二次創作小説(紙ほか)
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- [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り
- 日時: 2013/02/09 22:25
- 名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)
立てましておめでとうございます←
ここでは
『イナGO』-アドニス〜リベロ永久欠番〜
の続編を書きます。
まずはそちらの方をご覧になってからの方がわかりやすいかと思います
注意事項
・荒らし、中傷、勧誘、出て行け!!
・優騎那が嫌いな奴も出て行け!!
・イナクロが嫌い?Go away!!
・オリキャラ入りの小説が苦手なら他のところ行け
・注意事項増えるかも
・以上のことに目をつむってくださる方、大歓迎です
選手—オリキャラ—
主人公和藁尊 >>15
凛々様より 神條李久>>02
蓮那様より 佐々木菜央>>05
リク様より リインフォース>>07
姫佳様より 白炎輝姫>>19
ARISA様より 暁火織>>30
オリキャラ募集用紙>>01<締め切り>
主人公>>15
プロローグ>>04
第1話「全てが消えた日」>>10
第2話「変人出現」>>18
第3話「消えない想い」>>21
第4話「フェイ・ルーン」>>24
第5話「ごきげんよう」>>25
第6話「倒すべき新たな敵」>>26
第7話「アーティファクト」>>33
第8話「サッカーやろうぜ!!」>>35
第9話「逆襲行くぞ!!」>>36
第10話「剣城優一」>>37
第11話「瞳の先に映る者」>>38
第12話「もう一人の恋人」>>39
第13話「新雲サッカー部復活」>>40
第14話「尋問させて貰おうか」>>41
- Re: [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り ( No.41 )
- 日時: 2013/02/09 22:16
- 名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)
第14話 『尋問させてもらおうか』
新雲サッカー部の無事を確認し、放課後すぐに雷門に向かった。
部活は通院だのと適当に口実を作ってサボった。
チャリで商店街を通っていた時、右手側のゲーセンから改造制服の男子が出てくるのを見た。
その男子は緋色の髪を高い位置で結い上げ、両目は蜜色だった。
おれは0.01秒で剣城だと確信した。
声をかけようかと思ったが、やめた。
後ろから天馬が来ていたからだ。
「剣城!」
「あぁ…?誰だお前」
剣城さんよ、普通に怖いって…。
ラ・ピュセルのキャプテンだった時にむさ苦しい男どもをしごいてきたおれはびびらないが、普通の男子女子が見たら怯むレベルの眼光で天馬をにらみつけた。
「優一さんの…後輩だ」
かなり渋った答えだとすぐに分かった。
天馬は実質優一さんの後輩だが、優一さんと直接部活で関われる年の差じゃない。
「サッカー部か……。何の用だ」
「どうして優一さんの誘いを断ったんだ?」
「何…?」
会話の節々が理解できていないおれは、そのまま音楽のように2人が交わす言葉を聞き流している。
「関係ねぇだろ、お前には」
「優一さんはお前にサッカーを帰す……!!つもりで……」
———いや、何でもない
その先を行ってしまうとサッカーができなくなる、とでも言わんばかりに天馬は言葉を切った。
「何が言いてぇのか分かんねぇけどよ、おれはとっくにやめたんだ。もう飽きたんだよ」
ブチッ……
今の音は何が切れた音? おれの理性? 悲しみ?
いいえそれは、噴火するような怒り。
考えるより先に体が動くのはいつものことだ。
だけど、これはちょっと考えなさすぎだと自分でも思う。
会話の最中にいきなり横からサッカーボールを蹴り込むなんて……。
おれはバカか。あ、バカだったよな。
しかも、おれはこの時、自分の決定率の悪さを忘れていた。
剣城の肩に当てるつもりが、照準がずれて、頭にぶつかろうとしていた。
だが、こういう時に限って奇跡は起こるもので、剣城は反射でチェストで受けた。
ボールが剣城の足と地面に挟まれた時、おれは「やってしまった!!」と内心めちゃくちゃテンパった。
「尊姉ェ………!?」
「おい、どこの世界に人が会話してるところにボールを蹴り込むバカがいるんだ?あぁ?」
ですよねーーー!!!
声にも顔にも皺にも出さずに、胸の内で大絶叫した。
おれのポーカーフェイスって世界最強か?
もし、世界中のポーカーフェイスな連中が集まって、いかに無表情でかっこよく居続けられるかを競う大会があったらおれは世界チャンピオンだ。
連続で優勝し続けて、殿堂入りかもしれないな。
「邪魔したのは悪かったよ」
はい、ちゃんと謝ったよ!!?非礼をわびるのは常識ですよね!!?
誰かおれをほめて頂戴!!
頭悪いし、サッカー好きだけど実力はいまいち、だけど社会性はあるよ!!?常識のある人間だよ!!?
