二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ドラえもん+オリジナル (あらすじ)
- 日時: 2022/05/16 19:55
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
それは、ずっと待っていた。
ある物の体の中で。
そして、時々話しかけて、酷いいじめにあった時は、ジャイアンとスネ夫はニュース沙汰になるほどの大けがを負わされ、その者との会話が、のび太は唯一の楽しみとなり、何時の間にやら、唯一の友達になっていったのだ。
それが、どんな目的で、のび太の中に潜んでいたかもしれずに、ドンドン育って行き、ついに、目覚めの時が来たのだった。
そう。彼が怒りと憎しみと疑問に満ちた時、ついにそれは外に出る事ができ、そのお礼として、のび太にある力を与え、その為の魔方陣を描くように言うと、彼は必死に書いて行く。
そして、ついに完成し、それはのび太にどんなパワーが与えられるのだろうか?
>>1 >>2 >>3 >>4 >>5 >>6 >>7 >>8 >>9 >>10 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15 >>16 >>17 >>18 >>19 >>20 >>21 >>22 >>23 >>24 >>25
- (第9章 ラシーヌ城からの仲間? 凄腕剣士のお姫様) ( No.11 )
- 日時: 2022/05/08 14:31
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
渓谷を抜けると、後は一直線のなだらかな道になっており、底から下へ降りると、森に入って暫く行くと、看板が有った。
その時、長老様から貰った宝石が、ある一点を示していた。
まるで、そこに仲間がいる事を知らせようとするかの様だ。
「この先に仲間が?」
と美穂が言うと、音光も興味津々で宝石を覗くと、そこには1人の王女風の女性が映っていた。
「なんか、王女様っぽくないか?」
と、豊が言うと、理沙が言うと。
「もしかして、自分から何かをしたいんじゃなしら? ほら、この世界って魔王がいたんでしょ? それなら、恐らく王の間に王女が居れば、魔王を倒した者に娘を授けようって言うかもしれない。だったら、自分の足で世界を見て回り、出来れば仲間を増やして、何かしたいんじゃないかしら?」
「……」
「どうしたの?」
「あ、あなた顔に似合わず、クールな事言うのね~」
「そう?」
「とにかく行くよ。この線に向かって走りな!」
と言うと、馬は線を中心にして走り、森を抜けると、そこには様々な人達がいたが、何か事情が有りそうだ」
皆どこか暗い顔をしており、中には、片足がない子供までいた。
「一体何が……」
と豊が言うと、音光が言う。
「もしかして、あの魔王、現実世界を制圧する為に、部下を置いて行ったんじゃない?」
その言葉には、ラマースも同意見だった。
「私も同意見だよ! あの魔王、絶対に何かやらかすと思ってたけど、まさか、こんなひどい事をしているとは思わなかったけどね」
「とにかく、城に入ろう」
「よっし!」
と、馬車を走らせラマースは城に入る途中で止まった。
こう言った城では、たびたび通行証の提出を求められる可能性があるのだ。
「まずいな~私等通行証……」
「なくても行けますよ?」
「え? 前まではいりましたが、今は、魔王軍による避難民達を出来る限り受け入れる為、通行証制度が廃止されたんです」
「あ、そうだったんですか」
「ですが、最近は魔王は既に現実世界へ行ったという情報は入りましたが、奴等の部下のせいで、大変な事になっているんですよ」
それを聞いた皆は馬車と荷台を預けてから、城下町に入ると、皆はとりあえず、仲間となる者を捜した。
すると、光りは城の方から続いている。
