二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」
日時: 2013/07/03 18:06
名前: ぜにがた (ID: IGAMlEcf)

織田信奈の野望の二次創作です!

注意
更新日は決まっていません。
主人公の名前が違います。
歴史の動き方などは大体おなじです。

目次
始まり >>01 >>02 >>03 >>04 >>05>>06 >>07 >>08
美濃の蝮 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
騒がしい長屋 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>14 >>25

駄文ですが、いざ出陣!!


最初からは下のページ2からお願いします。

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Re: 織田信奈の野望  ( No.1 )
日時: 2014/08/31 06:17
名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)

気がつくと、そこは低い藪の中だった。

「くそっ!なんなんだよここは?」

頭にかかる小枝を払いながら、風間龍介は覚醒したように頭を回転させた。
(確か、外出から帰ってきて親父の武器があるガレージを物色してて・・・)
しかしどう見ても今は昼、辺りガレージどころか建物一つない。
とりあえず腰に手をやってみる。
ホルスターにはM9ピストルなかったが
そこには愛用のナイフの柄があった。
幅5センチ、長さは約70センチ、先20センチが両刃で残りは分厚い峰になっている。
(ようやくましなことが一つあったか)
短いため息をつくと意識を戻す。
さぁて、これからどうするかな?
また考えにふけろうとしているとターーンと銃声が。
龍介は流れるような動作で一気にナイフを鞘から抜き、低く構えた。
(耳にしない銃声だな、今まで聞いたこともないものだ)
頭の中できいたことのある銃声のすべてを思い出し、どれにも当てはまらないことを確認した。
(いったいここはどこなんだ?)
龍介は息を殺しながら、藪をかき分けた。

Re: 織田信奈の野望  ( No.2 )
日時: 2014/08/31 06:24
名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)

藪を掻き分けると目の前には戦国ゲームと同じ風景が広がっていた。
風にたなびく軍旗、駆ける騎馬隊、あがる雄たけび!
龍介は姿勢をさらに低くして、ほふく前進で少し後ろに戻った。
(わけがわからない、映画の撮影場所にでも紛れ込んだかな?)
(まぁいい、ここにいても仕方が無いとりあえず移動しよう)
龍介は藪に沿って移動し始めた。
すると少しいったところに黒い塊が落ちていた。
(あれは・・・)
龍介は記憶を探り、そして

「俺のバックか?!」

と、ほとんど飛びつくようにバックを取る。
中に手を突っ込み、手の感触だけでM9を取り出し腰のホルスターのいれた。
しかし、ほっとしたのもつかの間、急に藪が左右に分かれると、一人の足軽が前から歩いてくると目の前に倒れてきた。
龍介は隠れていた茂みからとびだすと、小さな足軽に駆け寄った。
龍介は高校生で実力を買われ、自衛隊に入隊を許可された最年少記録の保持者である。
入るときの入隊テストに傷ついた兵士の対応の仕方があったので、ほとんど無意識に行動していた。

「おい!大丈夫かよしっかりしろ!」

手際よく傷を確認しる。
足軽の鎧には二箇所の穴が開いていた。一発は胸の近く、もう一発はわき腹に当たっている。

「うっ! ぐ・・・」

どうやらまだ意識はあったようだ。
しかし、薄く開けられた目は焦点が合っていない。

「ぼ・ぼうず、織田の陣地がどっちにあるかしらないみゃあ?」

「織田の陣地?」

織田ってあの織田信長のことか?

「わしは木下藤吉郎ってもんだ。織田に志願しようと今川方から逃げてきたんだが、途中で見つかってしまってのう・・・」

自分の経緯を話していた藤吉郎だが、龍介はそれどころではなかった。
木下藤吉郎!? それって確か豊臣秀吉じゃ無かったか?
(けど・・・この傷は・・・)
藤吉郎の受けていた傷は致命傷だった。
そのとき藪の向こうから、人影が近づいてきた。
それを見た藤吉郎は、鞘を杖代わりにして立とうとした。