「けどよ、おれちょっと気になることがあるんだわ」
「何だ……?」
おれが剣城の—おれの知ってる剣城じゃない方の剣城の—件で最も気になっていること。
それは………………
「サッカーに飽きたって言うなら、何で体は覚えてるんだよ?」
「んなっ………!!?」
蜂蜜色の両眼を見開き、驚愕する剣城。
さーて、何から尋問させてもらおうかねぇ。
左手の人差し指にはめていたサファイアが埋め込まれたシルバークォーツの指輪をすっと外した。
- Re: [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り ( No.42 )
- 日時: 2013/02/25 18:53
- 名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)
第15話 『リベンジ宣言』
ボールを剣城から返して貰い、おれは雷門に向かっていた。
右側に天馬を歩かせ、チャリを押している。
シルバークォーツのリングは元通り左手の人差し指にある。
「尊姉、何であんなこと聞いたの?」
「ん?あぁ、あの話か」
あの話、とは剣城に持ちかけた尋問のことである。
『サッカーに飽きたって言うなら、何で体は覚えてんだよ?』
サッカーから離れたのは飽きたからだと言った剣城。
彼氏の心の内をスルーできるほど憎まれる人間じゃないおれは、お節介だろうとか、意味が分からないだろうとか思いつつ、あいつに聞いた。
何故体はサッカーから離れていないのだ、と。
「あいつがサッカーっていうスポーツが好きなのは、お前も知ってんだろ?」
「うん」
「おれは、あいつが言っていることが矛盾していたから、それに気づかせてやっただけだ。"虚勢張ってる暇あんならさっさとフィールドに戻れ"ってな」
「でも、それだけなの?」
「はぁ?」
何を言い出すんだこいつは。
おれは歩くのをやめ、天馬を振り返った。
天馬とおれの間には、2mほどの間隔がある。
「よくわかんないけど、尊姉が剣城にああ言った理由って、それだけじゃない気がして……」
おれははぁ、とため息をつき、肩をすくめ、右手を額に当てた。
「お前、こういう時だけ鋭いよな。まぁ、教えてやる。
ホーリーロード準決勝、新雲対雷門だったろ?」
「あぁ、覚えてる」
「おれは新雲で、剣城は雷門。
エースの欠けた雷門とまた戦って勝っても、嬉しかねぇ。
お前らに負けた後、次は勝つって決めた。
うちのエースでお前達のエースを倒す」
本心だった。
リベンジを誓った相手校のエースストライカーが欠場した雷門に勝っても、そいつはリベンジとは言えねぇ。
太陽とおれが率いるチームで雷門をぶっ倒す。
そのステージに剣城は必要不可欠だから、おれはああ言ったんだ。
「まぁ、要するに宣戦布告だな。精々もてなせよ」
「へへっ。尊姉らしいや!」
にししっ、と屈託のない笑顔で天馬は笑った。
◇◇◇
タイトルはさだまさしさんの某名曲からいただきました
- Re: [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り ( No.43 )
- 日時: 2013/02/26 21:12
- 名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)
作「ちょっといい?」
尊「何だよ」
作「この小説ってどういう系統の話?」
尊「分かってなくて書いてたのかよ!!」
作「いや、だってね。君っていろんな要素があるんだよ。絆、友情、恋愛、兄弟愛、人生哲学とかその他諸々ね」
尊「お前がやたらと詰め込んでくれたおかげでな」
作「えへ☆」
尊「かわいくねぇよバカ」
作「バカには言われたくないね」
尊「ぶっ飛ばすぞてめぇ!!」
作「さてとまぁ、このレスはだね、何のために書いてあると思う?」
尊「知らんがな」
作「君の初期設定公開だよ!!」
尊「ほう。で?」
作「あれ?もうちょっとリアクション欲しかったんだけど…ま、いっか。そんじゃ、尊の前身君に登場して貰おうじゃないの!」
三波「よぉ」
作「彼は和宮 三波−かずのみや みなみ−。尊と違ってちゃんと男だよ」
三波「よろしく」
尊「髪は栗色で、目はスカイグレーか。色違うけど、男前じゃんよ。顔の設定はそのまま引用してあんだな」
作「そうだよ!他にもね、天馬の双子の兄弟だとか、サッカーセンスにあまり恵まれてないとか、大きい設定は一緒。細かい設定にもちょっとだけ三波の名残があるな」
尊「へぇ…」
三波「決定的に違うのは、性別と、フランス帰りの帰国子女ってことだな。おれは生粋の沖縄県民だ」
尊「じゃぁ、ラファエルとかステフのことは知らねぇか。キャプテンだったこともないんだな?」
三波「あぁ。新雲に通ってもいない。中学はずっと雷門だ。ついでにいえば、雨宮太陽のことは「クソ宮」とか「坊主」とか呼んでて、毛嫌いしてたぜ」
尊「え!?大嫌いだったのに今は相棒かよ。ん〜…なんか変な感じだ」
三波「同感だ。でも、お互いの雰囲気は似てるよな」
尊「確かに。口調も何か、似てるし。顔も結構一緒だ」
三波「お前の元はおれだからな」
尊「それもそうかw」
三波「なぁ、お前フランス語喋れるんだろ?」
尊「あぁ。5歳ん時から"ラ・ピュセル"にいたしな。自然と覚えたぜ」
三波「簡単なフランス語教えてくれないか?」
尊「おう!いいぞ!じゃぁな———」
作「2人でだいぶ盛り上がってるみたいなんで、そっとしておこうと思います。
尊の初期設定はかなりたくさんあるので、時々公開していくつもりです。
これからも『想いは時空を超えて』をよろしくお願いします」
- Re: [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り ( No.44 )
- 日時: 2013/04/01 13:43
- 名前: 風音 (ID: i33vcyQr)
こんにちは、風音です!
