二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 魔道戦士リリカルガンダムPhoenix
- 日時: 2011/04/13 20:30
- 名前: 泉 海斗 (ID: 1/l8DPvU)
魔道戦士リリカルガンダムPhoenix①目覚める不死鳥
前書き
勢いでもう一作リリなの×ガンダムシリーズ(種・運命・00)ネタで作ってしまいました。ご都合主義があったり、なるべくなくしたいですがキャラ崩壊などもあるかもしれません。そこのところはご了承願いつつ、楽しんでいただければ嬉しいです。それではよろしくお願いします。
登場人物紹介
・スザク・カンザキ・・・茶髪灼眼で容姿は上の上とかなりイケメン。性別は男で16歳の少年。魔力を持たないがMS(モビルスーツ)の『フェニックス』を持つ。管理局地上本部に所属するエリート。二つ名は『不死鳥』や『炎騎士』。
・レオーネ・フィルス・・・伝説の三提督の一人。
・ラルゴ・キール・・・伝説の三提督の一人。
・ミゼット・クローベル・・・伝説の三提督の一人。
・レジアス・ゲイズ・・・地上本部の総本部長。階級は少将。
・オーリス・ゲイズ・・・レジアスの娘で秘書。
・ゼスト・グランガイツ・・・地上本部都市防衛部隊『ゼスト隊』隊長。
・メガーヌ・アルピーノ・・・地上本部都市防衛部隊『ゼスト隊』隊員。
・ルーテシア・アルピーノ・・・メガーヌの娘。
・クイント・ナカジマ・・・地上本部都市防衛部隊『ゼスト隊』隊員。
・ゲンヤ・ナカジマ・・・地上本部第108部隊部隊長。
・ギンガ・ナカジマ・・・ゲンヤとクイントの娘。
・スバル・ナカジマ・・・ゲンヤとクイントの娘。
・ティーダ・ランスター・・・本局都市航空部隊所属。エリート。
・ティアナ・ランスター・・・ティーダの妹。
登場MS(モビルスーツ)*管理局
・フェニックス・・・スザクの義両親がスザクのために作りだした最新悦の機体。PS装甲が施されているために実弾による攻撃は向こうとなるなど、耐性が強化されている。全身が真紅に輝いていて、背中にはスラスターがあり、4つの噴出口からは魔力でできている紅い二対四枚の大小2枚ずつの羽を作り出せる。全身装甲で頭部には金色の2本のアンテナがあり、目は金色。魔力総量はSランク相当。リンカーコアの代わりのGNコアによって動いている。
武装 高魔力ビームライフル(アルテミス)・・・普段は右手に装備されているが、納装するときは腰にマウントされる。
高出力ビームサーベル(バルムンク)・・・両肩の突起と腰にマウントされた計4本あり、それぞれ刀身を長短させることでサーベル、ダガー、ブーメランに使うことができる。
対艦刀(フェニックスカリバー)・・・西洋風の両刃剣であり刀身は黄金、装飾は紅蓮のものが多い。
アンチマギナシールド(イージス)・・・左腕に装備された紅色の盾で、表面にアンチマギナフィールドが付加されているために大抵の魔法による攻撃は防ぐことができる。
あとがき
これからよろしくお願いします。
- Re: 魔道戦士リリカルガンダムPhoenix ( No.9 )
- 日時: 2011/04/16 06:18
- 名前: 泉 海斗 (ID: 1/l8DPvU)
PHAZE2 小さな戦士と不死鳥(フェニックス)
ゼスト・グランガイツとの模擬戦をしてから数日がたっていた。
ばらばらにされたセイバーの修復が終わるまで、己の体を鍛えることしかできないスザクは朝起きてから鍛錬することにしていた。
無論もビルスーツがあったときでもその鍛錬は怠っていない。
モビルスーツは己の体と精神がリンクするためにしっかりとした土台がなければまったく動かせないのだ。
座っているにもかかわらず、自分の手足のように動かすことができるモビルスーツ。バリアジャケットよりも頑丈で、デバイスよりも強力な魔法を扱え、人間以上の機動能力を扱うことができるモビルスーツ。
スザクの朝は朝日が差し込んでくるころから始まる。
午前5時・・・、まだナカジマ家では皆が眠っているとき、スザクは隣で抱きついて眠っているギンガとスバルをそっと離れる。
