二次創作小説(紙ほか)
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- ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他
- 日時: 2017/06/21 07:49
- 名前: 月音 (ID: Ol2AK7af)
- プロフ: http://r18novels.com/novel/novel5/index.cgi?mode=view&no=17592
こんにちは、月音です。
ジョジョの奇妙な冒険の二次小説を投稿させて頂きます。
アイズオブヘブンが元です。
オリキャラ出演します。
また、息抜きとして少しずつ短編も投稿していきたいと思っています。
B L 注 意 で す ! !(短編のみ)
よろしくお願いします。
6月21日追記。
短編を18板に移す事になりました。
書いている内に楽しくなって来まして……
こちらにあるものは残して置きますが、以降短編を読まれたい方は参照のURLまでどうぞ。
BL、R18にご注意下さい!
本編はこのままです。
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.10 )
- 日時: 2017/04/13 21:33
- 名前: 月音 (ID: 27y4eURD)
敵も味方もそれぞれ仲間同士集まって、話したり喧嘩をしたり、束の間の休憩を過ごしていた。
そんな中、少年はどうしていたのか。
勿論少女と共に居た。そして彼らの様子を観察していた。
休憩の間、少年と少女について語ろう。
少年の名はルナ。少女の名はソーラァ。
彼らは孤児院にいた。二人とも生まれてすぐ預けられたので、親の顔は知らない。年を重ねるにつれそっくりになってきた二人に血縁関係は全く無く、それが周りを不思議がらせた。
ルナは暗くて引っ込み思案な少年だった。自分に自信が無く、人に話しかけられない。部屋の隅の方で一人ぽつんと本を読んでいるタイプの少年だった。
ソーラァは明るく天真爛漫な少女だった。クラスのリーダーで誰とも仲が良い。彼女の周りにはいつも人がいた。
そんな正反対の二人が仲良くなったのは、些細な事がきっかけだった。
少年が虐められているところに遭遇した少女は、持ち前の正義感で少年を助け、歩み寄った。その明朗な人柄に惹かれ、また趣味の合った少年は、少女に心を許した。
それもまた、一つの大きな事件でがらりと模様を変えるのだが──それは、違う話。
休憩時間も終わる。
少女のために幾人もの猛者同士の殺し合いを行う少年は、無邪気に憩いの終了を告げる。
その放送が新たな争いと血を生むことを知りながら、少年はわくわく声を弾ませ少女の手を取る。
閑話休題。
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.11 )
- 日時: 2017/05/21 12:53
- 名前: 月音 (ID: 27y4eURD)
短編3
「なあー、ジョルノ!ジョルノって誕生日いつなんだ?」
穏やかな午後。
仕事も無く、暖かな日光が柔らかく部屋に射している。各々眠ったり、仕事の準備をしたり、束の間の平和に身を委ねていた。
フーゴが買って来たケーキを大きな口で頬張りながら、ナランチャはジョルノに話しかけた。
「突然何ですか」
帰って来たばかりのジョルノは、自分用の紅茶を片手にソファに腰かけてケーキを物色する。ナランチャの選んだのはイチゴの乗ったショートケーキ。フーゴはオレンジのムース、ミスタはコーヒーゼリー、アバッキオは昼寝をしているので三つ余っている。
──プリンは無いのか。
チョコレート系も無いのに軽く凹みながらナランチャの話に耳を傾ける。どうやらフーゴに教わっていた英字新聞に誕生日占いが載っていたらしい。ジョルノが外に出ている間、それで盛り上がっていたようだ。
──彼はリンゴが嫌いだったな。
机仕事に没頭している彼が以前話していた他愛無い事を思い出し、アップルパイを皿に取る。興奮してフォークを振り回すナランチャをたしなめ、小さく切って口に運んだ。
「……美味しいですね!」
「最近流行ってる店に並んで買って来たんですよ。仕事帰りなんで結構空いてましたが」
