二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」
- 日時: 2013/07/03 18:06
- 名前: ぜにがた (ID: IGAMlEcf)
織田信奈の野望の二次創作です!
注意
更新日は決まっていません。
主人公の名前が違います。
歴史の動き方などは大体おなじです。
目次
始まり >>01 >>02 >>03 >>04 >>05>>06 >>07 >>08
美濃の蝮 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
騒がしい長屋 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>14 >>25
駄文ですが、いざ出陣!!
最初からは下のページ2からお願いします。
- Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.30 )
- 日時: 2013/07/17 20:58
- 名前: ぜにがた (ID: Vl6H7UjX)
犬千代が再び顔を出したのは、日が昇りきった頃だった。
「・・・姫様が城に龍介を連れて来いって」
龍介は苦笑いを浮かべた。
「・・・やっぱり、昨日のことだよな?」
実は朝、犬千代が呼ばれた理由を一人で少し考えていたのだ。
犬千代は無言のまま、少し視線を泳がせ眉を寄せた。
その無言を肯定と受け取り、龍介は立ち上がる。
「まあ、仕方ない。あんな奴とはいえ・・・次期国主だもんなー」
そうして考えた結果、やはり信勝を殴ったのが原因だと思いついた。
いつもの学生服を着て、側に置いておいた太刀とコンバットナイフをさす。
そとにでるともう6月とはいえ、少し肌寒い空気が出迎えた。
「ん。いいぜ犬千代。・・・きっと信奈のことだなんかいい策でもあるんだろう」
二人で歩き始めると、犬千代がふと龍介を見上げた。
「・・・龍介が清洲城にいくのは初めて?」
「そうだな。ここに来てからすぐに長屋に行ったから」
でも、と龍介は続ける。
「まさかその初がこんな形とは・・・。ついてないな」
歩きだした二人の足取りは目に見えて重かった。
10分程で到着した信奈達織田家の本拠地、清洲城、しかしそれを見た龍介は
「・・・・・・」
無言。確かに、町のほかの建物と比べると立派で、物見やぐらなどがあって城らしいが、これは少し・・・
「・・・小さくて期待はずれ?」
「犬千代、俺の心を読まなくていいから・・・」
そう、あのテレビとかでやっていた大きな城とはほど遠く、塀に囲まれたアパート程度だった。
「まあいいか。別に城にめちゃくちゃ期待してたわけじゃないし。行こうぜ」
とちょっと頼りない清洲城に入っていった。
- Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.31 )
- 日時: 2013/09/08 20:13
- 名前: ぜにがた (ID: ytHrtxEm)
「サル、入りなさい」
とうながされ、龍介は中に通された。
そこには、信奈に龍介が来たことを、伝えるために先には行っていった犬千代がすぐ近くに。
勝家が右側に、信奈が奥にいた。
しかし、左側にもう一人、女性が座っていた。
黒髪のロング、見た目は勝家よりも少し年上ぐらい、とても落ち着いた雰囲気の持ち主だった。
龍介が少し見つめていると、それに気づいた信奈が最初に口を開いた。
「そういえば、会うのは初めてだったわね。ちょうどいいわ。勝家に並ぶ、織田家二大家臣の一人、丹羽長秀(にわながひで)よ。私は万千代(まんちよ)って呼んでいるわ」
後で聞いたところ、万千代と言うのは長秀がまだ、小姓だった頃の呼び名らしい。
長秀はすっと座ったまま向きを変えた。
「噂は聞いております。名前はサルどの、でよろしいので?」
龍介は珍しくまともな人の存在に、感動してしまい、つい
「はい」と答えてしまった。
「今日は先日の会合で、大役を果たされたサルどのを織田家の、正式な家臣に迎い入れる予定だったのですが・・・」
詰まった長秀の後を信奈がついだ。
「そう。けど、家臣になるには役職が必要だから、今日はあんたにちょっと仕事をやらせて、役職を与えようと思ったのに・・・」
信奈はピキッと額に青筋をたてた。
「あんた、なんか心当たりがあるでしょ?」
逃げても仕方がないので龍介は即答。
「お前の弟の信勝を殴った」
答えた瞬間、信奈は跳び蹴りをかましながら怒鳴った。
龍介は、これは自分が悪いと思ったので避けず、蹴りを受けた。
「ぐふぅ!」
「まったくあんたはなにしてくれてんの!?せっかく足軽から家臣へ、、っていう異例の大出世をさせようと思ったのに、サル!あんたのせいで台無しよ!」
その後もしばらくの信奈怒りは続いた。
