二次創作小説(紙ほか)
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- 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク)
- 日時: 2020/03/26 21:04
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
すみません作り直します。
弥勒寺夜霧
鬼殺隊入隊時は16歳の少女。予知にも等しい直感を持つ。女子としては身長は高く167㎝で
手足が長いため他人から変な目で見られることもあるらしい。その体は剣術には向いているらしく
そこに目を付けたのだろう。同期の炭治郎たちの姉的存在でまとめ役を買っている。
天気鬼(命名、白夜)
天気を操る鬼。鬼憮辻無惨と同等の力を持つと思われる鬼。死にかけていたところを夜霧が
住む村の人間に助けられそのまま村で医者兼用心棒となった。天地の呼吸を編み出し夜霧に
教えた。
<天地の呼吸>
鬼である白夜が作り出した。本来は彼が自殺するために作った剣術。今まで見てきた全ての
呼吸の技を含んだ呼吸法。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.4 )
- 日時: 2020/03/28 14:12
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
あと一息。夜霧は地面を蹴る。
—天地の呼吸、弐ノ型
「家族に手を、出すなァァァァ!!」
大きな手が夜霧の体を掴んで離さなかった。力を入れるべきだがどうする!?考える夜霧の体を
父蜘蛛は握りつぶさんとしている。そこに微かな声がした。人間の匂いではない、父蜘蛛は
感じた。
—血鬼術、壱式「天空人理」
父蜘蛛の周りを四角い立方体が囲む。その壁に触れたら最後。父蜘蛛の腕が燃えて消えた。
「あまり触るなよ?それは日光そのもの。俺は触れても問題ないがな…その剣士、こっちに
渡して貰おうか。お詫びの印に死ね雑魚」
「あ、アッちっぃっぃぃっぃ!!!」
断末魔と共に鬼が消えた。
「やっぱり…白夜さんだったんだね」
「これぐらいの鬼で手こずってちゃあ駄目だぜ?さぁ、早く先に行け。俺はここまで…もう
見つかっちまってるが捕まっちゃうからな」
白夜は夜霧の背中を押して先に降りていく。
夜霧が駆け付けた時、既に下弦の伍である累と炭治郎が交戦していた。
「炭治郎!」
「夜霧!?うわっ!」
弾き飛ばされた炭治郎は体勢を立て直し夜霧の隣に立つ。炭治郎の太陽が描かれた耳飾りと
夜霧の月が描かれた耳飾りが呼応するように揺れた。禰豆子は蜘蛛の糸に吊るされたまま。
糸を解くためには扱っている鬼を退治するしかない。ヒノカミ神楽を扱おうとする炭治郎に
釣られるように夜霧は直感で彼と同じような呼吸をした。否、同じ呼吸法だが違うもの。
数年前に夜霧の両親は死んでしまった。それからは基本、天気鬼である白夜の元に引き取られた。
「詳しいことは俺も知らないがヒノカミ神楽と相対するツキカミ神楽なるものがあるらしい。
それを使う奴はいたかどうか俺も知らんが弥勒寺家に存在するもの、お前の先祖が作ったんだろ。
ヒノカミ神楽の呼吸法すら覚えれば使えるかもな」
それは冗談のつもりで言っていた。だがそれは冗談ではなくなった。
—ツキカミ神楽「弓張月」
—ヒノカミ神楽「円舞」
炎と白い光が累の首を刈り取った。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.5 )
- 日時: 2020/03/28 14:30
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
夜霧はそこまでではないが炭治郎の方はぐったりだった。
「ッ!炭治郎」
呼んでる暇は無いと感じた夜霧は刀を構えなおす。夜霧は禰豆子に目を向けた。実は炭治郎と
禰豆子とは仲が良かった。言葉を交わさず意思疎通できるほどに。
—お願い、禰豆子ちゃん…君の血鬼術に賭けるよ!
