二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 妖界ナビ・リナ
- 日時: 2010/08/09 18:36
- 名前: 瑞沙 (ID: zRrBF4EL)
妖界ナビ・ルナの二次小説です!
次こそは消されたくないです……
見た方、ぜひコメを!!
☆登場人物
安堂 リナ・・・伝説の子の力を受け継いだ少女。半妖の父と巫女の母のあいだにうまれる
好きなことは料理で運動音痴
こよみ・・・銀色オオカミの妖怪。リナの手助け役として、妖界から来た。変化の術が得意
アレック・・・火獣族の少年妖怪。本来は獣の姿。炎の術がつかえる
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.20 )
- 日時: 2010/03/09 19:00
- 名前: 瑞沙 (ID: 0i4ZKgtH)
2 あおいを追って
「翔太くん……!?」
あおいはそうつぶやくと、走って行ってしまった。
「あおいさん!!」
リナはあわてて追いかけた。
すると……
「お願い……来ないで」
あおいのその言葉を聞いた直後、リナは何かにはじかれて、しりもちをついた。
「きゃあっ!!」
「ごっ……ごめん!!」
気がつくと、リナの体はびっしょりと濡れていた。
「リナちゃん!大丈夫かい!?」
翔太がリナに駆け寄る。
「こ、これはいったい……」
すると翔太は、哀しそうな顔になった。
「あおいは……たまに、水を使って、こんなことをするんだ。僕も一度、されたことがある。みんな、あおいは超能力者だ、と言っているけど、僕はそう思わない」
「超能力者……」
リナは、「もしかしたらあおいが妖怪」と思ってしまったが、
(ううん、ちがうにきまってる!!あおいさんはいい人だもん!いいお話つくっているし)
そう信じていた。
「あおい……いったいどうしてしまったんだろうか……」
翔太はあおいのことについて話し始めた。
「あおいはここからとても離れているところから、海原高に入学してきたらしいんだ。で、一人暮らしだときいている。小説をつくるのが大得意で、僕もいっかい読ませてもらった。……すごくいい物語だった」
リナは心の中で、やっぱりあおいはいい人だ、と思っていた。
「あおいさんはいい人なんですね」
「うん。でも、あおいが水を使って、さっきのようなことをすることになってから、クラスのやつらから嫌われ始めて……高校に来なくなってしまったんだ」
リナは気の毒になった。
そして、あおいのことを、もっと知りたくなった。
「わたし……あおいさんを追ってきます!!」
翔太の返事もきかないで、リナは走り出した。
「えっと……南のほうに行ったから……」
リナはとにかく、南を走った。
そして……小さい公園についた。
「う〜ん……これからどうすれば……」
リナが困っていると、声がした。
「来たか、伝説の子」
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.21 )
- 日時: 2010/03/11 17:42
- 名前: 瑞沙 (ID: 0i4ZKgtH)
3 謎の少年
「!?」
リナは声がしたほうを向いた。
そこには、一人の少年と、一匹の黒猫がいた。
「だれっ!?」
「——おれはイル。こいつは妖怪のレンカ。やっぱりこの町にいたんだな、リナ」
リナは目を見開いた。
「どうして知ってるの!?」
「そのうちわかるだろう」
リナは第三の目を開眼しようと身構えた。
「そう身構えるな。情報を教えてやる」
微笑するイル。リナは眉をひそめた。
「以前ヒュウトを妖界にかえしたとき、玉が落ちてきただろう。あの玉を集めれば、悠久の玉は現れるだろう」
「なんで、わたしがヒュウトを妖界にかえしたことを知ってるわけ!?」
「見ていたからだよ。じゃあな」
イルは最後に微笑むと、姿をけした。
「なんなの、あいつ……」
リナはしばらくのあいだ、茫然としていた。
「えっ!?リナの正体を知っている!?」
リナが今日のことをふたりに話すと、ふたりは仰天していた。
「だれなんだよ、そいつ」
「イルっていう名前だった。あと、黒猫姿でレンカっていう名前の妖怪がそばにいた」
うーん、と首をかしげるアレック。
「リナの名前も伝説の子であることも知っているなんて……何者なのかしら」
「気をつけたほうがいいぞ」
イルは何者なのか、考えても答えが出てくるはずがなかった。
次の日の夕方、リナはこよみと、いつもの公園に来ていた。
こよみもアレックほどではないが、嗅覚が敏感だ。
今日の午後、強い妖怪のにおいをかぎつけたこよみは、においをたどってこの公園にたどりついた。ちょうどその少し前に、リナがあおいを追って出ていったところだったらしい。
