二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら
日時: 2010/09/24 19:46
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

マァモンといいます
REBORNのヴァリアーネタで、二次創作を書こうと思います。
現代+10年後の未来の世界を舞台に、フランとバイパー霧属性2名の集う、本編にはないヴァリアーのお話

*補足*
ベルフェゴール バイパー フランがメイン
マーモンは、性別不詳を解いて女性設定
マーモンのふきだしはバイパーと表記
一応言っておきますが、出てくる人物は10年後の姿
(赤ん坊マーモンも成長)


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Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.10 )
日時: 2010/10/03 10:53
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

キュ キュキュッ

フラン「………」

銀のナイフを眼鏡布巾のような布で包みあおい、汚れのないように輝く鋭い獲物をフランはせっせと磨き直す。

キュキュッ

立派な音が立つ

布巾であおうと滑り易い為、余計に面倒な作業…

フラン「うえー…やってらんねー」

パタ

そう言ってお尻を下ろしていたソファに直接、倒れ込んだ

ゴロン

今度は体勢を変え、横たわる大きなソファの上で身体をゴロゴロ回転。

フラン「…」

ナイフを磨くのに後3分もいらないというところで、作業を中断。

このまま、眠りにつきたくなった

フラン「…そういえば(センパイ、報告したんでしょうかー、もったいぶってこれを機に弱味握って更にコキ使いーとか)」

ぞんざいな扱われ方はいつもの事だったけど、人の耳に入るというのはやはり不快なもの

フラン「(誰かにでも渡ると、本人にバレることにも繋がりやがるワケですしー、今日中には行き渡るだろうな)」

自分の行為を、反省することもなく思考を広げてみる。
・・・・
でもあのヒト大好きのベルセンパイが知るともっと過剰になると思っていたのに そうでもなかった

フランには、マーモンだけ違う目で見てるような気が
しているという気持ちがあった。自分で自分の気持ちを知っているのに、複雑なもの

ガバッ

急に起き上がり、いわゆるお父さん座りで思考を広げて口にしてみる

フラン「何でだろう?女のヒトに縁がないとかで初めて接したヒトに特別とかー…」

自分の師匠ー六道骸に関わるうちに、黒曜サイドで知って出来た仲間にも女性は居た 居たのに

フラン「マーモンサンとコレといった話はしてなくてー…えっと、顔もフードで見えないしハッキリとは」

…分からない 色気?

フラン「だからフードで隠れててー…?スタイルだって知りませんしー。」

それなら、黒曜の居たあのヒト、M,Mサンの方が。

レヴィーさんのいう、妖艶?

