二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

銀魂—白夜叉と黒夜叉—リメイクします!!
日時: 2012/11/02 21:04
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: ochT2IaH)

こんばんは^^

銀魂が大好きなARISAです。

こちらの方で小説を書くのは初めてなんですが、よろしくお願いします。

FAIRYTAILの小説と、シリアス・ダークの小説と進めていくので、更新率が低いと思うのですが、よろしくお願いします^^

それでは、次から始まる予定です。





————黒夜叉は、白夜叉と出会い、恋をした。



オリキャラを募集していましたが、締めきりました!皆さん、応募していただきありがとうございました!!






見に来てくれたお客様

・月那さん☆
・ガーリィさん☆
・夏音さん☆
・ユウさん☆
・小町さん☆
・椿さん☆
・まっちゃんさん☆
・PANDAさん☆
・素海龍さん☆
・連那さん☆


オリキャラを恵んでくれた神様

・ユウさん     >>19
・月那さん     >>22 >>55
・小町さん     >>27
・まっちゃんさん  >>32
・椿さん      >>62


リメイク前 >>74


リメイク後

Prologue① >>75>>76

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.14 )
日時: 2012/07/17 18:29
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○5話

「………………………」

「………………………」

「………………………」

無言だった。

凛、沖田、土方は、銀時のところに行こうと、万事屋へと向かっている途中だった。
さあ、今から大好きな人のとこへ行きましょう!的な感じで言われた凛は、

「…………あの、すみません。歩いて行ってもよろしいですか?」

自分で歩いて行きたい気分になっていた。
何故か。それは、まぁ普通の人が聞いたら当たり前のことだ。
だが、土方と沖田は………、

「何でだよ、お前、場所わからねぇだろうが」

「そうでさァ。こんな土方の言う事も聞いてやってだせェ」

「総悟、テメェ!!」


——————ハァ………。


だから嫌だったんだ、と凛は思う。
この車で、この席で行きたくなかった。
今の凛の席は、前に運転手が一人。
凛の両脇に、土方と沖田が陣取っている。

———私を挟んで喧嘩するな!!

と思う凛だが、送って貰っているため、強くは言えない。
しかも、真選組の車で…………。
真選組の車=パトカー。
誰だって、こんなもので送られたくはないだろう。
連行されているみたいだからだ。

「とりあえず、もう少しで着くから待ってろ!」

「………………ハァ」

今日何回目の溜息だろうか、と凛は考える。
「溜息をする分、幸せが逃げる」というが、それは本当なのだろうか?

————多分本当なんだろうな……。

この状況を見ていると、凛はそう思う。
また溜息をつきながら、下を向く。
あまり、この人達と関わり合いになりたくない、というのが凛の本音だ。
まぁ、この時点で十分関わり合いになっているが。
もうめんどくさいから、凛は考えないようにしていた。









ブォン、と音を立て、車は止まる。

「着いたぞ、ここだ……って、おい!」

土方が言う前に、もう凛は飛び出すように車から出ていた。

「着いたああああああああああ!!!」

凛はそう叫びながら、背伸びをする。
少し楽になった後で、目の前にある建物を見上げると、こう書いてあった。

『万事屋銀ちゃん』

「銀ちゃん」の部分を見て、ようやく来れたんだな、と凛は感激していた。

(ようやく会える………!)