そのままにおいをたどっていったところ、においのもとは、海原高校の制服を着た、ポニーテールの女子生徒……なんとあおいだった。
(あおいさんが妖怪だったなんて……)
もちろん、リナはショックを受けた。
リナは、もしかしたらここにあおいがいるかもしれないと思い、こよみとともに、この公園に来たのだ。
ちなみにアレックは、「ほかに調べたいことがある」と言って、一緒ではない。
「においはする?」
「今のところしないわ……あっ!」
こよみは東の方角を見て、目を見開いていた。
リナも東を見て、はっとした。
そこには、なんとあおいがいた。
あおいはノートをかかえ、歩いてどこかへ向かっている。
「こよみ、追うよ!」
と、その時、声がした。
「あおい!!」
その声の主は翔太だった。
「翔太くん!!」
あおいはそう叫んで、走り出した。
「待ってくれ!!」
あおいを追う翔太。その後ろに、リナとこよみが続いた。
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.22 )
- 日時: 2010/03/12 17:21
- 名前: 瑞沙 (ID: 0i4ZKgtH)
4 博物館で
「あおいさん……どこにいくの」
リナはつぶやきながら、走ってあおいを追っている。しかし、距離が少しずつ離れてきている。
「リナ、頑張って」
こよみは涼しい顔をしている。
あおいは海岸を走り……そこにある建物の中に入った。
「この建物は……閉館した博物館ね」
そうつぶやくこよみに、リナは言った。
「こよみ、アレックを呼んできて。あおいさんはわたしが追う」
こよみは「わかったわ」とうなずき、白い犬の姿に変化して、今来た道を逆戻りした。
さびれた博物館に入る翔太の後に続いて、リナも入った。
中は暗くて、翔太がどこに行ったかわからない。
「あおいさん……どこにいるんだろう……」
リナはとりあえず、まっすぐ進んだ。
この博物館はつぶれたばかりなのか、中は荒らされていなくてきれいだ。
(うう……なんかこわい)
リナがこころのなかでそうつぶやいた時、足元で、ぴしゃん!と音がした。
リナが足元を見ると、そこには水たまりがあった。
「なんで水たまり……?あまもりはしてないよね……」
リナが首をかしげた、次の瞬間——
「いやあああああああ!!」
あおいの悲鳴が、左のほうからきこえた。
「あおいさん!?」
リナは左を曲がり、急いで悲鳴がしたほうへ向かった。
すると、今度は……
「あおい……!?うわっ!?」
翔太の声が、すぐ近くから聞こえた。
「えっ!?」
リナは走り、一つのドアの前で止まり、ドアを開けた。
「確かここから……」
リナは部屋の状況を見て、言葉を失った。
広い部屋にいるのは……水の楕円形の膜の中に閉じ込められている翔太だった。
「翔太さん!?」
翔太は眠っているのか、目を閉じている。
膜に触れるリナ。すると、リナははじかれてしまった。
「これは……あおいさんのしわざ?」
リナがそうつぶやいた時……
部屋にあったドアが開き……あおいが出てきた。
「あおいさん!!」
あおいは少し困ったように言った。
「あら、リナちゃんもついてきていたの……。リナちゃん、ここは危険よ。出ていったほうがいいわ」
「翔太さんは……あおいさんがやったの?」
リナのその言葉に、あおいは一瞬うろたえた顔をしたが、すぐに笑顔をつくった。
「ええ、そうよ。これはわたしの魔法なの。……リナちゃんも受けてみる?」
リナははっとして、リボンに手をかけ、
「封印解除!!」
第三の目を開眼した。
あおいが目を見開く。
「えっ……そうだったの。リナちゃんが伝説の子だったのね」
あおいは笑顔を、冷たい微笑にかえた。
「おしえてもらうわ。——伝説の子、悠久の玉はどこにあるの?さあ、わたしにおしえるのよ!!」
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.23 )
- 日時: 2010/03/18 20:30
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: ltRlmf2I)
何か…すごく上手だね!
がんばって^^
あのさ、ネタバレなんだけど…
私もナビルナの小説で、
「風」の玉が後から出てくるんだ><
でもパクッた訳じゃないから、ごめんね;;
大丈夫かな??
- Re: 妖界ナビ・リナ ( No.24 )
- 日時: 2010/03/19 18:30
- 名前: 瑞沙 (ID: 0i4ZKgtH)
>李逗サマ
そりゃ、ナビルナ一期一巻で「風」の妖怪が出てくるから、同じになるのはあって当然だよ(*^_^*)
マテマテとナビルナのコラボ、楽しみにしてるよ〜♪
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
この掲示板は過去ログ化されています。