でもー、だったら師匠の器の髑髏サンが適してて…レヴィーさんの考えが正しければ。

フラン「うーんと…ミーって欲求未満なんでしょうか それだけ?」

やがて、ソファのシーツは掻き乱されていた。

フラン「顔、合わせ辛くなるー。うあー」

ソファの布生地に顔を伏せ、丸くなり普段のハリのない声が余計に更に、ハリの低いものとなった

フラン「ゲロゲロ〜…」

コンコンッ

部屋の外側からノック

フラン「…はーい?」

ガチャ

ベル「なーフラン、さっき言ってたさー」

フラン「センパイ…」

ベル「ん ほらさ、ゲーム…!」

フラン「あーそれ…」

ベル「戦らねぇ?」

フラン「んーと…ていうかさっきって何です?」

ベル「んー…ホラ、誘ってやっただろさっきも」

フラン「そんでミーが怒られた時でしたっけ」

ベル「そーそー、んでナイフどうなってんの?」

フラン「磨いてますよー。もう立派にー」

ベル「あ そ んじゃ部屋来いよ3人で」

ポス

ベル「あン?」

フラン「これ以上目使うと視力落ちそうで恐いし辞退しまーーす。」

ベル「…じゃあ王子はどうなるんだよ、目疲れすぎてヤべーよ」

フラン「状況見て下さいよー。疲れてるんです、誰かさんが任せた作業のせいで」

ソファに何度も倒れ込み、何度も回転するせいでシーツは更に掻き乱れる。

ベル「つーか早くしろって。ゲーム置きっぱなンだぜ?」

フラン「したくないんですー…う」

バイパー「遅いよ、2人共」

ベル「コイツが用意おせーからさ、疲れてるとか言い出して…」

バイパー「でも良いの?コンプレイヤー人数分ないって言ってるのに」

ベル「あー交代してけば遊べるし」

フラン「…!!」

一番、顔を合わせにくい面子。

ただでさえ、ベルとだけでも気が想い部分があるのにマーモンまで揃うと…。

自分の欲求の為に利用しようとしたことに、辱めな思いが急上昇。

フラン「(センパイにバレた時はこんなんじゃなかった、改めて…)」

バイパー「あ 僕、チョコレートでも持ってくるよ」

フラン「!」

ベル「じゃー何か淹れて来て」

マーモンも、フランが入ることが仮定したようにさっき「2人共」と言って待っているらしかった。

ベル「…」

フラン「(センパイは事情を知ってるはずなのに、わざと誘うおうと引き付けるに違いない。)」

ベル「ししし、マーモンが居たら戦りにくい?」

フラン「そりゃ…そうですよー。ミーの個人の責任でも」

ベル「見ててやるよ。」

フラン「?」

ベル「お前がマーモンの前でどんな態度かどうか、ホントは近づいてほしくもないけどお前の気持ちは確かめとかないと」

フラン「気持ちってー、ミーはそんなんじゃ………ないとも言い切れない、かもですー。」

ベル「ししっ、意識して変なトコ見てたら変態だし。これから変態扱いなカエル」

フラン「ゲロゲロ〜…」

そうして、ゲームをする事に。

Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.11 )
日時: 2010/10/03 15:29
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

フラン「………」

ピコピコ

バイパー「このゲーム、相当古汚いね」

ピコ

ベル「ししっ ずっと使ってなかったんだから当たり前・じゃ ん」

ピコピコピコー!