凛は、目をキラキラさせながらその看板を見上げていた。
そんな光景を見ていた土方達は、声をかけづらかったのか……、

「(おい、こういう場合はどうすればいいと思う)」

「(知りませんよ、放っておいた方が良いんじゃないですかィ?)」

「(そういっても、こいつ何やらかすか分からねぇじゃねぇか)」

「(俺、めんどくせぇこと嫌いなんで。後土方さんが何とかしてくださいよ。言い出しっぺじゃないですか)」

とか、ヒソヒソと話をしていた。

※良い子は真似しちゃいけません。

「………あの、お二人さん。聞こえてますが?」

「「うわっっ!!」」

「…………」

凛が声をかけると、二人は声を揃えて驚く。
気が合うのやら、合わないのやら………。
凛はそう思っていた。



遂に、銀時のところへ来れたんだ!と凛は玄関の前でも感激していた。
いい加減、落ち着けや。と土方達は思っていたが、そこはもうスルーすることにした。

「早く開けましょうよ!!」

「そう急かすな、少し待ってろ」

そう言うと、土方は玄関を軽く叩きながら銀時たちを呼ぶ。

「おい、万事屋!お前に客だ、早く出てこい!」


シーン……………。

中は人の気配がなく、静まり返っている。
留守なのかな?と凛が思い始めた時、

ドタドタドタ………、と足音が聞こえてきた。
銀時かな?と凛は期待していたが、出てきたのは…………、

「あ、土方さん達じゃないですか。どうしたんですか?」

何か、ダッサイ眼鏡をかけたダサオだった。
見た感じ、ダメガネというイメージの少年だった。
凛は心の中で、

(………ダメガネだ、うわ。何、こいつ)

とか思っていたら、そのダメガネ(?)が

「ちょっとおおおおお!!!あんた、今ダメガネとか思ってたでしょ!失礼なこと思ってたでしょ!!」

「え、何こいつ!私の心読んだ!キモ、キモッッ!!」

「二回もキモいって言うなああああああああ!!!」

と、凛の心の中を読んできた(?)。まぁ、ただ感じた、というだけなのだろうが。
はぁ、とそのダメガネは溜息をつきながら、

「ボクの名前は、志村新八しむらしんぱちです。ダメガネじゃありませんので、そこら辺よろしくお願いします」

「は、はぁ………」

急に自己紹介してきた。
べつに、ダメガネでいいかなぁ、と凛は思っていたが、流石にダメらしい。
仕方ないから、凛はダメガネのことを新八と呼ぶことにし、自分も自己紹介をすることにした。

「わかりました。では、新八さんと呼ばせて頂きます。それと、私、この度依頼しに来ました黒翔凛こくしょうりんと申します」

よろしくお願いします。

そう言うと、凛は礼儀よくお辞儀をする。
その態度に、少し新八は戸惑ったが、すぐに持ち直して、

「は、はい!凛さんですね。それでは、銀さんを呼んでくるので、上がってて……」

ください、と続くはずだった新八の言葉は、あるものの言葉で遮られた。
もちろん、ある者とは………、



「おい、メガネ。さっきから騒がしいけど何してんだ?」




あの、白髪天パ。
あの、死んだような魚の眼。

あの姿、声、顔。



見間違えるはずがない。

あれは、確かに——————。





「銀時ッッ!!!!!」




そう言って、凛は彼に抱きついた。


ドゴッ、と、何だか鈍い音を立てて銀時は後ろへ崩れる。

「ってぇなぁ、何なんだよ……」

そう言って、自分にしがみついている者を見ようとする。
その者は、ずっとしがみついていて離れようとしない。

「銀時…………、銀時ぃッッ!!」

銀時は、自分の名前を呼ぶ者の姿を見て、一言、こう言った。



「お前…………、凛か?」



名前を呼ばれた凛は、泣きながら、元気に返事をした。


「うんッッ!!」




—————————はい、中途半端ですが、ここで一旦切ります^^

というわけで、銀さんと凛、ようやく会えましたね。
いつ会わせるか、と考えながら、やっぱり今回あわせることにしましたww
とりあえず、会わせることが出来たので、次々とはなしが進んでいくと思いますので……。

よろしくお願いします^^


おまけ

高杉たちも、次からは話の所々に出てくる予定なので、お楽しみにww

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.15 )
日時: 2012/07/24 13:37
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○6話

こうして、銀時と再開した凛は……、

「………おい、万事屋」

「なんだよ、マヨラーが」

「うるせぇっな!!今はそれを聞いてんじゃねぇんだよ!!」

「んでなんだよ、ったく、面倒クセェな………」

「んで、話に戻るが………。そのガキ、何者だ?」

銀時の腕に捕まっていた。
本来なら、依頼してきたものは銀時の向かい側に座るわけなのだが、
凛はどうしても銀時の隣に座りたいらしい。
無理を言ってか、銀時の隣に座り、離れないように銀時の腕をぎゅうううっッッ!!と掴んでいる。
それに対して銀時は、

