二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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雲はただ孤高に自由気ままに。【REBORN】 無理矢理完結←
日時: 2010/08/22 14:38
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

人間不信です。
今回の小説は、雲雀さんとの切ないを目指します。(いや、実際悲痛な恋とかになりそうですけど(涙))
駄目作者なので、途切れ途切れに更新したりします(涙)


・キャラ
終崎刹那  終崎家という名家の時期後継者。ボンゴレと深い関わりを持っているが、本人は明かさない。雲雀とは実は幼馴染だが・・・。


・お知らせ・
十年後編、開始いたします!
100クリック有難うございます!
文才能力最悪でスイマセン←
無理矢理完結したも同然で、下手文です←




・目次
—プロローグ— >>1
—Maind,01— 再会の雲 >>2-3
—Maind,02— 終崎家党首時期後継者 >>4-5
—Maind,03— 見知らぬ感情 >>6-8
—Maind,04— 血統組織の掟 >>9-11
〜ヴァリアー編〜
—Maind,05— 異常感情 >>12-13
—Maind,06— 未知数 >>14-15
—Maind,07— 制御不能 >>16-17
—Maind,08— 「 零と壱 」 >>18-19
〜十年後編〜 (未来編とは違います)
—Maind,09— 近未来×過去未来 >>20-21
—Maind,10— 夜空の虹 >>22-23
—Maind,11— 夜空の使命 >>24-25
—Maind,12— 血族と炎 >>26-27
—ワールド・エンド— >>28

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Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.4 )
日時: 2010/08/19 17:13
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

終崎家の最後の生き残り、終崎刹那。



—Maind,02— 終崎家党首時期後継者


次の日、俺は鞄を担いで歩き出す。
実は今日は休みなのでブラブラとうろつく事しかなかった。
だが、うかつには外に歩けない。
と言う事でいつも同行者が居るが、今日はソレも居ない。
自由にうろ付いていると案の定携帯電話が鳴る。
携帯電話の液晶画面を見るとズラッと並ぶ文字。
フゥッと溜息を吐いて携帯電話の蓋を閉じた。
視線が突き刺さっているような気もするけど、俺はそんなのには構っていられなかった。
本屋に入って、立ち読みをする事にした。

「・・・」
「終崎様!此処におられたのですか!?」

そんな声が店内の中から聞こえたが俺はあえて現実逃避のつもりで無視した。

「終崎様!」
「・・・オイ、そんな大声で呼んだら他の名家共にバレるぞ」
「あ、す、スイマセン!」

頭を下げたその人物に、俺は少し溜息を吐いた。

「・・・何時も居るソラは休みなのか?」
「あ、ハイ!そ、それで私が呼ばれて来たんですけどッ・・・」

見れば見るほど新人らしかった。
俺はくるっと後ろを振り向いて、歩き出す。

「俺の《組織》に入ったって事は覚悟があるんだろうな?」
「あ、ハイ!勿論です!」

新人さんは元気良くそう挨拶していた。
俺は買う事にした雑誌を買って、店内を後にした。





「って、アレ?あれ、刹那さんじゃない?」

俺が指を指した先には、終夜さんが本屋を後にするところだった。
誰かと一緒に歩いていた。


(連れ、かな)


「声かけてみるか?」
「え、でも何か邪魔しちゃ悪いし・・・」

俺はリボーンとその場を後にした。
しばらく歩いて、誰かにぶつかる。

「す、スイマセ・・・って雲雀さん!?」
「君・・・何やってるの?」
「い、いえ。その、買い物に・・・」

俺はそういってその場を早く退散する事にした。

「雲雀、さっき終崎が何処かの女と歩いてたぞ」
「・・・一応彼女も女の子なんだから女の子とあるいてて当然じゃない?」
「いや、アイツ案外そんな趣味かもしれねぇぞ。そんな噂を聞いた事があるしな」

瞬時に何故か、僕の心は揺らいだ。

「早くいかねぇのか?」

ニッと笑う赤ん坊に、僕は歩き出す。



(こうでもしねぇとおめぇはアイツとはなさねぇからな)



家庭教師は人知れずに微笑を浮かべていた。

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.5 )
日時: 2010/08/19 17:46
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「終崎、ねぇ、そこの女、誰なの?」
「・・・」

