二次創作小説(紙ほか)
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- 狐のお嫁は笑うのか?【妖怪松】
- 日時: 2017/07/22 23:19
- 名前: 真珠を売る星 ◆xlDLNzYf9o (ID: 9E/MipmP)
はじめまして、真珠を売る星と申します。
小説初挑戦となります、よろしくお願いします!
注意!
・おそ松さん落ち夢小説です。
・人間の六つ子は出てきません(妖怪松が出てきます)。
・主人公があの末っ子よりドライです。
・舞台が名も無き東北のど田舎です。
・ほとんどオリキャラです。
・最終的に恋愛小説ではなくなってしまう恐れがあります(作者の好みの問題)。
・キャラ崩壊の可能性大いにあり!「いや、こいつはこんなんじゃねえよ!」と思った方はご指摘していただけると作者が泣いて喜びながら修正します。
・長男、四男多めです。
・後半に行くにつれ、主人公が変態と化していく恐れがあります。
・作者がものすごくメンタルが弱いため、途中で止めてしまうかもしれません。
古いパソコンを使っているため、唐突に消えたり、いきなり話が飛んだりするかもしれませんが、そんなときは生温かく見守っていてください。
コメントを頂けるととても嬉しいです。
亀更新になってしまうと思いますが、よろしくお願いします。
- Re: 狐のお嫁は笑うのか? ( No.13 )
- 日時: 2016/12/07 08:26
- 名前: こふ (ID: ei7wm6fT)
締め方が完全に西尾維新さんですねww
皆さんと同様に、オリジナルでも全然楽しめる作品だと思っています。
これからも頑張ってください!!
- Re: 狐のお嫁は笑うのか? ( No.14 )
- 日時: 2016/12/07 20:44
- 名前: 真珠を売る星 ◆xlDLNzYf9o (ID: 9E/MipmP)
出雲さん、コメントありがとうございます!
女子校ポッキーゲーム事件は、サラッとしか触れてはいませんが、
結構思い入れの強いところではあるので、
そう言って貰えるととても嬉しいです。
こふさん、コメントありがとうございます!
「オリジナルでいいんじゃないか」ということに関しましては、
後付けではありますが、
「じゃあ、おそ松さん(妖怪松)を知らない人にも
楽しんでもらおうじゃないか!」
と、考えることにいたしました。
西尾維新さんに似ているといっていただくのはとても光栄です。
作家プロフィールにも書かせていただきましたが、
自分は西尾さんのファンであるため、とてもうれしく思います。
引き続き、頑張ります。
応援ありがとうございました。
- Re: 狐のお嫁は笑うのか? ( No.15 )
- 日時: 2016/12/07 23:10
- 名前: さよよ (ID: tEZxFcMB)
最初の部分、初めて読んだときなんのホラゲかと思いました笑
まず文章力があってうらやましいです!私は語彙も少なく、稚拙な文章になってしまうことが多いので本当にすごいなあと思います。西尾維新さんの作品をよおく読み込んでいるのがわかるようです(主人公にどこか眉美ちゃんみを感じるのは私だけ・・・?)。
ともあれ、なんともいえぬこの雰囲気がわりと好きなので、これから続くギャグパートのなかにもちらちら怖さが垣間見えるといいなーなんて、個人的な願いですが。
でも一応夢小説ですし、自分の書きたいように書くのがいちばんですよね!これからも無理せずがんばってください。応援してます。
- Re: 狐のお嫁は笑うのか? ( No.16 )
- 日時: 2016/12/28 17:53
- 名前: 真珠を売る星 ◆xlDLNzYf9o (ID: 9E/MipmP)
さよよさん、コメントありがとうございます。
美少年探偵団を知っておられるとは!嬉しいです。
瞳島眉美は中でも好きなキャラなので、確かに、似てしまっているかもしれません。
自分としては、「暗い」というより「きつい」性格に仕上げていくつもりです。
ホラーな感じ、出せればいいのですが……。
無理せず頑張ります。
ありがとうございました。
- よん ( No.17 )
- 日時: 2017/01/06 13:02
- 名前: 真珠を売る星 ◆xlDLNzYf9o (ID: 9E/MipmP)
どこだ、ここ。
人の手が一切入っていないような森の中に、色のはげかけた鳥居とそれに倣ったように廃れかけた、しかし最低限の手入れは行き届いた神社が何の不自然も無く佇んでいる。後ろには森の外に抜けるであろう獣道があった。私はこんな所——
いや。
全然知らない訳では無い。確か、いつか来た気がする——いや、来た。
来たことはあるけれど——ここは。
「ごっめーん、約束より20分もオーバーしちゃった」
「……あなたは」
「てへぺろ」
いつの間にか、目の前にもう一つ物が増えていた。何となく、そんな予感はしていた。
もっとも、増えたのは物ではなくて、人だけど。
