二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら
日時: 2010/09/24 19:46
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

マァモンといいます
REBORNのヴァリアーネタで、二次創作を書こうと思います。
現代+10年後の未来の世界を舞台に、フランとバイパー霧属性2名の集う、本編にはないヴァリアーのお話

*補足*
ベルフェゴール バイパー フランがメイン
マーモンは、性別不詳を解いて女性設定
マーモンのふきだしはバイパーと表記
一応言っておきますが、出てくる人物は10年後の姿
(赤ん坊マーモンも成長)


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Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.1 )
日時: 2010/09/25 19:39
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)



染み一つなく、真っ白なあの子

赤く黒く 汚したくなる

ベッドに寝そべる小柄な女は、目の前ですやすや眠っている

ガチャ

ベル「!」

フラン「…センパイ」

ベル「…あのさ、勝手に入ってくんなっつってんだろ」

フラン「何してるんですか、センパイこそ人の部屋で」

ベル「は?」

フラン「女の子の部屋に無断で入るなんて、センパイもセンパイですよー」

ベル「バーカ 俺はいーの、昔っからだし」

フラン「でもー、今はれっきとした女の子ですし…」

ドス

フラン「う」

ベル「…男だったみてえな言い方すんな!」

フラン「だってー、元の姿に戻るまで思ってなかったんでしょー。皆言ってやがるしー…」

ベル「ヴァリアーは男女問わず強い奴ならどうでもいんだよ」

フラン「一番こだわってんの、センパイじゃないですかー…」

ベル「………」

フラン「ていうか、そこに居るの…幻覚ですよセンパ イ?」

ベル「あン?」

フラン「(寝顔見ていやらしいこと、考えてたんでしょうかねー。)」

ユラリ

フラン「…あ」

ベル「ん」

フラン「やっぱり。」

ベル「マーモン?」

フラン「さっきから背後が怪しいとニラんでたんですよー。」

フッ

マーモン「…さすがだね」

フラン「何で幻覚なんですかー。」

マーモン「僕が眠ろうとすると、余計な物が部屋をうろつくからね」

ベル「それって」

フラン「ベルセンパイみたいな人が居るから幻覚で非難し…」

ドスッ

フラン「たー…」

ベル「マーモン、何してんの?」

バイパー「入るなって言ってる人の部屋に無断で出入りするからさ」

ベル「何でダメなんだよ、いつもしてたじゃん」

バイパー「快く思って無くてね、昔から。赤ん坊の頃とは違うのさ」

ベル「関係ねーし」

バイパー「僕の寝顔で何する気?」

フラン「そうですよー、何しでかそうとしてんですか、センパイ?」

ベル「気持ち良さそうにしてっから見とれてただけだっつーの」

フラン「………変態ですよね」

ドスッ

ベル「るせっ カエルはあっち行ってろ!」

フラン「ひどいですー。ミーはマーモンさんに任務の連絡にきたのに」

バイパー「ム その任務ならもう終わらせたよ」

フラン「え そっか、なら知らせてくださいー。何の為にミーはこの部屋に来たせいでセンパイのナイフ漬けに…」

ベル「さっすがマーモン♪」

バイパー「その呼び名は気にらないっていってるでしょ」

ベル「………」

フラン「じゃあ、ミーはもう出てきますからー。」

ガチャ

フランは部屋を出た。

バイパー「………ねえ、ベル」

ベル「ん」

バイパー「僕の幻覚くらい見破れるようになれば?」

ベル「…無理に決まってんじゃん、いくら王子つってもさ」

バイパー「みっともないね、幻覚に堕ちるなんて。」

ベル「まーな」

バイパー「……?」

ベル「マーモン」

バイパー「べ… !」

じっとこちらを見つめる眼

長い前髪で隠れていても、そこから視線を感じる。

マフィア世界に居たからか、見落とすはずはなかった

バイパー「…前髪、相変わらずだよね」

ベル「………」

ガクッっとしたように、ベルは肩の力を抜き、いや 抜けたのか拍子抜けと化していた




Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.2 )
日時: 2010/09/28 15:56
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

