二次創作小説(紙ほか)
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- カゲプロで『もしも』の話
- 日時: 2017/08/03 12:38
- 名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)
どうも、芯です。
ここではカゲプロのキャラクターたちが、「もしもカゲロウデイズに巻き込まれなかったら」
という小説を書いていきたいと思っています!
駄文なうえに更新が遅いです。
どうぞよろしくお願いします!
(ちなみに私はカノ&エネ推しデス)
- Re: カゲプロで『もしも』の話 ( No.25 )
- 日時: 2017/12/22 18:29
- 名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)
<修哉目線>
僕は校門を出た後、早足でバイト先に向かう。
うちの学校では原則バイト禁止だが、それはあくまで原則。
申請を出していれば問題はない。でもまあ、、、
「出来ることなら僕だって止めたいんだけどね」
「おはようございます」
いつもの笑顔を貼り付け、裏からコンビニに入る。
あら〜、おはよう〜
バイト仲間のおばさん達に会釈しコンビニの制服に着替える。
そして、いつも通りに仕事をこなす。
(体育祭の練習大丈夫かな…)
ぼんやりとそんなことを思ってからハッとする。
こんなことを考えるなんて僕らしくない。
でも、次の言い訳を考えておいた方がいいかもしれない。
放課後練習なんて出れる訳がない。なんせ放課後は毎日バイトだ。
(みんなに、『バイトがあるんで』なんていえないしなあ…)
しばらくどうしようかと悩んでいたが、店長の、あがっていいよという言葉に思考を断ち切り、裏へと引っ込んだ。
家の戸を開けるのとほぼ同時に、ガラスが割れるような金属音と喚き声が聞こえた。
(ああ、またか)
いつもの日常。喚き声の中に自分の名前と母さんの名前が混じっている。死ねだの失せろだの、多くの醜い言葉が反響する。
僕は小さく呟いた。
「ただいま…父さん」
- Re: カゲプロで『もしも』の話 ( No.26 )
- 日時: 2017/12/23 16:09
- 名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)
<伸太郎目線>
〜数日後〜
朝練と放課後練を重ねていくうちに、大分まともな様になってきた。
つーかうちのクラス普通に速い!
ただ一つ問題がある。鹿野だ。
朝練は普通に来ているのだが、放課後練には一度も来たことがない。
いや、放課後は練習だけでなく、話し合いにも来ない。
ただのさぼりかそうじゃないのかは分からないが、流石にアンカーがいないというのはきつい。
「そろそろ注意すっか」
ため息と共に俺は呟いた。
〜その日の放課後〜
修「……」
そろそろ練習に出ろ、そう注意すると、鹿野は無言で俯いた。
少し待ってみたが何も言おうとしない。
伸「放課後に何があるんだ?そろそろ体育祭も近いし、朝練だけだとお前も…あれだろ?」
いやあれってなんだよ!?と心中でつっこむ。この俺の言葉に鹿野は顔をあげ、はっきりと言った。
修「放課後にはどうしてもはずせない用事があるので練習には出れません。」
伸「だからその用事ってなんだよ!?体育祭あるからとかで抜けられないのか?」
だんだんと俺もイライラとしてきて、つい語気が強くなる。
鹿野はもう一度俯きボソッと何かを呟いた。
伸「何て?」
俺は顔を鹿野に近づける。
次の瞬間、鹿野はスッと身を引くと、「すみません!」と言って教室から出て行った。
伸「いやおい!待て!!」
追いかけようとしたがあいつは足が速く、すぐに見えなくなった。
伸「クソっ…なんなんだよ」
俺は頭をガシガシとかいて、グラウンドへ向かった。
(明日覚えてろよ)
そんなことを思いながら。
- Re: カゲプロで『もしも』の話 ( No.27 )
- 日時: 2017/12/24 14:08
- 名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)
<修哉目線>
ついにきた。
いつかはくるだろうと思っていたもの。
でもずっと答えを後回しにしていたから、咄嗟に言い訳なんて思いつくはずもなく、僕はただ逃げてしまった。
幸い明日は土曜日だから次に会うのは二日後。
「月曜日どうしよう…」
そんなことをずっと考えていたからだろう。
仕事中にボンヤリして、注意されてしまった。
最近の僕は本当にダメだ。やっぱり疲れているのだろうか…
まあでもあと一か月ちょっと耐えれば少しは楽になるだろう。
それに明後日は…
僕は思わず微笑み、久しぶりに喜びを口にした。
「母さんに会える」
- Re: カゲプロで『もしも』の話 ( No.28 )
- 日時: 2018/01/14 17:05
- 名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)
<伸太郎目線>
月曜日。俺は久しぶりに気分を高揚させながら学校に向かう。
なんせこの二日間、鹿野に会いたくて仕方なかったのだ。
グラウンドに行くと、もう奴はそこにいた。
俺は奴に近づく。
伸「よお鹿野…きっちり説明しろよ?」
にやりと笑いながら言うと彼は俯いた。
修「事情は言えません。…すいません」
なんだよそれ、と問い詰めようとも思ったが他のメンバーがこちらを見ていたから、その先は放課後までお預けとなった。
放課後、今日は練習ではなくクラスでの話し合い…いわば作戦会議だった。案の定鹿野は帰ろうとした。
だがそれは阻止された。
伸「おい…ちょっと待てよ」
鹿野の肩がピクリとはねる。周りの視線が鹿野に集まる。
伸「ちょっとも出れないのか?」
鹿野は振り向かない。
貴「そういえばあんた放課後ずっとさぼってるじゃない。」
文「なにか予定でもあるの?」
先輩二人に声をかけられて、鹿野がしぶしぶといった様子で振り返る。
修「はい…ちょっと用事があって…」
貴「放課後毎日?さぼりじゃないでしょうね?」
貴音が追い打ちをかける。
修「さぼってるわけじゃ…」
鹿野の目が泳ぐ。
桃「アンカーいないと練習も話し合いもしにくいし、放課後、空けられないの?」
遥「みんなで練習したいなあ」
桃はめずらしく歯切れが悪い。(遥先輩は安定だ)
みんなやっぱり鹿野が放課後練に出ないことを少なからず心配しているようで、何も言わない二人も、そわそわしたりしている。
鹿野は俯いて、何かを小さく呟いた。
相変わらず呟きが小さい。顔を近づけようとしたとき、鹿野が勢いよく顔をあげた。
- Re: カゲプロで『もしも』の話 ( No.29 )
- 日時: 2018/01/14 17:10
- 名前: 芯 (ID: aU2V5DNl)
<修也視点>
言ってしまったやってしまった。
僕はバイトへの道を全速力で走る。
なんてことを言ってしまったのだろう。
放ってしまった言葉とその後見えた皆の子が頭の中をグルグルと回っている。
どうしいようどうしようどうしよう
とんでもないことをしてしまったという感情が僕のすべてを支配した。
もう、、、全部すてちゃいたい