二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!!
日時: 2012/10/02 16:27
名前: noeru (ID: XJ.889mo)
参照: http://s-tomoda@tcat.ne.jp

はじめまして!!noeruといいます。

ONEPIECEが本当に大好きで、他のONEPIECE小説を読んでいたのですが、自分で書くことにしました!

こんな小説ですが、楽しめていただければ幸いです☆

参照300突破しました!!みなさんのおかげです、これからもよろしくお願いします!!



第1章


第1話 始まり

第2話 王女の物語

第3話 嘆きの歌


第2章

第1話 終わり

第2話 旅立ち


第3章

第1話 リヒテ

第2話 時港

第3話 愛


第4章

第1話 平和

第2話 再開

第3話 禁断の果実


第5章

第1話 汚れた白


特別企画
参照200突破記念その1
緊急会議その1

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Re: ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!! ( No.37 )
日時: 2012/08/14 19:03
名前: noeru (ID: j67lwSI1)



第4章


第1話 平和




「ああ、貴方たちがアリアの友達?」


ものすごい体力を消耗して、息も切れ切れになっているルフィ達を迎えたのは、美しいドレスをまとった少女だった。一味とリヒテは誰かに似ている少女に迎えられて、大きな城に招かれたのだ。


そして今に至る。


「いや、俺たちはあいつの仲間だ!!」

ルフィは、少女に堂々と宣言した。

「許可取った?」

「あ、忘れた「「忘れたんかいッッッ!!!」」


彼女は、無表情な顔をほころばせて笑う。高級そうな赤ワインを優雅に飲みながら(ナミが大量に飲んでいた)楽しそうに、一生懸命話している。


「私は、イザベル・D・ハツネ。みなさんの名前は?」

一味は硬直した。その名前は…

「あたしはリヒテ・ロージードーリーっていうの。貴女って、あたしが100年前に会った女の子とそっくりなのね。」

リヒテだけは淡々と話していた。ぼさぼさの赤い髪はきれいに梳かされて、ハツネのワインによく似ている。美しいドレスから覗く陶器のような腕の関節は球体関節で、彼女が人形だということを実感する。


「100年前?そっか、リヒテは未来から来たんだもんね。私じゃないなら…ハウル?おいで。」

一味とリヒテが振り返ると、物陰から不気味なほどにハツネに生き写しな少年が出てきた。モスグリーンの髪色も、透き通るようなオレンジの瞳も…。


「イザベロ・D・ハウルです。」

その声も、ハツネと全く同じ。どこか少女のような風格の漂う可愛らしい少年である。

「まあ、違うんです。ハウルも女の子です、私とハウルと…ハルヒ!!」




振り返った、その先にいた少女。




モスグリーンの髪は長くてロングのポニーテールに、明るいオレンジの瞳は片方に眼帯をしている。魔女みたいなぼろぼろのマントも着てない。シルクで織られた、宝石を縫い付けたドレスを纏っている。


「初めまして。ハツネとハウルの3つ子の1番上の姉、イザベラ・D・ハルヒです。次期ノウツヴェルバー・ヴァースの女王ですわ。」


Re: ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!! ( No.38 )
日時: 2012/08/20 21:37
名前: noeru (ID: Otfz1xHK)



第2話 再開



「ハ…ルヒ…。」


ナミが、ただ呆然と呟いた。


「ええ。初めまして。…私の顔に何かついていますか?」

「い、いや…。」

サンジも、前は「ハルヒちゅわ〜ん!!」とか言ってたのがウソみたいにおとなしい。

「アリアのお友達ですの?なら歓迎致しますわ。ちょうど来客ですから、そちらの方ともお知り合いですか?」

「来客?」

「ええ。青い髪の、黄色い瞳の…。身長は、ルフィ様と変わらないくらいです。少し小さい位の。首に、魔物に噛まれた傷が有りましたわ。ワインをお出ししましょうと言ったら、」

