二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 雲はただ孤高に自由気ままに。【REBORN】 無理矢理完結←
- 日時: 2010/08/22 14:38
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
人間不信です。
今回の小説は、雲雀さんとの切ないを目指します。(いや、実際悲痛な恋とかになりそうですけど(涙))
駄目作者なので、途切れ途切れに更新したりします(涙)
・キャラ
終崎刹那 終崎家という名家の時期後継者。ボンゴレと深い関わりを持っているが、本人は明かさない。雲雀とは実は幼馴染だが・・・。
・お知らせ・
十年後編、開始いたします!
100クリック有難うございます!
文才能力最悪でスイマセン←
無理矢理完結したも同然で、下手文です←
・目次
—プロローグ— >>1
—Maind,01— 再会の雲 >>2-3
—Maind,02— 終崎家党首時期後継者 >>4-5
—Maind,03— 見知らぬ感情 >>6-8
—Maind,04— 血統組織の掟 >>9-11
〜ヴァリアー編〜
—Maind,05— 異常感情 >>12-13
—Maind,06— 未知数 >>14-15
—Maind,07— 制御不能 >>16-17
—Maind,08— 「 零と壱 」 >>18-19
〜十年後編〜 (未来編とは違います)
—Maind,09— 近未来×過去未来 >>20-21
—Maind,10— 夜空の虹 >>22-23
—Maind,11— 夜空の使命 >>24-25
—Maind,12— 血族と炎 >>26-27
—ワールド・エンド— >>28
- Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.9 )
- 日時: 2010/08/20 10:00
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
雨が、降り始めた。
—Maind,04— 血統組織の掟
「え、終崎さん!?」
「・・・」
チャイムが鳴ったと思って俺が玄関の扉を開ければ、終崎さんが立っていた。
外は大雨だと言うのに、傘も持たずに歩いてきたらしい。
「と、とにかく入って!母さん!タオルタオル!」
俺は母さんにタオルを貰いに奥へと走った。
◆
「・・・終崎」
「・・・」
沢田が走って行った後、赤ん坊が目の前に立っていた。
「オメェのことは雲雀から聞いてるぞ。お前の家柄の事も調べた」
「・・・絶縁した」
「・・・」
「もう、俺には関係無い事だ」
「じゃあ何故泣いている」
「ッ・・・」
ずぶ濡れになった頬から水滴が落ちる。
「終崎さん!ってリボーン!?それより早く乾かさないと風邪引いちゃうよ!」
「忙しい奴だな」
リボーンと言う赤ん坊はニッと笑って驚愕的な言葉を発した。
「オイ、ツナ。終崎をしばらく家に泊めろ」
「・・・ハァ!?」
「終崎は今家出してんだ。行く場所がねぇのに放っておくつもりか?」
「そ、そうなの!?」
俺は少し変えられた話に、うなづいてみた。
すると沢田がバサッと俺にタオルを被せる。
「終崎さん!とにかく入って!暖かいココアとか出すから!」
そういってまた奥まで走っていった沢田に、溜息を吐いた。
「何時もああなのか?」
「まぁな」
◆
「ツッ君、あの子が彼女?」
「ちっ違うよ母さん!」
俺は終崎さんを二階の部屋に案内した後、下に一度降りていた。
「にしてもあの子、終崎家の子でしょ?珍しいわねぇ。終崎家の子が学校に通うなんて」
「え・・・?終崎家?」
「あら、知らなかったの?父さんが言ってたんだけど、終崎家って言うのは凄く大金持ちの名家で、うちの遠い親戚に当たるのよ?」
「・・・」
俺は、呆然とソコに立っていた。
◆
「終崎さん!あの、終崎さんの家って・・・」
「・・・(バレた)」
俺は額に手を当てる。
リボーンはニッと笑っていた。
「終崎の家は名家で、雲雀とは昔からの幼馴染だったんだ。それに少なくともお前とも知り合ってるはずだぞ」
「「ハ?」」
俺と沢田は声を重ねた。
「俺はそんな記憶は無いぞ」
「俺もだよ!・・・ってアレ?」
沢田が首をかしげる。
するとリボーンが何処からかアルバムを取り出してきて、ソレを広げて見せた。
