二次創作小説(紙ほか)
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- 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク)
- 日時: 2020/03/26 21:04
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
すみません作り直します。
弥勒寺夜霧
鬼殺隊入隊時は16歳の少女。予知にも等しい直感を持つ。女子としては身長は高く167㎝で
手足が長いため他人から変な目で見られることもあるらしい。その体は剣術には向いているらしく
そこに目を付けたのだろう。同期の炭治郎たちの姉的存在でまとめ役を買っている。
天気鬼(命名、白夜)
天気を操る鬼。鬼憮辻無惨と同等の力を持つと思われる鬼。死にかけていたところを夜霧が
住む村の人間に助けられそのまま村で医者兼用心棒となった。天地の呼吸を編み出し夜霧に
教えた。
<天地の呼吸>
鬼である白夜が作り出した。本来は彼が自殺するために作った剣術。今まで見てきた全ての
呼吸の技を含んだ呼吸法。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.14 )
- 日時: 2020/04/04 16:21
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
一気に劣勢に陥っていた中、まだまだ軽傷で済んでいる夜霧は今あるものをすべて使って
せめてもの時間稼ぎをする。
「そんな…やめて!!夜霧!!!」
—ツキカミ神楽「日蝕」
夜霧の首筋から痣が現れる。その痣は日の呼吸の使い手ソックリであり黒死牟にもそっくりな
痣。夜霧は優れた勘を持ち、優れた集中力を持つ。白い弧は堕姫と妓夫太郎を斬り刻む。
しかし二人を倒すためには同時に首を飛ばさなければ意味が無い。
「皆!同時に、それが無理でも片方の首が離れてる間にもう片方の首も斬って!!!」
夜霧はその言葉を残し意識を失った。
一人の女の腹にいた二人の子どものうち微かに息をする子どもをそっと抱いた。
「わぁ、とても可愛い子ですね」
「あぁ…お前は、月子か。君は子どもはどうなんだ?」
その男は長い黒髪の女性にそう聞いた。彼女、月子は首を横に振る。
「流産しちゃって…産めないんですって」
「そうか。ならこの子を育ててはくれないだろうか?俺には子どもを育てられない…」
また場面は変わった。そっくりな顔をした別の男がやってきた。
「行ってしまうのですか?」
「はい…弟の子だ。良い子になります。そうだ、この耳飾りを…」
それは月が描かれた耳飾りだった。
「私、ちゃんとこの子たちに伝えていきますね。貴方はとても素晴らしい剣士ですから。
貴方の術を伝えていきます!だって月は…月は夜をそっと照らして包んでくれる優しい光。
太陽のように強く愛されることは無いかもしれないけれど月は直視できるわ」
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.15 )
- 日時: 2020/04/04 17:17
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
ゆっくり目を覚ますとそこは誰かの背中の上。白夜とは違う男の背中。
「目覚めたか」
「…貴方は?」
「天気鬼の白夜様の助手、弦月と申します。あの方は患者の手当てで手いっぱいのため
私が来ました。あ、私はれっきとした人間ですからね」
弦月の髪は鮮やかな赤紫色をしている。その髪をそっと夜霧は握った。
「綺麗ですね」
「ッ!ありがとうございます夜霧様。私は本来、殺されるはずの人間。筋肉には密度がある。
その密度が人間よりもとても高かったため頑丈で力もあったため化け物扱いされて来ました。
そこにあの方が来たのです。あの方は私を拾ってくださった、そして今は貴方の故郷の村に
住んでおります。それにこれでも元々は鬼殺隊に入っていたのです」
「え!?そうなの?」
弦月は頷いた。彼の腕に目を向けた。
「堕姫と妓夫太郎は?」
「倒れました。炭治郎様から夜霧様のおかげで倒すことができたと伝えてほしいと言われました」
二人の前に誰かが立った。蛇柱、伊黒小芭内だ。彼は弦月を見て驚く。
「お前は…霊群弦月!?」
「お久しぶりです。伊黒様」
動揺する伊黒の肩に烏が止まり何かを伝えた。
「お館様がお前を呼んでるぞ」
「あの方が?分かりました。行きましょう。私も夜霧様を連れて行くつもりでしたので」
「…いつになったらその敬語は消えるんだ…というか弥勒寺夜霧とどういう関係なんだ」
夜霧は口を挟むことができない。
「白夜様に命令されて。夜霧様を助けに来たのです」
霊群弦月、優れた柱だったにも関わらず若くして鬼殺隊を抜けた男。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.16 )
- 日時: 2020/04/04 18:06
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
蝶屋敷で休む夜霧。弦月は産屋敷邸にやってきた。布団で横たわっていた産屋敷輝哉は体を
起こし弦月が来たことを喜んだ。
