二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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私とテストと召喚獣
日時: 2010/02/12 19:58
名前: 鏡夜 ◆vDcOqdC/aA (ID: 6.Riuk1k)

クリックthank you!

お初お目にかかります、鏡夜と申すものですっ。

尚、この小説の元ネタは"このライトノベルがすごい! 2010"で、堂々の第一位を獲得した『バカとテストと召喚獣』でございます。


そして、注意書きです
※鏡夜の文才は色々アレです。
※オリキャラが出てきます。
※ムッツリーニ寄りです。

↑全部許せるよ!という荒らし以外の方っ。
是非、本編をお楽しみ下さいませませ。

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Re: 私とテストと召喚獣 ( No.2 )
日時: 2010/02/13 12:54
名前: 鏡夜 ◆vDcOqdC/aA (ID: 6.Riuk1k)

私がこの文月学園に入学してから二度目の春が訪れた。

校舎へと続く道の両脇には新入生を迎える為の桜が咲き誇っている。

「康太、綺麗だね」

「…………うん」

私は、隣にいる幼馴染——土屋康太に話し掛ける。

でも、私は桜の事よりもずっと気になっている事があるのだ。

春……そう、クラス替え。


     ☆

「あ、西村せんせー。おはよーございます」

玄関に到着すると、浅黒い肌をし、短髪のスポーツマン然とした容姿で有名な——鉄人こと、西村先生が立っていた。

なので、私は一応挨拶をしておく。

「土屋に、高原か。ほら、受け取れ」

私と康太に気付くと、先生が箱から封筒を取り出し、私達にそれぞれ差し出してくる。

宛て名の欄には『高原翼』と、大きく私の名前が書かれてあった。

「ありがとーございます」

頭を少しばかり下げて受け取る。

「良い? 康太。せーの、で開けるからね」

「…………分かってる」

私と康太は、封筒の開け口に手を構える。

「せーのっ!」

Re: 私とテストと召喚獣 ( No.3 )
日時: 2010/02/13 12:55
名前: 鏡夜 ◆vDcOqdC/aA (ID: 6.Riuk1k)

——ビリッ。

快い音を立てて、封筒が破れる。

中に入っている用紙を恐る恐る開く……。

「……康太。何クラス?」

「……翼は?」

「えー……康太から教えて……」

「……じゃあ、せーので」

まさか、康太の口からその案が出るとは。

「い、良いよ……せーのぉっ」

「「Fクラス」」

二人の声が、見事に重なった。

「ほんとに?」

「…………(コクリ)」

尋ねると、康太は静かに頷く。

やった!

康太と同じクラスだ——!

Re: 私とテストと召喚獣 ( No.4 )
日時: 2010/02/13 12:55
名前: 鏡夜 ◆vDcOqdC/aA (ID: 6.Riuk1k)

バカテスト*国語
【第二問】

問 以下の意味を持つことわざと答えなさい。

『(1)得意なことでも失敗してしまうこと』
『(2)悪いことがあった上に更に悪いことが起きる喩え』


姫路瑞希の答え
『(1)弘法も筆の誤り』
『(2)泣きっ面に蜂』

教師のコメント
正解です。
特にコメントはありません。


土屋康太の答え
『(1)弘法の川流れ』

教師のコメント
シュールな光景ですね。


吉井明久の答え
『(2)泣きっ面蹴ったり』

教師のコメント
君は鬼ですか。


高原翼の答え
『(1)調子に乗っている時の物理のテストのミス
 (2)受験に落ちた上に母に怒られる』

教師のコメント
それは、全て君の体験談ですか?

Re: 私とテストと召喚獣 ( No.5 )
日時: 2010/02/13 13:07
名前: 鏡夜 ◆vDcOqdC/aA (ID: 6.Riuk1k)

「わぁーっ! 大きいっ」

去年はほとんど訪れなかった三階に足を踏み入れると、まず目の前に現れたのは通常の五倍はあろうかという広さを持つ教室だった。

もしかして……これが噂のAクラス……。

「…………翼」

クイッ、と制服の裾を引っ張られる。

「……早く行こう」

康太がそう言って、先を歩く。

「あ、待って康太っ」

私も慌てて後に続いた。

     ☆

二年F組と書かれた古いプレート。

「ここ、だよね?」

「…………(コクコク)」

康太が私の質問に頷きながら、先に扉に手を掛けて、中に入った。

私も一緒に教室に足を踏み入れる。

教室の中は——酷い有様だった。

Re: 私とテストと召喚獣 ( No.6 )
日時: 2010/02/13 18:38
名前: 鏡夜 ◆vDcOqdC/aA (ID: 6.Riuk1k)

クラスメイトは全員——床に座っている。

どうして?

そんなの、この私でも簡単に答えられる。

椅子が無いから。

「康太……私、このクラス……いや、この教室で一年間やっていける自信無いかも」

「…………俺もだ」

空いている席に適当に座り、康太に言う。

康太も同じ気持ちのよう。

まぁ——そりゃぁ、そうだよね。

「ね、康太」

「…………何」

「どうして、私の前に座るの?」

「…………なんとなく」

「……隣じゃ、ダメなの?」

「…………」

なぜ、そこで黙るっ!?

「すいません、ちょっと遅れちゃいました♪」

一人の男子生徒が教室に入って来た。

確か……あの人は……『観察処分者』の吉井明久……じゃなかったっけ。

「康太、あの人……」

「……吉井明久。…………俺以上のバカ」

あ、やっぱり。

そんな下らない話をしていると、教室に覇気の無い声が通った。

「おはようございます。私が、二年F組担任の福原慎です。よろしくお願いします」

寝ぐせのついた髪にヨレヨレのシャツを着た、失礼ながら貧相なおじさんだ。

……F組の担任。


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