バイパー「ム 僕のが古いだけで、君はまだ使い込んでるんでしょ」

ベル「ししし 王子もうステージクリアしたしー」

バイパー「音量、上げてくれる?」

フラン「…」

バイパー「ねえ」

フラン「あ はーい、22くらいで…」

ピコピコ

ベル「ん 31に設定してくんない?」

そう言われてテレビ機の音量を31丁度に合わせた

フラン「音、大きくないですー?」

ピコピコ

ピコ

バイパー「ムム」

フラン「…と、聞いちゃいませんねー。」

ミー、さっきから参加出来てないんですけどー

誘われたのこっちなのによー。

ベル「負けて交代だけはパース!」

…交代がイヤだって言ってもどっちかに勝敗が決まらないと。じゃないとミー、居る意味ねーよなんて思ってしまっているフラン

ここはマーモンの部屋で、フランは中へ入るのは初めてで、ベル以外の人の部屋に入った事がないのでちょっと新鮮。しかも、チョコレートみたいな香りがプンプン

画面に向かってすんごい勢いでプレイして見えるフラン。

輪の中に入れず、動く画面を追うように見ていた

バイパー「ラチがあかないなんて、言わせないよ」

フラン「必死だなー。マーモンサン」

口に、出てしまった。心の中で言うつもりだったのに

ベル「フランとしては、早く終わってほしいんじゃね」

バイパー「僕かベルが負けないと君と交代出来ないからね…負けるつもりはないさ。」

フラン「…いや、出来ればこのままで。ミー居る意味ないようなー?」

このメンバーで居るのは、正直フランにとって自分が代理という器の為お邪魔虫ではないかと推測していたが、そうでもなかった。

ベルも、フランが部屋で実行しようとモメていた事についてはこの先も言いそうにはない。

ベル「なー、フラン」

フラン「はーい、センパイ」

ベル「何か喰えるモン持ってきてよ、何でも良いから出来ればつまみやすいモノ」

フラン「…言葉、おかしくないですかー全体的に」

バイパー「じゃあ…僕はジュースが飲みたい」

フラン「…!」

ベルはともかく、マーモンからの要求。

頼られたと思うと、急いで行こうなんて考えがもたらした

ゴトッ

ベル「ん」

パシャッ

フラン「!」

マーモン「何してるんだよ…」

ベル「うっわ、やべー…?」

フラン「あーあ ゲーム機濡れたせいで、やり直しですねー。」

バイパー「布巾も持って来てもらうしかないね、コレ僕のなのに」

ベル「古いしもう一台、新しいのあんじゃん…つーかフラン、急いで取り行けっての!」

フラン「あ はーい」

バタン

ベルがジュースを溢してゲーム機を濡らしてしまい、その衝撃でゲームは一時中断。

古い機能の為、ちょっとした刺激で中のデータ自体ゆるくなってしまっていた

フランは急いで、布巾を取りにダッシュ

…したのは良いが、頼まれたお菓子やらを今持っていた方が良いのか後からまた取りに来るかどうか。

部屋まで離れてるし、いちいち来るのは面倒だ

一気に両手で持って行けば良いかと荷物を持ってまたダッシュ

スクアーロ「うおぉい!」

フラン「!?」

スクアーロ「廊下を走るんじゃねぇ!」

フラン「でも隊長ー。今、急げって言われてて非常事態なんで」

タッ

スクアーロ「おうおぉい!!何でまた走ってやがるうぅ!?」

フラン「いちいち、聞いてられないしー。(ボソ)」

タッタッ

スクアーロ「ちっ!」

作戦隊長に、構っている暇ではなかった

スクアーロ「…」

ルッスーリア「あの3人、仲良くしているみたいね」

スクアーロ「あぁ そうみてーだなぁ」

ルッスーリア「フランを家に置いておいて良かったわねん、あの子身寄りがないとわけじゃないとはいえ、ココに居たがっていた様子があったもの」

スクアーロ「…ベルとも絡むしなぁ、だが誰が居ても構わしねぇ」

ルッスーリア「んふっ、そーねぇ…」

スクアーロ「暴れなきゃいーけどなぁ、だが廊下は走らないように喝は入れといてやらねぇと」

ルッスーリア「んーっでもぉ、変な関係にならなきゃ良いけど…」

Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.12 )
日時: 2010/10/07 17:24
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

ガチャ..

フラン「両方持って来ちゃいましたー。」

ベル「早かったじゃん。続きしたいし、拭いといくんね?」

フラン「えー‥」

自分がした事は全部人任せ

ベル「違うソフトで遊ぶからさ、入れてやるんだしいーよな?」

「入れて」なんて一言は言った覚えないです

相変わらず身勝手な言動はお子様模様。

しかも濡れてしまったゲーム機はそのまま放置。

フラン「こんなとこに置いたら床にもジュースの染みがつきいちゃいますよー。」

しゃがみ込み、ゲーム機を持ってきた付近でゴシゴシ

ベル「ししっ、マーモンよえー」

フラン「(ったくよー‥また、ミー仲間外れかよ)」

さっきから自分だけ疎外感。

マーモン「チョコレートは?」

フラン「え」

マーモン「当然、持って来てくれたんだろうね」

フラン「あーえっと‥実はー、ビスケットしかなくて‥」

マーモン「‥」

ベル「王子はクッキーが食べたかったのに。」

聞いてねーよとか思ったけど、マーモンまでベルと同じ目で見てくるので何も言えない

マーモン「食べれないわけじゃないから良いけど、チョコは常に置いてあるはずだよ」

フラン「‥残念です、ミーのせいで食べ損なうなんて」

マーモン「?」

フラン「あ いや、何でもないでーす。ベルセンパイは‥」

ベル「ビスケットとクッキーは似たようなモンっていうけど全然違うっつの」

フラン「ミーは自分が食べれると思って、ビスケット派なんで持ってきたのがコレなんですけどー。」

ベル「自分の好み優先すんな」

フラン「それに急いでたし、こっちのが絶対に美味しいって言えると思うんですよ」

ベル「‥まあいーや、とにかく放置してないでゲーム機拭いとけよ急いで」

マーモン「ゲームはもう使えそうにないね、君のだけど」

ベル「あー‥もう飽きちゃったしいーよ」

マーモン「ふうん‥」

Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.13 )
日時: 2010/10/11 11:17
名前: テリー (ID: 5NRE2t7J)

