32 )
- 日時: 2011/02/27 08:39
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: MDpJUEHb)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
第9話
2002/06/14(金)12:20
「そろそろ食べようよ」
蒼が提案すると、レッドは立ち止まって頷いた。
蒼の表情がパッと明るくなる。
レッドは小さく溜め息を吐いて、鞄から弁当を取り出した。
弁当を食べながら、レッドは疑問を口にした。
「やけに……ポケモンに会わない」
言いながら、森の入口に停められていたパトカーを思い出す。
レンジャーの所為だとは考えにくい。
「私達を恐れてるとか? ないよね、そんなの。ポケモンはみんな人間を恐れないもん」
「だとすると……」
何か、何らかの事件が起こっている。
食べ終わった弁当の容器を買ったときの袋に戻して、袋の口をしっかりと結び、鞄に入れると、レッドは立ち上がった。
辺りを見回し、ふと気付く。
地面の、その場所だけ、濡れている。
少し湿った土に、大量の水が掛けられたかのような。
レッドはしゃがみ込んでそれを調べてみた。
「どうしたの、レッド」
蒼が釣られてその水たまりを覗き込む。
レッドはその水に指先を触れ、すぐに指先の臭いを嗅いでみた。
水と泥の臭いに混じって、微かにする鉄分の臭い。
「鉄臭い……」
同じ事をした蒼が呟く。
レッドは暫く辺りを見回していたが、それ以外は特に何もないと考え、歩き出した。
「あ、ちょっと、レッド!」
慌てて追いかけてくる蒼を特に気に留めることもなく、レッドは歩き続ける。
「どうしたのよ、レッド?」
「…危ないよ、此処」
「……? 危ない……?」
それ以上、レッドは喋らなかった。
蒼は軽く首を傾げながらもレッドの後を追う。
北側の出入口では、テントが片付けられていた。
帰還した5人も含めて16人、全員が作業着だ。
畳んだテントと武器などをトラックに載せ、その上から市販のカバーを被せてカモフラージュ。
ゲーデが運転席、そのお供らしき男が助手席に座り、トラックのエンジンが掛かる。
その後ろには側面に“岩崎工務店”とロゴが入った軽ワゴン車が二台。
前の方にラースとロマンとその他の団員、計6人。
後ろの方には8人が少し狭そうに乗っている。
欠員が居ないのを確認し、三台は出発した。
「ったく、エブリイに8人で乗るなんて頭おかしいよな」
ぎゅうぎゅう詰めのワゴン車の助手席で男が愚痴をこぼした。
その男の足下には怯えた表情に涙を浮かべた少女が押し込まれていた。
「お前もなー、出来れば前の中隊長なんかと一緒に乗せてやらぁ良かったなぁ」
「はは、銃を持たせりゃ百発百中なのに、普段の性格がそれときてる。可愛い顔が台無しだぜ、お嬢さんよ」
運転席の男が笑いながら言う。
少女は俯いたまま、じっとしている。
車はそのままニビシティへと走っていった。
- Re: POCKET MONSTERS ( No.33 )
- 日時: 2011/03/05 21:22
- 名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: sycQ9msz)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
第10話
2002/06/14(金)15:44
森は意外にも早く抜けられた。
蒼が喚く。
「まったく、嘘っぱちじゃないの! 一体誰よ、トキワの森は抜けるのに丸一日掛かるって言ったの!?」
君だよ、と心の中で言いながら、レッドは遠くの方を眺めた。
小綺麗に舗装された道の先に街が見える。
ニビシティだ。
レッドは喚く蒼を無視し、歩き始めた。
蒼もついてくる。
ニビシティの郊外にある、いつ工事を始めるのかも分からない、市営住宅の建設予定地。
隅の方に4ドアセダン型小型乗用車が停められているのみで、人の気配はない。
其処にトラックと軽ワゴン車二台が停まる。
ゲーデのお供の男がトラックから降りて辺りを見回す。
次に前の方の軽ワゴン車から団員達が降り、腰の工具ケースに入れた自動式拳銃に手を触れながら辺りの様子を窺った。
ロマンが少し大型の通信機の電源を入れる。
「此方、第四非正規戦闘部隊ロストメディスン中隊長。大隊長、応答願います」
『此方、本部。中隊長、0293号作戦は同行の小隊長に任せて、お前は一部隊員を連れて帰還しろ』
「了解、シルクとリリーとヴィネガーを連れて帰還します」
『いや、リリーは残しておけ。シルクとヴィネガーだけで十分だ』
「了解しました」
ロマンは割と早く支度を済ませ、建設予定地隅の乗用車の後部座席に乗り込んだ。
団員二人は前に乗り込み、二人のうちのシルクという隊員が運転することになった。
エンジンが掛かる。
「じゃ、頑張ってね」
ロマンは聞こえる筈もないような小さな声で呟いた。
ニビシティとハナダシティの間に聳える山、御月見山。
翌日の作戦に向けて、ロケット団が潜入しているのに、誰も気付くことはなかった。
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