二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 織田信奈の野望 「「ようやくの仕事」」
- 日時: 2013/07/03 18:06
- 名前: ぜにがた (ID: IGAMlEcf)
織田信奈の野望の二次創作です!
注意
更新日は決まっていません。
主人公の名前が違います。
歴史の動き方などは大体おなじです。
目次
始まり >>01 >>02 >>03 >>04 >>05>>06 >>07 >>08
美濃の蝮 >>09 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18
騒がしい長屋 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>14 >>25
駄文ですが、いざ出陣!!
最初からは下のページ2からお願いします。
- Re: 織田信奈の野望 ( No.8 )
- 日時: 2014/08/31 06:30
- 名前: ぜにがた (ID: vokdlDRO)
(ふぅ、流石に7人殺さずにはきついと思ってたけど・・・)
回りを見渡し、倒れている敵の兵士を確認する。
(とりあえず、一人も死んでいないな)
龍介は腰のホルスターのをM9を叩いた。
「まぁお前の出番が無くてよかったよ。なぁ相棒?
」
後ろを振り返り、龍介は大将が生きているのを確認。
「よかったよかった、流れ弾にでもあたってたら無駄な戦いって言うか、俺の意味ないし」
大将は(女の子だから殿じゃないかもしれないが)馬で駆けてきたこれまた女の子の方を向いていた。
「信奈様、ご無事で?戦はわれらの大勝利です。今川軍、撤退していきました。」
信奈?・・そういえば五右衛門が織田の大将は織田信奈だとかなんとか・・・。
「さすが鬼柴田といわれるだけあるわね六。すばらしい戦果よ」
「はっ!」
龍介は首をひねった。柴田・・柴田・・思い出した!あの柴田勝家か!
と、苦い学業を思い返していると、龍介気づいたのか柴田勝家がこちらに視線を移した。
「信奈様あの者は?」
それを聞いて織田信奈はこちらを見た。
「ああ、そうそう忘れてたわ」
などと言いながら二人はこちらに歩いてきた。
おい!命の恩人を忘れるってどういうことだよ!
「あんたのおかげで助かったわ。服装からして武士じゃ無いわね?」
いきなりその口調か!見た目もうつけ、中身(性格)もうつけだな。
「風間龍介だ」
ぶっきらぼうなその答えに少し柴田の顔が険しくなったような気がした。
「あんた、もしかして今川から抜けて織田に志願したいって書状を書いてきた木下なんとかっていう」
(おっちゃんそんなことしてたのか・・・ってか普通信用するなよ)
「そうそう実はその木下藤吉郎のおっちゃんの知り合いなんだけど・・・」
そこまで言いかけたところで信奈は龍介の言葉を無視してしゃべりだした。
「じゃあ書状の通りあんたのことはサルって呼ぶわ!」
突然の急展開に龍介はうろたえた。
「ち・ちょっとまて、なんだよいきなりその呼び名は!」
「はぁ?せっかく見ず知らずのやつを織田の入れて上げるのに、文句があるっていうの?そんな風にバカだから今川であんなことになるのよ!」
「あんなことってどういうことだよ!俺はぜんぜん知らないぞ・・ぐふっ!」
突然繰り出されたとび蹴りを龍介は顔面でキャッチした。
「ああもう!うるさい!少しは黙りなさい
」
「姫様、こんな無礼者、切りましょう」
さすがに限界にきたのか、勝家がとんでもない提案をしてきた。
「だめよ六、こんなバカザルにも使い道はあるわ。それより早く村に急ぐわよ、無駄な戦に時間をかけたわ」
