二次創作小説(紙ほか)
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- 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク)
- 日時: 2020/03/26 21:04
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
すみません作り直します。
弥勒寺夜霧
鬼殺隊入隊時は16歳の少女。予知にも等しい直感を持つ。女子としては身長は高く167㎝で
手足が長いため他人から変な目で見られることもあるらしい。その体は剣術には向いているらしく
そこに目を付けたのだろう。同期の炭治郎たちの姉的存在でまとめ役を買っている。
天気鬼(命名、白夜)
天気を操る鬼。鬼憮辻無惨と同等の力を持つと思われる鬼。死にかけていたところを夜霧が
住む村の人間に助けられそのまま村で医者兼用心棒となった。天地の呼吸を編み出し夜霧に
教えた。
<天地の呼吸>
鬼である白夜が作り出した。本来は彼が自殺するために作った剣術。今まで見てきた全ての
呼吸の技を含んだ呼吸法。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.9 )
- 日時: 2020/03/30 17:27
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
「夜霧!」
息を切らして辿り着いた炭治郎は叫んだ。
「本体は別にある。車両にいる人間は限られているし、あるとすれば…」
夜霧は考えながらブツブツと話し出す。
「煉獄さんも色々考えてた。俺たちは前の三車両を守ろう。それプラス本体を破壊するんだ!」
二人は一旦撤退、車両の中を駆け抜ける。一車両の辺りで夜霧が足を止め刀を抜いた。
—天地の呼吸、壱ノ型「水蓮」
連撃を放ち現れた手のような物を細切れにする。
「あの手だ…多分それが関係してる」
運転席の下、合流した伊之助の力も借り床を破壊すると大きな骨があった。刀を振り下ろしても
簡単には切断させてくれない。
「伊之助が手を切って炭治郎が喉を斬る。私はこっちから来てる手を斬るよ!」
「分かった。頼むよ!」
動く手を夜霧は見切り斬り倒す。復活してきても二人が成功すればどうにかなる。ふと動きが
止まった。大きな揺れと共に列車が脱線する。窓から飛び降り走り抜ける。横転はしていない。
動きを止めたのは煉獄だった。下弦、陸に座す鬼の討伐は成功。そのまま帰ることができれば
何事も無く終わるはずだった。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.10 )
- 日時: 2020/04/04 13:34
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
大きく電車が揺れ無事では済まないだろうと思っていた夜霧はどうにか脱出して炭治郎に
駆け寄った。
「大丈夫?」
「俺は大丈夫。だけど…」
夜霧も頷く。刀を抜き構えた夜霧の前に現れた鬼は上弦の参猗窩座だった。夜霧は息を呑む。
脳裏からは過去の言葉が聞こえる。
「そうだ。上弦の鬼には気を付けろ。出し惜しみはするな。柱がいるのなら尚更、もっと実力を
付けてから殺せば良い。今は退けるだけで良い、殺すことは考えるな」
顔を上げて刀を構え直す。猗窩座は目の前の女剣士を見据える。大した実力はない、余裕で
勝てる。だが彼女の姿からはある鬼の面影を感じられる。上弦の壱、黒死牟にも似た雰囲気。
「(否、そんなはずはない…あの男と同じはずはない。実力の差など分かり切っている)」
—天地の呼吸、伍の型・煌「魂魄八分咲き」
夜霧は前傾姿勢を取り地面を蹴る。さらに空中で蹴り上げる。辺りには甘い香りが漂っている。
猗窩座の目前に来ると一瞬動きを止め刀を上に斬り上げる。きっと当たらない。当たったところで
致命傷ではないと彼は思った。
「そう、致命傷ではない。だって今は凄く疲れてる。だけど忘れないでこれは必殺じゃないって
事を…!」
斬られた傷から毒が入り込む。そこから漏れだすのは血ではなく花が咲いていた。意外にも敵は
冷静で腕を自ら切り落とし再び回復させる。夜霧も深追いせず後ろに下がった。
「二人とも!」
声を掛けて入ってきたのは煉獄だった。
「よく頑張ってくれた。誇っていい、ここからは俺の仕事だ」
そう言って彼は果敢に立ち向かう。それが最後だった。彼は負けたのだ。どちらも強かった、
煉獄の強さを猗窩座の強さが越してしまった。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.11 )
- 日時: 2020/04/04 14:13