急に現れて何を言い出すんだこの風紀委員長は。
俺はフイッと視線を逸らす。

「あ、あの、私は———」
「新人、先に家に帰ってろ」
「で、ですが、終崎様の護衛が・・・」
「護衛何かどうでもいいから帰れ」
「は、ハイッ!」

新人はそういって走り去って行ってしまった。
俺はクルッと風紀委員長を見た。

「凄い迷惑なんだけど、何の用なんだ?」
「・・・終崎。さっきの女は何?君、そっち系だったわけ?」
「・・・ハ?」

俺は訳が判らないと言った風の声を出した。

「・・・!」



                                ——ガキィンッ



刀と銃弾がぶつかる音がして、俺の咄嗟に掲げて防いだナイフが弾かれる。

「狙われてるな」
「・・・何、今の・・・」
「物陰に隠れろ馬鹿!」

俺はガッと雲雀を掴んで物陰に隠れる。
チュインッと弾が地面に弾かれる音がした。

「遠距離射撃か、メンドクサイ」
「終崎、何、アレ」
「・・・俺を狙ってる奴」
「ハ?」

雲雀は口を訳が判らないと言う様に開いた。
俺は持っていた拳銃を持って、遠距離射撃を行う相手に向ける。

「刹那?」


                                  —ズガンッ


遠目だが、相手が倒れこむのを確認できた。
拳銃を腰に戻して、雲雀を再び見た。

「ねぇ、説明してよ。今の何?」

俺は少し沈黙してから、ようやく重い口を開いた。


(バレて、しまった。巻き込みたくなかったのに)


「・・・雲雀、お前は終崎家って知ってるか?」
「終崎家・・・僕の家と反対組織として恐れられ・・・!?」

雲雀はソコで気が付いた。
俺をバッと見たが、俺は既にそこにはいなかった。





「・・・終崎、刹那」

そういえば、同じ苗字だった。
僕は痛く成り出す胸を、抑える。

「・・・父さん」

僕は家に帰って、父さんの部屋に入る。
父さんは不思議になりながら僕の顔を見ていた。

「珍しいじゃないか。恭弥から来るなんて」
「・・・聞きたい事があってきたんだ」
「聞きたい事?」
「昔に遊んでいた——終崎刹那って子、知ってる?」

そこで、父さんはピクッと動いた。
真剣な眼差しに変わる。

「・・・知ってるよ。対立している組織の時期党首だ」
「・・・」

僕は、顔を歪める。

「・・・そう」

僕はそれだけ言って、父さんの部屋を後にした。
そして、雲雀恭一は、独り言を呟く。

「・・・終崎刹那は、一体どんな気持ちなんだろうね」

凄く、寂しげな表情をしながら。







——これ以上、恭弥に近づかないでくれッ・・・。

——・・・・・・。

——恭弥を、巻き込まないでくれ・・・ッ。

——・・・・・・判りました。

——・・・・・・スマナイ、すまないッ・・・。

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.6 )
日時: 2010/08/19 18:38
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

気付かない感情と感傷。



—Maind,03— 見知らぬ感情


朝、父さんが居た。
俺は父さんの居間まで来て、お茶をすする。

「・・・刹那」
「・・・何?」
「雲雀恭弥とは関わっていないだろうな」
「・・・関わって、無いよ」


(・・・何でお互い、仲が悪いんだ)


俺は、そんな事を思いながらお茶をすすった。

「刹那。お前は時期党首になるべき運命だ。判ってるな」
「・・・判ってる」

だから、命が狙われるわけで——。
俺は、グッとその言葉を押しとどめた。
父さんの居間を出て、俺は自室に戻り、一つのナイフを取り出した。
そのナイフには黒曜石が嵌っている物だった。

「・・・母さん」

俺は顔を歪めた。





「・・・」


(一体僕はどうしたんだろうか)


今までの僕なら——人間が嫌いで、何時も一人だったのに。
何故、昔の幼馴染が来ただけで——。

「・・・」


(刹那の事ばかり考える。イライラする)


訳の判らない感情に僕がイライラしていると草壁が応接室に入ってきて、僕の異常に気付いたらしい。

「委員長、どうされたんですか?」
「・・・草壁」
「ハイ」
「・・・ある人がもしも家の事情で対立してて、その子の事を思うと、凄く胸が苦しくなるコレって、病気かな」
「(委員長、何故気が付かないんですか・・・)・・・ある意味、病気ですね」

草壁の返答が聞こえて、僕は頭を抱える。

「(と言うか、相手は一体誰で・・・?)」
「草壁、少し一人にさせてよ」
「あ、ハイ。判りました」

草壁はソソクサと応接室を後にした。
僕は一人で、しばらく考え込んでいた。


「・・・恋の予感だな」

「ハ?何言ってんだよ急に」


家庭教師はニッと望遠鏡をのぞきながら笑った。





廊下をブラブラ歩いていると俺は向こうから来る同クラスの山本と眼が合った。

「お、終崎じゃねぇか。どうしたんだ?」
「いや、別に。特に用事はないからブラブラしてただけで」
「ふぅん。そうだ、終崎。お前って野球できるか?」
「野球・・・」

思い出したのは母親の無理矢理すぎる危険なデスマッチ。
俺は顔を青ざめて。

「・・・悪いけど野球には物凄いトラウマがあるんだ」
「・・・そっか。なら仕方ねぇな」

苦笑しながら去っていく山本の背中を、俺は見ていた。




(雲は次第に陰っていく)

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.7 )
日時: 2010/08/19 19:59
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「・・・ッ」