だが、流石に何もなければ城に入るのは無理だ。
皆が困っていると、ラマースが1つだけ、有る案を思いついた。
それは、自分の召喚獣で、城の中を撮影するというのだ。
「でも、大丈夫なの?」
「やって見なきゃ分からない。だろ? 豊」
「なはは~まさか俺が取材用に作った小型カメラがこんなとこで役立つとはな~」
と、苦笑しながら言うと、すぐさあその召喚獣にカメラを設置し、放った。
その召喚獣ソキアは、中くらいのとりで、小型カメラの重さを考え、この鳥にしたのだ。
しかもご丁寧に、ちゃんとつける位置まで計算に入れていた。
そして、ソキアはまず庭をあ見てみると、王女の様な女性が1人、剣術の修行をしているのが見えた。
「あら? あの感じからして、女の人だから、お姫様か女王様かしら?」
と美穂の言葉に音光が、
「女王はないでしょ? ねえ、ソキアのカメラ、ズームして」
「ホイホイと」
と、豊はキーをタイプし、ズームにすると、若さから見て、やはり、感じ的には、王女って言った感じだったが、ここで引っかかりがある。
普通剣術を習うなら、王子のハズなのに、王子ではなく、王女がしていたのを見て、皆は疑問を持った。
「あれ? なあ、なんで女の方なんだ? 普通剣術って言ったら、男だろ?」
とラマースが言うと、皆も同意見だった。
決着がついて終わった為、少し止まれる様な植え込みにソキアを止まらせ、カメラの位置を変えた。
そして、やはり戦っていたのは、王女で、カワイイ顔をしているやはり、王女が姿を現した。
「うっひゃ~! メチャクチャカワイイ……」
「ズガーン!!!」
と、美穂、音光、ラマースからのトリプルハンマーを喰らう事になってしまい、挙句皆に見られるという超カッコ悪い所を見られてしまった。
「な、なにすんだよ~~~~~」
「アンタどこ見てんのよ」
「今の完全、あそこ見てたでしょ? このドスケベ男!」
と、言う皆に理沙は若干呆れていた。
「あ、アハハハハハ」
と、理沙は呆れ笑いをするしかなかった。
しかもこの騒ぎで皆が集まってしまい、ついには王が姿を見せるハメになった。
「国王様!」
「国王様!」
と、皆がざわつくと、国王がこっちに来るのをしって、皆は慌てて、町の人達と同じ態度を慌てて取るが、時すでに遅しで、さっきの騒動を見てしまった為来たのだった。
「ゴホン! お前達は何者だ!」
「あ、え、え~っとここに、仲間を捜しに来ました」
「仲間? 何の仲間だ?」
「と王様が言うと、長老様からの宝石が光り、矢張り、王女のいる方へ伸びているのを感じて、王が向かうと、やはり、王女を指していた」
「やっぱり!あの王女様が仲間になるみたい……ですけど……」
と言うと、王は少し考えた末、城の王の前通し、話を聞く事にした。
だが、旅つつきだったのだが、ラマースは少し疑問を持った。
それは、魔王の部下が全然攻めて来ないのだ。
「……」
「どうしたの? ラマース」
「おかしく思わないか? この城につくまで、全然魔王軍にあってないんだ。普通なら、怖がらせる為に、攻撃してくるもんだろ? それが全くなくて、ここまですんなり行けたのが、どうも引っ掛かるんだ。それに、こっちの世界では、スマホは使えないから、無論、現実世界がどうなったか分からないし……」
と言っていると、これには音光も疑問を持った。
普通の魔王なら攻撃してきていい時期なのに全然来ない。
そして、理沙の体調も崩れない。
ラマースは何か嫌な予感を感じていた。
そして、皆は着替えると、王の間へ通されるが、もちろん武器や持っている物は全部外された。
「国王の間には壁や天井などに立派な絵が描かれ、ホントに王の間に見えた。
そして、さっきの剣士姿の王女から、ドレスを着た普通の王女姿に戻った彼女もおり、隣の椅子には、王子が座っていた。
「よく来たな。して、お前達は、数人を除けば、少し違う感じがする。もしやと思うが、異世界か?」
これには皆はギクっとなった。
