二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ウォーリアーズ (雪と霧の物語)
- 日時: 2017/06/04 15:36
- 名前: スノウハート (ID: 7pZrKn1X)
この物語について
この物語は、エリン・ハンターさんのウォ—リアーズを元にしています。戦士の掟や、場所の名前は原作と同じですが、ストーリーや猫の名前はオリジナルです。
目次
戦士の掟 (No.1)
用語紹介 (No.3)
ミスト族の伝説 (No.4)
今のミスト族 (No.5)
第一章の主な登場猫紹介 (No.8)
プロローグ (No.11)
第一章 訓練猫スノーラン
第一話 訓練仲間とスノーラン (No.14)
第二話 初めての狩り (No.15)
第三話 青い竜巻の心の傷 (No.16)
- Re: ウォーリアーズ (雪と霧の物語) ( No.12 )
- 日時: 2017/03/16 18:28
- 名前: ルイージ (ID: LPN5HxR2)
今学園小説にてランキングを募集中です 男女別々です カービィ、ダークランサー、ルイージ、マリオ以外に投票してください 学園小説のキャラクターで自分にとって一番好きなキャラクターに投票してください
一人につきキャラ男女一人ずつです
- Re: ウォーリアーズ (雪と霧の物語) ( No.13 )
- 日時: 2017/03/24 19:45
- 名前: スノウハート (ID: eko4n.ZF)
分かりました、投票してみますね。
- Re: ウォーリアーズ (雪と霧の物語) ( No.14 )
- 日時: 2017/04/01 12:45
- 名前: スノウハート (ID: F.0tKRfu)
第一章 訓練猫スノーラン
第一話 訓練仲間とスノーラン
「さあ、スノーラン。訓練仲間にあいさつしてから、縄張りを回りましょう。」ブルートルネードに言われて、スノーランは訓練猫たちのもとへ向かった。ところが、スノーランの前に、黒い毛皮の子猫が走ってきた。「泣き虫スノウ!泣き虫スノウ!」子猫の時、体の小さいスノウをからかったスネークだ。「泣き虫スノウ!スノウは、絶対戦士になれないもんねーだ!」スノーランは顔をしかめて言い返した。「何なのよ、まだ訓練猫でもないくせに!」口げんかになりそうになった時、スカイアイがやってきた。スノーランが生まれたばかりのころ、フォレストミストの地からきた灰色の雌猫だ。とても優しくて、兄弟のいないスノーランの姉のような存在だった。「ほらほら、やめなさいふたりとも。スノーラン、みんな待ってるわよ。」スノーランが仲間の所に行くと、4匹の猫が待っていた。「あれ、オパールファーは?」スノーランが聞くと、少し意地悪なブラックフットが答えた。「ちゃんと聞いていなかったのか?名づけの式が終わってすぐ、ブラウンぺルトやライオンミストと狩りに言ったじゃないか。まったく、しっかりしろよ。」ホワイトクラウンがそんなに意地悪するなよ、とつぶやいた。「まあまあ、それはおいといて。スノーラン、頑張って訓練してね。」一番年上のレインボーフットが優しく言った。「うん!絶対、すごい戦士になってみせるから。」最後にムーンライトが、「頑張れよ、スノーラン!」と言ってくれた。「スノーラン、そろそろ行きましょう」ブルートルネードが呼びに来たので、スノーランは森に飛び出した。
シャイニングミストの地には、獲物のおいしそうな匂いがあふれていた。「この川は、スターレイクの方向から流れているの。あっちはフォレストミストの地よ。」スカイアイが来たところだ。スノーランはふと思った。「どんなところなんですか?」ブルートルネードにたずねると、「私は2回しか行ったことがないんだけど、獲物の多いいい所よ。美しい森で狩りをすると、とても気持ちがよくて…」私も行ってみたいな、と思いながら、歩いていくと、松林と大きな山が見えてきた。「あれはマウンテンミストの地。遠くでザーザーっていう音が聞こえない?この音は、山から流れる滝の音。近くによると、あんまりすごい音なので耳がおかしくなるわ。」山の向こうはどうなっているんだろう?聞いてみると、「誰も行ったことがないの」と教えてもらった。