禰豆子は頷く。糸に彼女の血が伝う。そして爆発。血鬼術「爆血」が誕生したのだ。大きな
ダメージを与えた。同時期に来ていた水柱、冨岡義勇は止めを刺そうと刀を抜いた。だがそれよりも
前に夜霧が動いていた。
—天地の呼吸、弐ノ型・結「不死深々」
水を纏った刀は辺りの木々と共に累の頭を綺麗に刈り取った。
倒れ込んできた累の体。それを前に炭治郎と夜霧は手を合わせる。
「なんか…ちょっとショックはデカイよね」
夜霧が声を掛けた時、その体を踏みつけた人物がいた。
「鬼相手に何をしている?」
「冨岡さん…退けてください。その鬼から足を退けてください」
「そうだよ。本当に悪い鬼なら家族なんて作らないよ。きっと過去にずっと家族から
酷い仕打ちを受けてきたんだ…そんな感じがするんだ。本当に悪い鬼は鬼憮辻無惨じゃないの?」
夜霧は懇願するように話す。彼はようやく足を退けた。疲れて夜霧も炭治郎もゆっくりと
意識を失っていた。
白夜の手には手紙があった。産屋敷輝哉からの手紙で来てほしいと書いてあった。目深に笠を
被り彼は歩き出した。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.6 )
- 日時: 2020/03/28 14:51
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
「もう何なの?怒られるようなことはこれっぽちしかやってない」
「やってんじゃねえか!」
音柱・宇随天元は夜霧にツッコミを入れる。
「いやまぁそれは冗談なんだけど」
柱たちが集まる会議、柱合会議で鬼を匿っていた炭治郎と夜霧は捕まっていた。やはりほとんどの
柱が隊律違反だと呟く。
「鬼が全集中の呼吸を考えてるとは…」
「でもいいのでしょうか?もうすぐお館様が来るし勝手にやっていいんでしょうか?」
恋柱、甘露寺蜜璃は心配していた。しかし彼らはまだ話していた。そこに双子が現れた。
柱の全員が片膝をつく。現れた男が産屋敷輝哉だ。鬼殺隊をまとめている人物。
「炭治郎と禰豆子、夜霧と天気鬼の事は私が容認していた。それをみんなにも理解してほしい。
さぁ入ってくれ」
彼がそう声を掛けた。そうして入ってきたのは白夜だった。彼の姿が少し変わる。淡い青色の
瞳は真紅に変わり白髪の毛先は青っぽくなった。彼は軽く頭を下げ日陰に入る。
「確かに彼は鬼、だけど鬼憮辻無惨について知っている人物だ。そして彼は弥勒寺夜霧という
素晴らしい剣士を作り上げた。彼女に眠っていた予知に近い直感を育てたんだ。そうだね?」
「あぁ。数年前、俺は彼女の両親から娘を託された。その娘は空を見てなんとなくで天気を
当てて見せた。だからいろいろ手をまわしたんだ。天地の呼吸は云わば、すべての呼吸法の技を
まとめた名前。夜霧がその技を見れば彼女はきっと大きく育つ。見稽古って奴だな…不満が
あるのか?」
白夜は風柱、不死川実弥に目を向けた。今にも刀を抜きそうだったが輝哉が間に入る。当主が
決めたことならば否定はできない。白夜は帰り、柱たちは会議へと入っていく。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.7 )
- 日時: 2020/03/28 17:06
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
「頑張れ!頑張れ!頑張れ!頑張れ!」
手拍子しながら蝶屋敷の三人娘、寺内きよ、中原すみ、高田なほは大きな瓢箪に息を吹きかける
夜霧に声援を送っていた。炭治郎たちも回復し胡蝶しのぶの継子である栗花落カナヲや三人娘等に
手伝ってもらいながら機能回復に励んでいた。軽傷だった夜霧は三人よりも早めに回復し
硬く大きな瓢箪を破裂させられるように努力していた。格闘すること数十分、大きな音を立てて
瓢箪が破裂した。
「やった〜!!ありがと〜三人とも!!!」
三人を夜霧はギュッと抱きしめた。それを隠れて見ていたカナヲも小さく拍手していた。
「カナヲちゃん、来て!一緒に話そうよ」
夜霧に手招きされカナヲは夜霧の前に立った。夜霧はカナヲが持つコインを見る。表と裏が
書かれたコイン。彼女はこのコインで何をするか決めている。ならばを夜霧はカナヲから
コインを借りて指ではじく。
「表が出たらカナヲちゃんは自分が思ったこととかを自由に話す。裏が出たら、しょうがない」
カナヲは息を呑んだ。ゆっくり夜霧の手元のコインが見えた。表が上を向いていた。
「…!どうして?」
「分からないけどね?何となく私は表だなって。お友達になろうよカナヲちゃん。私の事
夜霧って呼んでいいからね!」
カナヲは少し間をおいて「…うん」と呟いた。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.8 )
- 日時: 2020/03/29 15:50
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
ヒノカミ神楽、日の呼吸。それについては炎柱の煉獄杏寿郎に聞けば分かるかもしれないと
しのぶから聞き炭治郎たちは彼がいる場所へ向かう。大きな汽車に乗り込み一同は煉獄を
探す。因みに刀はどうにか隠している。夜霧がちゃんと隠すように指示をしたのだ。
「あ、あの人だよ」
美味い美味いと言いながら幾つもの駅弁を食べる青年は彼らが近寄っているにも関わらず
ひたすら食べる。駅員の女性たちが空箱をせっせと運んでいる。夜霧は彼の肩を軽く叩いた。
席について彼に事情を話すが彼は知らないと言った。
「呼吸法とかも関係するんだね…でもちょっと手詰まりしちゃうね炭治郎。ヒノカミ神楽とかが
少し分かれば色々ある疑問とかが少し解けるかもしれないのに」
「仕方ないよ夜霧」
不気味な車掌は切符を切る。最中に煉獄が立ち上がり刀を抜く。怪しい鬼が現れた。その鬼を
彼は軽く斬り伏せて見せた。兄貴兄貴と煉獄を呼び慕い始めた炭治郎、善逸、伊之助を見て
夜霧は微笑んでいた。
「イッテテ…」
夜霧は目を覚ました。大きく伸びをすると周りは皆、深い眠りについていた。良い夢を見ているのか
ニヤニヤしている善逸、炭治郎は悲しい夢を見ているのか涙を流していた。その涙を夜霧は
ハンカチでそっと拭ってやる。箱の中にいる禰豆子に声を掛ける。
「炭治郎たちをお願いね」
そう言い残して先に夜霧は不気味な列車の中を走っていく。境目に来るとやはり鬼の気配が
する。よじ登った先には確かに鬼がいた。彼は驚いた様子だった。
「どうして起きてるのかな?術は掛けたんだけど」
「マジか術だったのか。いやだけど誰かに見られたらって思うと嫌だからね眠れないわ。
それに私ヤバい事を感じた…本体は別の場所にあるね?」