「コレ・・・俺と、終崎さん?」
「何で・・・」
「まぁ、多分小さい頃だろうから記憶は無くて当然だがな。実を言えばお前等は遠い親戚に当たっているんだ」
「遠い親戚?」
「血筋も同じ・・・つまりは兄弟の様な存在だ」
俺達は顔を見合わせる。
そういえば何処と泣く似ていると言えば似ているけども。
血筋が同じとは初耳だった。
「初代ボンゴレ時代に色々あってな。それで今に至るんだ」
「ヘェ・・・」
沢田が感心したような声を出した。
(・・・その時、もう一人の守護者が居たんだが・・・)
リボーンは、顔を歪めた。
- Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.10 )
- 日時: 2010/08/20 10:35
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「終崎さん、あの、何で家出なんかしたの・・・?」
気が付けば俺はそんな事を聞いていた。
終崎さんは何も言わずに只、沈黙していたけど、しばらくすれば口を開いて話し始めた。
「俺の家は、雲雀とは対立した名家だ」
「雲雀さん・・・?」
「知らなかったのか?雲雀の家は凄く名高い名家だ」
(知らなかった・・・。雲雀さんって金持ちなんだ・・・)
だから、風紀委員会と言う組織を立たせているのだが。
「俺は終崎家の時期党首なんだが、その党首になるという事実は押し付けられた物なんだ」
「押し付けられた・・・って」
「俺が終崎家の血統と言う理由で、両親が死んだとき、そう義務付けられたんだ」
「・・・」
「ちなみに言えば、今の父親は義理だ。父さんの兄・・・と言うわけなんだが」
俺は終崎さんの話を聞いていて、辛い事を思い出させているように思えてきた。
「無理に話さなくてもいいよ、終崎さん」
「・・・じゃあ、一つだけ聴いてもいいか?」
「?」
「俺は、どうしたらいいんだ」
ソレは、全ての答えにつながる質問だった。
俺は、沈黙する。
「いや、いいよ。少し話して俺もスッキリしたから」
そういって終崎さんは、用意した布団の中にもぐった。
(何処かで何かが、)
◆
「恭弥」
「なんだい、父さん」
父さんが僕を呼んだ。
僕は父さんの隣に座って、話を聞く。
「明日、僕は終崎家に行くことにするよ」
「・・・何で?」
「もう、対立関係はお終いにしたいんだ。恭弥も、そう願っているだろう」
「・・・」
僕は静かにうなづいた。
このままじゃ、刹那とは会えないし、それに———。
「・・・」
「(恭弥も、そろそろ自分の気持ちに気付いてもいいのにね)」
父さんは人知れずにクスリと笑った。
- Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.11 )
- 日時: 2010/08/20 13:45
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「それで、この俺と話をしに来たと?」
「そうだよ」
雲雀恭一と、終崎壊弥は面談をしていた。
すると雲雀恭一が気が付く。
「終崎刹那ちゃんはどうしたんだい?」
「絶縁したよ」
ソコで、雲雀が固まった。
再起動した雲雀は、何とか言葉をつむぐ。
「何故、絶縁したんだい?」
「知らん。勝手に出て行った」
クスリと雲雀は笑う。
「どうせあのこのことだ。掟、決まり、運命と言う言葉に縛られるのが嫌で逃げてったんだろう?違うかい?」
「・・・貴様は「 超直感 」も持ってないのに勘が鋭すぎる」
「クスクスッ・・・」
雲雀は面白おかしい様に笑い続ける。
壊弥はムッとした表情で言葉を紡ぐ。
「それで、何のよう?」
「そろそろ、敵対関係も終わりにしたくてね・・・和解しに来たんだよ」
「・・・和解など、当の昔から諦めているはずだ」
「だけど、彼女達を見ていると和解したくなってきてね・・・」
「・・・」
彼女達。
雲雀恭弥と、終崎刹那。
敵対すべき存在同士が、惹かれ合った存在。
「君もそろそろ彼女達を認めてあげたらどう?」
「・・・」
「最も、お互いまだ自分の気持ちに気付いてないだろうけどね」
だけども、はたから見れば、どんな気持ちなのか丸見え。
そんな二人を見ていて、———。
「・・・ソラ」
「ハ、何でしょうか」
部下と言うソラを呼ぶと、すぐさま現れた。