ベル「もういーよ 拍子抜けー」

バイパー「!」

ベル「フランとでも絡もっかな」

バイパー「僕の言った事、今後も気をつけてよね」

バタン

そういう成り行きの後、ベルはマーモンの部屋を出た

フラン「マーモンサンが可哀想です、ベルセンパイ」

出てすぐ、先にどっかに行ったはずのフランが扉の前で待ち構え。

ベル「ゲ まだ居たのかよ、気色わりー」

フラン「ミーの言った事、聞いてますー?」

ベル「あン?」

フラン「傍から見ると、何ていうんだろ…可哀想なマーモンサン」

ベル「2度も同じ事言うな!つーか、可哀想とは言わねーの」

フラン「この状況が、ですかー?」

ベルの顔を覗き込むように、もったいぶった問いを繰り返す

ベル「うるせっ カエルは引っ込んでろ!」

フラン「…どうせ、王子だから自分は関係ないとか言うんでしょー。」

ベル「…のされてーのか」

フラン「こう見えてもミーは、女の子相手だと控えたり気を良くしてる部分があるのにー…」

ベル「よっくゆーな マーモンと顔も合わせないじゃん?」

フラン「まあそうなんですけど…。第一、平気で他人の部屋に出入りすることが非常識でしょー」

ベル「昔から変わってねーんだよ、何も知らない新入りが口出すなって」

フラン「…ミーが可哀想って言ったの、そういう意味じゃないんですけど」

ベル「はぁ?何なの、今日のお前…ってかいつもいつも余計な事まで言いやがってうっぜー!」

フラン「もう良いですよーだ。」

タッ

フランはその場から駆け出し、ベルの元を離れて去っていった

ベル「マーモンが復帰だっつーのに、あいつ何でまだココに居んの?ボスも何も言わないし…」

ベルはマーモンの代理でココにやって来たフランのことはまだ気に入らない模様。

他の幹部と一緒に居るより、からかいやすいし絡むことも少なくはないので半分面白がって行動を共にしていたことが多くはあったが、一番はマーモンだった

18年もの間、一緒に居た悪友関係。

任務先で自分と同じアルコバレーノの死を目の前に、自ら自害して死んでしまったマーモンは格別。

未来が変わって自分の手元に帰って来たのは良いが、
そこにはまだ彼女の代理が存在していた。

ヴァリアーはあくまで暗殺部隊であり、ファミリーとしての守護者ではないので同じ属性が最強クラスの幹部に2名居ても構わない。

それで、マーモンが生き返って随分経ってもココに居る、フラン。

最近は、マーモンもよそよそしく感じるようになった。

未来が変わり、アルコバレーノの呪いが解け、元の姿に戻ったマーモン…バイパー

性別が女だと知ると、他のヤツらもマーモンを違う目で見るようになったりはしていない。

ベルも、その1人だった…はず。

フランはもちろん、初対面なのでそう問題はないだろう

でも、姿を見る度感じてしまうマーモンの、細なびく繊細な横髪…思わず見とれてしまう。

それに、フードの下から微かだが見える、藍色の瞳を見ると、身動きさえ取れないほどの思いはこみ上げてこないが、見つめてしまう。

赤ん坊の時は、特に気にもしていなかったし、見えなかった。

Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.3 )
日時: 2010/09/28 16:14
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

自分でもこの想いが、変化が生じてくのを感じている。

ベル「………」

廊下の鏡に窓からの光と反射して映る自身を見た。

マーモンに言われた事が、不意に頭をよぎらせる

マーモン「前髪、変わらないね」

いつも言われて思いもしたが、自分でもうっとうしい事は良く知っている。

ベル「いきなりイメチェンでもして生活なんかしてみろよ。絶対、やらないけどね」

額を人前で堂々と露出するなんて、考えられない…
彼は、出身国を隠すのに一役買っていると言うが、最早もう…そんなことにこだわってはいなかった。

ベル「…って」

ベルの除きこんでいる鏡の隅に、誰か自分の後ろに立っている

ベル「鏡の視界に入らないでほしーし…胸糞わりー」

レヴィ「なぬっ!」

ベル「だってそうじゃん。いきなり後ろに居たら気持ち悪いし…特にお前 ムッツリ」

レヴィ「なっ…き、貴様」

同僚幹部の、レヴィだった

ベル「いちいち対抗心燃やしてくんなよ」

レヴィ「ぐぬ…貴様こそ、そうだ!マーモンの部屋に無断で出入りしているそうではないか!」

ベル「だっからいちいち対抗しようとすんなって。」

ベルは普段から他人に限らず自分の以外の者に目上としての態度振りしかとらないが、レヴィには特に酷いもの

レヴィ「さぞかし迷惑だろうな、マーモンは。」

ベル「…フランと似たような事言いやがって。他に何か言う事ねーの?」

レヴィ「娘の部屋に無断で侵入するなんて俺には出来ん…。」

ベル「うわっ…急に理想語りやがった、勝手に俺に告げんなって」

この通り。自分のボスなど時により一部は除くが、ぞれも自分が「王子」だからという理由が一理。

レヴィ「マ、マーモンが娘だったと思うと…。」

ベル「やっぱお前、ヤらしーよ ムッツリ。じゃーな」

レヴィ「………」

鏡を見て、目についたアホ毛も整ったし、部屋に戻ろうかとベルはレヴィを後にした。

Re: 【REBORN】暗殺部隊にあの子も居たら ( No.4 )
日時: 2010/09/28 16:51
名前: マァモン (ID: 5NRE2t7J)