もしも異世界だとバレればここから出られなくなる可能性も有ったからだ。
困っていると、また宝石が反応し、王女にを指していた。
「やはりか! お前達にとっては。我が娘レミアの力を、必要としている。多少彼女には、退屈させぬように、幼少時から、魔法学の本を読ませてはいたが、彼女は活発で、特に剣士の腕は確かだと言っておこう。
見たのだろ? 彼女との闘いを」
「はい。あの力は凄かった。カメラ越しに見えていましたが、あの力は、魔王軍を倒す為には必要な力なんです。どうか、王女の力を、私達に貸した欲しいのです」
と、ラマースが言うと、王女は 言った。
「分かりました。私は以前から思っていました。私が剣術や魔法の本を読むのは好きでしたが、もう好きだからという範囲を超えねばならぬと思い、ずっと剣の練習をしてきました。魔法の方は、残念ながら無理ですが、剣技なら力を貸せます」
と、言うと、彼女が服の一部を外すと、パサリとドレスが脱げ、祖押谷は既に出発の準備を整えていた。
「レミア。お前……お兄様。勝手なご無礼をお許し下さい。でも、王子は王家を告げるけど、王女である私は、何も出来ない。だから、この国を頼みます。私は魔王、ジャガルタ・スティを討為の仲間が欲しくて、占いしに占ってもらった所、向こうから来るという結果がでて、半分は信じていませんでしたが、あなた方が来た事で、ようやく勇気が出ました。国王様。私はこの者達と共に戦う事を誓います。
彼女のその目を見た時、本気だとわかった。
「分かった。皆にあれを」
「了解!」
と持って来たのは宝箱で、それを開けてみると、最新式の防具や服、魔導書に杖まで入っており、王女の剣にはルーン文字まで 刻まれていた。
「ウヒャ~こりゃ本物だぜ!」
と、豊が言うと、早速魔法使い系の服を着ると、特殊な鉱物で出来た物を身に着けた。
そして、美穂の方は、完全に武道具になっており、ジャンプも動きも早くなっており、さっきより、早く動ける様になっていた
す、すごい。まるで吸い付くみたいになってる。すごいよこれ!」
音光の方は、軽く触れる様になり、それにルーンの文字が刻まれていて、火や水、雷の力をも持っていた。
「うっわ~~~~~~こりゃ使い所間違えると怖いカモ……」
理沙の魔導書も最新になり、魔導書が勝手に教えてくれるようになっていた。
「すごいこれ。欲しい事、したい事、全部これが してくれる。私の思った事が、全て反映されている。ラマースは不思議な何かを感じていた。まるで、それが、なにかを呼びたがっているかの様だ。
そして肝心のイルミの手元にまるで吸い付くかのような小さな杖が彼女の手に収まった。
「私が、使って良いの? 本当に?」
と、彼女は不安がりながも、なんとかしたいとは思っている。でも、以前彼女は有る失敗をしていた。
それはとある夜中に、有る魔法の勉強をしていた。
それは川の水を操る方法を勉強したくて、試したくてやった事だった。
だが、それが失敗して、大きな水の渦になってしまって大騒ぎを起こしてしまってからと言うもの、彼女は1人はぐれて暮らしていた。
でも、彼女は諦めなかった。
- (第10章 ドラえもん達を守れ! 魔王軍襲来!) ( No.12 )
- 日時: 2022/05/08 14:43
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
その日の夜は穏やかで、理沙も一応薬を呑んで眠った。
まるで、布団に眠れと言われている様な感覚で彼女を包み癒した。
一方のドラえもん達は、あの渓谷の手前でなんとか夜を過ごそうとしたが、ドラえもんの道具がまるで使えない為、仕方なく村で調達した、テントと、ちょっとしたパンを焼いて、夜を寝袋でしのいでいた。
でも、やっぱり不便だった。
まさかこの空間で、道具が使えなくなるとは思わなかったのだ。
そして、夜明けの前に、ドラえもん達は出発するが、風がビュービュー吹いている。
