二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ボカロ短編〜七つの大罪〜 [参照100越え&完結しました]
- 日時: 2012/12/17 19:28
- 名前: 嘘つき少女 (ID: EBP//tx7)
こんにちは?こんばんは?初めまして?
嘘つき少女です。
今回はボカロで短編ということで
七つの大罪シリーズを書くことにしました!
多分…いや、絶対つまんないと思いますが
よろしくお願いします。
12月17日完結しました!
今まで見て下さった方に感謝します。
今度からはカゲプロをやります!
宜しければ見て下さい。
----目次----
Prologue
moonlit bear
置き去り月夜紗
クロノ・ストーリー
ヴェルノマニア公の狂気
悪食娘コンチータ
トワイライトプランク
悪ノ娘
悪ノ召使
リグレットメッセージ
白ノ娘
Re_birthday
円尾坂の仕立屋
眠らせ姫からの贈り物
悪徳のジャッジメント
箱庭の少女
ハートビート・クロックタワー
Epilogue
今まで有難うございました。
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.10 )
- 日時: 2012/12/11 19:21
- 名前: 嘘つき少女 (ID: pzCc2yto)
リグレットメッセージ
街外れの小さな港に
一人の少女がいた。
その少女はとても…
哀しい表情だった…——
この海に伝わるひそかな言い伝えが
彼女をこの行動に駆り立てた。
それは…——
「願いを書いた羊皮紙を、小瓶に入れて
海に流せばいつの日か想いは実るでしょう」
流れていくガラスの小瓶。
願いを籠めたメッセージは
静かに…ただ静かに…
水平線の彼方に消えてゆく…
そういえば君はいつでも私の願いを叶えてくれたね。
どんなに無理を言っても笑顔だった君…
私はわがままだったね。
もう君はいない…
私のせいなんだよ。
だからせめて私の想いを君に伝えたい…——
小さな願いは静かに流れていく。
それは涙と少しのリグレット。
私が罪に気付くのはいつだって
全てが終わってからなんだ…
ガラスの小瓶がもうあんな遠くに…
どうか神様、
私の罪は許さなくても結構です。
だけど…
この想いだけはあの人に届けて下さい。
「…お願い…します…」
涙が溢れた。
もうこの涙は贖罪なんかじゃない…
後悔だよ…。
流れていく小さな願い。
涙と少しのリグレット。
もし…
「もし…生まれ変われたら…私は…っ」
「————————————」
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.11 )
- 日時: 2012/12/12 17:07
- 名前: 嘘つき少女 (ID: hutym3FD)
白ノ娘
「生きていてごめんなさい」
その言葉がいつのまにか口癖で、
独りぼっちでつまらなかった。
村の皆は綺麗な緑の髪をしてて…
だけど私は…私は…
人と違う白い髪だった。
森の奥にそびえ立つ千年樹にいつも私は
願いをこめ続けてた。
孤独に生きてて寂しかった。
誰でもいいから私と
『友達』になってくれませんか?
彼女と出会ったのは千年樹のすぐ傍。
倒れていた彼女を助けて全てが始まった。
いつのまにか私と彼女はとっても仲良しになった。
けど…———
私と彼女は何もかもが違った。
彼女は村のどんな人よりも綺麗な緑色の髪。
私は白。
彼女は誰からも愛される。
私は…——
どうして私にも優しくしてくれるの?
それはただの憐れみなの?
卑屈な私でも彼女は温もりをくれた。
抱き締めてくれた。
「貴女は誰より素敵な人よ」
そう囁いてくれて…
涙がそっと零れた。
たとえ世界の全てが私を嫌ったとしても
必要としてくれる人がいるだけで
他は何もいらなかった。
それだけで幸せだった
二人で村を飛び出して街で暮らしを始めた。
不慣れな生活だったけど貴女がいれば大丈夫。
裕福な商人の婦人の使用人。
生きるために出来る仕事だった。
ある日屋敷で出会った青の優男。
あいつと彼女の出会いが全てを狂わせた。
青の優男は海の向こうの国の王。
優男は彼女を深く愛して…彼女もそうだった。
優男は隣の国の王女の求婚を断った。
そのせいで…
何もかもが狂い、終わった。
------
[コメント]
はぁ—————!!
疲れた。
こんなにも曲を元にして小説を書くのが
大変だったとは知りませんでした…
ちなみに白ノ娘は続きます。
長くて…大変です…(殴
とにかく頑張ってみます!!
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.12 )
- 日時: 2012/12/12 20:16
- 名前: シグレ (ID: FAqUo8YJ)
初めまして!
悪ノ王国大好きです!!
頑張って下さい!!
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.13 )
- 日時: 2012/12/12 21:43
- 名前: 嘘つき少女 (ID: hutym3FD)
Dear シグレ様
初めまして!
コメントありがとうございます!!
めっちゃ嬉しいです!
そう言われるともっと頑張りたくなります!
文才ありませんが…(泣
ちなみに悪ノ王国が終わったら
カゲロウプロジェクトをやろうと思ってます!
リクエストがあったら何でもやりますよ!
…出来る範囲ですが(殴
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.14 )
- 日時: 2012/12/12 22:10
- 名前: 嘘つき少女 (ID: hutym3FD)
白ノ娘Ⅱ
青の優男が王女の求婚を断ったせいで
国は戦火に包まれた。
王女の下した命令は私にとって
何より辛かった。
「緑の髪の女は全て殺してしまいなさい」
どうしてなの?
みんないなくなって殺されて…
彼女もいなくなってしまった。
彼女の代わりに私が殺されればよかったのに。
やっぱり私の白い髪は不幸を呼んでしまうんだ。
「生きていてごめんなさい」
この言葉は嫌いだけど私にピッタリな言葉なの。
だって私は生きていて何もいいことなんて無いから。
もうこんなつまらない人生は嫌なのに…——
港町の教会で新たな暮らしを始めた。
革命で王女は死んだと噂で知った。
喜んでいいのかさえ分からなかった。
彼女と出会ったのは教会のすぐ傍。
倒れていた彼女を助けたのが続きの始まりだった。
いつのまにか彼女と私は仲良くなった。
けど…———
私と彼女は全てが違った。
誰もいない教会の懺悔室で聞いてしまった。
偶然だった。
それは彼女の告白。
ああ…神様は意地悪です。
だって彼女は…正に…
悪ノ娘。
街外れの小さな港であの子は一人ぼっち。
静かに…後ろから近づく私。
懐からナイフを取り出して王女の背中に向けて…
振り上げた。
そんな中鐘が鳴り響いた。
…私貴女に謝らなきゃいけないの。
結局私貴女の仇は取れなかった。
だってあの子はまるで昔の私。
孤独で寂しい人生がどれくらい辛いかなんて
痛いぐらい分かってる。
何も出来なかったあの子だけど
少し料理が上手になった。
今日作ってくれたブリオッシュはうまく焼けてる。
美味しかった。
でもあの時…
あの海で少しだけど
見えた幻覚の…
あの知らない少年は一体…
一体誰だったのかしら?
とても不思議だった。