いつか行ってみたいな。そう考えながらまた歩いていくと、今度は草原と岩場が出てきた。「ロックミストの地よ。私が生まれた地なの。暖かい日に岩場に行くと気持ちがいいし、ネズミや鳥、草原のウサギもおいしくてね、素敵な所よ。」その次に行ったのはリヴァーミストの地。「ここに行ったら泳ぎを習うことになるわ。川がたくさんあるから、魚をとって暮らしているの。」魚ってどんな味なのかな、と考えていると、オパールファーたちに出会った。「ねえ、オパールファー。ミスト族の縄張りって広いのね!」オパールファーに話しかけると、オパールファーは目を輝かせてうなずいた。「私たちも狩りをしましょう!」ブルートルネードが言った。よし、すごい獲物を捕ろう!スノーランは、ブルートルネードといっしょに狩りをはじめた。
- Re: ウォーリアーズ (雪と霧の物語) ( No.15 )
- 日時: 2017/04/01 16:42
- 名前: スノウハート (ID: F.0tKRfu)
第二話 初めての狩り
「狩りをするときに重要なのは、〈忍び歩き〉よ。」ブルートルネードが言った。「〈忍び歩き〉?」スノーランが聞き返すと、「獲物に忍び寄る方法なの。ウサギに忍び寄る時に注意するべきことは風向き。ネズミの場合は、足音よ。なぜだか分かる?」えーっと・・・ スノーランは一生懸命考えた。「風はにおいを運ぶから、姿を隠していても気づかれやすいんじゃないですか?」ブルートルネードは笑っていった。「その通り!ウサギを狙う時は、風がウサギのほうに吹いていないか確かめるの。じゃあ、ネズミはどう?」これは難しかった。ホワイトクラウンがいつか、地面と足音がどうとか言っていたけど・・。あ、そうか!「足音が地面を伝わって、気づかれるってことですか?」「そうよ。〈忍び歩き〉は、こんな風にするの。」そういって、ブルートルネードは身をかがめてゆっくり前進した。「体重をすべて、腰から後ろにかけるの。」スノーランも、身をかがめて足音を立てないようじわじわ進んでみた。「バランスをとって!」ブルートルネードが言うように歩いていると、思っていたより上手にできた。「オーケー!じゃあ、ネズミを狙ってみましょう。」スノーランは、獲物を探してこそこそと進み始めた。すぐ近くでミズハタネズミのにおいがする。神経を集中させて居場所を探った。と、すぐ近くの土手で茶色いものが動いた。体重を後ろにかけるのを忘れないようにしてそっと近づく。とびかかれる所まで近づくと、スノーランは思いっきりとんだ。ミズハタネズミは慌てて逃げたが、スノーランは素早く獲物にかみついてしとめた。ブルートルネードがかけよってきた。「お見事!初めて捕まえた獲物ね。」スノーランは誇らしくなった。「もっと狩りをしたいです。」「ええ、もちろん。じゃあ、鳥の捕まえ方も教えるわ。鳥を捕まえるときは・・・」
スノーランとブルートルネードは、獲物をくわえてキャンプへ戻った。スカイアイがかけよってきて、「すごいわ、スノーラン!立派な獲物ね。」とほめてくれた。そして、フラワーウィスカーとダークテイルが、パトロールに行こうと言っている、と教えてくれた。「分かったわ、すぐに行くから待っていて。」ブルートルネードが言ったので、スノーランは慌てて獲物置き場へむかった。5匹がパトロールへ行くと、フォレストミストの地から来たパトロール隊に出会った。するとパトロール隊の中にいた見習いの一人が、スカイアイに声をかけた。「スカイアイ、久しぶり!シャイニングミストの地はどう?」スカイアイが答えた。「シンダ—!もう訓練を始めたの?」灰色の雄猫が、「シンダーファーって呼んでよ!」と言った。「ぼく、スカイアイより木登りうまくなったんだから。」「うそだ〜!」「本当だよ!」フラワーウィスカーが口をはさんだ。「今はパトロール中だぞ。おしゃべりは集会の時にしたらどうだ?」シンダーファーは隣にいた雌猫に、「リーフハート、絶対連れてってくださいね。」と言った。そしてパトロール隊は分かれた。スノーランは歩きながら、自分もほかの地に行ったらたくさん知り合いができるのかな、と考えていた。
- Re: ウォーリアーズ (雪と霧の物語) ( No.16 )
- 日時: 2017/06/04 15:34
