二次創作小説(紙ほか)

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少年陰陽師 平安恋語 《一夜upしました!》
日時: 2014/05/26 22:38
名前: 透明 (ID: 49hs5bxt)

  ラノべの少年陰陽師の二次小説版短編(?)集を書きたいと思います。時間軸は結構ばらばらなので(笑)
  原作寄りに書いてきますので、読んだことがある言葉だな、セリフだなと思っても気にしないでOK
  こんな話が読みたいなどのリクエスト&コメを募集してます。よかったら送ってください。

         ということなので応援、よろしくです。

 1夜『花』>>01>>02>>03>>09>>16>>17>>19>>21>>32>>37>>40
 2夜『彰子のバレンタイン大作戦!!』アイデア…外園伊織様 >>11>>15【完】
 3夜『春は…』アイデア…桜楓華様 >>24 >>27 >>28 【完】
 4夜『学園の一日』>>30 【完】
 5夜『雑鬼達のトリック・オア・トリート』アイデア…かもめランド様 >>33>>34>>35 【完】
第1夜は既に短編じゃなくなりはじめてますが…

ファンの皆さんの間で人気の現代パラレル版少年陰陽師(略して現パラ)も書いてます。↓
2夜、3夜、4夜、5夜は現パラになってます。
1夜は完結してません(すみません長くて)。

      それでは二次短編絵巻のはじまりはじまり〜

—————————————
  【お客様(名前順?)】
 *アイカ・マーブル様
 *桜 楓華様
 *かもめランド様
 *心音!製作所様
 *風龍神奈様
 *穂之様
 *外園 伊織様

 *そして、この小説を読んで下さっている皆様

*お客様名はコメント、リクエストをしてくださった方々です。

Re: 少年陰陽師1夜 『花』 ( No.16 )
日時: 2013/02/14 16:51
名前: 透明 (ID: xLaEhu2C)

 時が過ぎ二年後—

竹三条宮にて昌浩は物の怪と共に内親王の宮付き陰陽師として庭を歩いていた
昌浩はふと歩みを止め、御簾の向こうにいる人影に微笑んだ
「藤花」
呼ばれた彼女はゆっくりと彼の近くの御簾に歩み寄って膝をついた
「もっくん、昌浩…」
沈黙が続いた
それきり黙ってしまった藤花に昌浩は話しかけた
「今日は結界の様子を見に来たんだ。…姫宮様は?」
「風音様に教わりながら書の練習をしていらっしゃるわ」
「伺ってもいいかなあ」
「それは…。昌浩ちょっと待ってて、姫宮様に訊いてみるから」
そう言って衣を翻して奥へと向かう藤花の後姿を昌浩は揺れる瞳で見送った
物の怪が心配そうに見上げているが、彼は気づかなかった
—わたしはどなたのもとにも…
あの日、彼女から聞いてからその言葉が何度も反響している
昌浩は唇を噛みしめて溢れだしそうな自分の気持ちを抑えた

きっと気のせいだ
彼女との距離が近いのに遠く感じるのは…

Re: 少年陰陽師1夜 『花』 ( No.17 )
日時: 2013/03/07 15:29
名前: 透明 (ID: 8comKgvU)

この宮の主のもとへと歩いていた藤花は部屋の前で止まると口元をそっと単の袖で覆った
「…どうして私」
まともに昌浩と会話ができないのだろう
彼を見たとたん、どくどくと鼓動が速まり頬が熱くなって頭の中がぐちゃぐちゃになる
そのせいでまた昌浩に変に気を遣わせてしまったではないか
訳がわからない
昔はこんなことなかったのに…
俯いて泣きそうな彼女の後姿に呼びかける人がいた
「…藤花様?」
振り返ると、髪をおろしている風音が不思議そうに藤花を見ていた
藤花は慌てて一礼すると、どうしたらいいかと言い澱んだ
「風音様、その、昌浩が姫宮様にお会いしたいと…」
昌浩、と口にした瞬間また頬が赤くなったのを藤花は自覚した
耳まで赤くなっている藤花を見て何かを悟った風音は、気にしていないように笑った
「では私が姫宮様に訊いてくるから藤花様は昌浩に知らせにいってあげて」
「は…い……」
そのまま風音は部屋の中に姿を消すと藤花はため息をついた
「昌浩に話しかけるなんて今の私にはとても無理だわ…」
風音は昌浩と二人でわずかな時間だが他愛無い話ができるようにと藤花にそう言ってくれたのだろう
しかし、藤花には呼びかけることすら勇気がいるのだ、会話なんてなおさらだ
理由がわからずとも、自分は彼をみつけたまま話しかけられずに局に戻ってしまいそうで
「せめて、そうなる理由がわかればいいのに…」
藤花は目を伏せてぽつりと呟いた

Re: 少年陰陽師 平安恋語 ( No.18 )
日時: 2013/02/17 22:25
名前: 風龍神奈 (ID: plHoLMhK)


初めまして、フウリュウカンナといいます。

透明さんの書く少陰面白いですね!
私も(新)ナビルナと少陰のコラボを書いているんですが(朱鳥雀(アカトリスズメ)という名前で)、透明さんのような事を考えたことがありませんでした。

個人的には安倍三兄弟が大好きなんですけど、もし、難しければ、答えなくて良いですよ☆(リクエストなのか?)

言語表現上手ですね!
続き、楽しみにしています!!

Re: 少年陰陽師1 夜 『花』 ( No.19 )
日時: 2013/03/07 15:30
名前: 透明 (ID: 8comKgvU)

それまで沈黙していた昌浩は口を開いた
「…もっくん」
「なんだ昌浩や」
「藤花と話せるようになるにはどうしたらいいんだろう」
物の怪はひょいと尻尾を振った
「話すことはできてるじゃないか。…一応」
「そうだけどさ。なんか気まずい感じがするんだよ。俺、藤花に何かまずいことしたかなあ」
昔より会話が少なくなったのは気のせいだろうか
本気で悩んでいた昌浩はやがてひとつのことに思いついて顔を青ざめた
もしや
「蛍を見に行こうって言ったのに何年も約束を果たしてないから気を悪くしたとか」
もうすぐ蛍の時期がやってくる。けれど今年も彼女と貴船に出かけることはできそうにない
彼の意見を物の怪は否定した
「いや、それはないだろう。成り行きで行く時期を逃してるんだ。藤花がそんなことで怒るやつじゃないのをお前が一番わかっているんだろ」
「そうだけど…さ」
それに、と物の怪は付け足した
「ほかに理由があるんだろうよ。お前が気に留めることじゃない」
「でも…」
ぎゅっと拳を握り締めた昌浩の背中を物の怪は尾でたたいた
「なら藤花を喜ばせることをしたらいいじゃないか」
「喜ばせるって、どうすればいいんだよ?」
問うた昌浩に物の怪はにやりと笑った
「昌浩、お前は陰陽師だろ?蛍を藤花に見せることは出来なくはないだろ」
そう言われて彼はあっと目を軽く見開いた

Re: 【参照100突破!】 ( No.20 )
日時: 2013/02/26 19:58
名前: 透明 (ID: 9ffIlNB/)

 参照100回突破有難うございます


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