「すまんな・・・、どうやら巻き込んでしまったようみゃあ」

目の前に立ちはだかった足軽は4人、どうやら藤吉郎の追っ手らしい。

「やっとみつけたぞ・・・んっ?何だお前は?」

龍介は、藤吉郎を無理やり座らせると、ナイフを抜き、逆手に持つと立ち上がり叫んだ。

「それ以上近づくな。後一歩でも踏み出したら容赦はしない」

しかし

「ハハッ。何を言っているんだこの坊主は」

とずいっと近づいてきた。

「・・・警告はしたからな?」

龍介はバンッ! と右足で地面を蹴り、距離をつめた。
そして一人目に上段蹴り、その足を軸に、二人目に裏拳、そしてそのまま三人目に正拳突きを繰り出した。
最後の一人は刀を抜くと、雄たけびを挙げながら突進してきた。
(これで戦意がうせないなんて・・・なかなか・・・)
龍介はその全力攻撃をナイフを持った右手だけで受けた。
ギャリリン! という不協和音が響く。
鋼鉄の刃に超合金で出来た刃がめり込むのを感じた。
果たして、日本刀は根元10センチを残して、無くなっていた。
刃を見つめながら呆然としている足軽は、首下に手刀をねじこむと崩れるように倒れた。
龍介はナイフを鞘に納めると、目を丸くしている藤吉郎のところに戻った。

「お・お前さんえらい強いのう」

「おみゃあ・・・・・・、わしの一国一城のモテモテの夢を・・・継いではくれぬか」

そろそろ限界らしい、ろれつが回っていない・・・
龍介は方ひざを付いて笑いかけた。

「一国一城の持ち主になってもモテモテになるかは怪しいぜ?おっさん。
まぉいいぜ、ここであったのも何かの縁。おっさんの夢、俺が継いでやるよ」

「そうか・・・頼んだぞぼうず

そうゆうと大きく息を吐きだし、止まった。
こと切れた。
天下の大将軍、豊臣秀吉は足軽のままこの世を去った。
まぶたをそっと閉じると、龍介は立ち上がった。
しかし、後ろから突然声が聞こえてきた。

「藤吉郎氏は死んでしまったか。南無阿弥陀仏で、ござる」

龍介は流れるような動作で、ナイフを抜くと後ろへ切りつけた。

Re: 織田信奈の野望 うつけ姫と未来の最強軍人 ( No.4 )
日時: 2012/11/04 14:47
名前: ぜにがた (ID: .mrUqyHH)

龍介は、後ろに気付かれずに立たれたことに対して、ほとんど反射的に対応した。
しかし、横目でナイフの終着点を見た龍介は、ぎりぎりのタイミングでナイフをとめた。
なぜなら、そこには黒装束に身を包んだ赤目の(顔をマスクで覆っているのでよくは分からないがおそらく)少女が立っていたからだ。
ナイフは少女の首筋、5センチほどの場所で止まった。
龍介は刃を突きつけたまま聞いた。

「お前は誰だ?さっきのセリフからすると、藤吉郎のおっさんの知り合いか?」

すると少女は、ナイフに対して恐怖を微塵も見せずに腕を組んだ。

「拙者の名は蜂須賀五右衛門でござる。木下氏の相方でごじゃった」

かんだ。聞き間違いではない、確かにかんだ。
まっ、味方ならいいか。
龍介はドカッ! と胡坐を組んだ。

「見た感じ、そのー、五右衛門ちゃんは忍びかなんかか?」

「うにゅうぅぅ。ちゃん付けはやめてほしいでござる」

マスクの下で五右衛門の顔が、ポッと赤くなった。
この辺りを見ていると、ちゃんとした子供に見える。

「分かった分かった。で、忍びなのか?」

「読みどうり、忍びでござる」

「じゃあもう一つ、主人が死んだらどうするんだ・・・?」

すると予想していたが、衝撃の言葉が

「木下氏の夢を継いだあなたが新しい主人、とゆうことになりますでちゅな・・」

チャンチャーン!五右衛門が仲間になった!
(・・・って、そうじゃねーし!確かに今の俺にはありがたいけど!)
頭を振り、現実逃避をしようとした意識を、無理やり戻した。

「わりぃけど、俺は何もできねぇぞ」

「織田家に行って雇ってもらえばいいでござる!」

「俺みたいな得体の知れないやつでも雇ってもらえるからか?」

龍介はため息紛れに言った。

「おぉ!、よく知っていますな」

「ハハッ・・まあな」

さすがに未来で知ったとは言えまい、っていうか信じてもらえるのか?
なれた動作でナイフをしまうと、バックからすね当てと肘当てをとりだした。

「さて、そんじゃ戦場にでも繰り出してみますか?」

「鎧もなしに行ったら、あぶないでござるよ」

右手を握ると、自分の胸をドン!と叩いた。

「この服はな、みためによらず鎧よりも強いんだぜ?大丈夫さ」

そう言いながらしゃがむと足軽五人から、脇さしの短いほうを頂戴した。
そしてそれをベルトの間に挟みこむ。

「よし!ではいきますか」

龍介は少し姿勢を低くして藪から出て行った


Re: 織田信奈の野望 うつけ姫と未来の最強軍人 ( No.7 )
日時: 2014/08/31 06:26
名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)