相変わらず和風の部屋に似合わないスーツを着こなしている。
「・・・終崎刹那の居所が判り次第、連れ戻せ」
「・・・判りました」
ソラは少しだけ笑うと部屋のびょうぶを閉めた。
「(全く、似たもの同士なんだから)」
雲雀恭一は、かすかにクスリと笑っていた。
◆
「恭弥」
「・・・父さん、帰ったんだ」
雲雀恭弥はつまらなさそうに呟いた。
モノクロに統一された和風ではない部屋に、彼は座っていた。
「恭弥。今すぐ終崎の子に会いに行きなよ」
「・・・」
「ホラ、終崎の子の居場所なら恭弥にだって感づいてるんでしょ?」
(・・・感づいているけども、悪い場所しか思いつかないんだけど)
雲雀恭弥は、学ランではなく———。
私服の、黒いシャツを着てバイクを走らせた。
「(何時気付くのかなァ・・・)」
そんな風に、雲雀恭一は思っていた。
◆
「雲雀さん!?何で此処に・・・」
「・・・ッ沢田綱吉ッ・・・」
雨の中、ずぶ濡れになった雲雀さんが家に入ってきた。
(ッて言うか私服って・・・)
「って雲雀さん!?な、ちょ!?」
「・・・」
——ガチャっ
「・・・雲雀?」
「刹那!帰るよ!」
「ハ?」
「絶縁は取り消しだって」
雲雀さんはそういって終崎さんの手を引っ張った。
終崎さんは、何がなんだか判らないような表情をしながらも、雨の中に消えていった。
「(・・・この状況、似てやがるな・・・)」
家庭教師はニッと笑っていた。
「(私が来る事無かったですね・・・)」
屋根の上に居たソラは少しだけ微笑んでバイクに乗り込む彼等を見ていた。
◆
「・・・父さん」
家に帰っると父さんが普通に居間に居た。
俺はずぶ濡れになった体で父さんを見た。
「・・・絶縁関係は終わりだ。それとソコの坊主」
「・・・」
雲雀は父さんを見た。
「敵対関係、対立関係も終わりだ」
「「え・・・」」
俺と雲雀が声を重ねる。
「だから、雲雀家と終崎家は和解したと言っている!」
「「・・・」」
俺達は呆然と父さんを見ていた。
和解、つまりはもう対立しなくていいと言う事。
つまりは———。
「・・・ッ」
俺は、涙を流した。
頬から涙が落ちた。
「刹那・・・?」
「何でもない。雲雀、また、明日な。ありがとう」
——ドキッ
(・・・ドキ?)
雲雀恭弥は首をかしげて、雨上がりの夜空の下を、バイクで駆けていった。
(気が付けばお互いが好きになる)
- Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.12 )
- 日時: 2010/08/20 14:31
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
最近、妙な感じがするんだ。
—Maind,05— 異常感情
「・・・雲雀」
「・・・何?」
「何で最近ボロボロで登校してくるの?」
雲雀の体には真新しい傷があった。
最近出来た物や古傷なんて物もある。
俺は首をかしげた。
「それに・・・最近感じる違和感があるんだ」
「違和感・・・?」
「学校がなんだか可笑しい」
俺は応接室を見渡しながら呟いた。
可笑しいところなんて無いが、なんだか妙な感じがする。
前とはまるで違うような、違和感。
「・・・気にしなくて良いよ」
「・・・隠し事だな」
俺は額に手を当てて、溜息を吐いた。
(何をやってるとか、そんな事はどうでもいいんだ。だけど———)
「・・・雲雀、無茶するなよ」
「・・・」
雲雀は無言で応接室を後にしていった。
俺は、応接室のデスクに触れて屋上を見る。
違和感がある、と言うのは確かだけども、その確信が無かった。
俺はスッと、応接室を後にする。
◆
「・・・跳ね馬」
「何だ、恭弥」
目の前に堂々とムチを持っている跳ね馬に声をかける。
「・・・大事な人って、巻き込みたくない物なの?」
「・・・まぁ、そりゃなぁ。だけど何でそんな事聞くんだ?」
「・・・別に」
僕はプイッと顔を逸らした。
ロマーリオと言うディーノの部下がディーノに耳打ちをする。
「(ボス、もしかしたら・・・)」
「・・・!もしかしてお前、恋して」
——ドガァァンッ
僕はトンファーを壁に突き刺した。
ディーノは汗を流しながら僕を見る。
「・・・跳ね馬」
「な、何だよ」
「・・・判らないんだ」
「ハ?」
「・・・」
僕は無言で壁をトンファーで叩き続ける。
