二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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D.gray-man -存在の証-
日時: 2012/07/17 20:15
名前: 快李&ラン (ID: qs8LIt7f)

 初めまして。またはこんにちは!二人揃って、初の二次小説合作です。
 快李が主に話し言葉を。ランが行動描写・情景描写の付け加えをします。

******************************************

・荒らしはご退出お願いします
・主人公はアレンじゃないです
・キャラ崩壊有り
・駄文です
・誤字脱字があれば、教えてくれたら幸いです

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 以上が宜しければ、どうぞm(_ _)m

———————*目次*———————

プロローグ.>>2

オリキャラ.>>7
オリキャラの似顔絵.>>68

第01夜 - 存在する者 - >>9
第02夜 - 爆発と共に - >>16
第03夜 - 訪問者との - >>20
第04夜 - 印された日 - >>27
第05夜 - 止まらぬ血 - >>33
第06夜 - 盲目の辛さ - >>39
第07夜 - ルークの親 - >>44
第08夜 - ロボの暴走 - >>56
第09夜 - 追いかけて - >>61
第10夜 - 別れがきた - >>62
第11夜 - ついに外出 - >>67
第12夜 - 意味は有る - >>69
第13夜 - 言葉の重み - >>83
第14夜 - 仲間外れの - >>86
第15夜 - 闇の少年が - >>87
第16夜 - そよ風唱え - >>88 ←**NEW**

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Re: D.gray-man -存在の証- ( No.92 )
日時: 2012/07/25 17:12
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)

         第十八夜 -遠く離れた-


 誰かが俺を呼ぶ。何て言っているのかなんて分からないけど...呼んでいる。君はボクの名をちゃんと...呼んでくれている。

「まるたけえびすに、おしおいけ。あねさんろっかく、たこにしき。しあやぶったかまつまんごじょう。せったちゃらちゃらうおのたな。ろくじょうさんてつとおりすぎ。しちじょうこえれば、はちくじょう。じゅうじょうとうじでとどめさす」

 日本の着物を着た若い女の子。マリをついて歌い続けていた。その笑顔は可愛くて。とっても美しかった。幼い体だけれど、可愛い女の子。

「...は歌声が綺麗だね」
「.....も綺麗だよぉ」
「いつお世辞を覚えたんだ?」
「お世辞じゃないもん」

 俺が映ってる。俺と女の子が笑い合ってる。俺達は出会ったのか?いつ...出会ったんだ?大事な名前の所が消えている。君の名は...何?教えてくれないか。君の名が...知りたい。

「ねぇ、.....」
「何?」
「貴方が.....」

 口は動いていたのに。彼女の最後の声が聞こえなかった。そして俺を呼ぶ声までも。
 誰も俺の名を呼んでくれる者はいない。ブックマンも彼女も...呼んでくれない。ボクの名は何故存在するのだろうか。
 ボクはなぜ...存在するのか。

「私を幸せにして」
「...え」

 風が吹く中、君は綺麗な髪を靡かせて笑った。俺は少し赤面していて...照れているのか?そんな訳ない。
 俺は彼女を知らなくて...。知らない?本当に知らないのか?

「失われた記憶は戻らない。でもね...貴方ならきっと戻せるよ。だから...その時まで。私は貴方の帰りを待ってるから」
「待って!」
「何十年...何百年経とうとも。私は貴方を待っています」
「どういう...」
「私はあなたを...愛しています」

 彼女は風の中に消えた。眼が覚めたら布団に寝ていて。手を延ばして泣いていた。それをブックマンが静かに見つめていて、恥ずかしく思えた。

「何を追いかけている」
「...別に」

 涙を小さな手で拭いてから答えた。泣き顔を見られるほど悲しい事はない。...何故俺は泣いたんだろう。
 彼女は一体...何者なのだろう。「失われた記憶は戻らない」その言葉に違和感を感じた。自分は今、記憶が消えていっている。

「...会いたいよ」

 自分を自分の手で抱きしめて、せっかく涙を拭いたのにまたあふれた。久しぶりに味わう、「自分の心」それは...あなたの笑顔と同じ温かさでした。

Re: D.gray-man -存在の証- ( No.93 )
日時: 2012/08/01 18:11
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

     ≪オリジナルキャラクター紹介≫

名前:ニール・サフェジス
性別:女
年齢:14歳
身長:140cm
体重:26kg
容姿:髪の長さは猫耳フードで隠れてわからないが、赤茶色をした綺麗な髪
    教団ではあまり見かけない、猫耳フードをかぶり、服は灰色の鈴がついているローブ
   
国籍:アメリカ
誕生日:1月1日
血液型:A型


趣味:歌う
特技:歌
好きな物:教団のみんな・歌
嫌いな物:千年伯爵
マイブーム:マリ

イノセンス:響歌
形状:寄生型(喉)

詳細:リナリーの次に可愛い少女。常に歌っていて、歌わない時はあまり見かけない。
     マリが大好きで、よく日本製のマリで遊んでいる。

Re: D.gray-man -存在の証- ( No.94 )
日時: 2012/07/30 20:08
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

