二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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月下で交わる二人のオレンジ
日時: 2012/08/26 12:23
名前: 月牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: WrJpXEdQ)

募集要項>>34

皆様初めまして。二次で書くのは初でございます。
今まで一つたりとも完結した試しが無く、またしても他と掛け持ちということになります。
ということで、ここでは違う名前を使いたいと思います。

二次初挑戦のくせに二つの作品を頑張っておりまぜようとしていますが、きっと大変な事になると思います。
ここを見た人はできるだけ温かい目で見守って下さいませ。

で、一体何の二次かというと、『リボーン』と、『BLEACH』の予定です。
基本主人公たちの使う技たちは原作に忠実に行きたいと思うのですが、一体どうなることやら……
ちょいちょい勝手に考えた意味不明なのが飛びだすかもです。

二つの作品の時勢は大体、リボーンは未来から帰ってシモンが出てくる直前。
BLEACHが……こっちはまあ、大体皆が破面編で最終決戦ドンパチしてるぐらいの強さです。
オリジナルのキャラは敵ぐらいしか出てきません。
後は特に変わらないでしょう。

題名の月下は単に残月を指してるだけで物語には直接関係無いかもです。


注意書き

作者とBLEACHとリボーン嫌いな人は読まない方が良いでしょう。

荒らしは来ないでください。誤字脱字や文章の至らぬ点を言ってくれるのは大歓迎ですが。

多分ね、キャラクターが上手く使えないと思います。

ストーリーの大体の流れは決まっていますが細部が決まっていません。

尋常じゃないほど更新が遅い。

まだ作者にも面白いかどうかが分からない。

小説のルール、できるだけ守ろうとします。(ダッシュとか三点リーダとかの話です)

台本ではないです。たまに誰がどれ言ったか分かんないかも


第一章 交わる二つの世界

>>1>>3>>5>>13>>14>>18>>22>>25>>29

第二章 戸魂界<ソウル・ソサエティ>

>>30>>33>>35>>40>>57
>>48————アナザーサイド

第三章 開戦

>>58>>64>>74>>75>>76>>77>>78>>79>>81>>84

第四章 進撃

>>91

記念短編的な?
篠原鈴VS雲雀>>82
詩音&紅蓮&風花VS一護>>83



【オリキャラ達】
時空未来>>36
篠原鈴>>38
双竜詩音&双竜紅蓮>>41
鈴音風花>>51

【記録……的な?書くのは気まぐれ】

12/1 スレッドが立つ。一章がスタート
12/17 参照100超えを確認
1/15 一章完結
1/19 二章スタート
1/20 参照300
2/8 参照400
2/17 参照500
2/19 返信五十
2/23 二章完結
2/24 三章開始&参照600
3/2 参照700
3/15 参照800
3/24 参照900
4/1 三章完結
4/4 参照1000
4/19 参照1100
5/12 四章開始&参照1200
6/5 参照1300
8/25 参照1600

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Re: 【リボーンと】月下で交わる二人のオレンジ【BLEACH】 ( No.8 )
日時: 2011/12/02 18:39
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)


いえいえ

それより・・・更新がんばってくださいね♪


(今度からタメOKですか??)

Re: 【リボーンと】月下で交わる二人のオレンジ【BLEACH】 ( No.9 )
日時: 2011/12/02 21:48
名前: 月牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: Rc3WawKG)

いえいえ、別に俺はタメ口とか敬語とか全く気にしませんし。
中学時代は後輩から呼び捨てにされていたぐらいです。
月那さんに限らず、誰でもタメOKですよ。
ただ、俺は敬語を使いたがるので俺が敬語使うのはスルーしてください。


更新に関してなんですが、
今三話がこうしてハイペースで上がっているのには、テスト週間で時間がたっぷりあるからというだけで、
明日以降若干ペースが落ち込んじゃうんですよね。
三日に一話が目標ですが、どうなることやら……
多分四話以降は一旦保留のパターンを用いて二回目、三回目で修正して出しますので
掲示板の前の方に出てきてないけど話が進んでしまっているパターンも存在します。

とりあえず完結はさせたいです。

Re: 【リボーンと】月下で交わる二人のオレンジ【BLEACH】 ( No.10 )
日時: 2011/12/03 09:16
名前: 月那 ◆7/bnMvF7u2 (ID: IsQerC0t)
参照: http://www.kakiko.info/bbs3/index.cgi?mode



うん! がんばって!!

