二次創作小説(紙ほか)
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- 【オリジナル】私がそんな無愛想(仮)なわけない
- 日時: 2018/08/13 23:32
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
一話 >>02,>>03,>>04,>>05,>>06,>>07,>>08,>>09,>>10 小話 >>11 ネタ帳 >>12
二話 >>27,>>28(過去編)
三話 >>29,>>30
発言 >>22 感想 >>24
番外編1 >>13,>>14,>>15,>>16,>>17,>>18,>>19,>>20,>>21
番外編2 >>23
番外編3 >>25,>>26,
- Re: 【オリジナル】私がそんな無愛想(仮)なわけない ( No.27 )
- 日時: 2018/06/24 16:50
- 名前: ミク (ID: TLiLy4ms)
「おはようございます。」
そう学校中の先生に挨拶をしてまわることから緑川、西谷、私、秋本の一日は始まる。
でも誰にだって嫌いな人はいるわけで。
私たちは偶然にもその嫌いな人が一致したから仲良くなれたと言っても過言ではないだ
ろう。
私たちが嫌っている人物は「岸辺」というチャラい服装をした男子生徒だ。
そいつは最初私たちとつっかかることもなくただ校則違反のスマホをいじりながら歩い
ていた。
偶然にも私たちは岸辺の前を無言で一列になって通っていた。
その頃は西谷、緑川、秋本ともあまり話すこともなく、幼馴染みという関係があっただ
けだったとおもう。
だが、ドン、と肩を私たちにわざとらしくぶつけながら歩いていたことだけが心残りで嫌いになった。それがこの偶然の関係の始まり。
- Re: 【オリジナル】私がそんな無愛想(仮)なわけない ( No.28 )
- 日時: 2018/07/14 16:51
- 名前: ミク (ID: 77SYY9CN)
きらい、キライ、嫌い。
いくつ同じ感情を重ねても、何も変わらない。
本沢「私、岸辺のこと嫌いかもしれないあんたたちは?」
西谷「同感しかない」
緑川「そうだ。」
秋本「同感」
こんな中身もない会話から偶然が起こることもある。
偶然でも、奇跡でもやはり嬉しいのは変わらないかもしれないな。
過去編終了
- Re: 【オリジナル】私がそんな無愛想(仮)なわけない ( No.29 )
- 日時: 2018/08/04 08:08
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
本沢「こんなこともあったよね。」
40℃近い気温のせいで溶けそうなアイスを必死に溶かすまいと食べながら私たちは
岸辺との出来事を振り替える。
セミの声で私たちの声もかきけされそうだ。
西谷「ん、今思い出した」
抹茶のソフトクリームを食べることに夢中になっていた西谷が顔をあげる。
相変わらず子供みたいな奴だ。
緑川「子供みたいな奴」
「「同感」」
- Re: 【オリジナル】私がそんな無愛想(仮)なわけない ( No.30 )
- 日時: 2018/08/13 23:32
- 名前: ミク (ID: mVHy..WT)
本沢「そういえば西谷って元は不良だったっけ....」
公園の日陰のベンチで足をぶらぶらとさせながらふとこんな一言をこぼす。
緑川「そのときのニックネームは西谷だったっけか」
「「ニシタニからニシヤになった」」
西谷「確かに、ほとんど変わってないな....」
ポリポリと頭をかく西谷。
普段黒く見える瞳は茶色に見えた。
- Re: 【オリジナル】私がそんな無愛想(仮)なわけない ( No.31 )
- 日時: 2018/10/28 22:14
- 名前: ミク (ID: rzJe41w6)
その茶色く見える瞳は、間違いなく私達をとらえていて、不思議と太陽を連想させるよ
うな輝きを持っていた。
「早く涼しくならないもんかね」
私達のうちの一人がそういったが、陽炎を目にしてボーッとしていた私には誰の
声か知ることはできなかった。
いつのまにか夕暮れ時の光が照らしている。
そろそろ帰ろうか、また、誰かが言った。
その声も、風に紛れて消えていった。