「しずかちゃん。大丈夫?」
「え、ええ……無理しないでね。それにしても、なんでこんなに風が……!」
と、と突然突風が武器上げ、馬も皆も一瞬にして飛ばされてしまった。
すると、やはり、しずかの方に来たのは、あいつだった。
リフェレス・エラフ。
マインドコントロールを武器に持ち、同士討ちさせて楽しむという厄介な奴だった。
今は出木杉はいない。
チャンスと思い、しずかに近づく。
だが、彼女は恐怖で動けなくなっていた。
「フフフフフ怖いのかいお嬢ちゃん。大丈夫。怖いが気持ち良いにしてあげよう。と、彼は胸に手を当て、しずかの目から光が消えた」
すると、胸に凄まじい激痛が走り、彼女の胸に魔の力が入り込み、ついに心臓に達すると、
「ドックン! ドックン! ドックン!」
と、凄まじい鼓動に彼女は気を失いそうになるが、しばらくは痛みを必死に耐えていたのだが、何時の間にやら気を失い、彼女は真っ黒物に包まれて落ちた。
そして、ドラえもんがなんとか戻って来るが、その時にはすでに、彼女の心は……
「おやおや遅かったね~」
「何者だ! ハッ! やい! しずかちゃんに何をしたんだ?」
「フフフフフ何もしてはいない。ただ、彼女の苦しみを取り除いてあげただけだ。
だがこれには少々時間が掛かるがね~。おや~もう終わったようだよ」
「え!?」
と、その黒い塊がバチバチと黒い稲妻をだしながら大きさが大人になり、服が黒いチャイナ服で、その手には棒を持っている、まさに憲法風の女性に変わってしまっており、挙句その顔には、魔王の印が付き、髪はショートになっていた。
「し、しずかちゃん?」
と、ドラえもんが言うといきなり走ってきて、棒で攻撃してきた。
「うわ! ちょ、ちょっと待ったしずかちゃん! 僕だよ! ドラえもんだよ!」
「ハッ! ヤッ! セイヤー」
と、棒をまるで達人かと思わせるほど強くなっていた。
「フフフフフ。どうだい私の技は……さあて、彼等もソロソロ来る頃だ。君はこれから来る者を、徹底的にやっておあげ」
「はい!」
と、ドラえもんは石ころ帽子で隠れるが、すぐさま見つかってしまい、凄まじいキックを喰らってしまった。
もう以前の様な優しい彼女ではなく、完全にダーク戦士になっていたのだ。
しかも空を飛び、棒を使って攻撃してくる。
「どうしよどうしよ。ポケットさえ使えれば、なんとかなるのに」
「ハ――――――――――!!!」
「うわ! ちょ、ちょ、ちょっとタンマ―!」
と、言ったその時、理沙がその棒を掴み、逆に引き寄せて、彼女を蹴り飛ばして武器を奪い、ドラえもんを助けた。
「大丈夫ですか?」
「はい。でも、しずかちゃんを倒さないと元には……」
と、その時、イルミの頭の中に、緑色の粒子が形になっていく。
まるで、それを唱えよと言わんばかりに。
そして、それが分かった。
「皆、その子から離れて。私、出来るかもしれない」
と、魔導書から杖がで来る。
それはまるで、天使の翼が生え、いかにも天使系統の杖に変化したのだ。
暗黒の海に閉じられし者よ。お目覚めなさい。そして、見せて。あなたの、ホントの心を。リフレレッシュリーアー!!」
と、彼女の唱えた呪文はしずかに命中し、中に入れられたしずかはもがき苦しみ何かを拒んでいるようだった。そして見えた。
彼女の心臓に流された悪の塊が」
「見えた。あれを破壊すれば、彼女は戻るわ」
と、言われるが、誰もシューターをやった事がなかった。
だが、ラマースの中に何かを感じた。
「使って。僕の力。お姉さんに貸してあげる。僕の力で、あの人を助けられる」
「分かった」
と、彼女の周りに魔法陣が出て来て、それに反応して、それに適した聖獣が出て来た。
「頼む。その子の黒い部分を破壊してくれ!」
「ヒヒーン!!」
と、ユニコーンは走り、角にパワーを溜めて思いっきり突っ込むと、心臓の黒い部分が壊れた。
すると、しずかは解放されるが、地面に落ちようとするのを慌てて豊がキャッチした。
「やったー!」