『いらない。代わりに、神獣の血液はありますか?』

「とおっしゃりました。ないと申し上げると、」

『じゃあ、神獣が出る森はありますか?』

「とおっしゃったので、ヴァースにある神獣の森の場所をお教えすると、荷台を持って森へ行ってしまいました。」

ずいぶん変わったやつだな…と一味は思った。カノンのドラゴン探しも十分変わった目的だが、こいつは神獣の血を求めているのか。嫌な予感がする。ちらりと一味はルフィを見た。

「変わったやつだな。そいつ俺嫌いだ!」

良かった。これ以上仲間を増やしたら船の増築すら頭に入れなくてはならない。

「あ、船。どうすんだ?」

ウソップが、思い出したように口にした。

「大丈夫でしょう。アリアが隙を狙って送ってくれるはずです。」

ハウルが、ニコニコと笑いながら言った。

「それでついさっきご帰宅になりました。荷台いっぱいに暴走して困っていた神獣が哀れな姿になって詰め込まれていまして、ただいま他の部屋で嬉しそうに食しております。血も肉も骨も。」

「骨!!怖いですね〜、私食べられちゃうかもしれませんね!ヨホホホホホ!!」

ブルックが冗談に聞こえない冗談を言い、一味の不安を掻き立てた。でも本当に食べてしまいかねない。

「食べないと思いますわ。古い神獣の骨のたまり場が町にあったはずですと申したら、鮮度がいいものがせっかくあるんだからそっちに行く、と。今その『鮮度のいいもの』を食べていますから、問題はないと…。」

「今、居るの?この城に?」

ナミが、青ざめた。スリラーバーグの時のようだ。

「ええ「よし会おう!!」

ハルヒが言い終わらないうちに、ルフィが叫んだ。

「嫌いだって言ってたのに!!」

「会うったら会うんだ!!」

「あの、お2人とも、お静かに…」

ハツネが、ルフィとナミの間をおろおろと言ったり来たり。来客の迷惑を考えているのだろう。

「すいませーん。うるさいんですけどー。」

隣の部屋から、少女の声が響いた。口に何か入っているようだ。

「おっ!あっちか、よし行くぞ!!」

「嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」


ルフィが飛び込んだ。



長い長いテーブル。その上には、生肉が無造作に積み重なっている。それなのに骨は1本も見当たらない。その先に座る少女は右手に持っているワイングラスの中身を、いかにもおいしそうに飲んでいる。左手はどす黒い血がたっぷりかかった生肉が刺さったフォーク。それに夢中でかぶりついている。

少女は、誰かに似た青い髪。誰かに似た顔立ち。誰かに似ていない黄色い目。思わずルフィは言葉をこぼした。


「ビビ…?!」

「違うわ、ルフィ。私の顔も忘れたの?」

少女は立ち上がった。雪のように白い肌には、血が通ってないように見える。首筋に残る傷跡のお陰で、彼女は本当に死者のようだ。洋風のドレスには血飛沫の跡、笑顔が怪しく感じる。


「もしかして…サーシュか?」

Re: ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!! ( No.39 )
日時: 2012/08/21 16:20
名前: noeru (ID: j.8XTq8G)




「大正解!!麦わらの一味、ルフィの仲間とリヒテさん、初めまして。私、サーシュっていいます。1人で旅してます。」


サーシュと名乗るその少女は、一味とリヒテの前で優雅にお辞儀をした。


「本当にサーシュかぁ!!久しぶり!!シャンクス、元気か?」

「今言ったでしょ。1人で旅してるの、パパの船は随分前に降りたわ。でも、頂上戦争の後に1回だけ会った。みんな元気そうだったよ。」

ルフィとサーシュは仲がよさそうに話している。他は訳が分からず取り残されているが。


「あの、あなたは…、何でビビにそっくりなの?」

ナミがおそるおそる聞いた。一味が聞けるのはそれぐらいだ。

「ビビ?ああ、アラバスタの王女様ね。ビビは、私のお姉さんなのよ。」







「「「ええええええええええ!!!!!!!!!!」」」



「あなた、ビビの妹なの?!」

「うん。でもお姉さんにはあんまり会った事ないな。1回だけ、王宮に招かれた時くらい。」

サーシュは平然と言う。ルフィさえびっくりしていた。知らなかったのか?

