二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」
日時: 2013/07/03 18:06
名前: ぜにがた (ID: IGAMlEcf)

織田信奈の野望の二次創作です!

注意
更新日は決まっていません。
主人公の名前が違います。
歴史の動き方などは大体おなじです。

目次
始まり >>01 >>02 >>03 >>04 >>05>>06 >>07 >>08
美濃の蝮 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
騒がしい長屋 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>14 >>25

駄文ですが、いざ出陣!!


最初からは下のページ2からお願いします。

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Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.24 )
日時: 2013/06/27 00:00
名前: ぜにがた (ID: J/gUjzFh)

(ちょっ こりゃやべっ!)
龍介は、避けると犬千代とねねが危険だと判断し、とっさに右袖に隠してあった小刀で勝家の攻撃を受けた。
だが、勝家のあまりの力に、キンッ!と刃が根本から折れ、宙を舞う。

「いててて! なまくらめが、もっとましなの鍛えろよ」

と、叫ぶがすぐに勝家は体制を立て直し・・・。
しかしそのとき、間に犬千代とねねが割って入ってきた。

「サルさまは斬らせませんぞ!」

「そう。姫さまには龍介が必要。斬っちゃダメ」

勝家はあわてて刀を止めた。

「犬千代、なんでお前が止めるんだ!? 信奈さまだって、こいつのこと嫌ってただろう」

「ちがう。確かに龍介を嫌ってたけど、大事な姫さまの理解者」

犬千代は少し俯いた。

「犬千代たちには分からない夢も、きっと龍介には分かる」

「で、でもそんなの分からないじゃないか!」

「証拠も確証もない。けど龍介がいなくなったらまた姫さまはひとりぼっちになる。それだけは分かる。だから斬っちゃダメ」

「・・・そんなにお前に言われちたら、やめるしかないじゃないか」

と勝家は刀をようやくしまった。

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.25 )
日時: 2013/07/16 23:27
名前: ぜにがた (ID: waJy0YC/)

そこで、それまで放置されていた信勝がようやく立ち上がった。

「か、勝家!僕を殴ったこの足軽を見逃すのか!?

「えーと、わ、若殿も信奈様に何度も謀反していますがそのたびに許されています。今回はその仮を返すと言うことで・・・」

「僕は次期国主でこいつは足軽なんだぞ!いくら何でも、身分が違いすぎるじゃないか」

「で、ですから・・・そ、それに今川が尾張に進行するために、戦の準備をしているとの噂もありますし。こんなことをしている場合ではないかと」

「うっ・・・う・・・」

勝家の思いつきでしかなかったが、全部嘘というわけではない言葉に、信勝は静かになった。

「今攻め込まれたひとたまりもありません。もう帰りましょう。」

「わかった。・・・い、いいかサル!今日の所は勝家に免じて許してやる。だが次会ったら覚えてろ!」

名ゼリフを吐きながら信勝は馬に乗り、長屋の前から立ち去っていった。

「ふーー。どうにか収まったな」

信勝たちの姿が見えなくなったところで龍介は、ようやく肩の力を抜いた。

「いやー、犬千代もねねもかばってくれてありがとうな。おかげで助かったぜ」

「・・・龍介には南蛮語教えてもらうって約束した」

「ね、ねねは犬千代を助けてあげただけですぞ!」

「ははっ。俺の周りにはいいやつばっかりで良かったわ。
・・・さて、飯の途中だったな、早く帰って食べちゃおうぜ。うこぎ汁が冷めちまう」

長屋は再び明るい雰囲気につつまれた。
龍介はその中、これから長いつきあいになるであろう、新しい住まいに戻っていった。

Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.26 )
日時: 2014/08/31 06:14
名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)

その日の夜は空が少し曇り、月の光すらなく清洲城の回りのたいまつが唯一の光源となっていた。
そのなか、よくきく夜目で龍介は山を登り、とある山小屋に来ていた。

(ここまで来れば誰も来ないだろう)
と、背負っていたものを置く。
それは、この世界に一緒にやってきた龍介の荷物だった。

龍介はあまり未来のものを見せるのはまずいと思い、信奈たちと会ってからは武器は隠しておいていた。
そして、その武器と道具を含めた荷物を整理しようと、人目を避けて山を上っていた。
今現在龍介の実力、武器を見て、出で立ちを信じているのは幸いなことに、五右衛門ただ一人だけだった。そしてその五右衛門もすべて知っているわけでもない。