「完全に暗黒の力は抜けたけど、心臓部にダメージが残ってる。とりあえず、城に行って宿で休ませましょ」
「あ、あの。ありがとうございました。僕、ドラえもんって言います。実はのび太君を助けようとして、この世界にきたんですけど、知りませんか? 誰か」
「……」
皆は言えなかった。
まさか彼が、エインガーヘイトレイドという全く別人になりこの世界全てを壊そうとしている事等、言えるわけがない。それに、豊達も、ドラえもんと同じで、この世界に来たのだ。
つまり、これからは仲間になるしかなかったのだ。
とりあえず、渓谷を通り抜け、城に戻ると、事情は分かっていた王は、すぐに治療に当たってくれた。
「……」
しずかの様子を聞いていたドラえもんは、なんとかしたいが、道具が使えなくされていたのだ。
すると、イルミがドラえもんの頭に何か小さな紋章の様な物を見つけた。
「もしかして「セイヒエイト!」
と呪文を唱えると、紋章が消え、普通に道具が出せる様になった。
「あ~道具が出せる! 一体どうして」
「魔王の呪いがかけられていたのよ。小さな物だから出来るかな? と思って心配だったけど。良かった」
「ありがとうございますって……あ。あのお名前なんでしたっけ?」
「ズコー!!」
と、全員がズッコケタ。
まあ確かにあの状況では自己紹介をする時間も何もなかったから、ある意味仕方がないと言えば、仕方がなかった。
そして、軽く自己紹介をした後、のび太がどうなったか聞いてみると、既に彼は別の物へと変わり、もうこの世界を破壊するしか頭になくなっている事を告げた。
「た、大変だ! そんな事になったら、現実世界はなくなり、幻想世界しかなくなってしまう! あ~どうしよどうしよ~」
とドラえもんが困っていると、
また別の部隊がやって来た。
しかもその闇の力は相当強い!
なんとやって来たのは、右腕と呼ばれた ブラッククイーンと、彼女等が指揮をする、凄まじい数のモンスターも引き連れていた。
「フフフフフエインガーヘイトレイド様のおっしゃる通りだ。ポケットが無ければ、何にもできない。頼みのカードも使えない。さあどうする? 出来損ないの青だるまよ」
「だ、誰が青だるまだ! 失礼な」
「では、道具抜きで、お前の力を見せて見ろ?」
「ど、道具無しで?」
「そうだ。あの方に聞いたのだが、お前は道具がなければ、何もできないそうだな。ポケットなら、ダーク色に染めたこれがあるが?」
「冗談じゃない! そんなよごれた ポケット誰が欲しがるものか!」
と言うと、
「それじゃあ皆で、あの世へ行け―――――――――!!!」
と、凄まじい形相で襲って来るが、そこをまたあの男に邪魔された。
「クッ! きっさま~~~~~~~!!!」
と襲ってくると、今度はペガサスが角から繰り出す雷撃を受けた。
「バチバチバチ!!!」
「ウワアアアアアアアア!!!!!」
「そう。美しいのが特徴のペガサスだが、ゼウスの使い手で雷を出せるのだ」
「お、おのれ~!! 幻想世界の力をフルに使っても、あの方は現実世界を憎み、もう、完全に侵略された。もうすぐこちらに戻られる。そして、今度はこちらを征服し、全ての人間を自分の奴隷にする。小学生等、あの方とっては、奴隷同然だ!」
「ちょ。ちょっと待った! なんでそんな事になるんだ! おかしいじゃないか! なんで現実世界を幻想世界の様にしなくちゃいけないんだ!? すぐに元に戻せ!」
とドラえもんが言うと」
「そう言えば、お前はこれが苦手だったな」
と、彼女はドラえもんの前に、自分の配下にした黒い体に赤い目を持つ、不気味なネズミだった。
「ギャアアアア!!!ね、ネスミ~~~~~~~~~~!!!」
「ハハハハハいい気味だ。もっともっと怖がらせてやる。そのネズミには元から攻撃力を持っている下手をすると、何をするか分からないぞ? さあ、どうする? こちら側に就けば、これ以上に侵略行為はやめても良い。ただし、現実世界では、思い切りこき使わせてもらう」
