二次創作小説(紙ほか)
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- Glow
- 日時: 2018/09/18 15:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
現在2018年。
その昔、一人の死神代行がいた町とはまた違う町に新たな
死神が誕生した。十朱命という少女である。
◇ ◆ ◇ ◆
BLEACH二次創作。
少し時間軸が違います、オリキャラばかりになると思います。
第1十刃復活 >>01-11
大事件・幻聴 >>12-17
大事件・集合体 >>18-21
解決後(最終話的な) >>22
- 取引へ ( No.8 )
- 日時: 2018/09/09 16:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
擬人化した慧眼慧剣は全隊の隊長らにあることを話した。
「破面の目的が第1十刃の復活?」
「そう。俺には見えるんだよ、他人の真意がな、第1十刃は
穏やかな奴で死神とも交友を深めようと頑張っていたらしいが
ある日、倒れたらしくてな。記憶の途中が途切れていたが
どうやら奴らは俺たちを倒せば第1十刃が復活するという考えを
持ったらしい。人間でもあり死神でもある人物なら確実に
ソイツを救える…死神代行のミコトなら、な」
彼はミコトを見て微笑む。
「これから起こるであろう事件、私たちのコピーが現れたらと
考えると人手は多い方が良いわね…」
冬華が呟いた。
「人手が足りずこれから犠牲を出すか、人手を増やし犠牲を減らすか」
慧眼慧剣はそう言い残しミコトの中に消えた。
「…ミコトちゃん、君には虚夜宮に向かってもらう。安心してくれ
一人で行かせるわけではない、月久と竜牙この二人にも行かせるから。
ということで月久、竜牙、構わないね?」
焔の問いに二人は頷いた。
戦闘は可能な限り控えることも付け加えられた。
****
「ッ…どうやら向こうから来たみたい」
廊下を歩く足音が近くなる。奥から見えた三人の人影、真ん中に
いる少女、ミコトは前を見た。
「少し、お話良いですか?」
ヨハルは全員を落ち着かせミコトの前に立つ。
「僕はヨハル、で話は何かな?」
「私の斬魄刀、慧眼慧剣は他人の真意を見ることができます。
それで私の力があれば第1十刃を救えると知ったんです。私は
手を貸します、ですがその代わりにこちらの用件も呑んでもらいます」
「…用件を先に教えてくれるかな?」
ヨハルの言葉に頷きミコトは話す。
「…一部の死神のコピーが現れています。それも彼らは敵対している。
もしかすると人手が足りないかもしれない。だから皆さんの力を
貸してほしい」
- レイド帰刃 ( No.9 )
- 日時: 2018/09/09 17:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「オイ、お前ミコトって言ったよなぁ」
三人の男に囲まれる。竜牙と月久は微動だにもしない勿論ミコトも。
「ソロ、レイディル、アルヴィス!」
「実力が分からなきゃアイツらはミコトを認めねえだろ」
レイドはそう言ってミコトに声をかけた。
「何だか昨夜よりも強気じゃねえか。だったら決着、つけようぜ?
