二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ______夢想サ。【REBORN短編集】ヴァリアー贔屓
- 日時: 2012/02/27 22:10
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: T3.YXFX2)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
夢想サ。
【意味】夢の中で想う。空想。
—儚い願い、淡い空想。
会いたくても会えないもどかしい気持ち。
だったら夢想さにふけようよ?なんて…
そう言った君は眩しく輝いていた。
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どうも、初めましてorこんにちは!
透子(to-ko)と申します(^^)
ここはリボーンの短編を置いたところです。
嗚呼、上のは気にしないで下さいね。只の感情入りびたりです。
意味が理解できた方はとてつもなく頭が良い人です(^^)
小説について説明すると、基本短編だけです。
そして透子は王子大好きなため王子贔屓です。
シリアス目が好きなため悲恋狂愛死ネタが多いです。
そしてキャラ崩壊駄文妄想満載な痛い小説です。
以上の事を踏まえそれでもokな方は楽しんでいって下さいね!
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—→character>>001
—→contents>>002
【お客様】
・千様 ・フルーラ様
- Re: 夢想サ。【REBORN】 ( No.8 )
- 日時: 2012/01/15 11:50
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
—→千様
初めまして(^0^)
初コメ有難う御座いました!!
千様の初めてのシリアスが私なんかの小説で
良かったのか…少々不安です(´`)
ですが面白いと言っていただけて何よりです!
自分も初コメで浮かれてるので大丈夫ですよ☆←
応援有難う御座います!頑張ります!
- Re: 夢想サ。【REBORN】 ( No.9 )
- 日時: 2012/01/16 21:37
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
ベル夢/甘
—→子供の頃の小さな約束。
双子とかぶさけんな。
ただ生まれるのが少し早かっただけだろ?
みんな口を開けばジルジルジル。オレは何なわけ?
「あなた、王子でしょ!」
今日はオレの8回目の誕生日。
城では盛大に誕生会が開かれている。
だけど、興味ないね。
だから今こうやって抜け出して草村で寝てたわけ。
そしたら見知らぬ小さい女が指を指してきやがった。
「ベルフェゴールさまだ!」
妙に自信に満ちた顔でニコニコと言いのけるソイツ。
何でオレがベルって分かる?てか何で王子って分かるわけ?
「…お前、誰だよ。何でオレが王子だって分かんの?」
「わたし?わたしは妃だよ!それより、何で王子様がここにいるの?」
王子が聞いてんのに、質問を質問で返してきた。
何この女、めんどくせー。
「だって今日はお城で誕生会でしょ?居なくていいの?」
首を傾げて訪ねてきた。
バカだろ、そんなの
「オレはいらねーんだよ。ジルがいれば成立つから。」
そう吐き捨てれば、妃とか言う奴は俯いて黙る。
暫くそのままでいるから声を掛けようとしたら、
「ふっ、うああぁぁあん!ひっく、ぅう」
大きい声で盛大に泣き始める。
ホントなにコイツ。赤ん坊かっつーの。
てかさ、何で泣いてんの?
「そ、なこと、い…な、で…っ!わた、わた、は……。」
………言いたい事がさっぱり分かんねぇ。
妃は自分で目から溢れだす涙を拭う。
そしてがしっと唐突にオレの手を掴んだ。
「わたしはっ!ベル君が生まれてきて良かったと思ってるから!!」
真っ直ぐに、オレを見る小さい瞳。
驚いたし。まさかそんなこと言う奴がいるなんて。
なぁ、本当にそう思う?オレはいても良いの?
見るとまた女はメソメソと泣き始める。
ったく……マジで面倒なんだけど。
「っふえ…?」
その瞼にキスを落としてやった。
妃は吃驚して何が何だか分かんないみたいだ。
「10年後、迎えに来てやる。そしたら結婚しような。」
「うん、約束だよ!!」
へらっと笑う。結婚の意味分かってんのか?
でも約束の指切りしたし、王子の言う事は絶対だもんね。
覚えてないとか言ったらハリセンボンにしてやれば良い。
「———ん…、なつかし、この夢…。」
目を覚ますとそこはいつもの見慣れた自室。
「ベール!おはよっ!何の夢見てたの?」
「あ?うししっ。秘密!」
「ひっどーい!教えてくれたっていいじゃない!」
(子供の頃の小さな約束。)
まさか本当になるなんて思わなかった。
まぁオレ王子だし?不可能な事なんかねーっつーの!
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おつかれさまでした!
- Re: 夢想サ。【REBORN】 ( No.10 )
- 日時: 2012/01/15 14:01
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
ベル夢/甘
—→可愛くないのはお互い様。
「ベル、また牛乳?」
「うしし、牛乳サイコー。」
ぐびっとまた牛乳を口にするベル。
私には理解できない。一体牛乳のどこが美味しいの?
