二次創作小説(紙ほか)
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- フェアリーテイル 狙われた星霊魔導士〜ゾルディオとルーシィ〜
- 日時: 2020/08/18 14:12
- 名前: ソラ (ID: Dc7kH2Yb)
5年前の作品を見返してたら、書き途中のものがあったので、復刻したいと思います。
最後まで、書き続けられるといいな・・・、と思います。
プロローグ
キャンサー「できたエビ。」
ルーシィ「ありがと!キャンサー!」
ルーシィは仕事に行く前に髪の毛をセットしてもらっていた。
キャンサー「ルーシィの髪もだいぶ伸びたエビね。」
ルーシィ「うん。大人っぽくなってきたかな?」
ルーシィの髪は胸の下辺りの長さまで伸びていた。
ルーシィ(ナツが見たら、どう思ってくれるのかな?)
ルーシィは心の中でナツのことを想っていた。ナツが旅立って半年。ルーシィはナツの帰還を心待ちにしていた。
ルーシィ(フェアリーテイルが解散して半年かぁ。みんな元気にやってるのかなぁ。)
ナツが旅立った次の日、マスターからフェアリーテイルを解散するという話があり、フェアリーテイルのメンバーはばらばらになり、それぞれの道を歩んでいた。
ルーシィは週刊ソーサラーの記者になっていた。
ルーシィ「よし、今日も一日頑張ろう!!」
ルーシィはクロッカスにある自宅を出た。
今日はセイバートゥースを取材する日。ユキノたちとの再会をルーシィは楽しみにしていた。
この時、ある計画が進んでいることを誰も知らなかった。
- Re: 狙われた星霊魔導士〜ゾルディオとルーシィの再会〜Re ( No.1 )
- 日時: 2020/08/14 22:50
- 名前: ソラ (ID: Dc7kH2Yb)
第1話
2日前
(ミカゲの森)
?「よし。これで闇の狭間から奴を蘇らせることができる。」
ミカゲの森の奥の建物の中に不気味な集団が集まっていた。
黒魔術教団—アヴァタールだ。
この場所には、アヴァタールの幹部と思われるメンバーがいた。アーロック、豪門、アベル、メアリーだ。ジェローム、ブライヤ、D−6は別任務で今は不在のようだ。
教団の勢力を徐々に伸ばしつつあるアヴァタールだが、もう一人幹部クラスのメンバーを増やそうとしていた。
メアリー「ついに、アーロック様の念願がかなうのですね。」
アーロック「奴が加入することで、戦力が一気に引きあがる。浄化作戦を一気に進めることができるのはずじゃ。」
豪門「儀式の準備が整いました。」
アーロック「よし。やるぞい。」
アーロックは魔法陣を出し、何かを唱え出した。
アーロック「はぁっっっ!!!」
「バゴォーン!!」
大きな音と共に、魔法陣にある男が現れた。
?「ついに現世に戻ることができだぜ。」
アーロック「久しぶりじゃな。ゾルディオ。」
魔法陣に現れたのは、天狼島でカプリコーンとロキによって滅ぼされたゾルディオだった。
ゾルディオ「苦節7年半。長かった。だが、おかげで現世に戻れたぜ、ありがとな。」
アベル「アーロック様、この人は誰なの?」
アーロック「この者の名はゾルディオ。かつて星霊魔導士だったが、禁忌を犯し、ある戦闘でこの世から滅ぼされてしまった者じゃ。」
ゾルディオ「そう。俺は、星霊魔導士レイラの娘の星霊によって現世から姿を滅ぼされてしまった。しかし、あの世に行くこともできず、生と死の狭間でずっと彷徨っていた。」
アーロック「生と死の狭間の世界で、この者は密かに勢力を伸ばしておったんじゃ。」
ゾルディオ「そう。俺は禁忌を犯し、人間として存在することができなくなり、星霊として生と死の狭間を彷徨っていた。現世の星霊たちに復讐を心に誓ってな。ずっとその時を待ち望んで7年。ある男がその狭間の世界にやってきた。」