「おい、凛。少し話せよ。な?」

銀時は、凛に話すように言うが、凛は「え〜ッ」と言うだけで、話そうとしない。

「だってさ、この人達真選組でしょ?私、この人達に話しちゃダメって言われてるもんさ」

それを聞くと、沖田は気に入らないというような顔で、凛に聞き返す。

「へぇ、それを真選組の前で言えるってのも、結構勇気あるじゃねェか。
 それで?俺等を悪く言っている奴ってのは、どこのどいつでィ?」

「………え?」

「だから、俺等を悪く言ってる奴は、どこのどいつだって言ってんだよ。
 答えられるよなァ?なんだっけ、黒翔凛こくしょうりんさんよォ」


—————これは困った。

と、凛は思う。なぜなら、それを私に言ってきた相手は………、

「あぁ、高杉だよ」

————そう、高杉だ………、って、え?

自分で納得しかけた凛だが、流石にそれは納得できなかった。
なぜなら、それは言ってはいけない事だったからだ。

————てか、誰が「晋助が言った」なんてことを言ったんだ?

凛は、それを疑問に思い、声のする方を向く。
すると、そこには………、

「やぁ、久し振りだね。黒夜叉くろやしゃ

「お前は…………!」

「……神威」

神威が立っていた。
神威とは、夜兎族の一人。
夜兎族とは、宇宙最強最悪と言われる傭兵民族で、戦いを好む集団だ。
数多の星を潰してきたと云われ、幾多の戦いでの犠牲及び今では廃れている「親殺し」と云う独特の風習により、現在は絶滅寸前に陥っている。
そんな数少ない夜兎族である神威は、春雨の幹部で「春雨の雷槍」と呼ばれる最強の戦闘部隊・第七師団の団長である。
あの星海坊主の息子で、神楽の実兄だ。
オレンジの神を、後ろで三つ編みにし、前の方に持ってきている。
確かに、髪の色は神楽に似ているかもしれない。
あのニコニコとした笑顔が、逆に恐ろしい。

いつの間にか窓からこちらへ顔を覗かせていた神威は、ヒョイッと部屋の中に入ってきて、凛の方へと近寄る。
だが、その間に入るように銀時と神楽が凛の前に出る。
沖田達も、銀時たちに比べて遅れたが、凛を庇うようにして神威に剣を向けた。

「てめぇ………、よく俺達真選組の前に顔出せたな?」

土方が、先程からは考えられないようなさっきを神威に向ける。
沖田も土方と同様に殺気を向けるが、神威は大して気にしている様子もなく、凛に対してニコニコと笑顔を向けている。

「え?何で俺が弱いやつを相手にしなきゃいけないのさ。俺は、強い奴にしか興味ないの」

幼い子供にでも言い聞かすような口調で土方達に言うと、薄い目を完全に開き、凛の方を見る。
神楽と同じ、青い目なのに、神楽とは違う、青い目。

殺気の量が、違うのだ。

神威の殺気をこんなに近くで感じた凛たちはゾッとした。
銀時や、神楽達は神威と戦ったことはあるだろうが、土方達は、まだない(はずだ)。
銀時達は、殺気を受けてすぐに自分のペースに直せたが、土方達は、殺気に気圧されて、ペースを戻すのが遅れてしまった。

それが、一瞬の隙となる。

ビュッ————と、音を立てて神威の作った手刀が土方の腹部に入る。
土方は一瞬何が起こったか分からずその勢いのまま床へと倒れる。

「土方さん!!テメェ…………」

                   
沖田が倒れた土方の方を振り向き、神威が「いた」方へと視線を向ける。

だが、神威はそこにいなかった。
土方に攻撃をした後に、確かに沖田が視線を向けたところに「いた」のだ。

だが、結果として神威はいない。

(どこにいる……!?)