すると、美穂が、
「冗談じゃないわ! 私達は、現実世界へ帰る為に旅をしている! 魔王を倒して。元の世界へ戻れるようにする為にね! そのパワーでここまでこれた。だから、私は戦うの! 皆の為に。そして、現実世界を元の姿に戻す! それが今の私達の切なる願い! これ以上は邪魔をさせないわ!!」
「フン! ちょっと魔法を手に入れたぐらいで、息がってんじゃないわと、バスターを美穂に当てようとしたその時、豊が杖で全てをはじいた。
「豊!」
「たく。武道家が前に出てどうする! こういう時は、魔法使いを出すってのはセオリーだろ?」
「え?」
「ほら、先に行くぞ!」
と、豊が言った時、プリンセスは、皆の前に出て言う。
「そうだな。だがタダで現実世界へ返すとは言わない。3日後がタイムリミットだ。それまでにYESかNOを決めろ!」
- 第11章 カウントダウンの3日間 スネ夫VSしずか!? ( No.13 )
- 日時: 2022/05/08 14:59
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
ドラえもんと出木杉は、しずかの側にずっといた。
でも、何時暴れ出すか分からない為、拘束具を付けられていた。
彼女は本当の意味で解放するには、中にあるブラックストーンを取り出さねばならないのだ。
だが、その能力を持っているのは、魔王軍側にいる者達だけだ。
「どうしよ~」
と、出木杉が困っていると、ドラえもんは、ようやく使える様になったポケットから、カウンセリングノートを出して、答えを聞くと、そこには、しずかを倒す」
としか出ていなかった。
「しずかちゃんを倒すってどういう事?」
出木杉の声に、ドラえもんも、どういう事か知りたかった。
「ねえ、美穂さん。どうしたら良いんですか? この場合……」
「彼女の中にある、ブラックストーンをまず、なんとかしなくちゃいけないんだけど……残念ながら、私達の魔法だけでは、彼女を治せないわ。だから彼女を救うのは、彼女をよく知る人じゃないと無理だと思うの恐らく彼女の目には、憎しみが宿っている。それを消さない限り、彼女は元には戻らないわ。猶予は3日間。それまでに、答えを出さないと、またしずかさんは暴れてしまう。早くなんとか手を打たないと……」
「それが分かれば……」
と、言っていると、長老様の宝石が光った。
「な、なんだ!?」
「あれは長老様の……そうだわ。あれはたしか」
「この宝石は、この村でしか取れない鉱物で、悪に染められた者の心を治す力があるっておっしゃってた」
「試してみよう」
「ええ!」
そして、しずかに向かったその光の玉を向けると、胸に白い光が降りて行き、中に入っているブラックストーンが割れ、消えた。
すると、彼女の姿が元に戻った。
「しずかちゃん!」
「見た目は元に戻ってるけど……」
「ん、んん……あ、あら? 私、どうしたかしら? おかしいわ。途中から記憶がなくなってる……え~と……」
「しずかちゃん」
「出木杉さん。それに、ドラちゃんも」
「良かった2人共覚えてた」
「うは~チートだろそれ。こんな簡単に治しちまうなんてよ」
「でも、これの力は、憑りついて物を消すだけ。内部が完全に侵された物には効かないみたいなの。しずかさんは胸にブラックストーンを植え付けられていたから、それを消すだけで良かったけど、敵はまだ諦めてはいないわ。早く手を打たないと」
「あ、あの、のび太さんは……」
と、しずかが不安げに聞くと、豊が答えた。あのエインガーヘイトレイドの事か?」
「え? どういう事? 豊さん」
「実を言うと、あいつはもう、元には戻れねえよ。あいつ自体が、もう戻りたくないって言ったんだ。僕を受け付けないこの世界など、消えてなくなれば良いって言ってな」
「じゃ、じゃあ今現実世界は……」
と、言うと、イルミが」