「オイ、恭弥!?」
——バァァァンッ
「雲雀。何してんだ?」
「・・・」
僕は急に現れた刹那に戸惑う。
周りを一通り見た後、刹那は僕に近づいて傷を見ていた。
「・・・別に言いたく無いならいいけど、傷を治すから見せて」
そういうと刹那は僕の体に手をかざした。
——ボォッ
拳に炎がともる。
「「「!?」」」
傷が癒えて行く。
傷が一通り治ったかと思うと、刹那がフッと溜息を吐いた。
「コレでいいだろ。一日一回しか炎は使えないからこれ以上は今日は無理だな」
「オイ、待て。今の力は———」
「終崎家の奥義だと」
それだけ言うと刹那は屋上を後にしていった。
「・・・」
「オイ、恭弥。今の子は———」
「・・・」
「まさか、恭弥。お前———」
「・・・コレは、なんていう感情なんだい、跳ね馬」
僕は、只その言葉を口にした。
この感情の名を知らない僕は只、子供の様に———。
「(ッて言うか、ソレって完全な恋じゃねぇのか?)」
跳ね馬ディーノは、溜息を吐いた。
◆
「沢田君も傷だらけで登校してくるね」
「・・・あ、うん。まぁ・・・」
俺は教室に戻って沢田にそんな事を言ってみた。
沢田は少し困ったような表情をする。
「雲雀も最近傷だらけで登校して来るんだが———何か秘め事とかしてる?」
「え、いやッ・・・(終崎さんにヴァリアーの事を言っても・・・ッ)」
「まぁ、隠したいのならいいけど」
俺はそういって、窓の外を見た。
「(と言うか、終崎さん、妙に勘が鋭いな・・・)」
沢田綱吉は、そんな事を思っていた。
- Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.13 )
- 日時: 2010/08/20 15:00
- 名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)
「・・・」
ボォッと廊下を歩いている時、1人の生徒にぶつかった。
「あ、スイマセン」
「いや、いいよ」
「あ、あの。終崎刹那さん、ですよね」
「うん、そうだけど、何?」
女生徒は俺を見ながらあせっていた。
何を言いたいんだ?
「あ、あの。雲雀さんとお知り合いって本当ですか?」
「まぁ、そうだけど」
「あ、あの。お願いがあるんですが・・・」
「お願い・・・?」
俺がそう思った瞬間、背筋が凍りつくほど寒くなった。
「・・・?」
俺が後ろを振り向くと、誰も居ない。
——ドスッ
「!?」
急に後ろから打撲され、俺は意識を失う。
最後に見えたのは、紫色の瞳だった。
「!?」
「ツナ、どうした?」
「あ、いや。今、何か———」
◆
俺は何とか重い瞼をあけた。
「う・・・」
——ジャラッ
両手は拘束されていた。
コレで自由は奪われている。
俺は周りを見た。
「・・・何処だ此処・・・」
古ぼけた何処かの建物らしいけど。
俺は再び背筋が寒くなるのを感じて後ろを振り返る。
「やはり・・・貴方には判るのですか」
「・・・判る?」
「貴方にもブラッドオブボンゴレが流れている、と言う事ですよ」
そういって、霧の中から現れたのは紫色の髪をした男の人。
俺よりも年上らしい。
「・・・誰?」
「始めまして・・・六道骸です」
「六道、骸?」
俺は首をかしげる。
何処かで聞いた名だが・・・何処だったか。
「ハイ。雲雀恭弥とは少し、知り合いでしてね・・・」
「ハァ・・・」
(何だ、この人。なんだか・・・)
「一つ聞いても宜しいですか?」
「ハァ、何だ?」
「貴方は——雲雀恭弥の事をどう思っていますか?」
俺は首をかしげた。
「雲雀恭弥は貴方の事を少しずつ気付き始めていますが・・・貴方は?」
「・・・」
「貴方は、好きなのですか?」
——ドクンッ
「・・・好き?」
「ハイ。それとも、別に興味は無いですか?」
目の前でクフフ、と笑う骸と言う男に、俺は顔を俯かせた。
———好きって、どんな意味での好きなんだ?
「・・・判らないけど、好き、かな」
「・・・そうですか、やはり貴方達は似たもの同士です」
「あ、そういえば雲雀が気付き始めてるって何を———」
———ザァァァァァァ・・・
目の前にあるはずのない桜が舞い散った。
気が付けば俺は、学校に佇んでいた。
(なんだか、雲雀に似ている気がした)
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