二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ルーク少年と失われた記憶の謎
日時: 2012/01/28 16:22
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: OmiQv8gT)

お久しぶりです!
以前、ここで推理小説を書いていたレッドです。これを機に復帰いたしました。ペンネームを紅蓮に変えました。

それに伴い、新シリーズを書くことになりました。
レイトン教授シリーズでお馴染みのルークが主役として演じるぞ!
ルークの幼馴染のケイティやアルフレッドなども出ます。

今回はケイティの記憶がどのようにして戻っていくのか・・・というオリジナルストーリーになります。この物語はルークがロンドンに戻ってきたときの話になると思われます。なお、ケイティと関わりのある重要な人物が出る予定です。

ストーリー構成(長編)

謎かけ編:第1章〜第6章

謎解き編:第7章〜第16章

ストーリーの進行具合によっては変更する場合もあります。ご了承ください。

これからも頑張って書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

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Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.34 )
日時: 2011/09/19 08:58
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: ZpTcs73J)

それでも、僕は幼馴染を信じるしかなかった。

「あぁ、これだ」
「お、この写真か・・・見せてみな」

ラビが受け取って見ていたその時、目を丸くした。

「これ・・・」
「写真がどうかしたのか?」

ラビに問い詰めた僕は驚きながら言った。その同時に顔を引き攣らせながら考え込んだ。

「なぁ、ルーク・・・」
「うん?」
「親父さんのこと覚えているのか?」

今も忘れるはずがない・・・みんなのことを忘れても忘れられなかったので、記憶の中に封印している。

「もちろん、覚えてるさ・・・」

僕のことを気遣ってくれ、ロンドンから引っ越す時も励ましてくれた・・・それでも、僕は親父さんと会話できなかったのが心残りだった。

「ケイティの親父さんの名前が新聞に載っていたときは信じたくなかったよ・・・」
「そうか・・・」

ラビも僕の言葉を聞いて頷いていた。

Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.35 )
日時: 2011/10/06 15:55
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: cSw9GUzL)

幼い頃、僕とケイティはいつも公園で遊びまくっていた。そんな僕のことをからかってくるケイティの姿が可愛かったのを覚えている。

授業中に居眠りした時は先生が来る前に慌てて起こしてくれたケイティ・・・その懐かしい記憶が思い出される。

「・・・ケイティ、あれから変わってしまったな」
「は?」

その言葉を聞いたラビは思わず首を傾げた。
そんな彼を見た僕は溜息をついた。

「あの時、僕が引っ越さなければ起きずに済んだかもしれないのによォ・・・」
「ルーク・・・」

ラビは心配そうに僕を見守っていた。幼馴染だからこそ、気持ちが分かるのだろう。

「ラビのせいじゃないさ・・・そんなに心配すんな。僕が謎を解き暴いてやるよ」

記憶を取り戻したいと思っているケイティのためにも謎を解き明かそうと思い、僕はすぐに決意した。

Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.36 )
日時: 2011/10/31 11:58
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: 2rVK2fl9)

放課後、僕はラビと一緒に再び、事件現場を訪れた。

「ここがケイティを記憶喪失に陥れたとされる場所か・・・」
「うん。ラビはここを見て、どう思った?」

ラビはうーん・・・と唸って考え込んだ。

「この事件・・・何か裏がありそうだな」
「やっぱりな・・・そうだろ?」

僕の勘は当たっている。でも、犯人が誰なのか推測できない・・・その状況から考えると、もう一度捜査してみるしかなかった。

「ここが現場だとしたら・・・当時は真っ暗だったんじゃないか?」

真っ暗だった・・・?

「ちょ、どういうことだ?」
「俺の推測からして、事件現場がここだとしたら・・・当時は暗かったんじゃねーかって思ってな」

うーん・・・彼の言うことも一理ある。もし、そうだとしたら・・・

「あっ! ひょっとして、何かライトがついていたようなものがあった・・・とか?」
「そう、それだよ! この事件現場のどこかに懐中電灯か何かを仕掛けたに違いないさ」

懐中電灯か・・・それも可能に過ぎない。しかし、問題は・・・この現場で何が起きたのかということだ。

Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.37 )
日時: 2012/01/28 16:17
名前: 紅蓮(レッド) ◆mAzj/Mydf. (ID: OmiQv8gT)

だけど、僕はこの事件の謎を解き明かさなくてはならない。

「でも、この謎を解くのは難しいかもしれない・・・だったら、スコットランドヤードに行って調べることも必要だな」
「いや、待て・・・あれだ、刑事が5人も連続で射殺されたという事件が新聞に載ってなかったか?」

ラビが言い出したので、突然のことだったからビックリした。

「・・・どういうことだ?」
「おまえは知らないんだよなぁ・・・ケイティの親父さんが殺害されるずっと前、スコットランドヤードの刑事が5人も射殺された」

どうやら、その内容から考えると・・・同一犯の可能性が高い。犯人は1人だし、何者かに射殺された可能性がある。

「なるほど・・・それなら、この写真を見て違和感があったのはそういうことだったのか」
「何か分かったの?」
「・・・僕の推測だけど、犯人はここで射殺しようとしたんだろう。恐らく、この事件が起きる前まではここにいたはずだ・・・もし、ケイティがここにやってきたとしたら?」

僕の推測を聞いたラビはハッとした。

「まさか、ケイティの親父さん・・・」
「そう、ケイティを庇って死んだんだよ。その時に付いた血を見て、ケイティはきっと気を失ったんだろう」

ラビも僕もいたたまれないせいか、複雑な気持ちになった。

Re: ルーク少年と失われた記憶の謎 ( No.38 )
日時: 2012/01/29 10:08
名前: 紅蓮(レッド) ◆mAzj/Mydf. (ID: YWR4Zzw2)

しかし、何か違和感を感じる。ここで襲われたのだとしたら・・・何か仕掛けていた可能性がある。

「おい、ルーク・・・見てみろよ」
「・・・ん?」

傘と懐中電灯だった。何でこんなところにあるんだ?

「懐中電灯・・・傘・・・」

うーん・・・これを使ったトリックさえ分かればなぁ・・・

「うん?」

傘を見ると、穴が開いていた。なんだ、この穴・・・

「犯人が手を入れてやったんじゃねーか?」
「・・・え?」

ラビが言い出したので、僕は目を丸くした。

「まさか、おまえ・・・」
「その証拠にピストル使った可能性が高いかもよ」
「ピストル・・・あっ!」

ひょっとして、このトリックを使って殺害した犯人・・・あの人しかいない。

「ルーク、何か解けたのか?」
「もう少しで解けそうだ・・・その前にトリックを解き明かさないといけないな」

ラビのおかげで解けそうだ。


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