沖田が部屋の周りを見渡すが、神威はどこにもいない。
すると、不意に沖田の後ろから声が聞こえてくる。


「ここだよ、バーカ」


沖田が気付いた時にはもう遅く、神威は沖田の首元に先ほどの一撃を入れ、沖田はそのまま倒れていく。

「総……悟ッ…!!」

土方はかろうじて意識が残っていたようで、倒れた沖田の方にフラフラになりながら近づく。
先程の一撃が効いたのであろう。沖田は意識がなかった。

「何だ、やっぱり弱いじゃん。真選組なんて、相手にしても面白くないよ」

神威は、いつの間にか先ほどの窓のところにいた。
息切れ一つしてなく、まだ戦えるというほどだ。
銀時は凛を自分の後ろに置き、神威を睨みつける。
だが、神威はそれに臆する様子もなく、ただニコニコと笑っている。
ただ、それは何の感情もこもっていない、見ているだけで寒気のする笑みだったが。

「テメェ、何しに来やがった?」

銀時が呟くように神威に問いかける。

「俺等ンとこに、何かようでもあるって言うのか?なら、今ここで言ってけ」

そう言うと、神威はやはり先程と変わらない表情で銀時に言う。

「やだなぁ、人聞きの悪い。俺は、ちゃんと用があってきたんだよ」

「ならさっさと言いやがれ。俺は、お前になんの用もない。消えてくれることを一番望んでいる」

銀時がそう言うと、神威は開けて炒めを閉じながら、残念そうに溜息を吐きながら言う。

「そんな事言わないでよ、悲しいなぁ。まぁ、俺もさっさと帰りたいからいいんだけどね」

「じゃあさっさと言っていなくなれやこの野郎」

「息継ぎなしで言わなくても……」

何やらコントみたいな会話をした後、神威は急に本題に入った。

「俺が用があるのは、黒夜叉、あんただよ」

「………私?」

銀時一同は神威が指名したのが凛で驚いていた。
いや、銀時以外は別のことで驚いていたが。

「銀さん。………『黒夜叉』って、何ですか?」

神楽も、新八も、土方も、それが疑問に思っていた。

『黒夜叉』。

銀時が『白夜叉』と呼ばれていたことは知っている。
だが、『黒夜叉』は知らない。

(まさか、この子が……?)

新八はそう思って訊いたのだが、銀時はそれを無視し、神威に言う。

「凛に何の用があるってンだ?」

いつもの銀時では考えられないような殺気を神威にぶつける。

(さすが『白夜叉』。殺気が痛いね)

実際、神威は銀時の殺気に舌を巻いていたが、それを表には出さない。
飄々とした様子で、話しを続けた。

「いや、高杉からの伝言。高杉、『黒夜叉』のこととっても気に入ってるみたいだからね」

「……高杉のヤロォが?」

「……晋助が?」

そうだよ、と神威は呟き、

「高杉が、『しばらく銀時の側にいろ。あいつは気に食わねぇ奴だが、お前を守ってくれるだろうから』だってさ」

「ちょっと待て、俺の意見は無視か高杉よォ!!」

———今そこなの、銀時………?

そう思いつつ、凛は神威に問いかける。

「………それは、本当に晋助からなんだよね?」

すると神威は、

「あぁ、そうだよ?」

凛と神威はしばらく睨み合った後、凛が口を開いた。

「分かった、しばらく銀時のとこにいるよ」

ちょっと凛さんんん!!?という銀時の声は無視して、凛は「でも……」と続ける。
神威は少し首を傾げた。だが、次の凛の一言によって、緊張が最高点になる。



「テメェが銀時のとこにまた来て、ウチのトモダチ傷つけるってンなら、手加減はしねェからな?」

覚悟しとけ、神威。


神威は、閉じていた目を開けて屋根の上に乗り、構える。


「…………凛?」


神楽は、何をしたのかが分からず、凛の顔を覗いた。
凛の顔を見て、神楽はゾッとする。

先ほどの凛とは思えないほど、殺気のこもった目。

さっきまで銀時の腕を掴んでいて「可愛いなぁ」とか思っていた子が、こんなになるとは、思ってもいなかった。


神威は、徐々に薄まっていく殺気に反応して、構えを解いていく。
そして、目を開けたまま笑い、

「あぁ、肝に銘じておくよ。『黒夜叉』さん」

そう言って、神威は去っていく。

凛と銀時は、神威のいなくなった後も、神威がいた場所を睨み続けていた。

そして、神楽と新八は、凛たちに恐怖を覚えていた。



———————————

はい、ここで一旦切ります。
長かった………wすみません、いつも長くてww

神威くん登場です。私的には、高杉のほうが好きなんですけどもww
でも、どっちも好きですよ!?
まぁ、今回の話では神威くん、伝言役として登場しました。
いやぁ、神威くん強いw沖田倒しちゃったw
まぁ、私が書いたんですけどねw