そしてそれは、奥にある二つのものより、見覚えがあった。
やけに赤色の似合うこの男性は。
この、妙に馴れ馴れしい感じのひとは。
「松野サン」
「悪いねー、待たせちゃって。でもそっちも悪いんだよ?最初10分も待ったんだからね、俺」
私の予想通り、赤い着物を着たおそ松さんが目の前に立っていた。
「その着物、って——」
「ん〜、これ?ああ、覚えてくれてたんだ。ふうん、嬉いねぇ」
にやにやと笑うそのシルエットには、あるはずのない三角形の耳とふさふさとした黄金色の尻尾が4本。
「狐……?」
「そー!!大当たり!!すっげぇ、さすが葛葉」
「何で……え、それ、コスプレとか……」
「じゃ、ないんだなあ、それが。言い忘れてたけど、お兄さん、お狐様なの」
よろしくー!とウィンクされる。やっぱり馴れ馴れしい。しかもこの人(?)さらっと私のこと呼び捨てにしたぞ。
「はあ、」
「え!?リアクションそれだけ!?」
「——は?」
「普通、もっとあるでしょ。なんかさぁ、こう『ウソでしょ!?信じてたのに!』とか『じゃあ貴方は一体何者なの!?私をどうする気!?』とか」
「何で一々そんな安っぽいサスペンス風味の面倒な反応しなきゃならないんですか。そのんなことより、お祭りに早く行きましょう、早くしないと終わっちゃう」
「いやいやいやいや、おかしいでしょ。判ってる?君攫われたんだよ!?」
「で?」
「で、って……えー……」
「10分遅刻したことについては謝ります。ごめんなさい。ということでお祭り行きましょう、お祭り」
「判ってる?今の状況」
「全く判りませんが、お祭りに行けそうではないということが判りました」
「どんだけお祭り好きなの、君」
「好きですよ。ぼっちのときは嫌いですが。
行きましょうよ、早く。話はその後です」
「大丈夫だって、終わるまであと3時間もあるよ!?」
「3時間しかないじゃないですか」
私はお祭りに飢えているんだ、早くしろ。
こんな変な場所に連れてくるくらいなら、先にお祭りを楽しませろ!
いらいらする衝動を抑えながら、おそ松さんを睨みつける。
「判った、判ったって。ちょっと尻尾と耳しまうから待って——」
「早くしてください。先に行きますよ」
「えええっ」
私はどこに出るかよくわからないまま獣道へと足を踏み出した。
ああ、楽しかった。
祭りを楽しみつくした私たちは、何をするでもなく屋台の周りを徘徊していた。
「あのさ、どんだけ食ってんの、君。これ俺の財布——」
「女に貢ぐのは男の仕事です」
「……えぇー……」
おそ松さんの肩ががっくりと落ちた。
「そして待たせる方も悪い」
「え、それに対してはもうお互い様だって——」
「言ってませんよ、そんなこと」
「……」
確かに謝りはしたが、お互い様なんて美しい言葉は一回も言っていない。
私たちは結局2時間弱祭りを楽しんだ。
正確には、私が楽しんだ。おそ松さんはって?なにそれ、私の財布のこと?
「で、私を一時的に攫ってまで話したかったことってなんなんですか」
「ああ〜、やぁっと本題に入れた……」
「前置きとかすっ飛ばしてお願いします、あまり遅くなるとおばあちゃんに心配かけちゃう」
すっかり疲れ切ってへばったおそ松さんを再びにらんだ。
「ん〜、まあ立ち話もなんだし、戻ろうか」
——また、あの神社に居た。
「えーっと、だいたい想像付くと思うから最初に言っとくけど、俺ここの神様。そこんとこよろしく」
「にしては——」
「ん?」
「いいえ、何でもないです」
「あ、そう」
「それで?何で私を攫ったりなんてしたんですか」
「え?婚約してるから」
あまりの衝撃に、一瞬反応できなかった。
「……——は?なんつったテメエ」
「え゛っ」
「ああ、失礼。あまりの衝撃で口調が少し乱れてしまいました」
「ああ、そっ、そう……」
「で、それで何で私なんですかロリコンさん」
「ロリコンさん!?」
「失礼、噛みました」
「いや、どーやったらそんな噛み方するんだよ!?明らかにわざとだろ、さっきの!」
「いいから……早く話進めろって言ってんだろうが、このロリ松っ!」
話の進まなさに切れた私は、(つい)履いていた下駄を脱ぎ、スリッパの要領で右手に握りしめ、歯の角で(思いっきり)おそ松さんを殴った。
「げふっ」
「おっとごめんなさい、鼻の穴にちょっと引っかかってしまいましたね。……うわ、ちょっと血ぃついてる。これ履くのヤダな……」
「えぇ〜、手ぇ出したよこの人……。こっわ、こっっわ!つーかいっってえ!?き……お前さあ、結構暴力的だって言われるだろ!?」
「さあ、どうでしかね。」
人じゃないならなら別に何をしたところで構わない。基本的人権なんぞそもそもないのだから、法律には引っかからない。
けれど、なんかそれどころじゃないようだ。鼻が相当痛かったのか、顔を抑えてうずくまってしまった。鼻血も出ているようだ。……やりすぎただろうか。
「じゃあ言うけど……。あのさあ、俺、君と結婚の約束しちゃったんだよね。ちょっと前」
さっきの衝撃でちょっと壊れたのかな、この人。