二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- Glow
- 日時: 2018/09/18 15:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
現在2018年。
その昔、一人の死神代行がいた町とはまた違う町に新たな
死神が誕生した。十朱命という少女である。
◇ ◆ ◇ ◆
BLEACH二次創作。
少し時間軸が違います、オリキャラばかりになると思います。
第1十刃復活 >>01-11
大事件・幻聴 >>12-17
大事件・集合体 >>18-21
解決後(最終話的な) >>22
- 尸魂界 ( No.1 )
- 日時: 2018/09/08 15:41
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
黒い死覇装と呼ばれる服、斬魄刀と呼ばれる刀、その二つの特徴は
死神に当てはまる。一般的に黒いローブ、骸骨、大鎌などが
死神だと考えられているがそれは恐らく想像だろう。なぜなら今、
十朱命は死神になっているのだから。
「あの竜牙さん、今って私たち何処に向かってるんですか?」
黒い短髪と瞳をした青年に話しかけた。彼はミコトとは違い
袖のない背中に漢数字の六と書かれた白羽織を身に着けている。
彼の名は朽木竜牙、護廷十三隊の六番隊隊長なのだ。
「尸魂界、これでも隊長だからな顔、出しておかねえと色々あるんだ」
竜牙は面倒くさそうに頭を掻いた。
尸魂界に到着し門を潜りやってきたとある場所で一人の女性が
天狗並みの速さで駆けてきた。
「たーいーちょぉォォォォォ!!貴方って人は何度言えば分かるんですか!
帰って来たと思ったらいつの間にか消えてたり、時間は守らずフラフラ!
仕事も忘れずにやってるんでしょうね!?」
桃色の髪の女性に叱られ竜牙はどんどん押されていた。
この女性、実は彼の姉や母なのではないかと思えてしまうほどだ。
「って、あら?彼女は誰?」
「あー人間兼死神、十朱命だ」
女性は頷いた。
「私は六番隊副隊長、如月双葉よ。よろしく」
「悪ィな双葉、まぁ仕事はちゃんとやってっから許してくれ。これから
善処するからよ」
「むぅ…まぁいいでしょう今回は。その言葉、忘れませんからね!」
そう言われ竜牙はもう一度、双葉に謝罪した。
隊長がだらしない分、副隊長がしっかり者ということでバランスが
取れているのか。
「そうだ、俺コイツにここを案内してくる」
「え、あ、ちょっと!…もう全く自由な隊長ね」
二人の背中を見ながら双葉はそう呟いた。
幼い頃、両親を失い一人ぼっちだった双葉を拾った人物、それが
朽木竜牙だった。自由な性格で本当に隊長なのかと思うこともあるが
彼が隊長ならこの隊は良い場所になるだろうと感じる。
- 悪戯も程々に ( No.2 )
- 日時: 2018/09/08 17:56
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
街並みは現世とあまり変わらない。強いて言えばビルなどがほとんど
無いことぐらいだ。
「なぁミコトって、いとこいるだろ?どんな奴なんだ?」
「え?えーと…優しい人、かな」
ミコトは話した。竜牙はそのまま受け流した。
「いいなぁ優しい奴か〜…俺の家族にはいねえな〜…両親が
いなくなって自由になってから双葉を拾ったんだったな」
「拾った?双葉さんって捨てられてたの?」
「正確には捨てられてたんじゃなくて孤児院にいたんだよ。両親が
いなくなっちまってから孤独だったんだよ」
竜牙の表情が少し沈んでいるように見える。ミコトの体が穴に落ち
竜牙の体が傾く。
「な、何事だよ…」
「なんて古典的な…ってか結構深く掘られてるみたいなんですけど」
ミコトの体がすっぽりと穴に嵌っていた。竜牙はこんな悪戯を
する人物に心当たりがある。
「イタッ!」
金髪の女性が声を上げ額を抑えた。彼女の前には赤い髪に
半開きの目をした青年がいた。彼が彼女にデコピンをしたのだろう。
「凪咲ちゃん、赤の他人に悪戯するたぁな〜?次はデコピンじゃなくて
拳が飛んでくるぞぉ」
「ひ、ひょえ〜〜ご、ごめんなさい!!」
「あ、ち、ちょっと先に出してくれませんか!?思いのほか深すぎて
自力で出られないんですけど!!?」
竜牙は手を伸ばしミコトを引っ張り上げる。穴から出たミコトは
息を吐いて地面に座り込んだ。
「うぅごめんなさい!」
「あ、いや別に大丈夫ですよ。私が注意してなかっただけですし」
「こんにちは竜牙隊長」
「ん?おーやっぱり竜胆と凪咲だったか!偶然だな」
赤髪の青年が十番隊隊長の竜胆鈴兎、金髪の女性が青井凪咲という。
「すまないなぁ凪咲の悪戯で迷惑かけちまって…コイツには
俺からちゃんと言っとくから」
「あ、あははホントにごめんなさい…」
凪咲は苦笑してからすぐしょんぼりと頭を下げた。
「凪咲、悪戯も程々にしておかねーと卍解されちまうからな」
「そ、それだけは避けられるよう頑張ります!!」