二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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夏目友人帳 甘き菓子 
日時: 2013/01/12 22:19
名前: 睦月 (ID: UOrUatGX)

「絶園」もろくに終わってないのに、作っちゃってごめんなさい。

下手です。

ニャンコ先生LOVEです。

始めます。

受験生ですのでなかなか進みませんがお願いします。

目次

・妖しきものの存在 >>46

・甘き菓子     >>47 

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Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.54 )
日時: 2012/04/26 17:21
名前: 霜月 (ID: pm796894)


「離せ!」

「いやっ!もう少しだけ!」

…あれから5分。今もなおタキとニャンコ先生は騒ぎ続けている。

「…長いな。」

「ああ。」

そして、おれと田沼はそれをひたすら眺めていた。

「ふう…。酒はやはりラム酒に限るなぁ。」

そして玉露という妖は、体についたチョコを食べながら酒を飲んでいた。

「ハァ…。」

おれは気休めにとバッグを取った。…宿題をしよう。

「あ。」

そして気付く。中には大量のチョコが入っていたことに。

「…下に置いてくるかな。」

おれはバッグごと1階へと向かった。部屋を出て扉を閉める。すると声が小さくなった…気がする。

「塔子さんにどうすればいいか訊こうかな…。」

「あら?どうかしたの?」

「え?」

ふと気付くと塔子さんが階段にいた。その手にはお茶とお菓子があり…。

「塔子さん、おれが持ちます!」

「ふふ。気にしなくていいのよ。貴志君は1階に用があったのでしょう?」

塔子さんは「遠慮しなくていいのよ。」といった。

「…はい。」

おれは無理をさせたくないのだが、塔子さんに逆に気を遣わせるのも悪いと思いうなずいた。

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.55 )
日時: 2012/04/26 17:23
名前: 睦月 (ID: pm796894)

…ごめんなさい。間違えて霜月で書いてしまいました…。

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.56 )
日時: 2012/05/13 20:56
名前: 睦月 (ID: pm796894)


…うなずいたのはいいが下に降りようとしていたおれの足が止まる。

「くそ!離せ!」

「お願い!あと5分!」

「……!?」

そうだ…。今おれの部屋ではニャンコ先生が大声でしゃべって…。まずい!!

「と…塔子さん!」

「え?ど…どうかしたの、貴志君?」

「え…えっと…。」

思わず叫んで塔子さんを止めたのはいいがその先が思いつかない。

「えっと、そう!おれの部屋、今すごく散らかってるんで…」

「あら?大丈夫よ。足場が無いわけではないのでしょう?」

す…スルーされた!?ほ…ほんとうにまずい…!!そんなことを考えているうちに塔子さんは俺の部屋の扉を…

「あ。塔子さん、おれ達もう帰ります。」

開けようとしたとき、それより早く扉が開いた。部屋から田沼とタキが出てくる。

「え?もうちょっとゆっくりしていけばいいのよ?」

「いえ。おれ達も宿題がありますし…。」

「はい。私もニャンコ先生と遊べて幸せでした。」

田沼とタキが笑って言った。瞬間、気を使ってくれたということが分かる。

「そう…。じゃあ、気をつけてね。」

「はい。」

「あ…おれ、2人を送っていきます。」

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.57 )
日時: 2012/06/02 16:19
名前: 睦月 (ID: pm796894)

「…悪い。」

おれは帰ろうとする2人に向かってそう言った。

「え?どうかしたか?」

「どうかしたの?夏目君。」

2人は靴をはき終わり、こちらを向く。

「なんか…無理やり追い出しちゃって…。」

「なんだ…そんなことをか?気にするなよ?」

「ええ。そうよ、夏目君が気にすることなんて何も無いわ。」

2人とも、おれに向かって笑ってくれた。とても温かくて…。

「…ああ。」

「よし、じゃあおれ達は帰るな。」

「バイバイ、夏目君。」

「…ああ、気をつけてな…。」

2人がおれの視界から消えていく。そして、少し寒い風がおれに当たる。

「……。」

おれはただ外を眺めた。
2人とも優しいんだ。だから、おれに迷惑がかからないように気を使ってくれる。けど…

「その優しさが、おれはときどき怖いんだ。」

あの笑顔さえ、おれは無理やり作らせているんじゃないかと思ってしまう。そして、おれはその笑顔を壊してしまうんじゃないかって…。

Re: 夏目友人帳 甘き菓子  ( No.58 )
日時: 2012/06/22 21:59
名前: 睦月 (ID: pm796894)

そんな気持ちを声に出せなくて…、おれは部屋に戻った。

「ん〜…お?夏目、あいつらは帰ったのか?」

「あいつらっていうなよ、ニャンコ先…せ…」

「ん?どうかしたのか?夏目。とうとう喰われる気になったのか?」

「……。」

まずい…。声が出ない。口をパクパクさせているおれを見てニャンコ先生が首を傾げる。

「…なっ…なにやってるんだニャンコ先生!!」

「ん?」

やっと思っていたことを口にする。

「それ!タキからのチョコだろう!?勝手に食べちゃだめじゃないか!」

「ん?これは私へのチョコだぞ?」

ニャンコ先生はチョコまみれの口を拭きながらラッピングを見せる。

「…って、それ「夏目君へ」って書かれてるじゃないか!」

「…チッ。ばれたか。」

「…おい。」

ニャンコ先生は「あきらめろ」というかのようにくるりと後ろを向いた。おれはなにか言おうとしたが、言葉にならなくて諦める。

「まぁまぁ、夏目殿、落ち着きなされ。」

「え…あぁ、えっと…玉露だっけ?」

「うむ。」


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