(このバックに、予備としていろいろ入れておいたのは正解だったな。)
床に音を立てないように、布を敷くとバックのファスナーを開いてゆく。
そしてつぎつぎと中の物を取り出していった
もう一丁のM9とコルト・パイソン、デリンジャー、それらの銃の弾
ナイフ類、爆薬、手榴弾
片手用の投射機(ランチャー)
元が分からない分解された銃
ボウガンと矢

使える弾の総数を数えると合わせても1500もなかった。
「戦いが千人単位で行われる以上弾が圧倒的に足りないな。
・・・まぁ俺一人で戦うわけじゃないし。
次は道具だ」

道具のほうは、
防弾ベスト
暗視装置や発信機、通信機、光学双眼鏡
ロープ ワイヤー
その他こまごましたものが大量に。

服装は学生服にすねあて等々
最後に龍介は真っ黒い大きなコートを手に取った。
それは父親のいわゆる形見だった。
内側の丈夫な不織布を、特殊なカーボンで出来た布で挟み込むようにしてつくられている。
衝撃こそ伝わるものの、ほとんどの物を通さない。
龍介は、しばらくそれを無言で見つめ、ふっと小さく笑うとそれをしまった。
それから出したものすべてを戻した。
学生服の中にホルスターをつけて、サイレンサーを付けたパイソンをいれる。
大きな戦いの時によく使うほうが弾切れするのを、防ぐためのの交換だった。それから大ぶりの折りたたみ式ナイフと投げナイフを腰に、小さなナイフを靴につけた。
腰にはあらかじめ用意しておいた太刀を帯びると荷物を持ち立ち上がった。
そこで家の外に気配を感じ、扉を出たところで声をかけた

「よお、五右衛門どうした?」

五右衛門は大木の中間あたりに立っていた。

「そろそろ町のものが起き始めるでござる」

少し動いてバックを見せる。

「わかった、こっちもちょうど終わったところだ」

龍介はがけの近くに移動し、朝日が町を包み込むのを眺めながらいった。

「これからよろしくな、五右衛門」

この世界に来てから、最初の夜が明けた。

Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.27 )
日時: 2013/07/05 17:20
名前: ぜにがた (ID: rCcrGyYb)


銃を間違えて書いてしまったので、今更ながら変えさせてもらいます

Re: 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」 ( No.28 )
日時: 2013/07/16 23:21
名前: ぜにがた (ID: waJy0YC/)

朝日が昇り始め、時刻は午前四時半。
黒い腕時計で時間を確かめた龍介は、さすがに眠い、と口を覆った。
まだ、町の人の大半は眠っているらしく、通りには人一人なかった。
ざっ、ざっと靴が道を踏みしめる音だけが響く。
しばらく進みうこぎ長屋が見えると、龍介は庭がある方を大回りで回った。長屋のすべての人がまだ寝ているのを確認すると、自分の部屋へとはいる。
扉を閉め荷物を置くと、部屋の端の畳を一枚はがした。ぶわっと待った埃にせき込む。
畳の下に敷かれていた薄い木の板を力任せに破り、地面を露出させた。
そこから1時間程度かけ、深さ幅が1メートルになる位に土をかきだした。
出来上がった穴を満足げに眺め、その中に現代から持ってきた物を、バックごと放り入れた。

「はあー、やっと終わった。ここならそう簡単に見つからないだろう」

龍介は肉体労働で汗ばんだ額を手でこすり、肩を回す。
あまり公に見せられない、未来の物を隠す場所に悩んだ結果、一番目が届く自分の部屋になったのだ。
畳を元に戻すと、汗で背中に張り付いた上を脱ぎ、庭の井戸に向かった。
桶を引き上げ頭から水をかぶる、刺すような冷たさが身体にしみ、時々襲ってきた眠気が一気に吹き飛ぶ。
その後濡れた頭を拭いていると、扉ががたがたと開かれ犬千代が顔を出した。

「おはよう犬千代。ずいぶん早いな」

犬千代はまだ開ききってない目を擦った。

「・・・姫様に城に来いって言われた」

「信奈が?・・・こんな朝早くから呼び出すなんていったいなんだろうな」

龍介は時計を見る。

「・・・緊急の話・・・」

「そうか、まあがんばってくれ」

立ち上がり扉まで歩いて、犬千代を送り出す。
怪しい足取りで城に向かって歩いていく犬千代。その背中に声をかけた。

「おーい、犬千代。後ろに寝癖ついてるぞ」

手は寝癖とは逆の方にのびた。


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