- 名前: スノウハート (ID: 7pZrKn1X)
第三話 青い竜巻の心の傷
スノーランは、立派な獲物をくわえてキャンプへ入った。そして、キャンプの中で見慣れない猫と話している指導者を見て、首をかしげた。(あれ・・・?新しくシャイニングミストの地に来たのかな、あの猫。でも、ブルートルネードと話してる。なんか様子がおかしいけど・・。)
スノーランは、ブルートルネードに近よった。「あら、スノーラン!立派な獲物ね。」そして、弟子の問いかけるような視線に気づいて、言った。「こちらはライトクロー(光のカギ爪)。私の生まれたロックミストの地から来たの。私の・・幼なじみよ。」「ロックミストの地?わあ・・・。あっ、もしかして、前にブルートルネードの言っていた方ですか?」薄い茶色の毛皮の猫、ライトクローはニヤッと笑った。「何を話したんだい、ブルートルネード?」もう、スノーランったら、というようなことを小声でつぶやいたブルートルネードは、チラッと幼なじみを見た。「厄介者、と言ったのよ。あなたはいつでも、厄介ごとを起こしていて・・。みんな、あなたがいなければ平和に過ごせていたのに!あのときも、あなたがあんなことを言ったせいで、クラウドリーフやサンダーテイルは・・・!」スノーランの指導者は、泣いているような、怒っているような顔をして、キャンプの外へ出て行った。スノーランは、目の前にいる猫を見上げた。この猫は、何をしたのだろう・・・。ライトクローは、スノーランの方を振り返った。「ごめんね。僕は昔、考えなしに行動したんだ。だからあいつは僕に冷たいんだ。」(何のことだろう。)だが、スノーランが聞く前に茶色の毛皮の猫は話し始めた。
「ブルートルネードと僕は、訓練仲間のころから仲が良かったんだ・・ロックミストの地に、あの猫が来る前までは。あれは、北風の吹き始めたころだった。いやしの霧のフォックスミストが、スターレイクに行った帰りにある猫に出会ったんだ。その猫は、〈大いなる風の土地の猫〉ザウと名のった。彼は岩場の先の草原にすむ部族の猫で、飢えている仲間を救うためこの地へやってきたのだと言った。ロックミストの地の長は、〈大いなる風の土地の猫〉を全員、ミスト族の地に迎え入れようといった。〈大いなる風の土地の猫〉は、30匹ほどの部族だというので、しばらくは近くでくらさせても問題がないと考えたんだ。・・・ザウは、不思議なところがあった。ザウの言うことを聞いていると、頭がぼんやりして、心地よくなる。気づくべきだったんだ、あいつは危険だと!長は、ザウの案内で何匹かの戦士・霧の者を草原に行かせ、〈大いなる風の土地の猫〉を連れてくるよう命じた。その中に、僕とブルートルネードはいたのさ。・・何日も旅が続いた。草原には獲物が少なく、戦士たちは飢えと闘いながら歩いた。唯一の楽しみは、休む時にザウが語る話だった。戦士の何匹かは、ザウがそばにいないとおかしくなったように見えた。そして、目的地に着いた。開けた空き地だった。だが、そこには誰もいなかった。・・・そして、反乱がおこった。ザウの取り巻きとなっていた戦士が、尊敬されていた霧の者を殺したんだ。その騒ぎが起こった瞬間、隠れていた〈大いなる風の土地の猫〉が僕らの周りを囲んだ。」ライトクローはうなった。「全てうそだったんだ!別の所に住む猫を連れてきて、言いなりにさせる・・もちろん、味方につけた取り巻き連中は別だ。自分たちといれば、何もかも思い通りになると信じ込ませたんだよ。」スノーランはただただ驚いていた。そんな悪い猫がいるとは!「でもぼくは、言いなりになる気がなかった。そういったら、やつはクラウドリーフとサンダーテイルを、見せしめのために殺そうとした。それを見た残りの仲間は、命の限り戦った。そして・・ロックミストの地にもどれたのは、たったの8匹だった。ブルートルネードの指導をしていたのは、サンダーテイルだった。僕が言った言葉のせいで、彼は死んだんだ。最初は生きていたが、傷がもとでロックミストの地に着く前に、亡くなった。ブルートルネードは、青い竜巻のように戦ったが、僕は役立たずといってもよかった・・・。長は許してくれたが、ブルートルネードは僕と口をきいてくれなかった。〈青い竜巻〉の心は悲しみでいっぱいだったんだ。」