フラン「飽きたって言ってるけど、楽しそうに使おうとしてたじゃないんですー?」

ベル「壊れたら使えないじゃん、別ので遊ぶし」

スッ

ベル「マーモン?」

マーモンが立ち上がった

マーモン「僕、部屋に戻るよ」

ベル「えー待てよマーモン…!」

マーモン「あんまりやると、目も痛むし」

フラン「えー…ミーまた、放置かよ」

ベル「ノリわりー。じゃ、また後で来いよ続き…」

マーモン「今日はもう良いよ」

ベル「ししっ マーモンさっき負けたクセになっまいきー。負けた奴が言うこと聞くの、昔から決まってたじゃん」

マーモン「だからって言う事聞かせてゲームしろって?冗談じゃないよ…」

ベル「まあいーや フラン、俺と続きしねー?」

フラン「ミーですかえーと…」

マーモンを横目でチラ見して気に留めるが、もう部屋から出ていた。

フラン「じゃあやろうかなー。さっきから不参加だったし」

ベル「じゃーお前は画面コッチな」

フラン「! へー懐かしい…ぷよ〇よ」

ベル「しかもかなり昔の。レアっしょ?」

フラン「はぁ…ていうか何でこんな古いのするんですか、ミーは格闘系の」

ベル「データ大事にしときたいから手つけたくねーんだよ、自分以外の奴とプレイなんか無理」

フラン「まーいいですけど…マーモンサン、どっか行っちゃいましたねー。」

ベル「おー…いつもの事だし気にしねーよ」

フラン「とりあえずミー、手加減しませんから」

ベル「は?」

フラン「手加減しないって言ってるんですよー。ミーこれでも負けず嫌いで…」

ベル「ししっ それって、ゲームの事だよな?」

フラン「…まあ両方、って事で」

ベル「しししっ うぜーこのクソチビ!」

ポチ

フラン「あ 何勝手に進めてるんですかー!」

ベル「るせっ ムカツクからだしっ」

ポチポチ

ポチ

2人の声とボタンの音が響いた

フラン「センパイはいつもいつもずるいですー。このやろー」

ベル「うわっ 張りのない声…。やる気あんの?」

フラン「センパイだからって馬鹿にしないでくださいよホントー。えーい」

ポチ

ベル「格闘ゲームじゃねーんだからそんな身振り手振り動かすとかやらかすなっての」

フラン「マーモンサンは赤ん坊の頃の方が良かったとか思ってます?」

ベル「は………ゲッ」

ゲームオーバー

フラン「やらかしましたよーミー…勝っちゃいましたセンパイ に」

ベルが負けた、かといってフランがゲームでベルに勝つことは初回ではない。この勝ったというのは…

ベル「マーモンを賭けに使う気かよ…!」

フラン「えーそんなんじゃ…わっ」

ベル「3回勝負で買った方が言う事聞かせる方な つまり勝てば命令出来るっつー事にしよーぜ…!!」

フラン「それって、いつもと同じじゃんー。」

ベル「ししっ マーモンに嫌な噂でも持ち寄ればとんでもねー事になりそうな感じじゃね」

フラン「う それってずるいですー。」

ベル「じゃあゲームに勝って王子に命令でもして言う事聞かせてみろよ。」

フラン「絶対、負けられないじゃないですか ていうか対戦相手にプレッシャー掛けられるなんてどんだけー。」

ベル「ししっ」

ベルの笑い声とフランの嘆き、勝負は昼時から夕にかけて続いた。

女の取り合いじゃないがそれに近いーマーモンは何も知らない。

Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.14 )
日時: 2010/10/17 12:03
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

フラン「セーンパイ、いつまでやってれば良いんですかねー。」

トントン トン

ベル「ごくろ♪あと5分でいーよ」

フラン「中途半端ですー‥ホントに10分で約束果たす気なんですねー。」

ベル「肩叩きって心地良くね?こっててさ最近ー。」

フラン「もう26歳にもなるんですから、当然ですー。肩くらいこりま‥」

ベル「バーカ!歳のせいにすんな つーか、オマエとしては嬉しいんじゃね?」

フラン「はぁ‥」

ベル「ゲームに勝ったら言う事を聞かせるって条件。マーモン絡みじゃナシに、こんな10の肩揉み程度にレベル落下して」

フラン「えー‥と、それってつまりー?」

ベル「そ 見逃してやったの」

フラン「でも、驚いちゃいましたよー。もっと長い間やってろって言うのかと思ったら10分なんて‥センパイらしく無いですよね」

ベル「そりゃ王子だかんな 手配した後輩にはそんくらいの扱いで充分。」

フラン「その上から目線の方が気になるけどー。」

トントン

ベル「んー‥でもやっぱオマエ、マーモンとゲームがしたかったりした、よなやっぱ」

フラン「!」

ベルの肩をほぐしていた両手が、鈍くなった

ベル「ししし 図星?」

フラン「良く理解出来てないんですよミー自身‥」

ベル「あン?」

フラン「マーモンサンを想う気持ち‥。が何なのかやっぱり」

ベル「バーカ!」

フラン「はい、ミーはバカですおバカですー。」


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