「もう、あの世界には戻れない。もう、あそこには、人間はいないわ。いたとしても、皆奴隷にして働かされているの。もう、あなたの知る世界じゃないわ」
「うそ! じゃ、じゃあ地球の全ては……」
「うん。もう、エルフとか妖精やドラゴンとか、そんな者しかいないわ。それに、そのあなたの友達は、自ら暗黒の戦士になる事を選んだの」
だから、私達の力では助からないわ」
「そ、そんな~……そうだわ。ねえドラちゃん。もう道具は使えないの?」
「いや、道具は使える様になっているけど、今の地上の様子は……」
と、ドラえもんが操作すると、どうにか映るが、町は朽ち果てて、そこに草が生い茂り、学校はなんとか有ったが、そこにいるのは全部エルフ達だった。
そして、人間は奴隷にされて、働かされていた。
その中には、ジャイアンとスネ夫もおり、
ジャイアンは、商店の息子だった事が幸いし、若干のお手伝いは出来るので、なんとかなっていたのだが、問題はスネ夫だった。
彼は今までお金持ちで、親もスネ夫を猫かわいがりしていた。
その為、すぐにママーっと泣いているが、雇い主から酷い仕打ちを受け、お前の親はな~死んだも同然だ……ヒヒヒヒヒなんなら、今すぐ、親の所へ旅立つか? ここで働くか、二者択一だ」
「そ、そんなのないよ……誰か~助けて~~~~~~~~~~!!!!」
と、スネ夫が呼ぶと、地面に魔方陣が出来、その中に落ちてしまい、次に見た時は魔法陣は消えており、スネ夫はどういうワケか、ドラえもん達の世界へ落ちて来た。
「うわ! アダ! イテ!」
と、スネ夫が出たのは、なんと、美穂達の所だった。
「あ~! なんであなたまでここに来れたのよ!?」
「そ、そんな事言われても、僕はタダ、誰かに助けて欲しくて、助けて~~~~~~~~~って叫んだら、こんな所に出ちゃったんだ」
それを聞いて、まさかと思った皆が、見ていると、ラマースが召喚の勉強をしていた。
「う~ん。おっかしいな~」
「やっぱり。こういう事だったのか。も~ラマースさんがスネ夫君を召喚しちゃったんだよ」
「スネ夫を?」
「この騒動の始まりの者って言った方が良いかな? それがコイツ」
と、ドラえもんが縄を引っ張ると、スネ夫がその前に引っ張りだされた。
「イデデデデ。何するんだよどらえも~ん」
「なにするんだじゃないよ! 大元の発端は君じゃないか! 個人情報を勝手にコピーしていじめのネタにした挙句、地球は今トンデモない事になっているんだぞ!」
「知ってるよ……僕も見てよ。この足」
と、彼の足に鎖が付いていた。
「奴隷として、働かされてたんだ。なんで僕がこんな事しなくちゃいけないんだ!? どうしてこうなった? ねえこれってさ~全部のび太のせいじゃないか!?」
と彼がその時、しずかの張り手が飛んだ
「パーン」
「イテ! な、なんでしずかちゃんまで……」
「アンタ……アンタだったね。皆は殺され、私はいやらしい事までされて、そして……」
「あ~はいはいストップストップ。しずかちゃん。その話は僕達がちゃんとしておくから。ね、あっち行こ!」
と、ドラえもんと豊がしずかを連れて行った。
「その隙にスネ夫は逃げようとするが、鎖がなかなか外れなかった。
そしてその言葉通り、美穂が探知機を使うと、案の定USBメモリを持っていたので、ウィルススキャンしてから開いてみると、ほぼ5年生全員の個人情報が入っていた。
「これ、個人情報保護法に違反する。スネ夫! キミはこれをどうするつもりだったんだ!」
「そ、それはその、て、テストの時に役立つかな~って思ってやっただけで、そ、外には……」
「信じられないな! 悟りヘルメットー」
と、どらえもんがそれを被ると、スネ夫はその効力を知っており、急いで逃げようとするが、鎖が邪魔して走れず、捕まった挙句、生贄にすると言い出され、スネ夫はなんとか逃げ出そうとおべっかを言うが、もう遅かった。
現実世界はもう、全て幻想世界と変わらなくなり、本当に、幻想と現実が混ざったような格好になっていた。