「妃も飲めばー?」
そう言ってベルは飲みかけの牛乳を私に突き出す。
「なっ…!?」
バカじゃないの!?なんて大声を張り上げる。
やば、絶対顔赤いって。
だってコレ、かか、かかか間接キスなわけでしょ?
「しし、冗談だっつーの。誰がお前なんかに王子の飲みかけあげるかよ。」
そう笑うベルが以上にムカつく。またからかいやがったわね…。
じゃあはじめから聞くなっての!!
なーに意識してんだかーってまだ笑ってる。
あぁそうですか。私がそんなに面白いですか。
「つーか、牛乳飲まねーからそんなチビなんだよ。チビぱ」
ベルが言い終わる前に私はパンチを入れる。彼の言おうとしている事は…大体予想がつく。
私は身体のいたるところが小さい。特に身長に胸。私だって気にしてるのに……!
「ってめ…王子殴るとかありえないから。」
「女の子にチビぱい言う方がありえないから!」
「王子まだ言おうとしてないしー。もしかして自覚済み?」
ブチッ。
私の中で何かが切れた。
「あんたの言おうとしてる事なんて分かるわこんちきしょ——!!」
そして爆発。暴れる私を背後から誰かが押さえつけた。
「う゛おぉい!うるせーぞぉ!」
「スクアーロ……。」
見るとスクアーロが青筋を浮かべていた。
「違うよスク!ベルが私をチビチビ言うから!」
「チビぱいな。」
「一緒じゃボケぇ!!」
私は更に大声を上げる。
「むぐぅ!?」
そして私の口をスクアーロが右手で押さえつける。
「いい加減にしねーとボスさんが怒るぜぇ!!」
ん。
この一言に私は唸り声を静める。
怒ったボス……考えるだけで怖い。
大人しくなった私を見てスクアーロは手を離す。
そしてそのまま部屋を後にした。
「まったく…ベルの所為だよ。スクに怒られたじゃん。」
小声で睨みつけるとベルはなぜか無表情。
ありり?
「何?スクアーロに怒られたら不味いことでもあんの?」
明らかに、声が低い。不機嫌オーラが全開だ。
別にないけど…と私はベルのオーラに圧倒されしどろもどろに答える。
「つかもしかしてお前スクアーロが好きわけ?」
「はぁ!?」
何を言いだすかと思えばこの男は。
「スクみたいな人は好きだけど、だからってスクが好きってわけじゃ…。」
「ふーん。」
え、なに。もしかして地雷踏んだ?
いつの間にかベルの手に握られているナイフ。
この状況、ヤバすぎない!?
「王子優しいから良い事教えてやるよ。
スクアーロはお前みたいなぺちゃぱい相手になんかしねーっての。」
「んなぁ!?」
「つか誰も相手にしねーと思うけどー?」
そこまで言うかっ!
せっかく大人しくなった私にベルは油を注いだ。
いい加減腹が立つ私。あんたにそんな事言われる筋合いないっつの!
「あんたねぇッ!いくら私が嫌いだからって言って良い事と悪い事が…!」
「王子別に嫌いじゃねぇし。」
…………………は。
思わず拍子抜けた。そして思考停止。
こいつ——…またからかってんの!?
「つーかさ、お前気づかないわけ?
オレがこんなわっかりやすいようにやってんのに。」
言葉の意味が、今ようやく分かった気がする。
ようするにあんたが不器用なわけね。
それとも気づかない私?なわけない。
「あのさ、ベル。言わなきゃ伝わらないこともあるんだよ?」
途端に黙り込むベル。
「…王子に言わせたんだから責任持ってつきあ「違うでしょーが!」
ベルの頭を引っぱ叩く。
彼はしばらくしてから頭を恥ずかしそうに掻いた。
「…好きだぜ。付き合ってくんない?」
そう言って顔を真っ赤にするベルに見ているこっちまで赤くなる。
どきってうっかりなっちゃったじゃない。
「そこまで言うなら付き合うけど?」
「けっ可愛くねーやつ。」
「どっちが!!」
(可愛くないのはお互い様。)
「ウソ。本当は嬉しい。大好きだよ、ベル。」
「…王子の方が好きだし。」
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おつかれさまでした!