お前が勝てば手を貸してやるからさ」
「…分かった。なら頑張ってみる」
レイドは笑みを浮かべた。そして一同は外の砂漠に出た。
その戦いは始まった。
「(また右腕だけで…)」
「どうしたんだ?早く来いよ」
挑発気味にレイドはそう叫んだ。その挑発にミコトは乗り
斬りかかる。レイドは素早く拳を突き出した。だがすでにそこには
ミコトはいなかった。下に屈みながらミコトは刀を横に振るう。
「コイツ!」
再び消える。現れては消え、現れては消えの繰り返しだ。
「瞬歩って奴か。そろそろ本気を出していくか」
現れたミコトに頭突きを喰らわし吹き飛ばす。ミコトは額を
押さえる。額の痛みを堪え立ち上がるもすぐに飛んできたレイドの
蹴りで倒れる。
「結構、根強いな」
「イタタ…慧剣・千手千剣!」
ゆっくり斬魄刀を振るい切る。千の剣がレイドに襲い掛かった。
「スゲェ数だな…」
砂が舞い視界が悪くなる。
「…ッ!?(なんてタフさ!ゴキブリ並の生命力ってあれか)」
「嘆け、虎牙!」
- 根気強いのは ( No.10 )
- 日時: 2018/09/09 18:26
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
角が一回り大きくなり首輪が現れる。
「よぉし、さぁ来い!我慢対決だ」
刀で斬りかかるも傷一つ付かない。弾かれてしまった。
根気強く斬りかかってくるミコトの細い首を掴み持ち上げる。
そのまま投げ飛ばそうとしたが手が離れない、離せなかった。
「慧剣・雷神爆破!!」
轟音、そして爆発。
しばらくして倒れていたのは——。
「っしゃああああ!!!」
竜牙の喜びの声が響いた。
気絶してないとはいえ反撃できぬようミコトは縛道の鎖を
何重にも回していた。
「嘘だろ…タフなアイツが」
「な、長いしタフで大変だったよぉ〜」
ミコトは息を吐いた。
「やっぱり強いよなぁ…まさか電気まで流してるたぁ」
ミコトの体が持ち上げられ肩車される。
「へ?ち、ちょっとレイドさん!?お、降ろして!は、はは恥ずかし〜!!」
「ははっ、遠慮すんなよミコト〜」
「まぁとにかくラードル様の眠る部屋へ案内しますね」
****
脳内に慧眼慧剣の声が聞こえる。言われた通りラードルの額に
手を当てる。しばらくして彼は目を覚ました。
「ラードル様…よかった…」
「ヨハル、君たちも…すみません心配をかけて…それと貴方には
礼を言わなければいけませんね。ありがとうございます、私たちに
できることはしますね」
「あ、はい」
彼も回復し虚圏は安定していた。
- 平和って良いな ( No.11 )
- 日時: 2018/09/09 21:35
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
目を開くと天井が見えた。自宅とは違う場所だ。
丁寧に毛布まで掛けられている。どうやらミコトはラードルを
復活させてから眠ってしまったようだ。
「お!なんだもう起きたのか?もっと休んでて良いんだぜ?」
上半身を起こす。腕や脚が痛い、筋肉痛という奴だ。どれほど
運動をしていないかよく分かる。
「そんな迷惑になっちゃうんで…じ、じゃあ私、か、帰ります!」
立ち上がりドアに手を掛けた時、重要なことを忘れていた。
「あ、道…忘れた」
「そこまで送ってやるよ。この辺、結構広いし」
****
ミコトは現世に帰った。
すでに時間は夕方で空が赤く染まっていた。
「(破面って悪い人だけじゃないんだね。なんか意外と優しい人が
多かったなー…)」
レイドが帰刃を使いミコトを攻撃したとき、あの攻撃には
加減があった。それに眠ってしまったときも放置ではなく
わざわざ毛布まで掛けてくれていた。
****
「やっぱり人間って不思議…」
レイディルは呟いた。
「?どうしたんですか?レイディル」
「あの子に似てる…人間なのに死神も俺たちも見える奴に」
その少女は長くふんわりとした黒髪が特徴だ。癖毛という奴だ。
「確か名前は…十朱美花。あ!も、もしかしてミコトちゃんは」
「美花って奴の娘かもなぁ…なんか雰囲気が似てるんだよな」
ラードルは微笑む。
- 平和は崩れ幻聴が襲う ( No.12 )
- 日時: 2018/09/09 21:49
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
破面たちの耳に何かが聞こえる。
殺セ…!
人間を…殺セ!
****
「ミコト、ちょっとおいで」
母である十朱美花は娘の十朱命を呼び止めた。
「えっとどうしたの?」
「いい?どうしてもの時は仕方ないけど外に出すぎないこと。
出掛けるときは細心の注意をすること、いいわね?」
母は念を押す。何故どんなことを言うのか分からないが頷く。
「わ、分かった。気を付けるよ、じゃあ出かけてくるね」
扉が閉じた。
「(貴方の霊力はとても目立つの。危ない時は逃げるのよ…ミコト)」