次は、凛について書きたいと思います。それでは…………ノシ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.16 )
日時: 2012/07/26 09:09
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○7話

「それで、銀さん。説明してくれませんか?」

「そうネ!!秘密なんてひどいアルヨ!」

神楽とじんぱちがそういう中、土方と沖田は不満気な顔をしている。
やはり、先程神威にやられたことが気に喰わないのだろう。
土方はまだしも、沖田は本当に苛々したような様子で、攻撃されたところを抑えながら、窓の方をずっと睨みつけている。

「えぇーっと………、説明ってのは、やっぱり『黒夜叉』のことか?」

「「もちろん!!」」

「………」

2人に同時に言われた銀時は、困った顔をしながら、頭をポリポリとかく。
ハァ、と溜息を吐き、凛の方を見る。

新八達は、先程凛が神威に『黒夜叉』と言われていたことが気になるようだ。
神威は、強い人間しか認めない。
それ故に、新八達は自分より幼い少女が、神威と対等に話していることが、悪く言えば「気に入らなかった」。

銀時は、凛の方をを見て、

「なぁ、凛。言ってもいいか?こいつらちっとも引きゃしねェ」

そう言って、また溜息をつく。それを見かねた凛は、助言をする。

「銀時、溜息つくと幸せ逃げるよ」

「気にするのそこかい、おい」

「だって、銀時から幸せが逃げたら、私ここにいられないじゃん」

「やっぱり住む前提なのねェエエエエッッ!!俺ン家どうしよう!その内破算するぞ!!?」

そんなことを言いながら頭を抱えて叫び始める銀時を見て少し呆れていた凛だが、新八と神楽の方へ向き直すと、先ほどのやり取りが嘘のように真剣な顔となる。
神楽はどうだかわからないが、新八は少なくともこんな表情を出来る目の前の少女が「恐い」と思った。
新八は知らないことだが、、神楽も同じようなことを思っていたが、違うことも思っていた。

(何アルか?この雰囲気…………)

神楽は、この少女を「恐い」と思うと同時に、

(…………神威?)

神威に似ているとも思った。少し違うが、自分の知っている中では、神威に一番似ていた。
神楽は「恐い」という気持ちより、「怯れ」のほうが強かった。
なるべく、この少女とは戦いたくない。そういう気持ちが強かった。

新八と神楽、それぞれが同じようで違うことを思っていた。
その間に、銀時と凛は話し合っていた。

「凛よぉ、んで、どうすんだ?あんまりここでは言いたくないってのも本音だろ?」

「まぁ…………、それを言うとそうなんだけどさ。ダメガネとか、沖田に言わないと納得しないでしょ?」

「そりゃそうか…………。————凛、お前は、それでいいんだな?」

「うん。構わないよ、銀時」

どうやら、「言う」という形で決まったようで、凛は再び新八や土方の方を向く。
彼らは、「いつでもいい」という表情で、凛が話し始めるのを待っている。

「わかりました、お話しましょう。私が神威に『黒夜叉』と呼ばれていた由来を」

そして、凛は話し始めた。



————————————

すみません(´・ω・`)今回は短めです。
次、凛の話に行くといっておりましたが、やはり次になります。
前もこのようなことが合ったような気が…………w
すみません、次は書きます。
多分、今日中に投稿できると思いますので、生暖かい目で見守っていてください。

それでは、また次の話でノシ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.17 )
日時: 2012/07/26 15:32
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

○8話

攘夷戦争真っ只中、私は天人あまんどに家を襲われ、命からがら逃げていました。
逃げるときにも天人に遭遇したりしましたが、元から持っていた護身術と、母と父の形見である、2振りの刀を腰に差していましたので、それで闘いながら逃げておりました。
ですが、食べ物もないこの中では、数日が限界でした。
あの曇天は、今でも忘れません。
戦火に囲まれ、私自身も戦禍を蒙り、その中で死ぬ。ある意味で本望でした。