「し・しかしこの戦で小姓をほとんど失いしました!」
すると信奈は俺を指差した。
「いるじゃないここに、こき使えるのが」
「なるほど」
「こき使う?小姓?なんかめんどくさくなるきが・・」
信奈はさらに蹴り飛ばした。
「じゃあいくわよ。・・・ほら!さっさとついてきなさいよ!」
そう言って信奈は馬に飛び乗り駆けて行った。
龍介は勝家にせかされながら天を仰いだ。
(いったい、書状にどんなこと書いたんだよー)
向こうであったら覚えてろよ おっさん! By龍介
- Re: 織田信奈の野望 うつけ姫と未来の最強軍人 ( No.9 )
- 日時: 2013/06/23 02:08
- 名前: ハンター (ID: 94JDCoDX)
龍介は勝家に追い立てられて、まあこれはひどい山道を走っていた。
「はいGPSアウトっと」
砕いた機械を後ろにポイ。
(ここで衛星が飛んでたらこっちが驚くわ)
「おいサル、いったいなにしているんだ」
「はいはい、俺から見れば400歳近いばばぁはだまってな」
走りながらバックの中身のもので、使えるかを試していた。
「ばばぁ?貴様誰に口聞いてるんだ!」
「おい、危な! やめろよ!」
プラス、勝家の槍攻撃をよける。
はい、ひねる、かがむ、とまる。
「はぁ、はぁぜんぜん当たらない」
「ところで勝家、いったいどこに向かっているんだ?」
「いきなり呼び捨て!?本当に切るぞ!・・・・・・尾張領のはずれの村だっ」
「そこでなんのようが?」
川をせき止めている岩と道の邪魔になっている大木を何とかしろと・・・」
(なんだよ! おもっきし雑用じゃないのか)
「何でそんなこと・・・村で何とかしろ! って言えばいいじゃないか」
そこで、勝家は「はぁ」と大きなため息をした。
「村から信用してもらうためなんだ。仕方が無いだろ」
あんなやつに信用があるほうがおかしいな。
「そりゃご苦労なこった」
かってにがんばれ!
「・・・まぁ、やんのはサル、お前なんだけど・・・」
「・・・・・・」
(は? いまなんと)
「すまん勝家、もう一度言ってくれ」
「やるのはサル、お前だ」
「何で俺!?」
龍介は食って掛かった。
が、
そ、そういえば小姓が何とか、こき使えるのが何とかっていってたなぁ・・・
「ほらサル、もう着くぞ」
山の向こうには、それなりに大きい村があった。
先を行った信奈は当然だがもう村に着いていた。
「遅いわよ! サル! 勝家」
「申し訳ありません。サルが走るのが遅くて・・・」
「俺のせいかよ!?」
そこで信奈はため息をついた。
「やっぱり使えないわね」
(うざ・・・)
「さっそくだけど、サル、あの樹と岩をどかして頂戴」
信奈の指差すほうには、
樹齢何年だよ! と突っ込みたくなるような木と、
まるで隕石の様な大岩が。
あれは重機でも必要だろ!
「冗談だろ・・・」
「はい、これ道具」
信奈が渡してきたのは、かなづちとのこぎり。
「お前、絶対からかってるだろ。これでなんとかしろと?」
しかし信奈はお構いなしに、
「今日中によろしくー」
と歩いていってしまった。
「・・・人の話を聞けーー!!」
かなづちとのこぎりを持って一人立ち尽くしていた龍介だったが、待っても誰も戻ってこない。
「おし! しかたねぇ!」
と、頬をパン! と叩いた。
おじいさんは川に岩を割りに行きました。
かん!かん!かん!・・・
5秒後、
龍介丸、沈没!
「むりーー! だめだ岩は。木にしよう」
おじいさんは林に木を切り行きました。
ぎーこ、ぎーこ、ぎーこ・・・
10秒後
龍介号撃沈!
「道具からどうかしてるんだ!」
木にもたれた龍介はズルズルと沈んでいった。
成果は・・・岩五ミリ!木一センチ!