Re: 【リボーンと】月下で交わる二人のオレンジ【BLEACH】 ( No.13 )
日時: 2011/12/05 21:05
名前: 月牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: xOnerCAx)


「百倍ぐらい? 咬み殺しがいがありそうで楽しみじゃないか」

 沢田が訊いた質問に対し、雲雀はあっさりと楽しそうだと返した。その表情はとても嬉々としていて、やはり戦闘の中に身をおいてこその人間なのだという印象をより強く刻みつけられる。牙を剥くように、そのトンファーが輝く。

「じゃあ……あれはどうでしょうか?」

 驚きで白目になり、大量の冷や汗が顔の上を流れるその焦った状態で沢田はもう一度質問する。ゆっくりと、右手を上げながら。その人差し指で指されている咆哮を一同は同時に見つめた。そこには、とても巨大で巨人と説明するのが適したような妙な怪物がいた。
 ただし、さっきの奴とつながりがあることは否定できない。なぜならそいつは、鼻のような部分が長いことは別として、同じような真っ白な骨のような仮面を付けていて、胸の部分にはぽっかりと孔が開いていた。

「オイオイ、あれは……でかすぎんじゃねえの?」

 沢田同様に、とは言ってもそれほど多くはないが少しの冷や汗を流した山本が焦燥混じりの笑いを浮かべて小声で言い放つ。ちょっとした呆れ顔だ。この世にこんな化け物が本当にいることが信じられないと、少し硬直気味だ。もっともそれは、彼一人だけの話では無かったのだが。
 横を見ると獄寺も、良平も、クロームも、あのランボでさえも呆気に取られていた。そんな中、冷静に努めようとしているのがリボーンであり、子供がはしゃぐような嬉しさを抱えているのが雲雀だった。

「ワオ……こんな大物滅多に逢えないよ」

 そう言い終わるが早いか、動きだすのが早いか、彼は一気にその化け物に飛びかかった。迂闊に攻め込まない方が良いと沢田は未知の敵に対する仲間を制しようとしたが、もう遅かった。止めようとしたのだが、それよりも早く雲雀は駆け出した。
 その次の瞬間に気付く。一体目の化け物の咆哮と同時に歪んだはずの景色は、もうとっくに元に戻っていた。だが……その景色はもはや、並盛ではなかった。
 だがそこに注目している余裕なんてなく、その鼻の長い巨人は自分たちを狙うかのように少しずつこちらへと歩んで来ていた。その巨体が踏み出す度に地面が揺れているような感覚がする。颯爽と駆け出した雲雀はもうすでにかなりのところまで進んでいた。

「あいつ一人に任せられっかよ! 行くぞ野球バカ!」
「おうよ!」

 これ以上手柄を雲雀一人に奪われるのは癪だと思った獄寺は、隣の山本に声をかけて自分も駆け出した。短くそれに了解の意を示した竹刀を持つ彼も後を追うように駆けだした。

「えぇい! よく分からんが行くしか無かろう!」

 そう言い残して了平も駆け出した。八人中四人は揃って勇敢に向かったのだが、残っている四人はあまり動く気配が無かった。まずクロームは、その巨体を遠くから収めて全員に視覚情報を与えるため。リボーンは素性の知れぬ敵とは関わり合いになりたくないため。ランボは全く危機的状況を察していないため。そして……沢田は完全にびびってしまっているため。

「どうすれば良いんだよ……こんなの相手に……」

 その巨人の足元にたどりついた四人は、一斉に攻撃を始めようとする。しかし、その敵とて黙って攻撃されるために派遣された訳ではないだろう。寄ってきた何人もの有りに対応するがごとく、彼は口元に光のエネルギーを溜め始めた。それに気付きもせず、下では四人が全員匣<ボックス>を開匣した。赤、青、黄色、そして紫の炎が入り乱れながら数多の衝撃がその大きな化け物の脚を襲う。だが、多少のものは意に介さないといった感じで、そいつはまだまだエネルギーを溜めて行く。

「ヤバいって! あの口元のあれ……相当だよ!」

 彼の、沢田の血に流れる本能、超直感があれが危険だと察した。超直感、ボンゴレのボスの血筋を引く者だけに現れる、人知を越えるまでの洞察力。

「ファミリーの危機はボスが救うもんだぞ、行ってこい」

 そしてリボーンは、あろうことか沢田に銃口を向けた。ファミリーではなく友達だと、訂正させようとしたのだが、赤ん坊のクイックドロウ(早撃ち)は相当のもので、その時にはすでに眉間に弾丸が撃ち込まれた。
 しかし、それでも撃たれた沢田は死にはしなかった。流血することも無く、何事も無かったかのようにそこに立っている。だが本当に何も無かった訳ではない。手にはいつのまにか炎を放つ厳ついグローブを付けていて、撃たれた眉間からは透き通るようなオレンジ色の炎が放たれていた。瞳の色も、オレンジに変わっている。