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
—天地の呼吸、肆ノ型・突「不死鳥牙突」
不死鳥のような炎を纏った夜霧の日輪刀と炭治郎の日輪刀は空を切り一直線上を走る鬼の胴に
刺さった。
「卑怯者!」
「そうだよ!!こちとらそっちの土俵で戦ってるんだ!こっちの土俵で戦え馬鹿!!!」
炭治郎と夜霧は叫んだ。煉獄の元に駆け寄ると彼はヒノカミ神楽については煉獄家にいけば
分かるかもしれないと教えてくれた。だけどツキカミ神楽については分からないようだ。
数日が経って蝶屋敷に二人の刀鍛冶がやってきた。一人の刀鍛冶は鐡治、もう一人は鋼鐵塚だ。
鐡治は仮面の奥で笑顔を浮かべていた。
「鋼鐵塚の旦那、そんなに責めちゃあいけねえ。久しいね弥勒寺ちゃん、話は聞いてたからねぇ
刀を投げるのは予想してなかったが何かあるのは間違いねえと思ってたよ」
「あら?貴方は夜霧ちゃんの刀を打った方ですか?」
そう声を掛けてきたのは胡蝶しのぶだった。
「お、蟲柱の嬢ちゃんかね?俺ぁ鐡治って奴だ。まだまだ若いがまぁよろしく頼むぜ」
「そうなのですか?でもとても凄い方ですね。夜霧ちゃんの刀は良い刀だと思います」
「そう言って貰えると嬉しいねぇ。っと、これが新しい刀だ」
鐡治から刀を渡された。やはり夜霧が握ると一筋の光が現れる。
「不思議だねぇ…黒くなるのは可笑しくねえ。竈門炭治郎って坊主が黒色に変わるからな。
ツキカミ神楽だって俺も知らねえな。だけど日の呼吸を創り出した男には双子の兄弟がいて
ソイツとお前の先祖は恋仲にもあったらしい。その過去に何かあったのかもしれないねぇ…」
籠を背負い直し鐡治は鋼鐵塚と共に帰って行った。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.12 )
- 日時: 2020/04/04 14:27
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
後日、炭治郎の申し出により炭治郎と善逸と伊之助そして夜霧は遊郭に潜入することに
なった。それぞれが遊女に変装するといっても音柱、宇随天元のメイクは酷いものだ。夜霧に
ついてはたまたま来ていた白夜が化粧等を施した。ほんのり塗られたチーク、髪には藤の花を
模した金の髪飾りを付けている。
「わぁ、綺麗!!」
「ほぅアンタ、スゲェな…」
「俺の化粧が上手いんじゃなくて夜霧が元々良い顔してるってだけさ。女だからな」
白夜は予め持参した飲み物をゴクリと飲んだ。微かに臭ったのは人間の血の匂い。
「ま、待ってください!それって…」
「?あぁ、誤解されては困るな。これは血だけど殺して取ったわけじゃない。約束事をしてるんだ
俺はあの村を守る、その代わりに人間たちからは少しだけ血を貰って生きている」
やってきたのは遊郭だ。最初に売れたのは夜霧だった。
「よろしくお願いいたします。皆さん」
夜霧は見習いとしてやってきた。
- Re: 鬼滅の刃*原初、天地の呼吸(リメイク) ( No.13 )
- 日時: 2020/04/04 15:32
- 名前: 日の入り時子 (ID: xs5T8t9X)
異変はすぐに起こった。どうやら遊女は既に数人消えかかっているらしい。
「(間違いなく鬼の仕業…もしかして女の鬼かも…)」
思うがままに夜霧、否ここでの偽名は狭霧だが夜霧は歩いてみる。辿り着いた場所は皆同じで
鬼が気付いたのも同時だった。
「あの鬼…」
「あらあら随分と不細工ね。それでもおこがましい…特にアンタ!狭霧ってのはアンタでしょ!!
アタシよりも売れるなんて不届き者!!」
上弦の陸、堕姫。彼女は鬼憮辻無惨に二人の情報を与えられた。一人は鬼を連れた少年。
もう一人は月を模した花札の耳飾りを付けた少女の剣士。
「アンタの罪は重いわよ…弥勒寺夜霧!!」
—天地の呼吸、壱ノ型「水蓮・開花」
「その呼吸も聞いてるわよ。無惨様を裏切った男の考えた呼吸法なんですってね」
「(首が上手く斬れない!!)うわぁ!!」
帯のようなものが夜霧をどついた。夜霧の体が宙に打ち上げられた。刀にはその帯が巻き
付けられる。刀は振れないが相手は天地の呼吸の技を知らない。
「え!?刀を振らないの!?」
その時に驚いたことは覚えている。
「あぁ、鬼には様々な手段がある。これは多くの全集中の呼吸の総集編であり俺が知っている
様々な術に対抗する技だ。体力も剣の腕も経験を積めば簡単に埋められるさ」
—天地の呼吸、肆ノ型・覇「御霊の獄炎」
「なにこれ…熱い…熱いィィィィィィィィィ!!!!」
刀から帯が消える。落ちる前に回転し斬撃を飛ばす。堕姫は動揺する。刀を振らない技が
あるとは、驚きだ。後から宇随が加勢に来て優勢になってきた。だがそれはすぐにひっくり返る。