つかまっていた両腕がどこかに行ってしまったことで少ししかめっ面な表情をする。
彼女たちがやってきてからずっとこうして三人で大きなベッドに眠っていた。いつの間にか腕に絡んできては朝起きるのに大変な毎日だった。
それでもこうして自分は受け入れて貰っているのだと思うとキズナはうれしかった。
この小さな妹たちと家族、そうしてこんな化け物じみた自分を受け入れてくれた地上本部の皆には感謝していた。
地下にあるラボには少しずつだが新たな武装が開発されつつあった。
稼動数値はまだまだだということでそっとしておくことにした。再び地下から戻り、ランニングコートを着ながらシューズの紐を結んでいた。
すると後ろから声がかかる。
「あら、スザク。おはよう」
「おはよう、母さん」
どうやら音が聞こえて起こしてしまったようで、母親のクイントがおきてきた。
まぁ、スザクがいつもこの時間帯にトレーニングをしていることは家族の中でギンガ・スバル以外の二人は知っていた。
余り無理はしないでほしいといつも言っているために耳にたこができている。
分かったといい、戸を開けて朝日を浴びながら外の空気を吸う。
肺いっぱいに入り込んでくる空気は一気に眠気を吹き飛ばし、覚醒させる。
軽く準備運動をしながら道を歩く。ちらほらと人が見える。挨拶をしながらランニングを始める。
モビルスーツを動かすにはその人間の体力と精神力、筋力なども必要になる。すべてが解析され、それ自体に反映されるからだ。
つまり意味もなく乗り込んでもまったく性能を発揮することなく終わってしまう、傍から見えれば諸刃の剣である。
しかし今ミッドチルダを守るためには魔道師だけでは足りないのである。
意志あるものたちが立ち上がり、団結して戦うことにこそ、このミッドチルダという世界を守る意味があるのである。
他世界まで手を伸ばしている管理局は管理というがはっきり言えば占領である。
彼らがすべての法となり、統一していくとなればまさに独裁世界になってしまう。そうなれば更に人材不足が加速し、地上から人材を吸収し、更には低年齢化も進む。
そして黒い噂では人造魔道師や戦闘機人計画なども始められているらしい。理論を提唱するはいいがそれを使うとなれば人道に反する・・・。
特にキズナは戦闘機人計画について険悪感を持っていた。戦闘機人が嫌いなのではなくそんな計画を推し進めるものたちが大嫌いなのである。
人としての姿でありながら、存在意義が最初から決められているそんな存在である戦闘機人。
彼らとて心があるのである。普通の一人の人間として生きてほしいと思っていた。もちろんそんな計画が近くで行われているのなら即刻つぶしてやろうと思っていた。それくらいの覚悟と力はあった。
人道に反してまで・・・自分たちの正義を知らしめたいのかと・・・キズナは反吐が出そうになった。
管理局の正義が悪いとは言わない。しかしすべての世界にそれが通用するのかといえばそうではない。
その世界その世界にはちゃんとした正義があるのである。
そう・・・このミッドチルダにもそれなりの正義がある。
更にいえば人一人一人にそれぞれの正義がある。あるものは大切な家族を守りたい。あるものは自分自身の力を見せ付けたい。あるものは大切なものを守りたい。あるものは大切な伝統を守りたい。あるものは世界を守りたい。あるものは・・・あるものは・・・。
タッタッたっと子気味のよい音が響く。ハァハァと長距離を走ったために息が荒い。ミッドチルダをぐるりと走ったのだからかなりの距離だ。
すでにミッドチルダにおける最高峰の大学を首席で卒業しているために学校へは行かなくてもよかった。
そしてそれなりの規模があり、自由に身動きができるように管理局に入局し、本局ではなく地上にて活動し、着々と階級をあげていった。
ふだんは両親とともに地上本部へとありを運んで部隊の教導とゼスト部隊の人たちとの模擬戦が待っていた。
更に自身の部隊の教導と更に本局における魔道師たちに対する教導、そしてモビルスーツ隊の教導があった。
