二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 東方project 東方幻旅伝
- 日時: 2010/08/31 17:49
- 名前: チキンカレー ◆u8da6hjvyw (ID: t18iQb5n)
東方projectを題材にした小説です。
・オリキャラ登場
・原作との矛盾
・キャラの性格の改変
などに目をつむっていただける方のみよろしくお願いします。
- 東方project 東方幻旅伝 プロローグ ( No.1 )
- 日時: 2010/09/02 16:32
- 名前: チキンカレー ◆u8da6hjvyw (ID: t18iQb5n)
とある夜の繁華街を俺は歩いていた。このときは後に俺の身に起きる事件のことなんか予想もできなかった。
それにしても世の中つまらない。学校で不良の俺は爪弾き者だ。空手の道場だって素行の悪さを理由に破門された。
「お前が悪いんじゃないか」という声が聞こえてきそうだな。
そんなことはわかってる。だがどうもこの世は腐ってる気がしてならない。これが俗に言う「中二病」ってやつか。俺は高校生なんだがな。
そのとき、夜だというのに日傘をさして歩く女の姿が一瞬見えた。女は人気のない通りの方に消えていった。俺はこんな時間に日傘をさして、しかも少々変わった服装をした女を不審に思い、後をつけてみることにした。実を言うと、その女がなかなかの美人だったから、というのも追いかけた理由の一つだが・・・。
「確かにこっちの方だったんだが」
あたりは恐ろしく静かだった。さっきのストリートからさほど離れた場所でもないのにな。あたりをキョロキョロしていると俺はとんでもないものを目にした。
何もないはずの空間が切れたかと思うと中からさっきの女が出てきた。今の今まで空間が切れるなんてSF漫画でしか見たことなかった。俺は不覚にも腰を抜かしてしまった。
「初めまして」
女はそうささやいた。
- 第一話 「幻想郷」 ( No.2 )
- 日時: 2010/09/04 14:02
- 名前: チキンカレー ◆u8da6hjvyw (ID: t18iQb5n)
「だ、誰だお前は!?」
俺は驚きのあまり声が裏返ってしまった。そんな俺の様子を楽しむかのような表情で女は答えた。
「私?私は八雲紫。ただの隙間妖怪よ。貴方を幻想郷に招待しに来たの」
「は?妖怪?幻想郷?何言ってやが・・」
言い終わらないうちに俺は気を失った。目の前が真っ白になって何が起きたのかわからなかった。
目が覚めたら、どこかの森か山の中にいた。今日は妙なことがよく起きる日だ。退屈な日よりはかなりマシだけどな。俺がこんなところにいるのはあの女の所為であることは間違いないな。とにかく夜の山はヤバい。どこか休めそうな場所を探していると、誰かの声が聞こえてきた。
酔っ払いか? そう思っていたら案の定酔っ払いだった。しかしそれは、オッサンではなく小さな少女だった。
「おい、ガキが酒飲んでんじゃねえぞ」
不良の俺が飲酒を注意する資格はないが、つい口走ってしまった。
「あ。お前人間だな。うまいお酒持ってないか?」
「ねえよ」
こっちの言うこと無視して堂々と酒なんか飲みやがって。人を馬鹿にしているのか。
「そうかー。じゃ、喧嘩でもするか?」
何を言っているんだこいつは。「人間だな」ってまるで自分は人間じゃないみたいだな。しかも俺に喧嘩を売ってくるだと?こんなガキ相手にしてもしょうがないから当然断った。
- Re: 東方project 東方幻旅伝 ( No.3 )
- 日時: 2010/09/01 20:04
- 名前: ゆみゴン (ID: /sI/wTZE)
東方さいこおぉぉぉ〜〜〜ー
- 第二話「激闘」 ( No.4 )
- 日時: 2010/09/02 17:01
- 名前: チキンカレー ◆u8da6hjvyw (ID: t18iQb5n)
俺が立ち去ろうとした瞬間、そいつは俺をキレさせる一言を言い放った。
「なんだよー。びびったのー?」
俺は何より舐められるのが嫌いだ。俺は町では有名な不良で喧嘩じゃ負けなしだ。空手だって二段を持ってる。こんなチビに舐められてたまるか。
「おい、本気で言ってんだろうな」
「あったりまえじゃん。かかってきなよ」
次の瞬間俺はそいつに向かって猛獣のように突進し、左足で蹴りを放った。とは言ってもガキンチョ相手に本気を出すほど俺も馬鹿じゃない。かなり手加減してやった。
「あれ、その程度〜?」
「なに!」
驚いたことにそいつは片手で俺の蹴りを止めた。手加減したとはいえ、子供に止められるようなものではないはずだ。どうやら手加減する必要はないみたいだな。
いったん距離をとってから俺はさっきと同じように急接近し、得意の猿臂をかましてやった。だが手ごたえがない。
「おそいね〜」
いつの間にか後ろに回り込まれていた。振り向いた瞬間、腹に強烈なパンチを受け、俺は数十メートル吹き飛ばされた。
「ぐふっ」
ありえない。あんな速さで動けるはずがない。あんな突きを打てるわけがない。まるで車にはねられたみたいだ。人間業じゃない。
「弱いな〜。手加減してやったのに〜」
そこでまた、俺は意識を失った。
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