「お前、ビビの妹だったのか?!」

「そうだよ。あのときは私も知らなかったけど、生まれてすぐに捨てられたみたい。」

話しながらも、サーシュは神獣の血を飲んでいた。

「んーっ!美味しい!!何度飲んでもやっぱり神獣の血って最高!!魚人島は住みやすくていい土地だけど、深海まで行かないと神獣には巡り会えないのよね。しかもたまにしか。」

「魚人島に住んでるの?」

ナミが、自分のクリミナルのTシャツを指差して言った。サーシュはこくんと頷き、あどけない笑顔を見せた。

「うん、ギョバリーヒルズに住んでるの。1人暮らしだけど寂しくないよ。よく竜宮城に遊びに行くし、魚人街の子供と一緒にシャボンディにショッピングに行ったり。私がいれば人さらいに捕まることもないし。」

さらっと、金持ち発言をした。

その1、ギョバリーヒルズ(高級住宅街)に1人暮らし。
その2、竜宮城に招かれるのではなく、『遊びに行く』。
その3、魚人街の子供(大量、所持金は多分持っていかない)を引き連れてショッピング(全額自腹、しかもシャボンディは物価が高い)。
その4、大量に魚人を連れているのに、誰も人さらいに捕まらない(つまり偉い人?)。


「「金持ち?!」

ナミの瞳の輝きが、格段に上がった。Bの文字も描かれている。

「ううん。そこまでじゃないの。竜宮城に呼ばれるのは白ひげと一緒で魚人と友好的であり、魚人を保護する存在であるから。白ひげと全く接点がないわけじゃないし。」

「そうなの?」

「白ひげのライバルだった海賊王、ゴール・D・ロジャー。その船に乗っていた、白ひげと同じく4皇のシャンクス。そのシャンクスの娘の私。」




「「「シャンクスの娘?!!」」」


「そうだよ。本当の娘じゃないけど、生まれてすぐに捨てられた私を拾った船が偶然パパの船だった。それと、魚人街に行けるのは能力のお陰。」

「能力者なの?」

「生まれつき。でもカナヅチじゃないよ。竜宮城に呼ばれるのもそれが関係してる。何億年に1度現れる、悪魔の実である海の悪魔たちを束ねる海の神に愛されて生まれる姫君。普通は魚人で、リュウグウ王国のお姫様なんだけど、なぜか私、アラバスタの、相続争いを避けるために捨てられたお姫様が選ばれたの。」

サーシュは、両手を皿のようにしてみせた。一味が覗き込むと、そこにはなかったはずの水がある。チョッパーが指に付けて舐めた。

「しょっぱいぞ!」

「これ、海水だよ。私はミズミズの実とか、ウミウミの実とか言われる悪魔の実の能力者。正しい名前は分かんないの。選ばれた姫はみんなこの能力を持ってて、文献によって名前が違うんだ。この能力は水に関する全てを操る、ロギア系で水・氷を操るものでは最強。しかも海中で呼吸ができる優れもの。つまり魚人とほとんど一緒。まあ違うのは肺呼吸とエラ呼吸の切り替えなし、ってとこかな。」


サーシュは生肉を口に運び、にっこりと笑った。


Re: ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!! ( No.40 )
日時: 2012/10/02 16:25
名前: noeru (ID: XJ.889mo)



第3話 禁断の果実


むかしむかし、ノウツヴェルバーヴァースが小さな国だったとき。

白い白い教会に、黒い黒い花が咲きました。

黒い黒い花に恋をした堕天使は、黒い黒い花を黒い黒い花嫁の姿にしました。






——————————自らの命を犠牲にして。



白い堕天使と黒い花嫁。

禁断の果実の物語。


やがて泡となって溶けた花嫁は
空白の時に深く痛々しい傷跡を残す。
愛する堕天使を失った時、
漆黒の花嫁、否漆黒の罪人は何を想う。


枯れてしまいたい、だろうか?
枯らせてしまいたい、だろうか?
枯らしてほしい、だろうか?


