二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 仮面ライダーディケイド&涼宮ハルヒの憂鬱
- 日時: 2010/06/26 12:36
- 名前: 涼太 (ID: wetqViQy)
第零.一話 始まりの依頼
風の街 風都
この街には様々な噂が飛びかうミステリアスな所もある。
風と共に流れ、風と共に去る
それが風都の噂だ
今回の事件はそんな噂が始まりだった…………。
「仮面ライダーに会いたい?」
このソフト帽を被り、女性の話を聞く男
彼の名は左 翔太郎
風都で多少は名が知れ渡っている探偵だ
「はい!」
元気よく、にこやかに返事するこの女性……もとい女子高生の名は霜月 鈴今回の依頼人だ
「何で仮面ライダーに会いたいの?」
この翔太郎の隣にいる女の子は鳴海 亜樹子、翔太郎の探偵の師匠の鳴海 荘吉の娘だ
「実は……仮面ライダーさんに助けられたんです。」
「助けられた?」
「はい、夢の国に連れていかれそうになって……。」
「夢の国?」
翔太郎は首をかしげる。
「翔太郎、知らないの? 最近すごく有名だよ。」
夢の国の噂
突然届いてくる黒い封筒に入っている招待状
『ユメノクニニイラッシャイ』
その封筒が届いてきた人間は一週間以内に失踪する。
「……なるほど」
「探偵なら街の有名な噂くらい知っとかないとね」
「オカルトは興味ないんだよ!」
翔太郎は亜樹子をひと睨みしてから鈴に向き直す。
「それで、その封筒が君に?」
「はい、これがその封筒です。」
鈴が封筒を取り出すと
「その封筒、俺が預かろう。」
赤いジャケットを羽織った目付きの悪い茶髪の青年が探偵事務所に入ってきた。
「照井!」
- Re: 仮面ライダーW&ディケイド ( No.1 )
- 日時: 2010/06/20 14:15
- 名前: 涼太 (ID: wetqViQy)
第零.二話 始まりの依頼
彼は照井 竜風都署の刑事であり怪人や様々な現象を調査する「超常犯罪捜査課」の課長
「夢の国の事件で話があったんだが……手間がはぶけたようだ」
竜は鈴の手元の封筒を見て
「その封筒は送られた人物が失踪する時、一緒に消えるので実物がなかったのだが……それは立派に証拠となる。」
「そんなに話は有名なのか?」
翔太郎が竜に訪ねる。
「既に8人が失踪している、封筒が無いから本当がどうか疑っていたのだが……」
「鈴ちゃん、いいかい?」
「あっ、はいどうぞ」
黒い封筒が竜に手渡される。
「ご協力、感謝する。」
竜は封筒を持ち、事務所を出ていった。
「翔太郎君、よかったの?」
「ああ、夢の国についてはあいつに任せる。」
「それで、この依頼受けてもらえますか?」
「う〜ん」
(大体、あの子いつ助けたのよ)
(覚えてないんだよなぁ)
ボソボソと二人で話す。
何を隠そう、仮面ライダーは鈴の目の前にいるからだ、翔太郎ともう一人の相棒が変身した姿
それが仮面ライダーW
街でも都市伝説となりつつある。
(じゃ、竜君?)
(あいつか……とりあえず聞いてみるか)
「その仮面ライダー、どんな姿だったの?」
「えーっと、確か……夜でしたので色は分からなかったんですけど……羽が生えてました。」
「羽?」
「はい、腰から剣を抜いてズバッと!!」
剣を振る真似をする。
(とりあえず、俺や照井では無いな)
(って事は、新しい仮面ライダー?)