「へえー!じゃあねーよ!人の話聞いてんのかよォ!」
頬を膨らませて抗議するナランチャはやはり子供っぽい。分かってはいても感情が真っ直ぐ出てしまうから仕方ない。皿をカチカチ叩くとフーゴに頭を叩かれた。
「行儀が悪い!」
「うー……」
気心の知れたやり取りに思わず口許が緩む。綺麗に食べ終えてから答えてやった。
「誕生日の話ですよね」
「そう!オレもフーゴも、結構当たってたんだぜ?まあオレの誕生日のヤツはバカだっていうのは間違いだな!」
うんうんと腕を組んで頷く。フーゴとジョルノの目が合い、苦笑する。ミスタはピストルズの世話に追われ、こちらには構っていられないようだった。
「ともかくジョルノ。占いも面白いですよ?ミスタ程極端なのはアレですが」
「占いなんて無駄ですね。行動次第で結果はいくらでも変わる。じゃあナランチャ、いつだと思います?」
「んん?そうだなー、何か……」
ジョルノは冷静に面白味に欠ける返答を返して、首をひねって考え込むナランチャを尻目に食器を片付けに行った。
「ああ、グラッツェ」
フーゴとナランチャ、ミスタの分も重ねていくところ、彼はよく気が利く。
「4月?」
何の気無く呟かれた言葉に、ぴくりと手が止まる。ナランチャはそれを目敏く見付け、満面の笑みでジョルノに詰め寄る。
「なあ4月か?4月なんだな?イェーイビンゴォ!」
「まさか、本当に?」
「…………」
それには答えず、彼は手早く食器を洗い終えた。パッパッと水気を飛ばし、鞄を肩にかけた。
「出掛けるんですか?」
頷き、ドアに手をかける。無駄の一切生じない動きに呆気に取られ、ナランチャも引き留めない。振り向き様に綺麗な微笑みを浮かべる。唇に人差し指を当て、小さく透き通った美声で囁いた。
「4月16日です」
言い終えるが早いか、部屋を後にする。沈黙が呆然とした彼らの間を埋めていたが、一番最初に我に帰ったフーゴが呟く。
「今日は……4月……」
「4月16日だな」
この短いやり取りの間に仕事を終え、何事も無かったかのようにソファに座ったブチャラティがそれに答えた。二つ残されたケーキと置きっぱなしだったレシートを見比べ、笑みをこぼす。
──リンゴが嫌いなのを覚えていて、気を使ってくれたのか。
さっきアップルパイを選んでいたのはちらりと見えていた。チーズケーキと無花果のタルト。少し逡巡し、無花果のタルトを取った。やはり美味しい。
「水くさいなあ。誕生日だったら教えてくれればよかったのによ」
「派手に祝われたく無かったんだろう。そういうヤツだよ、アイツは」
「……知っていればケーキくらい選ばせてあげましたがね」
壮大な夢を抱えながらそれを隠し通す少年を思い浮かべ、ブチャラティはナランチャから新聞を借りた。ページを捲って4月16日の記述を読み取る。
『用心深い性格で、情熱を内に秘めるタイプです。がまん強さを必要とする仕事が向いています。誰かを好きになってもすぐには行動をおこさないけれど、相手を意識しすぎるせいか、バレバレな行動になりそうです。ラッキーカラーはすみれ色』
次に、4月生まれの欄を見る。
『誕生石はダイヤモンド。清らかさをあらわします。守護星は火星。情熱をあらわす守護星なので、恋でもなんでもひたむきにがんばれば、大成功を手にするでしょう』
──ぴったりじゃあないか。
くすりと笑う。幸先の良い占いに気分が明るくなる。
しかし、彼はそれを知ったところで歯牙にもかけないだろう。自分自身で全てを選び、掴み取りたいとそう願うだろう。そういうところを、ブチャラティは好ましいと思っていた。
「オレも出掛ける。フーゴ、ケーキご馳走さま」
「は、はい。どちらへ?」
「街へ。知ったからには祝ってやらないわけにはいかないだろ?」
悪戯っぽく言うブチャラティの意思を汲み取り、フーゴは自分も行くと用意を始めた。ナランチャもはしゃぎ出し、ミスタも何だ何だと面白がる。結局四人でがやがやとばか騒ぎしながら街へと繰り出した。
日はまだ高く、街の喧騒は収まらない。イタリアのギャング達は燦々と輝く太陽のように、周りも巻き込んで幸せな日々を謳歌するのだった。
その頃部屋では、目覚めたばかりの目をこすり、ぽつりと寂しく呟く男がいた。
「……どうして誰もいないんだ?」
END
ジョルノ様お誕生日おめでとう!