(いやぁ、本当に運が悪い。)
龍介は心のそこからそう思った。
いや、思うしかなかった。

「なんで、なんで藪から出たらいきなり・・今川の陣地なんだよ!」

現在、龍介は逃走中。
追っては元康(大将っぽい今川の女の子がそう呼んでいたのでおそらくそうだろう)率いる軍勢50の弓矢隊。
こうしている間にも、空からは雨のように弓矢が降ってくる。
避けることは容易いが、とにかく数が多い!

「そういえばさっきあった女の子が今川義元か?」

龍介は走りながら隣を、まるで滑るように走る五右衛門に話しかけた。

「そうでござるが、どうかしたのでござるか?」

「後ろを追っている松平元康(?)、もそうだがなんで女なんだ?」

「大将はいつも命の危険にさらされているので、女でも大将にするでごじゃる。なので姫武将と言うものがそんじゃいちまちゅな。織田の大将も姫武将ですじょ」

納得しながらも、こっそり頭のメモに{五右衛門は30文字ぐらいが限度}と書き入れた。

「そうか。ところでいつまで後ろの連中は追っかけて来るんだよ」

「そろそろ陣地が終わるので、そこで逃げ切れるでござろう」

「それは助かる。さすがにこんな無駄な鬼ごっこにも飽きてきたからなぁ」

「おにごっことは?」

五右衛門が首をかしげて聞いてくる。

「ごめん、こっちの話だ」

「おっ、そろそろ戦場ど真ん中じゃないか」

少し先で金属がかち合う音が聞こえてきた。

「このまま織田の本陣に行くとしますか。雇ってもらいに」

「がんばるのでござるよ風間氏」

その後、追っ手を振り切った龍介は、疾風のごとく戦場をかけていた。
刀や槍は手甲の着けた腕で弾き、飛んでくる矢は体をひねってかわす。
おそらくこの戦場でこんな事をしているのは、龍介だけだろう。

「おし!ぬけた!」

そうこうしている内に戦場を抜け、とうとう織田の本陣の目の前までやってきた。
しかしどこから入ろうかと考えていた龍介の耳に、聞き捨てなら無い言葉が。

「て、敵襲だー!今川の軍勢が奇襲をかけてきたぞー!」

龍介は最初を幕をナイフで破り、駆け出した。
(さすがに秀吉に続いて信長が死んだらやばいぜ!)
急げ急げと心をせかしながら、とうとう最後の幕を破り戦いの場に突っ込んだ。
すぐに状況を確認する。
(織田の兵が二人、対する今川の兵は七人か)

「の・信奈様!早くお逃げに! ぐはっ!!」

「くっ!また一人!・・・」

龍介は最後の一人と織田の大将の前に飛び出した!

「さっさと大将を連れて逃げろ!」

「し!しかし!」

「早くしろ!」

苛立ちを覚えながら、大声で叫んだ。

「ーーっ!さぁ大将今のうちに!」

(よし!これで・・・)
しかし振り向いた視界の端に、種子島を構えた敵の姿があった。
(くそっ・・・)
ダーン!!

「ぐふっ!」

鉛玉を胸に受けた最後の兵士は前のめりに倒れた。
これで大将を守るものはもう何も無い。
もう二人目の敵が大将に種子島を向け・・・
龍介は叫んだ。

「もう撃たせねーぞ!!」

ベルトにはさんであった小刀を片手で抜くと一瞬の動作で投げた。
投げた小刀は、種子島を持っていた兵を含む5人の肩や腰を貫いた。
仲間を5人もやられた残りの2人は刀を抜くと、龍介に襲い掛かってきた。
(よし、これなら・・)
体勢を立て直し敵を正面に捕らえると、右手を前に突き出して構えを取り、片方の兵の手首を力強く掴む。
そしてひねりながら軸足を蹴り上げる。
バランスを失った敵は、きれいな弧を描き、背中から地面に叩きつけられた。

「−−−っが!?」

「あと一人!」

最後の一人は、目の前のことを理解できなかったのか反応が遅れた。

「もらった!!」

龍介は体勢を低くすると、諸刃突きを繰り出した。
拳は相手のわき腹に食い込み、あばら3本をへし折った。
今立っているのは大将と龍介本人のみ。
こうして龍介は一人で7人もの相手に、勝利を収めたのだった


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