「実にいい成果だ」
結論、無理。
(どうするか、このままだとクビかな。五右衛門すまん、初日でクビだ。)
「・・・・・・」
「おーい、五右衛門居るかー?」
「なんでござるか」
ボフン! と煙の中から五右衛門が現れた。
その五右衛門に向かって、龍介は期待の眼差しを向けた。
「この木、切れるか? あの岩でもいいけど」
「さすがに無理でござる」
だよな、切れたら俺要らないし。
「そうか」
「じゃあ、穴はどうだ。指ぐらいの」
「それならできるでござるよ?」
龍介は不敵な笑みを浮かべた。
「お前に頼みたいことがあるんだが・・・」
- Re: 織田信奈の野望 うつけ姫と未来の最強軍人 ( No.10 )
- 日時: 2012/11/08 17:50
- 名前: ハンター (ID: LKKQF4iF)
「こんなもんでどうでござるか」
「おおー、忍術ってのはすごいな! はじめて見たぞ!」
「ほ、褒めても何もでないでごじゃるよ」
五右衛門の土遁の術のおかげで、木と岩には直径三センチほどの穴が
「よ−しこれで・・・」
龍介はバックの中から、ポケットが大量についているベストを取り出してガチャガチャと5本のベルトをつける。
着用したベストの、腰辺りの部分に10個ほどはまっている、小さな筒を二つ取り出した。
それは小さなメモリと、デジタル画面がついている。
「風間氏、それはいったい何でござるか?」
龍介は五右衛門に、にやっと笑いかけた。
「これはな、爆弾さ」
そう言いながら、筒の両側を掴み、捻ると、カチカチと音がした。
一周ほど捻ると、押し込み、ボタンを押す。
デジタル画面に50と表示され、49、8と減ってきている。
それを岩の穴に放り込むと、もう一つも同様にセットし、木の穴に放り込む、そして
「五右衛門!逃げるぞ!」
と待避。
十五メートルほど離れた岩の陰に隠れた。
「何でこんなに離れるでござるか?それにあれは?」
「爆弾っていうのは、だどん(五右衛門の使う煙玉)の強力な奴のことだよ。」
「なるほど」
五右衛門は相つじを打った。
「後十秒ほどだ。耳塞いでおけよ」
8、7、6、5、4、3、2、1、0!
チュドーーン!!!
大きな火柱とともに、岩と木の根本は吹き飛んだ。
バランスを失った木は、めりめりめり!と倒れていった。
「「大成功!!(でござるな)」」
龍介と五右衛門は飛び上がるように喜んだ。
さすがに爆発音で気づいたのか、「いったい何事」と人が集まってきた。
五右衛門はどうやら、一般人には見られてはいけないらしく、だどんを投げ、煙とともにどこかに行ってしまった。
龍介は集まってきた人混みの中に、信奈の姿を見つけ、歩み寄った。
「ほら、ちゃんと今日中に終わったぞ」
信奈はしばらく木と岩の残骸と龍介見比べていたが、不意に真顔に戻った。
「ふ、ふん! 少しはやるようね。けど、この位じゃサルから足軽にはなれないわよ」
龍介は腕をくんだ。
「頑固だなー。じゃあなにか、もっと他の雑用やれと?」
「今日の仕事はもうないわ。私はあんたと違って忙しいの!」
(いやいや、仕事押しつけたのお前だろ)
「ふーん、それじゃあ、お忙しい信奈様、お次は何処へ?」
「中立地帯の正徳寺へ、美濃の蝮との会談に行くわよ!」
- Re: 織田信奈の野望 ( No.11 )
- 日時: 2012/11/27 18:00
- 名前: ぜにがた (ID: 5QvnJaR.)
