二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

FAIRYTAIL【CROWN】
日時: 2020/06/27 18:29
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)

妖精の尻尾の紋章を手の甲につけた少女ルーチェ・クランベル。

彼女は星霊魔法に似た魔法を扱う魔導士。彼女を新たな仲間に加えて妖精の尻尾は動き出す。

始まりは大魔闘演武!

「大魔闘演武編」 >>01-11

幕間「黒と白の薔薇」>>12-15

Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.6 )
日時: 2020/06/27 10:25
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


透明なカードを一瞬炎が包み、カードは半透明な赤色に変わる。第二魔法源を開放することに

成功したルーチェ。今のところは体の一部もしくは武器として力を使うがこれは違う。

熱気が辺りを包み込む。

大きく開いた背中には太陽の紋章が浮かび上がっている。和風な巫女服姿のルーチェはナツの

隣に並んだ。

「恐ろしいな…間近に日光を当てられてるみたいだ」

「アイリッシュ、フラフラじゃねえか」

覚束ない足取りでアイリッシュはスティングたちの隣に並んで立っていた。

「このまま倒れるつもりは無いよ。僕にだって覚悟があるから」

ドラゴンフォースを使ったアイリッシュ。髪が後ろに逆立ち鋭い目つきに変わる。彼は滅多に

ドラゴンフォースを使わない。それを使うとき、彼は限りなくドラゴンに近い状態になる。

防御を捨てアイリッシュはルーチェに殴り掛かる。さっきまでルーチェがいた場所には大きな

クレーターが出来上がっていた。

「ボーっとしてんなルーチェ」

アイリッシュの鳩尾を殴りナツはルーチェにそう言った。

「ごめんね。…覚悟なら私にもある」

ルーチェは手を伸ばした。その手に握られたのは黄金色の刀。

—神器「紅炎草薙剣」
—火竜の咆哮

斬撃とブレスが重なり三人を飲み込んだ。

最後に立っていたのはナツとルーチェだった。


4日目の夜、ウェンディは浮かない顔をしていた。アイリッシュの変貌ぶりには驚いた。同時に

悲しくなった。その気持ちは心の奥底にしまい込んだ。場所は変わって剣咬の虎の宿では

ジエンマが怒鳴っていた。

「誰が負けて来いと言ったよ。消せ!紋章を消せ!!」

スティングとローグが俯いている中、アイリッシュは口を開いた。

「僕がいなければきっと負けていなかった。僕が紋章を消しましょう、彼らには三度目の正直、

ラストチャンスを与えてください」

「お前、何言って…!」

アイリッシュは手の甲にある紋章を消してしまった。

Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.7 )
日時: 2020/06/27 10:59
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「お前らも消せ」

ジエンマはスティングたちにもそう言った。

「ま、まぁまぁマスター。僕はスティング君を誇りに思ってますよ。負けから学ぶことだって」

レクターが彼らを庇う。しかしそれをジエンマは一蹴する。そして彼はレクターを消そうと

動いた。その場からレクターが消えた。その後、全てが揺れ動いた。ジエンマは怒ったスティングに

半殺しにされた。


ウェンディはある人物に声を掛けた。覚束ない足取りの男が足を止める。

「お兄ちゃん…だよね?そうでしょ?」

アイリッシュは振り向いて笑顔を向けた。ウェンディは彼に抱き着いた。

「ウェンディ…」

アイリッシュはウェンディたちとは違い竜の強大な力に適応できていない。そのため戦闘になると

時折凶暴化することがある。特にドラゴンフォースを使ったときには理性が消えてしまう。彼が

恐れているのは凶暴化した際にウェンディを、誰かを傷つけてしまうことだ。

「…?あれ?紋章は…」

「僕は負けたんだよウェンディ。負けたらセイバーの魔導士として生きることは出来ない」

「じゃあこの後は…どうするの?」

ウェンディはアイリッシュを見つめた。

「誘いを受けている。評議院のメンバーとしてね」

何かスッキリしたような顔をしたアイリッシュを見てウェンディはホッとした。

「あそこまで崩れたギルドには負けるぐらいが丁度いい薬になる。応援してるよ」

そう言ってアイリッシュは歩き去った。


「アンタ、ウェンディの兄さんだったんだな」

ウェンディと別れてから声を掛けてきたのは評議院ドランパルト、彼に誘われてアイリッシュは

評議院に入ることを決めた。

「そうだよ」

Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.8 )
日時: 2020/06/27 11:48
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