(いや、案外ドーパントかも知れないな)
「かっこよかったな〜怪物から私を助けてくれたんですよ、『ユメノクニニイラッシャイ』って言ってた怪物から」
「怪物……か」
ドーパント、地球の記憶で作られたガイアメモリ
そのメモリの力を使えばただの人間も超人に姿を変える。
「とりあえず、調査はしてみます。」
亜樹子は翔太郎より先に返事を言う。
「おい、勝手に」
「ありがとうございます!!」
鈴はガシッと翔太郎の両手を握る。
「まっ、命の恩人に会いたい少女の想いを無駄にするわけにもいきませんからね。」
はっはっはと翔太郎は笑う。
「……調子いいんだから」
「じゃ、お願いします」
ぺこりと二人に頭を下げ、鈴は事務所を後にした。
「……興味深い」
本を片手に目を輝かせて、髪をクリップで止めてある少年 フィリップ
地球の本棚と呼ばれる、地球全ての知識が頭に入っているが全てを閲覧したわけではないので常識に疎い所もある。
「未知なる仮面ライダー、夢の国 これほど興味深いものは無い。」
「フィリップ、お前は例の仮面ライダーについて調べておいてくれ。」
「私と翔太郎君は?」
「探偵と言えば情報屋」
「よーし、行くよ翔太郎君!」
「ここは俺の言う所だろ!」
二人は事務所を飛び出した。
だが、これが違う『世界』を巻き込む話になるとはこの時は、誰にも分からなかった…………。
- Re: 仮面ライダーW&ディケイド ( No.2 )
- 日時: 2010/06/20 14:17
- 名前: 涼太 (ID: wetqViQy)
第1話 夢の国の使者
「とりあえず、いままでの情報を整理するわね。」
情報屋や聞き込みした情報を元に推理する、これが翔太郎の推理スタイルだ
「まず、例の仮面ライダーは夢の国の化け物に襲われた人間しか助けていない
二つ目、夢の国の化け物に襲われた人間に届けられた手紙は一週間を過ぎると手紙はいつの間にか消えている。
三つ目、手紙が消えた後に送られた人間が襲われる事は無い。」
「つまり、夢の国の手紙が届いた人間を探せばいいのね?」
「ああ、そう言う事だ 化け物に襲われている所を助けているそいつを彼女に合わせれば……」
ハッとなる翔太郎
「どうしたの?」
「鈴ちゃん……手紙持ってたよな?」
「うん、だからまだ一週間たってないって事……」
亜樹子も気付く
「あの子がまだ襲われる可能性がある!」
クワガタの様な形をした携帯電話を取り出す。
「フィリップ!」
『なんだい?翔太郎』
電話の先ではのんびりとしたフィリップの声が聞こえる。
「鈴ちゃんが何処にいるかわかるか!?」
『霜月 鈴かい?彼女の閲覧は全て完了している。
この時間なら……彼女の行動パターンから考えると風都タワーにいるね。』
「風都タワー?」
「彼女は水曜日の午後3時に必ず風都タワーのふもとにいるんだ、そういえば彼女……」
「風都タワーだな!?わかった」
電話を切る。
「急ぐぞ亜樹子!嫌な予感がする……」
「うん!」
ーーーーーーーーーーー
風都タワーのふもと
「またここにきちゃったな……」
風でなびく長い髪を触りながら風都タワーを見つめる。
「私は……どうして」
「ミツケマシタヨ」
機械みたいな音声、明らかに声に意志は無い。
「えっ……?」
不意に後ろを振り向く
騎士
見たときの第一印象はそうだった、黒い刀に白い身体巨大で黄色の巨大な瞳
だが、明らかに人間の姿ではなかった
「ユメノクニニイラッシャイ」
「嫌っ……!」
彼女は拒絶する、見ず知らずの国になど行きたい訳が無い。
「ナゼデスカ?」
「そんな国なんか……行きたくない!」
「デハ……チカラズクデツレテイキマス。」
騎士の右腕が彼女に近づいていく
ガァイン!
『何か』が騎士の腕を弾く
「!?」
『何か』が男の手に乗る
「やはり……彼女を見張っていて正解だな」
カブトムシの様な形をした機械、ビートルフォン
翔太郎はクワガタ、そしてカブトムシは
照井 竜のツールだ
「貴様が夢の国の使者か……」
「ナニモノダ?」
「一つ言っておく……俺に質問するな」
バイクのスロットルの形をしたアクセルドライバーを腰に取り付ける、ベルトの様に腰に巻き付く。
赤いメモリを取り出す
『アクセル!!』
「変…身!!」
ベルトにアクセルメモリを差し込む。
『アクセル!!』
赤い全身、ヘルメットの様な仮面
ブォン!!と剣を振る
照井 竜がメモリの力で変身した姿 これが仮面ライダーアクセル!