- Re: 夢想サ。【REBORN】 ( No.11 )
- 日時: 2012/01/16 14:16
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
ベル夢/死ネタ
—→もしも生まれ変わったその時は。
ベルは、Sランクの早朝任務に出た。何気ない日常。何気ない会話。
思えば、何でこの時止めなかったんだろうって考えが何度も何度も頭を巡った。
「ねぇ、ベル。ちゃんと帰ってきてね。」
「ん。当り前じゃん。じゃ行って来んな。」
そうして私の額に口づけを落とすと早々と行ってしまう。
この仕事上、何があっても文句を言えないのは分かっている。
でもやっぱり不安で、ベルがいなくなったらって思うと…—怖くて溜まらない。
降りしきる雨。私は濡れたその地面を優しく撫でた。
手は泥だらけで、おまけに血が滲んでいる。
———嗚呼、だから言ったのに。
ちゃんと帰って来て、って。
ルッスの話によると敵は他のファミリーとも手を組んでいたらしく、人数は圧倒的で不利な状況だったらしい。
その情報を聞きつけたスクアーロたちが駆け付けた先にベルは—…。
スクアーロは私のためをと思ったのか、ベルを連れて帰って来た。
そして今、ベルの居場所は私の下の…———土の中。
「冷たいよ、ベル。」
ベルの上をそっとを撫でる。
湿っぽくて、冷たくて。余計に虚しくなった。
ベルに向かって一人こんな事を呟く。
「ねぇ、前に、貴方が言った事、覚えてる?」
それは唐突過ぎる言葉。命令口調で"俺と付き合え"なんて言ってさ。
ああそうそう、後こんな事も言っていた。
"絶対泣かせないから。オレが傍に居るし。だってオレ…"
「王子だもん…って……。」
涙が雨と一緒になってベルの上に落ちた。
「約束したじゃない…っ!私、待ってる…から…!」
どんなに叫んだって彼に届く筈のない私の声。
虚しく響いて、どこまでも暗い曇天の中に消えていく。
これから私はどうして生きればいいの?
大切なベルが居ない世界なんて私にとったら意味ないんだよ。
お願い、帰って来て。私はここに居るから。
「愛してるよ、ベル。」
きっと私の声は彼に届いている。
「今度はさ、ジャッポーネに行こうよ。ベルの言ってたスシって言うの、食べたいなぁ…。」
それから。
「ほら、私をお姫様にしてくれるんでしょ?ベルのお姫様に。」
だからさ、約束して。もしも
(もしも生まれ変わったその時は。)
また愛し合いましょう。
晴れた空。
ベルが笑ったような気がした。
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おつかれさまでした!
- Re: 夢想サ。【REBORN】 ( No.12 )
- 日時: 2012/01/18 16:37
- 名前: 透子 ◆GRRPdDaVH. (ID: mwHMOji8)
- 参照: http://yaplog.jp/re-bo-rn_com/
ベル夢/切
—→もしも生まれ変わったその時は。[番外編]
ベルが死んでから三週間後。
私は少しずつだけどみんなに支えられながら
元気を取り戻していった。
みんなにいつまでも心配かけたくないのは勿論、
ベルは私が泣くことを望まないと思うから。
—もう、ベルが居なくなって三週間。
未だにベルのいない生活は慣れなくて、心細い。
そしてあれ以来、私はベルの部屋に入っていない。
何回も入ろうと試みたけど足がすくんで入れず仕舞い。
けど、何だか今日は違うの。
まるでベルが私を呼んでいるみたい。
私はベルの部屋のドアを開けた。
机の上には見慣れた物。
手紙と——ベルのティアラ。
私は走ってそれに手を伸ばす。
"妃へ"
そこには私の名前が書いてあった。
妃へ
お前がこの手紙を読んでるって事は、
オレはもう居ないんだな。
「…何よ、こうなること分かってたみたいに。」
てことはさ、お前泣いてんだろ?
「泣いて、ない…っ」
(泣かない。泣かないって決めたんだから。)
約束、最後まで守れなくてごめんな。
泣かせないって、傍に居るって言ったのにな。
「そうだよ…。」
でもさ、笑ってろよ?
お前は王子の姫なんだから。
オレ、お前の笑ってる方が好きだし。これ、命令な。
「偉そうに……笑えるわけないじゃん。」
王子と一緒に居たいから死ぬとかなしな?
お前には生きててほしい。生きてて笑ってほしいから。
「うん、うん…っ」
他の奴らと仲良くすんのは嫌だけど、
それで妃が元気になれんならいいや。
どうしても寂しくなった時は王子のティアラがあるから。
それはお前にやる。だってお前は王子の姫だもん。
Io l'amo
…なぁ、最後に約束してくんね?
(もしも生まれ変わったその時は。)
また愛し合おうな。
「ふぇ…っ!ベル、ベル!好き大好き、愛してるっ!」
私の目からは堪えていた筈の涙が溢れ出る。
約束、絶対守るから。
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おつかれさまでした!
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