最終日、全てが動く日が来た。

妖精の尻尾からはエルザ、グレイ、ジュビア、ラクサス、ルーチェが参戦する。

サバイバルゲームの中、妖精軍師メイビスの妖精の星作戦が行われる。力が増してきているのか

二つの属性を同時に扱うことが出来るようになっていたルーチェ。

—融合魔装「疾風迅雷」

ショートブーツだけだったのが雷を纏った淡い黄色の手袋も纏っている。瞬間移動に近い速度で

動くことが出来る。それを使い剣咬の虎ルーファスの星降ル夜ニを躱し目的地へ急ぐ。その身軽い

動きに観客たちは歓声を上げる。その姿はまさに街を駆け抜ける一陣の風、空を掛ける雷の如く。

目的地にいたのはローグだ。

二人が同時に動いた。ローグの攻撃は中々ルーチェには当たらない。

「素早いな」

「風に雷だからね。速度はトップだよ」

素早いうえに柔軟な動き。

「…やっぱり少なからず良い人はいるんだ。剣咬の虎にも。やっぱり悪いのはマスターだったんだ」

ルーチェが呟いた。

「どういうことだ?」

「そのまんまだよ。アイリッシュも悪い人じゃない。ほら滅竜魔導士ってエクシードっているでしょ

貴方にもいるよね?あのカエルの着ぐるみを着た子。あの子は友だちでしょ?」

フロッシュの事だ。そう論されローグは降参しようとする。しかし…。

ルーチェの体が壁に投げ飛ばされた。ローグのようでローグではない。目の前のローグを

ルーチェは睨む。

「ガジルじゃないのか」

「不満かな?私も不満だよ。誰なのか…名乗ってくれる?」

ルーチェがそう言うと彼は運命を司る影だと言った。瞬間、辺りが煙立つ。


見守るメイビスはルーチェを心配する。

「…いいえ、やはり心配は無用ですね。例え相手が強くても彼女には勝てない」

ゆっくり語るように話す。

「想いは時に計算を超える。見せてくださいルーチェ。貴方の想いを!」

Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.9 )
日時: 2020/06/27 12:25
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「目には目を歯には歯を…なら影には影で対抗するべし!」

—魔装「冥王星ノ型」

黒いロングブーツがルーチェの脚を覆う。彼女が足を着くと体が影の中に消えていく。影の中で

戦闘が繰り広げられているが周りからはほとんど見えていない。

「ぐあぁっ!!」

—「宵闇円舞」

影から作られた幾つもの鎖と武器がローグを襲った。影は逃げていった。妖精の尻尾に+1P。

目を覚ましたローグにルーチェは駆け寄る。

「アンタは…」

「ルーチェ・クランベル。それより何も覚えてない?さっきの事」

ルーチェの問いかけにローグは頷く。

「ローグぅ…!」

「フロッシュ!」

二人が抱き合う中、空に打ち上げられた光をルーチェは見つめていた。

「しっかりしないと…」

疾風迅雷を使いルーチェは全員が向かうであろう場所に足を運ぶ。正直言ってしっかり

戦えるかどうか怪しい。

そこには確かにいた。心強い仲間たちが。それに立ち向かおうとするスティングが。

ほぼ全員が重傷で立っているのがやっと。正直言って負けるかもしれない、しかしまだ誰も

負けを確信していなかった。

「…降参、だ」

勝ち残ったのは妖精の尻尾。優勝を掴み取った。

そこにミリアーナがやってきた。彼女が抱いていたのはスティングが探していたレクター。

彼らもまた再会を果たす。


しかし優勝に喜んでいる暇は無かった。裏で動いていたことが今、表に出る。


全員に治癒魔法を掛けたのはアイリッシュだった。彼はその場にいた全員を外に連れていく。

「なっ!?これは…!」

「エクリプスの扉が開いた。細かい詳細は割愛するがドラゴンたちがここに来て暴れている」

アイリッシュはふと笑みを浮かべてスティングのほうを見た。

「ドラゴン退治は僕たちの役目だろう?スティング」

「…そうだな!」

全員が現れたドラゴンを倒そうと今、動き出す。

Re: FAIRYTAIL【CROWN】 ( No.10 )
日時: 2020/06/27 15:00
名前: 春先雪華。 (ID: xs5T8t9X)


「あ、そうだ。君に教えることがある。君のその魔法はどうやら魔力も模倣しているみたいだ」

アイリッシュはそう言って別の場所へ向かった。何が出来るのか示唆してくれたのだ。

滅竜魔導士の魔力を模した時、それに近い魔力をルーチェは扱うことが出来るようになる。


アイリッシュは大型のドラゴンを相手取っていた。

「フハハハハ!人間の小僧が勝てるわけないだろう!!」

「そう思ってくれてるのなら結構。こちらとしては戦いやすいので」

アイリッシュは不敵な笑みを浮かべた。息を吸う。

「水竜の咆哮!!」

水のブレスを浴びドラゴンが仰け反った。


駆けるルーチェの先には戦うローグとスティングがいた。新たに作り出したカードを手にする。

—融合魔装「日輪ノ巫女」

白い羽織の背中には赤い妖精の尻尾の紋章が刻まれている。ルーチェの手には白い光を放つ

刀が握られている。一匹の大きな竜を一刀両断する。聖属性と火属性を合わせたものだ。

刀を横に薙ぎ払う。前にいる竜だけでなく周りにもいた小さな竜にも炎と光の斬撃が当たり

倒して行く。

「オイ大丈夫かよ。そんなフラフラで…」

魔装を解きルーチェはその場に座り込んでしまう。

「大丈夫。黒幕はナツが退治した、扉はルーシィとユキノが…終わりだよ」

彼女の言った通り、黒幕はナツによって退治されエクリプスの扉はルーシィとユキノの活躍に

よって閉じられ破壊された。町からは全ての竜が消えて行った。


Page:1 2 3 4 5



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。