アベル「ある男って?」
アーロック「私じゃ。生と死の狭間は我の黒魔術を使いこなすことによって、我のみ行き来することができるのだ。」
ゾルディオ「アーロック様に私は黒魔術を教わり、黒魔術の隷属魔法を身に付けた。生と死の狭間にやってくる者を星霊に変え、新たな星霊として俺に隷属させた。」
アーロック「この世に恨みや怨念が残る者は生と死の狭間に行くと聞いておる。生と死の狭間にはこの世に絶望した強者がたくさん溢れていたのじゃ。だから私はそやつらを教団に引き込める方法を考えたのだ。」
ゾルディオ「その方法が俺の力を使うということですね。」
アーロック「そうだ。人間隷属魔法に黒魔術を加えることで、魔法をかけた者を星霊として一生隷属できる。そんな便利な魔法は他にない。」
ゾルディオ「おかげで、生と死の狭間にいる奴たちは全て我の隷属下にいる。」
アーロック「もはや生と死の狭間というよりも、闇の星霊界というべきじゃな。」
ゾルディオ「そう。つまり、俺が闇の星霊王ということになる。」
アーロック「全ての隷属支配が終わったと聞き、今日現世にゾルディオを呼び出したというわけじゃ。」
アベル「じゃあ、今一気に闇の星霊たちが僕たちの教団の一員になったんですね。」
豪門「一気に戦力アップですな。」
ゾルディオ「いや、まだ問題が残っている。」
豪門「?」
アーロック「星霊を呼び出すには星霊魔導士が必要だ。」
ゾルディオ「俺が隷属支配しているが、俺自身星霊だ。他の闇の星霊たちを呼び出すことはできない。」
アベル「じゃあ、どうするの。」
メアリー「くすっ。そっちの準備もできてますわ。」
豪門「メアリー殿。」
メアリー「おじい様、調査が終わりました。現世には現在星霊魔導士は、4名。元オラシオンセイスのソラノ、セイバートゥースのユキノ、フィオーレ王国王女のヒスイ、元フェアリーテイルのルーシィ。」
アーロック「全員居場所はわかるのか。」
メアリー「ソラノという子はよく分からないけど、他の3人の居場所は分かります。」
アーロック「多いに越したことはない。3人を捕えるぞ。」
メアリー「はい!」
アベル「でも、その人たちを捕えても、僕たちの計画に協力してくれるの?」
アーロック「我々の元には人を洗脳する黒魔術も存在しておる。何よりゾルディオの隷属魔法もあるしな。豪門、お主の拷問でそやつらを弱らせる。そして隷属魔法で隷属し、洗脳の黒魔術で我が教団の一員となってもらう。そして、浄化作戦では闇の星霊魔導士として働いてもらう。」
豪門「我の魔法で3人も拷問できるのですか。楽しみです!!」
ゾルディオ「待ってろ、レイラ様の娘!!お前の星霊に復讐を果たし、お前を利用してやる。レイラ様に似て美しい方だ。楽しみだぜ。ハハハハハ!!!」
メアリー「そのレイラの娘、ルーシィ・ハートフィリアは現在ヒスイ姫のいるクロッカスに住んでいるみたいです。ここからはセイバートゥースが近いので、楽しみは後にとっておきましょう。」
ゾルディオ「ケッ、すぐに復讐してやりたかったが、まぁいい。」
メアリー「ユキノという者は現在、ドーベンガルという者と二人で任務中らしいよ。ミカゲの森の南の町で人助けの仕事をしているらしいわ。」
豪門「近いですな。」
アーロック「では、まずはセイバートゥースのユキノとやらを捕えにいくぞ!」
全員「はっ!」
- Re: 狙われた星霊魔導士〜ゾルディオとルーシィの再会〜Re ( No.2 )
- 日時: 2020/08/14 22:54
- 名前: ソラ (ID: Dc7kH2Yb)
第2話
(ミカゲの里)
ドーベンガル「ふぅ、疲れましたねユキノさん。」
ユキノ「ええ。ちょっと一休みしてからギルドに戻りましょう。」
ドーベンガル「あそこのカフェで休憩しましょう。」