         第十九夜 -君にとどけ-


 アレンとリナはブックマンに任せ、コムイの命令通り黒の教団に戻った。伯爵が動き出したが、ルークを行かせるのはやっぱり危険だと判断し、元帥と共に教団で待機する事になった。

「ルーク。久しぶり」
「...久しぶり」

 ルークと挨拶を交わしたあと、ニールは歌い始めた。彼女は最近長期任務に行っていて、しばらく会っていなかった。

「...あ、もしかして任務行ってたの?」
「まぁ」
「...目立つね、その傷」

 包帯とかはまだ外れていなくて、何かあったんだと誰もが思う。でもルークを心配する人は当然あまりいない。
 ルークのイノセンスで...死者が何人も出たのだから。この事はコムイはルークに知らせていない。知ったらきっと...ルークは責任を感じてしまうかも知れないから。

「聞かせて」
「え?」
「...歌」
「いいけど...何の?」
「京の通り名の歌」
「...まるたけえびすに、おしおいけ。あねさんろっかく、たこにしき。しあやぶったかまつまんごじょう。せったちゃらちゃらうおのたな。ろくじょうさんてつとおりすぎ。しちじょうこえれば、はちくじょう。じゅうじょうとうじでとどめさす」

 歌を歌っているニールも、歌を聞いているルークも眼を瞑っていて、その部屋には幸せな空気が漂っていた。
 ルークはこの歌が大好きで、いつも出会う度に歌を聞かせてもらっていた。どうして好きなのかは本人は知らないが、その理由をニールは知っていた。

「...ありがと」
「うん。またね」

 扉の向こうに消えていくルークを、ニールを寂しそうな眼で眺めていた。

—もう少し...話したかったな。

 あの日あの時の約束を、ニールは覚えていた。ルークはイノセンスによって忘れてしまっているが、日記には必ず書かれているはずだ。どこかでしまったあの日記に。

「ニール」
「リーバー班長!?」
「...ルークの事、諦めてないのか」
「はい」
「......たとえ自分の両親が」
「やめてよ!」

 リーバーが次の言葉を言おうとした瞬時、ニールがその言葉を遮った。

「やめて...言わないで。あれはルークがやったんじゃないの...」
「...ああ、悪かった。泣かないでくれ」

—お母さんとお父さんは...ルークに殺されたんじゃない。イノセンスに殺されたの。だから...違う。

 ニールの両親は教団のファインダーを務めていて、イノセンスの命令に従えなくて...亡くなった。
 それに加えて...ニールは体の一部を失った。

Re: D.gray-man -存在の証- ( No.95 )
日時: 2012/07/30 20:24
名前: ラン (ID: qs8LIt7f)

         第二十夜 -ついに開幕-


 ニールはリーバー班長に、室長室の手伝いを頼まれたため、一度自分の部屋へ戻った。茶色いタンスの中から義足を二つ取り出し、自分の足に付けてある義足を取る。

「...作業用の足はこれだったっけ」

 何年も前の出来事。ルークは...ルークのイノセンスは.........暴走した。

「ファルト・サフェジスとキール・サフェジスに命令。ニール・サフェジスを殺せ」
「な!」

 ファルトとキールはニールの両親で、とてもそんな命令従えなかった。でも...命令はこれだけじゃすまなかった。

「ニール・サフェジスに命令。コムイ・リーを殺せ。ラント・カイジに命令。リーバーを殺せ」
「待てルーク!!どうしたんだ!?」
「ヤク・サブリーズに命令。ジョニーを殺せ。ケイルに命令。トマを殺せ」

 何時間もルークは命令し続け...死者は全部で千名を越えた。ルークは途中で頭を抱え悲鳴をあげ、倒れて医務室に運ばれた。
 罰は何なのかいつもわからなく、焼かれたり八切りにされた人達が沢山いた。なかには失明だけで助かった者もいたが、その人数はたった十人程度。
 でもニールの両足は...教団にいるより前に失っていた。

—...よし。行こう

 扉を開けると、ちょうどルークが歩いていた。あっと思わず声を漏らしてしまい、ルークが反応した。視線の先は、ニールの両足。

「...その足」
「ああ、産まれたときにちょっとね」
「......そうなんだ」

 産まれたとき...なんて嘘だった。本当は...。

「コムイさんの部屋片付けるように言われたんだけど...手伝ってもらっていい?」
「...いいよ」

 五年以上も前...ルークとニールは出会っていた。そう...確か両足を失った時は...あの時。ルークが王冠を買って、母親が死ぬまでの間だった。
 それではこの物語の真実を...悟りましょう。ルークが生まれてから今までの本当の人生を。一日一日...振り返りましょう。

Re: D.gray-man -存在の証- ( No.96 )
日時: 2012/07/31 21:29
名前: 快李 (ID: qs8LIt7f)


 おお・・・二話もすまんな



       サフェジス?

    サフェリスじゃなかったっけ(;´Д`)


                     ・・・・・まあいいや


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