美濃の蝮こと、斉藤道三。元は商人だったが、今では美濃を治める大名である。
「信奈様は、道三の娘を義理の妹に貰い受け、縁戚関係を築く予定なんだ」
「なんでいちいち妹を?」
「この戦国の世では、口約束ほどアテにできないものはないからな。妻を娶るか、妹を貰うかして、はじめて同盟を結ぶんだ」
その後、勝家から今の尾張の情勢を教えて貰った。
尾張は経済的には豊かだが、国がまとまってない上、兵が弱い。
そして現在、海道一の弓取りと名高い今川義元と合戦中。
しかし兵力差が圧倒的な為、隣国の美濃と同盟を結ぼう、ということだった。
「せめて国だけでもまとまってたらなぁ」
勝家はハァと、ため息をついた。
「勝家、ため息をつくと皺が増えるぞ」
「なっ、私はまだ18だぞ!」
またしても槍攻撃、しかし
「そうか、じゃあ年上だな、ヨロシク先輩」
と、軽い口を叩きながらよけるよける。
「ハァハァ、なんてすばしっこい、やっぱりサルだな」
「サルじゃねぇって! それに今ほとんど動かなかったぞ」
実際、龍介は最小限の移動で、槍をよけていただけだった。
「ならなおさら不気味、やっぱサル!」
なんか俺、自分でサルだって言ってるみたいだな。
「ほら、正徳寺につくぞ。いいか、着いたら信奈様から目を離すなよ」
「へいへい」
正徳時。
ここは美濃との国境付近にある、両国の軍勢が立ち入れない非武装地域だった。
そしてこの会合で、この後の尾張の運命が決まるといって言っていい。
しかし、ここに来ても信奈は相変わらずのうつけ姿だった。
憂鬱そうな顔して、馬上でふらふら揺れる。
髪は茶筅まげ、鶏の描かれた湯帷子を着て、片袖をはずしていた。
種子島を担ぎ、腰にひょうたんと火打石ぶらさげて、腰には珍品、トラの毛皮。
「おおい、うつけ姫ー。そんなんじゃ蝮にあきれられるぞ」
「あんたまだいたの?」
「足軽として雇ってくれれば離れてやるよ」
「じゃあ、ほらひょうたん持ってて」
「ほいほい・・・・・・あぶ!こらっおい!」
この近さでは、考えられないような速度のひょうたんを、片手でキャッチした。
「よし! じゃいくわよー」
「・・・道三どのはすでに到着されているとのこと」
犬千代と呼ばれた小柄な小姓が報告した。
「デアルカ。早く行かないとね。あんたは庭で犬千代とはべってなさい」
「いい犬千代、道三の小姓かなりの腕と聞いているわ。気をつけるのよ」
「・・・御意」
「いざとなったら、そのサルを使うのよ。それじゃ」
「・・・いってらー」
しかし信奈はすぐ振り向くと、
「ああ、そうそうこれも持ってて」
と、ぞうりをびゅん!と飛ばしてきた。
くそっ! 足軽ってこんなめんどくさかったのか!」
- Re: 織田信奈の野望 「「未来の力!?」」 ( No.12 )
- 日時: 2013/06/27 20:07
- 名前: ぜにがた (ID: ghr1KOVp)
本堂到着。
だだっ広い庭の横にある縁側には、三人が正座していた。
犬千代と龍介、そして道三の小姓と思われる、おでこの広い少女。
おそらくあれが信奈の言っていた凄腕の小姓だろう。
しかし挨拶は目を合わせたぐらいだ。
いまは、
「やべっ! 足がしびれてきた。・・・足のしびれない座り方ってどうやるんだって?」
と、龍介が騒いでいるが、幸いなことの信奈がまだ来ておらず、会合はまだ始まっていない。
すでに本堂には美濃の蝮、斉藤道三が腰を下ろしていた。
老いているが、体は締まっていて歴戦の侍、と言う感じだった。
しかし今は扇子を閉じたり開いたり。
三十分ぐらいしたころだったか、さすがに気になり犬千代に
「信奈はどうしたんだ? 遅くね?」
と聞いてみた。
「・・・姫様は着替え中」
「着替え? なんでそんな・・・」
そのタイミングはかったように、やっと信奈が現れた。
「美濃の蝮、待たせたわね!」
しかし信奈の方を見た道三と龍介は、同時にお茶を吹いた。
(龍介のお茶はバックの水筒から)
なぜなら、そこには華々しく着飾った、信奈がいたからだ。
あ、あいつ・・・本当に信奈だっけ・・・
龍介は、戦場で会った時からの信奈の顔を思い返した。
さっきまでは、すすで汚れて分かんなかったけど・・・案外・・・めちゃくちゃかわいくね?・・・
信奈は結んでいた髪をおろし、最高級の友禅染の着物に身を包んでいる。
それらは、信奈のをさらに輝かせて見せていた。
それが、動揺に拍車をかけていた。
そして龍介と同じく、道三もまだ落ち着きを取り戻せないでいた。
いいあらわせないものでも見ているように、口を開閉させていた。
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