スザクは魔道師ではないが、モビルスーツが世界に広まってしまった場合、対処できなければ意味がないということで、更に強い相手と戦うことはプラスであり、更にスザクの教導官としての資質は高かったために誰もがあこがれていた。
しかし今日はそのような日常ではなく、戦いから離れた平和な日々をくるつもりであった。
家に戻ると戸を開けた瞬間に二人の影が飛びついてきた。
「「おはよう♪お兄ちゃん(にーにぃ)!!」」
まだ起きたばかりで兄のスザクがいなかったことからどこかに行ったのだと思っていて待っていたようだ。その証拠にまだ来ているものはかわいらしいパジャマだ。
「おはよう、ギンガ、スバル」
抱きついてきた妹たちの頭を優しくなでてあげるとにへらっとやわらかい笑みを作る。それを見て、キズナもうれしく思う。ぎゅっと抱きついて二人は兄から香ってくる甘酸っぱいオレンジの香りを堪能する。
「それより今日の予定を忘れているのかな??二人は」
キズナはそういうと二人ははっと思い出したかのようで、脱兎のごとく二階へと上がっていき、どうやら着替えにいったらしい。
「お帰り、スザク」
「お、帰ったのか。お帰り」
「ただいま、父さん、母さん」
リビングに行くとすでに座っている父ゲンヤと、調理の真っ最中である母クイントの姿があった。
すぐに出来上がった料理のいいにおいに誘われてか二人はどたどたと走って二階から降りてきた。そうして皆で座って朝食を取ることになった。
- Re: 魔道戦士リリカルガンダムPhoenix ( No.10 )
- 日時: 2011/04/17 08:47
- 名前: 泉 海斗 (ID: 1/l8DPvU)
「早く早く!!」
「スバルそんなに急がないの〜」
スバルが先頭で走っていき、早く早くと遊園地を指差しながら叫ぶ。ギンガは姉としてそんな元気なのだが猪突猛進な妹を追いかける。
「元気だな〜スバルは」
「ほんと、ギンガもすっかりお姉ちゃんね」
ゲンヤとクイントはそんな二人の娘をほほえましく見ていた。
「ちょっと・・・父さん、母さん・・・」
後ろから何気に苦しそうな声が聞こえてきた。二人が振り向くとそこにはずっしりとした重量感がありそうな風呂敷を両手と更にリュックをしょっているスザクが汗をだらだらと流してたっていた。
「これは一体どういうことなの、母さん!?」
スザクの反論に二人はあさっての方向を見る。
「何なのこの量の弁当は!!」
「だっておなかすいたらみんなで食べるでしょ??お母さんが腕のよりをかけて作ったから楽しみにしていてね」
「確かに母さんの料理はうまいけどこの量は一体!?」
「だってたくさん食べるでしょ??」
「食べるのは母さんたち女性陣でしょ!?いっつも私たち男性陣はほとんど白米だけなんだからね!?」
嘆きを響かせるスザクとうんうんとうなずくゲンヤだがクイントは飄々としているようで、まったく聞く耳を持たない。無言で食べたきゃ奪って見せろという無謀な宿題を突きつけてきた。
「それは俺と父さんに死ねと??」
それに答えるものはいなかった・・・。
- Re: 魔道戦士リリカルガンダムPhoenix ( No.11 )
- 日時: 2011/04/18 19:35
- 名前: 泉 海斗 (ID: 1/l8DPvU)
「これ乗りたい!!」
スバルが真っ先に指を刺したのはメリーゴーランドだった。
「お兄ちゃん・・・///」
「ん??どうしたギンガ」
くいくいっと服のすそを引っ張るギンガ。なにやら恥ずかしそうに顔を真っ赤にしている。どうしたのだろうかと首をかしげる。
「あれ乗りたいんだけど・・・///」
「ふん・・・」
そうなのかと思っているスザク。それでどうしてこうも顔を紅くするのだろうと思っていると・・・。
「それくらい男なんだから察してあげなさいよ」
「いった・・・。いきなり何するの母さん」
鈍いスザクに対して鉄拳制裁を与えるクイント。頭をなでながら涙目でいう。
「乗るのはメリーゴーランド。ギンガは女の子。スザク、あなたは男の子。それなら分かるでしょ??ギンガが望んでいること」
なるほどとようやくギンガの望んでいることとクイントが言いたかったことが分かったスザク。
(私ってこんなに鈍感だったのかな??)