私は、十分に父と母の復讐をした。もう、心残りはない。そう思っていました。
ですが、神は私を殺したりはしませんでした。


「おい、大丈夫か?お前。無理すんなよ」


白髪に見える銀髪の、服に血を纏った男が立っていました。
それが坂田銀時、《白夜叉》です。

彼は、この戦争の中で戦う気力の無くなった私を気にかけてくれました。
ですが、私はまだ子供。13,4歳でした。
私は、この年では身長は高いほうで、160の後半くらいの背丈はありました。
ですが、銀時は気づかなかったみたいで、私に手を差し伸べてきました。

「ほら、立てよ」

私は一瞬どうするか迷いました。
もう、戦う気力もない。食べ物も、家族も、友も。すべてを無くして、私は復讐のために向け柄となって剣を振り続けました。
そんな私が、まだ戦えるのか。

でも、私はこの人の目を見て、感じたのです。

この人は、まだ希望を失っていなかった。
仲間が死んでいったであろう、この中でも、まだ目に希望があったのです。
ですが、ともに戦ってきたであろう仲間を失った悲しみも見えました。


——————この人も、誰かを失って、悲しいんだ……………。


だから私は、「これ以上この人に悲しみを与えたくはない」。そう思い、差し出してきた手を握り返したのです。



ですが、彼は私がまだ10代前半だとわかると、すぐに離れろと言いました。

「お前は保護される対象なの!しかも女だろ?速くここから離れろって!」

ですが、私はこの人のためについてきたわけで、ここから離れるってことも考えていませんでした。
だから私は、猛反対しました。

「やだ、私も戦う!!」

すると、そこに助け舟が来ました。黒い髪の男の人が、私を連れて行ってもいいんじゃないかと言い出したのです。

「何でだよ!ここでこいつが死んだら、俺等はどうすんだよ…………!」

銀時は嘆くように怒鳴りましたが、黒髪の男は最もな意見を言いました。

「まぁ、いいんじゃねぇのか?こいつ、まだガキだけどよ。このままここにおいておくのもまた逃げ回らなきゃいけねぇだろうからよ。どうせなら俺等と一緒にいたほうがいいんじゃねぇのか?」

銀時は、「高杉ィ〜!!」と小さな声で言うが、その黒髪の男————高杉晋助は薄い笑みを浮かべながら、私を迎えてくれると言いました。
銀時は、少し困った顔をしましたが、観念したようで、また、私に手を差し伸べてくれました。

「しゃあねぇな。……来いよ」

その時私は、躊躇いもなく、彼の手を握り返しました。




あれからは、私と銀時はコンビを組み、戦っていました。
私の後ろは彼が、彼の後ろは私が。
そのくらい、私と彼は信用し合っていました。
辰馬や、小太郎、晋助までもが、私の腕を認めて、銀時の後ろを任せてくれていました。

ある日、晋助たちが、私のことをこう言いました。

『漆黒の夜を翔ける夜叉』。

これが、私の名前の由来です。

「黒翔凛」。別名、「黒夜叉」。

遂に私は、《白夜叉》と名を並べるくらいに強くなりました。

《白夜叉》と《黒夜叉》。

攘夷志士には、私の名を知らない者はいなくなりました。
こうして、私は《黒夜叉》となったのです。


————————————————

はい、最後のほうグダグダでゴメンナサイ(´・ω・`)
ちょっとネタが……(^^ゞ
そこら辺はご勘弁を………(((((

次は、オリキャラ紹介(凛)の紹介をしたいと思います!!
忘れていたら言ってくださいねΣ(´∀`;)
それでは……ノシ

Re: 銀魂—白夜叉と黒夜叉— ( No.18 )
日時: 2012/07/26 15:46
名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)

ここで、オリキャラを募集したいと思います。

指定人数は4,5人程度。

男子2人女子3人くらいがいいかななどと思っております。

オリキャラの中で、真選組の人が3人。

鬼兵隊の人が2人です。

作者の都合によっては、増やすかもしれませんが、

どうぞご協力をお願いいたします!!


○名前「」

○性別/年齢

○どこ所属?「真選組or鬼兵隊」

○容姿

○性格

○備考

○サンプルボイス



こんなかんじでお願いします!


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16



この掲示板は過去ログ化されています。