ということで短編でした。
こういうのには疎いので、これからはまあしないと思います。
やりたいんですけどね。
最後におまけを一つ。
間に合わなかったお詫びと、発見した時の驚き、喜びを混ぜ合わせました。
おまけ
「ジョジョが誕生日?」
「だから何だ」
「ああ?」
「僕には関係ないね」
「…………」
「行ったか」
「ふん、誕生日なぞどうだっていい」
「……が、いずれ敵になる男だ」
「調べておくのも悪くない」
「んん、何々……?」
『完璧を目指す頑張りやです。コツコツと努力を続け、責任感も強いでしょう。その粘り強さでどんな困難も乗り越えられます。信頼出来るしっかりものの子が理想の相手です』
「……確かに、阿呆みたいにタフだな」
「エリナに何かあれば飛んで来るし、人をボコボコにしてくれやがったし……」
「信頼、か……」
「……ハッ!」
「な、何だ、何故気にした!?」
「理想も何も、関係ない筈だろう!?」
「どういう事だ……」
「……別に、占いなんて当たる訳がないだろう」
「無駄無駄」
「……」
「……ふむふむ、ラッキーカラーは紺色かあ……」
「ディオ、君、何してるんだい……」
「ジョ、ジョジョっ!?うるさいッ、出ていけこの間抜けがーッ!!」
END
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.12 )
- 日時: 2017/05/10 16:17
- 名前: 月音 (ID: 27y4eURD)
短編4
ホワイト・アルバム ジェントリー・ウィープス
全てを凍らせてやる。
敵も、攻撃も、お前も、俺も。
息をする事も、生命を生み出す事も出来ない氷点下の世界。
真っ白な世界は、ひどく美しく悲しい。
──神は俺を見捨て給うか?
俺の唯一の幸せさえも簡単に奪い去った。
力を使うまでもなく、お前は冷たい。
ならば。
その美しさだけは、永久に、留め置きたい。
思い出を写真として、アルバムにしまうように。
そのままの形で、時を止めて。
──全てを凍らせてやる。
お前の命を奪った敵も、その攻撃も、失われゆくお前も、俺の鼓動さえも。
けれど、止まらない。
この世に永遠などないのだ。
氷が融ければ壊れてしまう。
残るのは、死という結果だけ。
お前が死に、俺が死に損なったという結果だけ。
これは、弔いであり、手向けだ。
頬を伝う水滴さえも、凍らせて。
真っ白な世界の中で、俺は一人だった。
一人、静かに泣いていた。
──心残りは、泣き虫な君を残して逝ってしまう事かな
──バイバイ、ベイビィ
END
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.13 )
- 日時: 2017/05/05 11:23
- 名前: ゼラチン ◆SvRsgTHFT2 (ID: Z3U646dh)
月音さんこんにちは、ゼラチンです。
とても面白く私の小説の参考にしたいと思います!
- Re: ジョジョ〜最強にして最弱にして純潔の罪人〜他 ( No.14 )
- 日時: 2017/05/06 15:57
- 名前: 月音 (ID: 27y4eURD)
ゼラチン様!!コメントありがとうございます!
色々見苦しいところも多いですが、頑張って更新していきたいと思います。参考になるようなところがあれば良いのですが……(笑)またそちらにもお邪魔させて頂きますね。
良ければ、好きな部やキャラを教えて頂けませんか?本編か短編の参考にしたいので……。
重ね重ね、コメント、グラッツェ!ゼラチン様の更新、待ってますね!