二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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二ノ国 不思議な世界で
日時: 2012/01/24 17:39
名前: テテ (ID: IycwIUpg)

こんにちは、テテといいます♪ちょっとわかりにくい部分とかもあるかもしれませんが、よろしくお願いします・・・。

人物紹介(オリキャラ)

ナウィン・無口で毒舌。人に気持ちを伝えるのが苦手。12歳の少女。
     回復魔法と補助魔法が得意。

ショウ ・無表情。マイペースだが、運動神経は良い。12歳の少年。
     風属性の攻撃魔法が得意。

フィン ・さっぱりきっぱりした性格。明るい。15歳の少女。
     ナウィンの姉。水属性の攻撃魔法が得意。

あとは、イマ-ジェンがしゃべります。
オリバー、マル、シズク、ジャイロもでます。

二ノ国が好きな人、見てくださると嬉しいです。

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Re: 二ノ国 不思議な世界で ( No.11 )
日時: 2012/02/16 18:09
名前: テテ (ID: IycwIUpg)

6・「街」

——。今、誰かの声が聞こえたような気がした。気がしただけだ。まさかショウが喋るはずはないのだから。
フ「それにしても雨やまないね。どっかで雨宿りしよっか。」
シ「・・・。」
ショウはコクッとうなずいた。
フ「んー、何処がいいかな〜・・・。あ、あの、すみません。」
私は近くを歩いていた女性に声をかける。その人が振り返る。傘を差していて見えなかった顔があらわになる。そして私は驚いた。その人が、猫だったから——。
フ「ね、猫・・・?」
?「あら。どうしたの、ずぶ濡れじゃない。可哀想に・・・私の家にいらっしゃいな。」
フ「へ?あ、えと、ありがとうございます・・・。」
何故猫なのか、聞いたら失礼な気がしてきた。私は自分の疑問を口に出すのを諦め、大人しくその人についていくことにした。・・・そして。
フ「わー、あったかい・・・。」
いい部屋だ。フカフカのカーペットにレースのカーテン。気持ちのいいソファーに温かい暖炉。まさに理想の部屋だ。私たちはソファーに座り冷えた体を温めていた。
『ガチャ・・・』
扉が開き、見るとティーポッドを持ったあの猫の姿の女性が立っていた。
?「ミルクティーでもいかがかしら?体が温まるわよ。」
そういって優しく微笑み、女性は棚から可愛らしいデザインのカップを取り出した。そして慣れた手つきでミルクティーを注ぎ、私たちに差し出す。
フ「あ、ありがとうございます・・・。」
『コク・・・』
私はそのミルクティーを一口飲んでみた。
フ「わ・・・おいしい、です。」
でもこの言葉では私の気持ちは半分も伝えられていない。そこで私はミルクティーをふぅふぅと冷ましながらゆっくり味わってのみ、飲み終えたとき気持ちが伝わることを願ってそういった。
フ「あの・・・おかわり、頂けますか?」
?「あら、いいわよ〜。良かった、おいしいって言って貰えるのってすごく嬉しいのよ。」
今、この女性の瞳はキラキラと輝いている。とても、素敵だ。
『カチャン・・・』
小さな音がして隣を向くと、ショウが飲み終え、ティーカップにスプーンを置いたところだった。
シ「・・・ご馳走様、です。・・・美味しかった、です。」
?「ふふ、ありがとう。・・・あら、そういえば名前を言い忘れてたわ。私はミリアって言うの。お話しましょうよ。」
フ「私はフィンです。こっちがショウ。」
ミ「まぁ、素敵な名前ね。ふふ、ねえ、あなた達は何処から来たの?」
・・・どう言えばいいだろうか。
フ「うーん・・・私は今記憶を失ってて・・・。だから・・・何も・・・。」
不思議だ。何故か涙らしきものが頬を伝っていた。
ミ「あ!ごめんなさいね、悪いことを聞いてしまったわ。うーん・・・何か相談に乗れないかしら?」
フ「え?あ・・・大丈夫です。私のほうこそごめんなさい。」
ミ「そんなことないわ。・・・貴女、記憶喪失って言ってたわね。じゃあ何か質問はあるかしら?」
フ「ああ、あの・・・じゃあ、此処は、何処ですか?」
彼女の好意に甘え、私は質問する。これはさっきから少し気になっていたことだった。
ミ「此処は、ゴロネール王国よ。あなた達、私を見て不思議に思ったでしょ?この国にはね、猫人って言う人たちが人間と一緒に住んでいるのよ。王様も猫なのよ、面白いでしょ。」
これで気になっていたことが一気に解決した。彼女が猫の姿をしているのはそういう訳だったのか。
フ「王様も猫なんですか・・・猫が治める国・・・素敵ですね。」
ミ「まあ、猫だからこその欠点もあるけどね。・・・あら。雨がやんだわ。見て、綺麗な虹だこと。・・・本当はあなた達ともっとお話してたい・・・けど、あなた達の旅を邪魔するわけにもいかないし。応援してるわ。いってらっしゃい。いつでも此処に来ていいのよ。待ってるわ。」
フ「・・・ハイ!ありがとうございます。お邪魔しました。またいつか来ます。・・・さようなら。」
別れの言葉は、悲しくなる。でも、此処に来たらいつでも彼女に会える。そう思うと、とても安心した。
『キィ・・・バタン』
さて・・・次は何処に行こうか。