「行けるか? ツナ」
「もちろんだ」

 今までの態度や雰囲気とは打って変わって、落ちついた声音で彼は返答し、手から放たれる炎の推進力で空を翔けるように飛び出した。やっと行きやがったかと、リボーンにニッと笑った。
 ここまで激しい人格の変わりっぷりは全てリボーンの撃った弾丸に由来する効果である。放たれた弾丸の名は『小言弾』。沢田の中に眠る、静かなる闘志を呼び覚ます効果を持つ。撃ち抜かれた眉間からは透き通るような橙色の炎が迸る。彼の所持している系との手袋は、その戦闘時において絶大なる威力を発揮するグローブに変化する。そのグローブの手の甲の部分には手のひらサイズの大きなクリスタルがはまっている。その戦闘状態のことを、『超(ハイパー)モード』と呼ぶ。
 そしてその状態では手袋から炎を発射することで、相当の推進力を生みだして超高速で移動できる。一般人には視認できない、音速にもかなり近いと言っても過言では無い。その能力<ちから>で、彼は一気にその巨大な化け物に突っ込んで行った。
 その頃、足元では四人がようやく、光の超高密度のエネルギーの収束に気付いた。発射の寸前であり、ほとんど会費にも防御にも間に合いそうにないタイミングだった。

「なっ……あんなの開匣してる暇ねえぞ!」

 ひたすら爆弾を投げまくって攻撃していた獄寺が最初にまず気付いた。もう発射の準備は整ったようで、今にもそれは撃ち出されそうだった。無理だと分かっていても、少しでも威力を緩和させるため、上空遥か高くに彼はダイナマイトを投げつけた。
 空中に放り出された重火器は、尻の部分から大きく火花を上げて加速した。推進用の火薬を後ろ側に仕込んであり、何らかのタイミングで一気に加速する。獄寺の武器の一つ、『ロケットボム』。
 だが、その健闘も虚しく、化け物の口元で集まっていくその莫大な力に呑みこまれて消え失せる。あまりの威力に彼らは舌を捲いた。
 一応のために雲雀が防御壁代わりに自分の匣アニマルのハリネズミを召喚して空中に防御壁を発生させるように指示した。何の無いよりはマシながら、向こうにとって相当に脆弱な結界が出来あがった。
 ついに、向こう側から、その光線は発射された。この威力を彼らはまだ知らない。そして、これもその怪物の名前同様に後から聞くことになるのだが、虚閃<セロ>という。




四話ようやく完成です。
では、次回に続きます。

Re: 【リボーンと】月下で交わる二人のオレンジ【BLEACH】 ( No.14 )
日時: 2011/12/18 20:51
名前: 月牙 ◆nadZQ.XKhM (ID: 4.fDTnfO)
参照: 一週間以上書いてなかった……

 巨大、その一言で表わせるのだろうか。それほど大きい、今まで遭遇したことどころか、遭遇すると仮定したことすらないほど、大きすぎる敵はそこにいた。高層ビルの高さに匹敵するどころか、上回るほどだ。その巨大な化け物の名前は、下級大虚<ギリアン>と呼ぶ。
 この世界には、死んだ者の行き場がある。だが、そこに行けていない者が、長い間放置されてしまうと、いつしか心を失って虚<ホロウ>という名の化け物になり下がってしまう。そして、その虚の中でも特に『とある事に対する渇望』が強い物が融合し、自我を失った存在、それが下級大虚である。
 そして今、つい先ほど“この世界”にやってきたばかりのイレギュラー達はその巨大かつ、愚鈍な元々生命だったものと闘っていた。相手の素性すら分からぬままに。ただ、本能に導かれるがままに戦闘を繰り広げる。
 だが、その怪物の戦闘能力は凄まじいほどに高く、彼らが太刀打ちできるようなものでは決してない。現に『それ』が今から放とうとしている大技、虚閃<セロ>に至っては彼らには止めることができるかすらも危うかった。事実彼らの持っている武器の内、ダイナマイトと匣アニマルの防御壁はすでに打ち破られていた。