「姫様。いつまでもサルどのと遊んでないで本題に入りませんと。解決しません。10点です」
ちょうど膝蹴りがクリーンヒットしたところで長秀がたまらず言った。
信奈はようやく落ち着きを取り戻し、元との位置に戻り、頬づえをつくと
「信勝が、サルの首を差し出せって言ってきたわ」
「!」
「信勝様は謀反の常習犯だから、きっと断ればまた・・・」
はぁと勝家が息を深く吐く。
「間違いなく謀反なさるでしょう状況は最悪の0点です」
「そうゆうことだから、分かった?」
「えーと、つまり俺の首をはねるってことか?」
- Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.32 )
- 日時: 2013/08/13 16:45
- 名前: ぜにがた (ID: RRLsPOJn)
「それもいいけどあいつをこれ以上甘やかしたら、ひどくなる一方だわ」
「?じゃ、どうするんだよ」
「ったっく、自分のせいなのに図々しく・・・。
いい?サル。名もない足軽なら問答無用で打ち首だけど、もっと位が上なら、そうねぇ、侍大将ぐらいならさすがに打ち首にはならないわ」
信奈は龍介の鼻先に、指を指した。
「だから、あんたに仕事をあげるわ。内容は、米を買ってくること。三千貫貸すわ、それを元手に八千石の米を買ってきなさい。期限は・・・二週間よ!」
- Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.33 )
- 日時: 2013/08/08 22:33
- 名前: ぜにがた (ID: iYtio35i)
「三千貫あると、このあたりの相場でいくらぐらいの米が買えるんだ?」
信奈に米を買ってこいと言われた後、犬千代と龍介は長屋に帰ってきた。
今は作戦会議中。
「・・・この辺りならせいぜい四千石しか買えない」
龍介は表情を歪ませた。
「相場の二倍の米を買ってこいとは、とんだ無茶ぶりだぜ・・・
俺が悪いから何ともいえないけど」
「まぁ、全く策がないわけじゃないんだけどな。ただこの作戦を成功させるにあたって、猛一人協力者が必要なんだ」
「・・・協力者?」
「俺の相方だよ。五右衛門いるか?」
龍介が呼びかけると、部屋の庭に黒い煙とともに忍びが現れた。
「・・・蜂須賀五右衛門、参上つかまつる」
「・・・驚いた」
犬千代は少し眉を潜めた。
「犬千代ってリアクションうすいのな・・・。よく見てないとぜんぜんわからん」
「とりあえず五右衛門、部屋にあがってこい」
「拙者は庭で十分でござる。そもそも忍びというのは陰に潜みー」
「いいからいいから、それにあんまり長くしゃべるとまたかむぜ?」
「ぐぬぬ、う、うるさいでござる」
結局折れたのは五右衛門だった。
これで必要なメンバーがそろった。と今度は五右衛門を含めた三人で話し合いを始めた。
- Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.34 )
- 日時: 2013/08/09 22:01
- 名前: ぜにがた (ID: iYtio35i)
「いいか、方法は三つだ。一つ、元での三千貫を二倍に増やす。二つ、逆の発送で米を半分の値段で買う。三つ、盗む。けどそんなことが信奈に知れたら、問答濡ようで首をはねられちまう。だから、使えるのは実質二つかな」
「犬千代、値切るのと得意・・・」
「諜報だったら背者に任せるでござるよ」
「犬千代はほんと値切るのうまそうだよな」と龍介はつぶやいた。
(その無表情でずっと見つめられたら、耐えられる奴なんていないだろう。誰だってノックアウトだ)
「おまえ達に協力してもらうのは、この二つの作戦の内、どっちか一つだけだと心細いから両方行うためだ。仮にどっちかが失敗しても、もう一つが成功していれば、何とか達成できるからな。」
「ところで風間氏、いったいどうやって元でを増やすつもりでごじゃるか?」
「かんだ」と犬千代がぼやく、ギロリと赤い目で五右衛門が睨んだ。
「そこはちょっと未来からの知恵だ」
次の日からみんなは出かけた。犬千代は目標の、半分の値段で買い付けてもらえる交渉をしに。龍介は五右衛門とその部下の、川並衆を連れて元手を増やしに。
五右衛門考えてくれ、例えばある村で人参がたくさんとれたとしよう。そしたらその村の人参の値段はどうなる?
安くなりまするな
そうだ、じゃあまたほかの村で、水害で人参がとれなくなったとしよう。・・・もう分かるな
・・・最初の村で人参を買って次の村で売れば、その差額分儲かる
犬千代の言う通りだ
はじめはそんな差があるのかと心配したが、杞憂だった、
五右衛門が先に調べたところ、わずかではあったがそんなことがあった。
それから二週間、確実に元手を増やしていった。
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