- Re: 仮面ライダーW&ディケイド ( No.3 )
- 日時: 2010/06/20 14:19
- 名前: 涼太 (ID: wetqViQy)
第3話 夢の国の使者
「カメン……ライダー」
「あの刑事さんが……仮面ライダー……でも…違う」
「さぁ!振り切るぜ!!」
アクセルの片手の巨大な剣 エンジンブレード
「はぁ!」
重量が20キロはあるはずのエンジンブレードを軽々と振りかざすアクセル
「グッ!」
ガァン!!
エンジンブレードの刀身が騎士の身体に打ち込まれる。
「ふん……こんな物か」
「ナメルナ……」
腕に持っている黒い刀を振り下ろすがアクセルには通用しない
カァイン!
軽々と刀をエンジンブレードで弾く
別のメモリをエンジンブレードに差し込む。
『エレクトリック!!』
エンジンブレードが電撃を纏う
「でぇあ!」
電撃を帯びたエンジンブレードで騎士を切り飛ばす。
「ガァァァ!!」
「終わりだ……」
アクセルドライバーの右スロットルを捻る
ブオォォォン!!
アクセルの全身が炎に包まれる。
左スロットルのクラッチを引く
『アクセル!!マキシマムドライブ!!』
「はぁ!!」
アクセルが騎士に向かって飛ぶ
大きなモーションで決める飛び後ろ回し蹴り
『アクセルグランツァー』が炸裂する。
キックと右足に溜まったエネルギーが共にタイヤの後の様なマークとして放出される。
「ガァァァアアア!!」
断末魔と共に騎士が爆散する。
「絶望がお前のゴールだ!」
変身を解く竜
「怪我は無いか?」
「あっ、はい!」
ポカーンとしている鈴に近づく竜
「あの手紙はいつ届いた?」
「えーっと、確か5日前だったと思います。」
「君はあと2日間、風都署で監視させてもらうがいいか?」
「監視……ですか?」
「ああ、あの手紙が届けられてから一週間経たないと君は安全とは言いがたい」
「そんな……」
「安心しろ、あと二日間我々が責任を持って君を守る。」
「じゃあ……お願いします。」
「ああ」
(あの化け物……ドーパントではなかった…また彼女の前に現れる可能性が無いとは言えない)
「鈴ちゃん!」
やっと翔太郎と亜樹子が駆け付ける。
「左か……」
「翔太郎さん!」
「照井!なんでお前がここに!?」
「彼女を監視していた、襲われる可能性があったからな。」
「って事は……」
「ああ、襲われはしたが俺が倒した」
ほっとした二人はため息をつく。
「だが、敵はドーパントではなかった。」「じゃあ……なんだったんだ?」
竜はバイクにまたがり
「それについては俺よりフィリップに聞け。」
バイクのエンジン音と共に竜は去った。
「でも残念だったね」
「なんでだ?」
「だって竜君が倒さなかったら例の仮面ライダーが来たかも知れなかったのに」
「彼女が傷つかなかった事が一番だろ」
だが、二人は気づいていなかった
「鈴ちゃん、君もおとなしく家にいるんだ」
風都タワーの頂上に
「わかりました!」
自分たちを静かに見下ろしている男がいる事に
ーーーーーーーーーーー
「……この世界にも仮面ライダーはいるのか…。」
赤い眼光を光らせ、男は静かにつぶやいた。
「だが……俺には関係ない」
「邪魔するならば……倒すのみだ」
フッと男は消えた。
ーーーーーーーーーーー
「ドーパントでは無い怪物……興味深い」
「で? 何かわかったのか?」
「残念だがキーワードが足りない、絞り込めないんだ」
「とりあえず、鈴ちゃんを見守るしかないか」
「……彼女には謎がある」
フィリップの言葉に二人が驚く。
「謎?、鈴ちゃんの全てを閲覧したんじゃないのか?」
「彼女は……捨て子だ」
二人が黙る
「発見されたのは風都タワーのふもとだ」
「風都……タワー」
「だから彼女は親に会いたいと言う思いから風都タワーのふもとに足を運んでいる。」
「彼女の親は?」
「それが……わからない」
「地球の本棚でも駄目なのか?」
「彼女の親についてはまとたくわからない、僕の記憶の様に……。」
「彼女の過去……か」
そして、話をしている間に風都に一つ異変が起こっていた。
それは……
「ここが……Wの世界か」
大きな絵に描かれた風都タワー
世界の象徴を表すイラスト
そう
世界の破壊者ディケイド
門矢 士の登場だった。
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