「強すぎるだろ、くそっ!」

 全員が自分のリングに覚悟を込めて、炎を呼び起こす。微力ながらも防護するために自分の周りに衣状の結界を作り出す。その中で叫んだのは、獄寺という少年。彼の放つ炎には、相手の攻撃の威力を削るのに適した効果がある。
 獄寺の放つ炎の属性は『嵐』。そして、その深紅の炎には“分解”と呼ばれる性質がある。その紅炎に触れた物質、攻撃を分解、破壊して霧散させたり威力を削ったりできる。
 今にもその光線が自分たちに直撃する、そう思って身構えた彼らは硬く目を閉じたり、より鋭い目つきにしたりなど、各々さらに力を込めた。
 そのように準備をしたのだが、彼らの下に攻撃が当たるようなことは無かった。何が起こったのかと、分からない彼らはゆっくりと目を開けたり焦点を合わせた。視界に飛び込んできたのは、自分の数倍の直径を持つ破壊光線を自らのオレンジ色の炎で押さえ込むボスの姿。
 もちろん攻撃を必死で押さえ込んでいるのは沢田だ。本気を出した、というよりも、リボーンの撃った弾丸で超モードと呼ばれる状態に入った彼は先ほどから何度も絶賛する雲雀を含め、あらゆる味方よりも強い。
 皆が口々に「十代目」や、「ツナ」、「ボス」などのように声をかけたのだが、それは全く彼の耳には届いていなかった。それほどまでに、押さえ込むのには集中力が必要だった。今までで闘ったどの敵に対するよりも強い炎が。

「くっ……あれさえ使えたら……」

 今沢田はどこからか取り出したマントで彼らの、つまりは自身の仲間の身を必死で護っていた。このマントは以前に説明した、Ver.Vが、形態変化した姿。初代のボンゴレのボス、プリーモ(Ⅰ世)の名を冠する歴史上最強の言葉にかなり近い男が使っていたマント、マンテッロ・ディ・ボンゴレプリーモ(Ⅰ世のマント)。これは沢田の武器の中でも防御に特化した方の武器。よって、かなりギリギリのところだが、耐久することができているという訳だ。
 それでも、もうかなり体力的に危ないところにまで達していて、吹き飛ばされるのも時間の問題だった。漆黒のマントも、端から徐々に、ジリジリと焦がされるように損傷していた。
 その不安が的中するかのように、自我の意志とは裏腹に、不意に彼の身体から力が抜けた。拮抗して相殺していた二つの力は、徐々に怪物の方に優勢に傾く。もう少しでそこいら一帯が消し飛ばされる、そう思った瞬間に変化が起きた。
 いきなり、下級大虚の足元から天空に向かって一筋の光が奔る。まるで、その空間コごと巨大な剣戟が切り裂くように。この表現は間違っておらず、それどころか正解であり、次の瞬間にその生き物の形をした霊は、昇華するように消えていった。
 当然のごとく放たれる光線はすぐに消え失せ、町には平和が戻った。緊張感から解放された沢田は、上空に浮かびあがっている状態から、フラフラとへたり込むように降下してきた。地に降り立つと共に張りつめたモードは解除される。

「た、助かったー……」
「よくやったな。でも、さっきの光は何なんだ?」
「……俺だ」

 いつものヘタレた雰囲気に戻った彼は、地面に腰を下ろした。全霊の力を使ったのだから仕方ないのだと、リボーンも温厚に見つめる。
 そして二人の会話を遮るかのように、一人の男が乱入してきた。

「誰だ!?」

 全力を出し切った主を護るために最初に反応したのは自称とはいえ一応右腕である獄寺だった。視線の先にいた男は、おおよそ今のこの世に生きる人間とは思えない出で立ちだった。
 まず、真っ黒な着物と袴をその身にまとっていた。その上に十一と記された真っ白な羽織をさらに着ている。銃刀法違反にもなりそうな刀をしっかりと腰につけ、歴戦の猛者にも似た雰囲気を出していた。
 目の当たりにはしっかりと傷が入ってはいるが、眼球そのものには損傷がないようで、しっかりと両の眼は開いていた。髪の毛はさらに特徴的で、何本もツンツンに尖らせてウニのようにしており、なおかつその全ての先端に鈴がついていた。

「十一番隊隊長、更木 剣八(ざらき けんぱち)」

 それだけ自己紹介して、雲雀と同じような闘い好きの者の目をしながら彼は不敵にニヤリと笑った。





はい、次回に続きます。
ほったらかしにしてた謝罪に一気に一話更新です。
ちょっと文字数いつもより500文字程度少ないんですけどね。
ついにBLEACHのキャラ登場です。これでタイトルに偽りは無い……はず?
一護とか早く出したいですね。
次回に続きます。


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