二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

雲はただ孤高に自由気ままに。【REBORN】 無理矢理完結←
日時: 2010/08/22 14:38
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

人間不信です。
今回の小説は、雲雀さんとの切ないを目指します。(いや、実際悲痛な恋とかになりそうですけど(涙))
駄目作者なので、途切れ途切れに更新したりします(涙)


・キャラ
終崎刹那  終崎家という名家の時期後継者。ボンゴレと深い関わりを持っているが、本人は明かさない。雲雀とは実は幼馴染だが・・・。


・お知らせ・
十年後編、開始いたします!
100クリック有難うございます!
文才能力最悪でスイマセン←
無理矢理完結したも同然で、下手文です←




・目次
—プロローグ— >>1
—Maind,01— 再会の雲 >>2-3
—Maind,02— 終崎家党首時期後継者 >>4-5
—Maind,03— 見知らぬ感情 >>6-8
—Maind,04— 血統組織の掟 >>9-11
〜ヴァリアー編〜
—Maind,05— 異常感情 >>12-13
—Maind,06— 未知数 >>14-15
—Maind,07— 制御不能 >>16-17
—Maind,08— 「 零と壱 」 >>18-19
〜十年後編〜 (未来編とは違います)
—Maind,09— 近未来×過去未来 >>20-21
—Maind,10— 夜空の虹 >>22-23
—Maind,11— 夜空の使命 >>24-25
—Maind,12— 血族と炎 >>26-27
—ワールド・エンド— >>28

Page:1 2 3 4 5 6



Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.1 )
日時: 2010/08/19 14:39
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

—プロローグ—


「恭弥!何して遊ぶ?」

小さい頃だった。
その時、終崎は僕に何時も引っ付いていた。
僕は振り向いて答える。

「ねぇ、君は何で何時も僕の後ろを付いて回るの?」
「だって恭弥強いでしょ?俺も強くなりたいんだ」

そういってニコッと笑う彼女に、僕はハァッと溜息を吐いた。
ある日の事だった。
終崎の、両親が死んだ。
葬式の時、僕も付き添いで行くことになった。
終崎に話しかけても、何も反応しなかった。
只、終崎は何かを決意した目で、棺を見ていた。
それから終崎は、僕とは会わなくなった。
手紙さえも来なくなり、電話さえも掛からない。
不振に思いながら、僕は次第と彼女の事を忘れて言った。
だけど、今———。
何故か、思い出したんだ。


(そういえば、沢田綱吉と彼女は似ている)


葬式の最後に終崎にもう一度話した事があった。

「刹那———」


——パシッ


僕が触れようとしたその手を、叩いて払った。
僕は、呆然と———。
終崎の背中が大きくなるのを感じながら、背後を見ていた。

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.2 )
日時: 2010/08/19 15:55
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

ねぇ、君は僕の知る君じゃないの?



—Maind,01— 再会の雲

朝、窓の外を見れば登校してくる草食動物が群れていた。
見ているとだんだん咬み殺して来たくなった。
窓を閉めて僕は書類に手を伸ばす。

「・・・転校生?」

一つの書類が目に入る。
それは今日の転校してくる生徒の書類だった。
個人情報ともいえるその書類を見ながら、不審に思う。

「終崎刹那・・・?」

懐かしい記憶が蘇る。
だけど、その希望は打ち砕かれると思い、振り払った。





「と言うわけで転校して来た終崎さんだ」
「終崎刹那です、よろしくお願いします」

そんな風に転校生は挨拶をした。

「じゃあ、席は——」

指定された席に座った転校生は、窓の外をぼんやりと眺めて、一言呟く。


「久し振り」


転校生は少しだけ笑った。





放課後、校内を見回っていた時、一人の少女が目に入った。
別に何処にでも居そうな生徒。
個人情報を見たときの証明写真と同じ顔のところを見れば、どうやらアレが転校生らしい。

「ねぇ、君」
「・・・」

振り向いた彼女は、記憶の端にいる彼女に良く似ていた。
僕は目を見開いて、

「君、終崎・・・?」
「・・・雲雀恭弥」

昔とは打って変わった冷酷な声。
暖かい眼差しも変わっていたが、昔の面影はあった。

「君、あの終崎なの?」
「・・・」

無言で彼女は視線を逸らした。
僕は彼女の肩に触れようとする。


——バシッ


「!」

あの時と同じように、手は叩かれる。
振り向いた顔は、冷酷な眼差しがあった。

「刹那・・・」
「触るな」

たった一言、そういって歩いていった。
僕は呆然とその背中を見るだけだった。

Re: 雲はただ孤高に自由気ままに。 【REBORN】 ( No.3 )
日時: 2010/08/19 16:13
名前: 人間不信 (ID: uT5MQLCg)

「・・・」

転校先は雲雀恭弥と同じ中学だった。

並盛に再び戻ってくるとソレくらいのリスクは考えていた。
だけどこうも早く再会するとなると、胸が痛くなる。
家に帰って、俺は鞄を無造作に投げ捨てた。

「刹那様、どうされました?」

和風の部屋には会わないスーツ姿で入ってきたのは、一人の世話係をしている男だった。
俺は顔を俯かせる。

「・・・」
「雲雀様に会われたのですか?」

図星を付かれて、俺の肩は動いた。

「・・・巻き込みたくない気持ちも判りますが、雲雀様にくらいは自身を出しても宜しいのでは?」
「・・・出来ない」


(一番、大切な存在だからこそ)


巻き込むわけには——いかない。
俺は、お茶を飲んだ。
苦い味が口いっぱいに広がる。





「・・・終夜」

久し振りに見た、あの懐かしい顔と声。
だいぶ変わってはいたけど——アレは間違いなく。
昔出会った、終夜だ。
だけど、何故、あんな態度をとったのかが判らない。


——ズキンッ


(・・・ズキン?)


胸が何故か痛くなり、僕は抑える。

「雲雀、あの転校生と知り合いか?」

赤ん坊が突如デスクの上に座って僕の事を見ていた。

「まぁね・・・」
「どんな関係なんだ?」
「幼馴染だよ。だけど、十年前振りに会ったんだけど・・・」


(って僕は何を言っているんだ)


僕は頭を振りかぶり、自分の言っている言葉から現実逃避をした。

「(成る程な・・・)じゃあな、雲雀」

そういって赤ん坊は窓から外へ出て行った。




(気が付けば)(気になりだす)


Page:1 2 3 4 5 6



この掲示板は過去ログ化されています。