ベル「んー…」

部屋には戻らず、フランを呼んでからかってやろう。

ベル「ししし」

フランもどうせ部屋に居るだろうと、ドアにノックをかけた。

コン

ベル「なーフラン、ゲームでもしねぇ?」

からかうといっても、普通に遊ぶだけ。こないだ続きで終了してしまった対戦用ゲームをしようと呼びかけ

ベル「…?」

返事がしないので、居ない可能性が高いがそんなことも考えずドアのノブを手前に引いて扉をぬけた…

ベル「!」

フラン「………あ」

ベル「………」

間が長かった。

フラン「もー、ノックくらいしてくださいよー。」

ベル「したっつーの!つーかフラン…!」

フラン「あー…コレはですねー。えーーっと?」

フランは色共に表情も変えなかった

ベル「な、何でマーモンがココに居んだよ?」

フラン「それはですねー。幻覚で…」

ベル「…うっわ 何コレ超びみょー」

ベルとフランの目の前には、幻覚で創造されたマーモンの姿。

背後に霧の炎をまとい、これを見る限りまだフランの幻覚造りの途中だと考えられる。

フラン「ミーの幻覚が、ですか?」

グササ

フラン「う!?」

フランのカエル頭に、一気に3本のナイフが突き刺さる

ベル「ちげーよ!何でマーモン、こんなカッコなんだよ!」

フラン「ミーの…趣味ですよ、そんな変でしょうかー。」

グサッ

ドスッ

フラン「ギブギブー。」

今度は背中にナイフが直撃。

その偽者マーモンは、ベルの表現ほど破廉恥な格好でもしているのだろう…

ベル「消せよ、早く。」

ナイフを両手に構え持ち、何を言っても何をしても後20秒くらい経過したら自分の体はナイフだらけになっているのかと思うと、フランは何と答えたら良いのか分からない。

フラン「え、でもー…せっかくやっとここまで時間かけて理想通りの 刺すの止めたら、消してあげても…ってこんなこと言って良いんでしょうかー。」

ベル「…刺さないから消せ。つーか、事情説明するまで追い詰めてやるからな」

フラン「消す前に、まずは事情なんですかー?」

ベル「フランてんめ…」

マーモンはこちらをじっと見つめ、動かないまま。

服装は真っ白で薄生地の丈の短いブラウスを着用。

聞くだけなら分からないが、胸元も微かに透けている、肩も柄空きの下着みたいなブラウス。

ベルもこれには、幻覚とはいえ理解し兼ねない。

フラン「えっと…うーん。何処から説明してけば…」

ベル「何の為に利用活用してんだ?」

イライラした声で、ソファに大胆な身をかけて居座るベル。

フラン「………ベルセンパイも、考えたことあるでしょ?」

ベル「あン!?」

フラン「センパイだけじゃなくて、誰だってありますよ きっと…思春期まっさかさりですもーん。」

ベル「ワケわかんねー…マジでのされてーのか?」

フラン「だってそりゃあ、近くに自分と同い歳くらいの女の子が生活してたら、考えもしますよー…特にレヴィーさんなんかは」

ベル「…って、おいまさかフランてんめー!」

フラン「師匠も言ってました、性欲を我慢したら余計に限界がきて…」

ガターンッ

ベル「言いたいことはそれだけか?フラン、今回という今日はお前を殺る時がやってきたみてえ…」

フラン「本人なんだから、良いじゃないですかー!怒るの、STOP!こういう時術士って便利ですよねなちゃって…あ」

ベルの怒りは最高調。

ベル「…っふざけんな!」

ドカッ

フラン「あたっ!」

ナイフではなく、思い切り蹴りを入れられた

ベル「ちっ 近くに居るマーモンを踏み台にする気かよ…ガキのクセに調子のんな!つーか、相手が居たってお前が演じないと成り立たねーのに馬鹿みてえ」

フラン「あ おかまいなくー。姿形だけで充分役に立つんで」

ブチッ

堪忍袋の緒が切れそうになった

呆れているし、何しろマーモンをそんなことにつかったのが気掛かりな為体で痛めつけても何もならない為、手は出さなかった。

ベル「おかずかよ…。うっわ、やっべーメチャメチャムカツククソチビガエル……」

フラン「ていうかーセンパイにバレちゃったしどうしましょー。今まで上手くいってたのに…」

ベル「はぁ!?」

フラン「(あ しまった…ミーまた)」


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