判っていたんだ。


時期党首になるという事実を知った時点で、己の手が血に染まることくらい。
何時も、殺した人間の事を思い出して目が覚める。
屋上で眠っていた今でも、冷害ではない。
自分の手を見て、真っ赤に染まった自分の手を思い出す。

「・・・ッ」
「刹那」
「!?」

俺はバッと後ろを見た。
枕元には雲雀恭弥が座っていた。

「ある意味ホラーだから。そこにいると余計目覚めが悪い・・・」
「君、うなされてたよ。悪い夢でも見たわけ?」

そういわれて、俺は顔を俯く。

「関係ない」
「関係ない分けないよ」
「ややこしい」
「・・・ねぇ、話してよ。僕に全部」
「何で俺が?」
「・・・拒否権は無いよ」

理不尽すぎる。
そこも相変わらずと言えば相変わらずだけども。
俺は髪をぐしゃぐしゃとかき回した。

「で、何の夢見たわけ?」

俺は少しためらってから、言葉を発する。



「・・・殺した人間」



そこで、雲雀恭弥の顔は固まった。
当たり前と言えば当たり前だけど。
俺はハァッと溜息を吐いて立ち上がる。

「もういいだろ。俺、帰るから」
「・・・一緒に帰るよ」
「・・・俺とお前が帰っていくところを見たらまず組織の人間が煩いんだよ。俺だけで帰る」
「組織の人間組織の人間って、君にはソレしかないのかい?」


(・・・風紀しかない人間に言われたくない言葉だな)


俺はギリッと歯軋りをした。

「・・・お前が巻き込まれる」
「僕が弱いと思ってるの?」
「きっと殺される」
「ヘェ、弱いと思ってるんだ」
「・・・そんな事は無い」

俺はハァッと溜息を吐いて、諦めた。

「・・・判った。一緒に帰ればいいんだろ?」
「うん、行くよ」

そういって俺の手を、雲雀は引っ張った。


「アレって雲雀さんと終崎さん?」


その時、偶然廊下を通っていた沢田綱吉は二人を見て呆然としていた。

「手をつないでるのな」
「十代目、早く帰りましょう」
「あ、そうだね・・・(雲雀さん、なんだか浮かない顔してるけど・・・)」

そんな事を、通りすがりの彼等は思っていた。





玄関まで来ると俺は靴を履き替える。

「ホラ、早く乗って」
「・・・中学生だよな、俺等」

目の前にあるバイク、カタナを見て俺は呆然とそう答えた。

「僕には関係ない事だよ」


(常識を簡単に覆す中学生だな、コイツ。というか国さえも壊しそうで怖いな)


俺はそう思いながら受け取ったヘルメットを被った。

「後ろに乗ってちゃんと僕に捕まってて」
「ん」

俺はバイクに乗って、雲雀にしがみついた。

「(何、この感じ)」

雲雀は赤く成り出す顔を、必死で隠してバイクを発進させた。

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.8 )
日時: 2010/08/20 08:52
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「此処だよ、有難う」
「・・・うん」

家に着いたとき、俺が雲雀のバイクから降りると雲雀はなぜか寂しそうな顔をした。
俺が首をかしげながら門の前に居ると、


「刹那様!こんな時間まで一体何処に・・・」


ソコで部下の言葉は止まる。
多分、いや、絶対的に雲雀を見て固まった。
俺はダッと走りだして、雲雀の手をつかんだ。

「逃げろ、雲雀!バイクに乗ればお前なら楽に逃げれるだろ!」
「!?」

俺は雲雀をバイクに乗せて走るようにそう言った。

「刹那———」
「いいから帰れっつってんだよ!」

俺がそういうと雲雀はバイクを発進させた。
俺は溜息を吐いて前を見る。

「・・・刹那様、雲雀恭弥と関係を持ったのですか」
「・・・」

俺は顔を歪める。

「貴方は終崎家時期党首なのですよ!何故関係をもたれられたのですか」
「・・・アイツは友達だ。別に友好関係くらい持っても良いだろう」
「貴方は、終崎家の次期党首です。対立している雲雀家とは絶縁されている家柄——」

そこで、何かが壊れる。
その部下に掴みかかって、俺は叫んでやった。

「俺は終崎家の人間である前に!俺は一人の人間で中学生だ!家柄なんて・・・もう嫌なんだよ!」
「刹那」
「!」

俺が後ろを振り返ると、ソコには父さんが立っていた。
俺は睨みつける。

「家柄家柄って・・・何で終崎家党首って事でそんな掟に縛られなきゃいけねぇんだ!」
「なら、縁を切れ」
「!」
「終崎家の縁を切れと言っている」

俺は、歯軋りをする。

「・・・切ってやるよ。こんな掟ばっかりの家・・・!あの葬式の時もそうだったじゃねぇか・・・!」

俺はそういって家とは反対の方向に走り出した。

涙が、頬を伝った。


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