ユキノとドーベンガルは2人でミカゲの里に仕事に来ていた。
仕事を終え、一休憩しているところだった。
ドーベンガル「いやぁ、お嬢も帰ってきて、スティングマスターも定着してきて最近はいい感じですなぁ。」
ユキノ「ええ。ホントにいいギルドになりましたね。」
2人は何気ない雑談を続けていた。
ドーベンガル「あれ。うぅぅ、お腹が…。」
ユキノ「大丈夫ですか、ドーベンガル様?」
ドーベンガルは腹痛をもよおしたようだ。
ドーベンガル「すみません、ちょっとお手洗いに。」
ドーベンガルは席を外し、ユキノ一人になった。
?「うふふ、彼の大腸はウィルスに侵されしばらくはトイレから出てこれませんわ。」
ユキノ「あなたは誰ですか。」
メアリー「私はメアリー、そして…。」
豪門「我は豪門!それ。」
ユキノ「キャッ!」
ユキノはあっという間に両手両足を錠で拘束され、口をふさがれた。
ユキノ「んー!んー!」
メアリー「さすが豪門。拘束するのが早いですね。」
ゾルディオ「これで、星霊魔導士1人確保完了だな。さっさとずらかるぞ。」
アヴァタールのメンバーはユキノを連れ、ミカゲの森の奥へ帰っていった。
わずか1分程のことだった。
30分後、ドーベンガルが戻ってきた。
ドーベンガル「すみません、ユキノさん。あれ・・・、ユキノさん??」
ドーベンガルが戻ってきたとき、ユキノの姿がなかった。
ルーシィ「ふぅ、着いた。セイバートゥースだ。」
ルーシィはセイバートゥースに到着した。
ルーシィ「すみません、週刊ソーサラーです。」
ルーシィがギルドに入った瞬間、ギルドの重い空気を察知した。
スティング「ん、ルーシィさんか。」
ルーシィ「ど、どうしたんですか?みなさん深刻な顔をして。何かあったんですか?」
ローグ「仕事中にユキノが失踪したんだ。」
ルーファス「失踪したのは2日前だと記憶している。ドーベンガルと仕事中に姿を消し、そのままギルドで帰りを待っているが、2日もたっても帰って来ない。」
オルガ「ユキノの身にきっと何かあったんだ。」
ドーベンガル「すまない。私がお手洗いに行ってる間にユキノさんは姿を消してしまった。」
スティング「悪いが状況が状況だ。ルーシィさん、取材はなしにしてくれ。」
ルーシィ「そんな、ユキノが…。分かったわ。取材はやめとくわ。それにしてもどうしたんだろ。」
ローグ「星霊魔導士として、ルーシィさん。何か心当たりはないか。」
ルーシィ「何もないけど…。」
スティング「そうか…。俺たちはこれからユキノの捜索にあたる。ルーシィさんも同じ星霊魔導士として気をつけてくれ。」
ルーシィは取材が中止になったことをジェイソンに伝え、クロッカスに戻ることになった。
ルーシィ(無事だといいけど、ユキノ…。)
(ミカゲの森)
アーロック「全てはゼレフの為に。」
豪門「全てはゼレフの為に。」
メアリー「全てはゼレフの為に。」
アベル「全てはゼレフの為に。」
ユキノ「全てはゼレフの為に。」
ゾルディオ「くくく。洗脳が終わったようだな。」
アヴァタールの幹部の集会が開かれていた。そこに、ユキノの姿があった。
ユキノ「私の責務は闇の星霊魔導士として、闇星霊を召喚すること。その力で、浄化作戦に参加できることを光栄に思いますわ。」
拘束されて2日。ユキノは洗脳され、闇の星霊魔導士として生まれ変わっていた。
アーロック「星霊魔導士を1人確保することに成功した。よし今から、クロッカスに向かうぞ。残りの2人の星霊魔導士を確保する。」
豪門「王国の王女様。さぞ、美しいんでしょうな。」
ゾルディオ「待ってろ、ルーシィ様。隷属させ、俺の女にしてやる。ククククク。」
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