「弦月!よかった、会えて嬉しいよ。大きくなったね、天気鬼の白夜から聞いてるよ。彼の元に
いたんだってね」
「はい。お館様にそう言って貰えて嬉しいです。それで伊黒様から聞きましたが何故私を?」
「君に空いてしまった柱の席を埋めてほしいんだ。炎柱の杏寿郎は果敢に戦って死んでしまった」
今いる柱の多くが弦月に憧れていた。その頃は霞柱だった。時透無一郎を継子に選び彼の
才能を見出した。彼が柱並の力を付けたと同時に柱を降りて鬼殺隊を去った。
「だけど霞柱はもういるでしょう?私は柱にはなれません」
「そうじゃないだろう?君はとても器用な剣士。霞の呼吸以外も覚えていたんじゃないか?」
「…お見通しでしたか。確かに私は槇寿郎様に願って炎の呼吸についての書を借りて
炎の呼吸を教えていただきました」
弦月はそう語った。
「どうか君の力を貸してくれないか?杏寿郎のためにも…どうか」
咳き込む輝哉に寄り添い背中を摩る。
「…分かりました。私で良ければ柱になりましょう」
柱になることが決定した。新たな炎柱は柱合会議にて教えられた。
「なぁ!?貴方は元々霞柱でしょう!?なんで炎柱に…」
蜜璃は慌てた口調で言う。
「その通りです。槇寿郎様から借りた本で学んだのです。今は皆さんの後輩ですから、そう
畏まらないで」
「だけど私たちからしたら…」
全員が口々に言った。会議が終わってから無一郎は再会できて喜んでいた。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.17 )
- 日時: 2020/04/05 11:13
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
「夜霧、貴方宛ての手紙が届いています」
カナヲから手紙を受け取る。
『どーも、弥勒寺の嬢ちゃん。良い刀が出来たことを報告するために手紙を出したんだ。
刀鍛冶の里に来てくれ。とても良い刀だからな』
隠と呼ばれる人たちによって夜霧は炭治郎と同時に里に来た。
「あ、来たねぇ弥勒寺の嬢ちゃん、竈門の坊主。ゆっくりしてけ。嬢ちゃんの刀はちょっと
待ってろ。あと少しで研ぎ終わるから」
「あの鐡治さん?片方は刀鍛冶の子ですけどもう一人は霞柱の時透無一郎さんですよね?ちょっと
状況が分からないっす」
夜霧が聞くと鐡治は説明しだす。無一郎に絡まれていたところをたまたま鐡治が見つけたらしい。
鐡治が代わりに手合わせしてやると言い出した。
「ちょっと待った。刀鍛冶の戦闘能力可笑しいぞ!?」
「いや、これでも若頭だからねぇ。それなりに戦えるさね。それにこれでも元、鬼殺隊士で
霊群弦月の同僚だ」
鐡治は般若の面を外した。右眼に大きな切り傷があるが綺麗な顔立ちをしている。
「まぁ霞柱ほど天才肌じゃないからな、柱になるのは諦めてたさ。さぁ、早く来い」
再び般若の面を付け直す。そして彼らが住まう屋敷に上がった。そこには不死川玄弥と
甘露寺蜜璃がいた。
「わぁ!貴方たち竈門炭治郎君と弥勒寺夜霧ちゃんよね!?」
「蜜璃さん!!」
「やだ!夜霧ちゃん、私の事を蜜璃ちゃんって呼んでほしいなぁ」
「え?でも柱相手に…そんな…」
ずいッと顔を近づけてくる蜜璃。暫くして夜霧は頷き「蜜璃ちゃん」と呼んだ。
「あ、そうだ!ねぇねぇ夜霧ちゃん、時透君のことも君付けで呼んじゃえ!!」
「えぇ!!?流石に急じゃないですか?」
別の場所では時透無一郎が竹刀を振るっていた。
「ねぇなんで僕の近くで刀を研いでるの?」
近くでは熱心に鐡治が刀を研いでいた。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.18 )
- 日時: 2020/04/23 18:01
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
その夜、鬼は襲撃してきた。何か予感がした夜霧は一人、外を見に行く。走っている途中、
目前に鎖が現れる。
—天地の呼吸、壱ノ型「水蓮開花」
水を纏った刀の連撃で鎖は弾かれる。
「おっと、驚いたな。あの人が言っていた女剣士はアンタか」
綺麗な濃い青色の髪をした青年は身の丈ほどの大きな刀を手に握っていた。瞳には上弦、漆の字が
ある。陸までのはずだがその疑問は彼が説明してくれた。
「アンタ、弥勒寺夜霧だろ?俺は上弦の漆、月明っていうのさ。ったく、肆と伍は早々何処かに
行っちまうし…だけど良い獲物を見つけられたからよしとするか!」
月明は地面を蹴り夜霧とぶつかる。夜霧の体が後方に押されていく。力が強く夜霧の体が仰け反る。
—天地の呼吸、肆ノ型・覇「御霊の獄炎」
後ろに下がっていた右脚を大きく前に出し力を籠める。呼応するように刀身が赤く染まり轟々と
燃え上がる。日光同等の熱と光、流石の月明も一旦距離を取る。微かに肌が焼けていた。それを
気に留めることなく彼は不敵な笑みを浮かべる。
「刀を振るわない剣技か、面白いな。やっぱり鬼狩りは面白い」
—天地の呼吸、肆ノ型・突「不死鳥牙突」
短刀は炎を纏って一直線に飛んできた。それを軽々躱し着地しようとした時だった。
—天地の呼吸、伍ノ型・煌「魂魄八分咲き」
軽く跳躍、そこから空中で蹴り上げ更に上へ。刀を頭上で弧を描くように振るう。美しい蝶が
羽ばたいている。微かに月明の頬に傷ができるもすぐに再生する。