話読ませて頂きました。
キャラクターSideなんですね! 私には出来ない技術です((←
Sideがあると感情移入しますよね。
此処で尊ちゃんの雰囲気とかも学ぼうと思っています((笑*
更新楽しみにしています。
- Re: [イナクロ]-想いは時空を超えて((オリキャラ募集締め切り ( No.45 )
- 日時: 2013/04/01 14:17
- 名前: 優騎那 (ID: hoeZ6M68)
第16話 「本当の運命−さだめ−」
新雲に出席の連絡を入れ、雷門に来た。
ずる休みがばれたら、後で太陽にボコられるコースまっしぐらだな。
太陽に殴られた後、佐田先輩にシュート練100本くらい追加される。
シュート練の後で雛野先輩の毒舌攻撃に遭って精神ズタボロ。
真住に蹴り飛ばされて、最後は根淵先輩に泣きつく。
あぁ、帰った後がが思いやられる。
「あ、尊ちゃん!こっちだ!」
おれが行くと、すでに天馬、天馬のチームメイトの西園と神童さん、優一さんが揃っていた。
キャラバンの中にフェイとワンダバはいるだろう。
「おう!みんな早いな!!」
そういう尊姉も早いよ、と天馬に言われ、とりあえず寝覚めのデコピン。
額を抑えて痛がる天馬をよそに、話は進む。
「時空間の振幅波動が弱くなっている。急がないと元に戻せなくなるぞ」
「天馬!すぐに出発するよ!」
ワンダバの言うことを聴いて、フェイがキャラバンからおれ達を呼ぶ。
「え、サッカー部のみんなを待つんじゃないの?」
「今タイムジャンプしないと、歴史の改変ができなくなるかもしれないんだ」
「「分かった」」
おれと優一さんの口がシンクロした。
何だか、剣城の隣に立っている気がする。
隣にいるのは優一さんなのに。
優一さんが天馬たちに、いいね、と聞くと天馬たちはしばし顔を見合わせ頷いた。
天馬のチームメイトを待たず、おれ達は即座にキャラバンに乗り込んだ。
虹色の光が窓を左から右へと駆け抜ける。
微かな揺れを感じ、目を閉じた。
しばらくして目を開けると、窓の外に木々が生えていた。
キャラバンを降りると、子供達が友達や親と遊んでいる光景が目に映る。
ここはどうやら公園のようだ。
「ここが過去……?」
時間を超えた感覚がないのか、神童さんが問い、優一さんがそれに是と答えた。
「間違いない。ほら−」
優一さんがある方向を指さす。
その方を見ると、藍色の髪の兄弟が一つのサッカーボールを蹴っていた。
「6年前のおれと京介だ」
「確かに、剣城先輩だ」
「すごい……。すごいよ!!僕たち本当に時間をさかのぼったんだね!!」
「うん!」
「今更かよ」
西園のリアクションにおれは呆れつつ笑った。
「本当に良いのか?」
ワンダバが優一さんの隣まで行き、問いかけた。
「歴史の改変を元に戻せば、君の足は動かなくなり、尊と恋人同士だったことも無くなるんだぞ」
「それが本当の運命なら、受け入れるさ。受け入れた上で、乗り越えてみせる。足は治す。尊ちゃんだって手に入れてみせる」
それってつまり、略奪愛ってことですか?
おれは嫌ですよ。
今まで送ってきた13年分の時間がすでにドラマチックなのに、これ以上ドラマの主演女優にはなりたくないッス。
「だからいいんだ。サッカーは京介に返す」
6年前の剣城がボールを高く蹴り上げて、それを優一さんと剣城が追う。
途端、あたりが色を捨て、モノクロになった。
6年前の剣城と優一さんの向こうに紫シイタケの野郎がいた。
挨拶代わりにおれは、親指を首にむけ、その前で左から右へ動かした。