そして私達はゴロネール王国の外に・・・。



Re: 二ノ国 不思議な世界で ( No.12 )
日時: 2012/02/20 16:12
名前: めろん (ID: mnC5ySyz)

こんにちは!
私の小説見てくださっていたんですね!?
本当にありがとうございます!!
私もここで二ノ国小説を見つけて小説を書こうと思ったんです!
だから本当にありがとうございます!
頑張って下さい!

Re: 二ノ国 不思議な世界で ( No.13 )
日時: 2012/02/22 21:21
名前: テテ (ID: IycwIUpg)

おぉ、そうなんですか!二ノ国小説もっと増えるといいな>u<
めろん様の書く小説を、いろいろ見させてもらいましたが、どれもいい話です(^−^)
更新は遅くなりますが、頑張ります。
応援ありがとうございます、私も応援してますよ!

Re: 二ノ国 不思議な世界で ( No.14 )
日時: 2012/03/17 15:04
名前: めろん (ID: nWEjYf1F)

ありがとうございます!
他のも見てくださってたんですか?!
感激です!
お互い頑張りましょうね!!

Re: 二ノ国 不思議な世界で ( No.15 )
日時: 2012/03/26 10:48
名前: テテ (ID: 0aJKRWW2)

7・「独りぼっち少女」  (ナウィンの過去的なもの)

土砂降りの雨。一人の小さな女の子が何も言わず表情も変えずただずぶ濡れになりながら突っ立っていた。
道ゆく人々に何を言われてもこう一言つぶやくだけだった。
「ごめんなさい・・・。」
ーナウィン視点ー
分かってた。捨てられたことくらい。でも待ってればいつか来るかもって少しだけの希望を信じたくて。
私はゴミだったの。知ってた。フィン姉だけでいいんだって。


ナウィンは母の誕生日、プレゼントを渡そうと思って両親のいるリビングに近づいた。その時聞いてしまったのだ。あの会話を。
母「ねぇ、あなた。」
父「ん?」
母「私達、フィンだけで良かったのにね。」
父「・・・そうだな。ナウィンはあんまり育てる価値がなさそうだ。臆病だし、恥ずかしがってばかりで・・・。」
母「いらないわね・・・ハッキリ言って。能力的にはフィンに劣らないけど・・・。性格が面倒くさいったらないわ。」
いらない。その言葉がナウィンの心に深く突き刺さった。自分は必要とされていないという現実を受け止めたくなかった。ナウィンは薄々勘付いていた。子供の勘という奴だろうか。
ナウィンの目からは、涙があふれていた——。

そしてもう一つの玄関とつながっている扉からもその会話を聞いている者がいた。フィンだ。
フィンもショックを受けていた。フィンはナウィンの事を誰よりも好きだったからだ。
フ「・・・。」
フィンの目には、何かの決心の光が宿っていた。


もう信じない。愛さない。傷つくのはもう嫌。二度と繰り返さないよ。
ナ「・・・。」
少女は空を見上げると自嘲するような笑みを浮かべた。
その時。
フ「ナウィン。行こう。もうあんな親は捨ててさ。」
温かい手。懐かしい声。
ナ「・・・!・・・フィン姉・・・。」
そしてナウィンは笑みを浮かべる。瞳は輝いていた。
ナ「・・・ありがとう。」
そして二人は歩き出した。

ーナウィン視点ー
でも。彼女は。・・・もっと幸せになれたはずだったのに——。
奪ってしまった。この・・・私が。


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