物語は—————2人の未来にまで続く。そして、下降していく。


Re: ONE PIECE 大地の女王  オリキャラ募集!! ( No.41 )
日時: 2012/10/02 16:56
名前: noeru (ID: XJ.889mo)



第5章

第1話 汚れた白




「怪我、しているの?」

「可哀そうに…天界に帰れないんでしょ?」

「僕の家においでよ。」

「…へえ。リンネっていうの?」

「僕はフェリミカ。フェリミカ=サンドリィシュタイン。」

「憶えづらくてごめんね、ミカでいいから。」

「リンネは…リンって呼ぶね。」

「リンは僕の瞳が怖くないんだね。」

「だって、オッドアイは気味悪がられるんだよ。」

「…ありがとう。すごく嬉しい。」

「えっ?僕の事を?じゃあ…リンネは堕天使なの?」

「う、うん。で、僕がその黒い花嫁…。」

「…教えてくれないか?僕を命を懸けて人間にした堕天使。」


「リンネの…弟。」



あ、ちょっとね。やっぱり、私が見えるんだ…。

うん、もう天界には帰っちゃいけないの。

ありがとう!私はリンネっていうの。

呼び捨てって、なんか照れるね…。あ、あなたは?

な、長いね…ええっと、

じゃ、じゃあミカ。私のことはなんて呼んでもいいよ。

リンか…。うん!いい!!天界だと『リンネ』だったけど、あんまり気にいってなくて。

瞳?怖くないよ。どうして?

そんなことないよ。むしろとっても綺麗。

と、ところで、僕はね。天界から堕ちて君を護りに来たんだ。

うん、話せば長いけどね。私の弟がミカを人間にしたんだ。『漆黒の花嫁』の話は知ってるよね?

そうだよ。

…いいよ。ミカは知る権利があるから。


私の…弟。



汚れた白い堕天使。


名をレネン。



「…なるほど、それがこの国で起きた〈悲劇〉…。」

地下室から繋がる書物の並ぶ部屋で、ロビンは興味深そうに古めかしい文献を読んでいた。隣でハウルが一部簡略に説明していた所だ。

「はい。でも、この話には続きがあって…。この話に出てくる白い教会は実在しているんです。」

「そう…ところで。」

重たい本を棚に戻したところで、ロビンはまっすぐにハウルを見つめた。


「貴方たち…何を隠してるの?」


「えっ…?」

突然のことに驚きを隠せない様子のハウル。しかしロビンの真剣なまなざしに小さく笑って、嗤った。

「あはははは…—————もうばれちゃったか。」

「?!」

ハウルは、懐から小さな対のナイフを取り出す。

「ごめんなさい…フェリミカ様ぁ…。」

じりじりと近付くハウルに、おもわずロビンは後ずさりしてしまう。彼女はもう———狂っている。本能がそう言っている。

「貴方が守りたかった教会…この城を…」


「私は護らなくっちゃ。…さあ、ニコ・ロビン。」


狂った、嗤う少女。


「犯した罪を告白せよ。」


開かない、それどころか見つからない地下室の扉。


「フェリミカ様の仰せのままに。」


やっと見つけた。やっと開いた。偶然向かいの廊下にいたフランキーとゾロの手を、ロビンは強く引いた。

「逃げて!!」




「—————1つの答えを導き出す。」


扉が、飛んだ。



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