自分のことを改めて知らされたスザク。何か期待しているひとみでキズナを見ているギンガ。苦笑いをしながらも、スザクはギンガに手を差し伸べる。
「一緒に乗るか♪そうだな・・・お姫様抱っこがいいか??」
「はぅ///」
まぶしいほどの綺麗なスザクの笑顔を見て、ギンガの沸点は一気に超えてしまってオーバードライブを起こしてしまった。
「ギンガ!?おい、ギンガ大丈夫か!?」
頭から煙を出して、顔を真っ赤にしているギンガの肩をつかんで揺さぶる。それを見てクイントとはにやにやとわらっているし、遠くから見ているスバルはどうしたのと心配そうにゲンヤに聞いているがゲンヤはまだお前には早いといっていた。
早く手を貸してくれと心の中で叫んでいたスザク。なんとかその後持ち直したギンガと一緒にメリーゴーランドに乗り、それを見ていたスバルがずるいといってスバルとも一緒に乗り、今度はギンガがずるいといってそれをえんえんとエンドレスで続けていた。
あとがき
感想お待ちしております。
- Re: 魔道戦士リリカルガンダムPhoenix ( No.12 )
- 日時: 2011/04/19 09:50
- 名前: 泉 海斗 (ID: 1/l8DPvU)
「今度はこれ乗りたい♪」
スバルが今度指差したのはメリーゴーランド同様に定番であるコーヒーカップだった。今回も子供三人で乗ること隣、ゲンヤとクイントは外からそれを見ていた。
ギンガとスバルからはわくわくといった効果音が聞こえるように楽しみであることが感じられた、。
中央のハンドルを回すことで早く回ることを説明するスザク。なるほどと感心する二人。初めてのことに興奮しまくりな二人である。
そうしてアナウンスで開始されることが伝えられる。
しかしここでスザクは重大なことを見落としていた。現在のギンガとスバルはハイテンションである。更に彼女たちは母親のクイントに似たのかかなり力が強い。そういうことで起きることといえばあれしかなかった。
「きゃははははは♪」
スバルが笑顔でぶんぶんとハンドルを高速回転させる。
「あばばばばばば・・・」
目をぐるぐると回しながら言葉にならない何かをつぶやきながら身を任せているスザク。
「あはははははは♪」
ギンガもスバルと交代して更に回転力を挙げる。
「・・・」
もう瞳に何も映らないスザク。傍から見ればスザクたちのコーヒーカップは残像が残るくらいの高速回転をしていて、回りは大丈夫なのかとはらはらしている。
「きゃはははは♪」
「あははははは♪」
「あばばばばばば」
笑顔の女の子と失神寸前の男の子・・・。なんていうシュール・・・。
それからようやく解放されたスザクはまだ笑顔の二人に引きずられて次のところへと引きずられていった。
「元気だな」
「そうね〜♪」
ゲンヤとクイントはそんな三人を見て本当の意味で家族になれたことをうれしく思っていた。
- Re: 魔道戦士リリカルガンダムPhoenix ( No.13 )
- 日時: 2011/04/20 16:50
- 名前: 泉 海斗 (ID: 1/l8DPvU)
昼食を取ることになり、近くの広場に来ていた。他にも家族ずれが多く来ていて、みんな楽しそうに思い思いに楽しんでいるようだった。
この平和な日常を絶対に壊しちゃいけないんだと思うスザク。そのためのセイバーである。
ぐっと首からかけていた紅と白の剣が二本交差したネックレスを握っていた。その様子を見ていたゲンヤはそっと肩に手を置くと無理するなとつぶやく。知らないうちにかに方に力が入っていた。
今日はせっかく楽しむ日なのだ、今日くらいはそれから離れてもいいと思った。
「さぁ、お楽しみのお弁当よ〜♪」
クイントが次々とずっとスザクが担いでいた風呂敷とリュックから取り出した弁当箱を開けていく。
そこには色とりどりのおいしそうな料理が入っていた。
「「わーい♪」」
ギンガとスバルは瞳をきらきらと輝かせながら今にも口からよだれが零れ落ちそうな様子だ。
そんなようすを見てくっくっくっと笑うスザク。何で笑ってるのと不思議そうな二人。
「ふふ、ギンガとスバルがかわいいからだよ」
「か・・・///」
「かわいい///]
スザクの言葉に顔を紅く染める。
「惚気るのもそこまでにして、早く食べましょ」
「何でクイント、お前が食べる気満々なんだ??」
「だってこんなにおいしそうなもの、早く食べたいじゃない??それにおなかすいたし」
「それが理由か・・・母さん」
「スバルも食べる!!」
「私も!!」
口々にそういうと瞬間的に食べる料理が消えていく・・・。
「「・・・」」
唖然としてそれを見ているゲンヤとスザク。そんな二人の視線もお構いなしに次々と三人の口の中に料理が消えていく。
「ちょっと、父さん!!このままじゃ食うものがなくなる!!」
「本当だ!!おい、スザク!!急ぐぞ!!」
そうゲンヤが叫ぶや否や、二人も参戦し、第何回目かの家族総出の略奪戦が始められた。なんとかみんな満足のいく食事だった。
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