そして、現実世界では、ブラッククイーンの結婚式の時に着る服が急ピッチで進められ、素敵な姿に仕上がっていく。
「ウフフ。もうすぐ私は、女王になる。エインガーヘイトレイド様と共に、この幻想の世界を粉々にしてやるわ。さて、残されたのも、後二日。
「ブラッククイーン様。大変です。奴隷が1人。魔法で消し去られたそうです」
「なんですって! 状況は?」
「はい。今入った情報によりますと、居なくなったのは、元凶の骨川スネ夫だという事ですが、いかがしますか?」
「フン。放っておきなさい。彼がいなくなっても、誰も困りはしない。それに、奴等がスネ夫の事をよく知っている。ウフフこれは面白い事になりそうだ。私の戴冠式に、良い捧げ物になる。フフフフウハハハハハハハ」
と、彼女が笑っている頃、全ての元凶と言うべきスネ夫のせいで、また犠牲者が出る。
もう、全ても物は知ってしまった。
「全ての根源はスネ夫にある」
と、皆に知られ、ついには王の部屋を呼び出され、裸にされた時、USBのメモリチップが転がり、美穂がそれを解析すると、のび太の失敗日記と書かれたデータが全部入っており、のび太の頭の悪さなどを、勝手に決めつけて楽しんでいたようだ。
「これには音光や理沙、豊は」
「こりゃ~相当なワルだな。これが現実世界だと書けるんだけどな~」
「一応現実世界の生まれで、この事件の元凶でもあるんでしょ? 彼」
「ああ。やっぱ書いて、こんな事を2度と出来ない様にしねえとな」
と、言い、彼は美穂のPCを借りてせっせと書いて行く。
こういう所を見ると、凄いなと思う。タイピングが凄く早くて、最後に見直して間違いがないかチェックする。
後は、デスクのアドレスを知っていて、贈る事が出来れば終了だが、ここは幻想の世界で、偶然美穂がノーパソを持っていたからできた事
あり、この世界の技術ではなかった。
そして、スネ夫は薄い皮の服だけで牢に入れられてしまった。
もちろん誰もいない。話なんてしたくないというのが、皆の意見で、もし、今のしずかを連れて行けば、ブラックスートンは大きく再生し、今までの中でも、飛び切り危険な敵となってしまうのは、事実だった。そうならないようにする為には、しずかをスネ夫を会わさない様にするのが一番なのだ。
そして、しずかは、出木杉と対戦型のクイズ番組で盛り上がり、夕食の準備も率先して手伝った。
そうこうしている内に、気づかなかった。
なんとスネ夫も、平民より下に見ている者を許せないという暗黒パワーが有ったのだ。
そして、それが徐々に徐々に大きくなり、ブラックストーンが大きくなると、その手には、大きなブラックストーンが棒の先に鋭いブラックストーンが付き、鎧はそのブラックストーンで固められ。その背中にはするどい羽が付いていた。
「許さない! なんで僕が奴隷なんだ! ジャイアンならいざ知らず、のび太より位が下だと! そんな事……そんな事……絶対に、赦さな~い!!」
と、スネ夫の声と共に、地震が起き、ついにスネ夫が姿を見せると、それは、まるっきり、ブラックストーンを界王したしずかと同じ様な感じになっていた。
「な! ど、どうしてスネ夫にもあんな力が……」
と、ドラえもんが驚いていると、そこで美穂がある仮設を立てた。
エインガーヘイトレイドは、いずれブラックストーンに力を与え、人間同士を殺し合わせ、全滅する気だったのではないかというが、皆はその仮説に、大いに賛成するしかなかった。
何しろ目の前にスネ夫が、その状態になっているからだ。
「しまったしずかちゃんがあれを見たら……」
と、ドラえもんが立ちはだかろうとした時には遅く、既にしずかは、あの武具の姿になりキック一発で、スネ夫の鎧を砕き、スネ夫も負けじと応戦するが、しずかの方が強い。2人はブラックストーンで防御しながら闘い、止めに入ろうとした出木杉をドラえもんが引っ張った。
- (第12章 チート発生! 出木杉の初魔法と、最後の日……) ( No.14 )
- 日時: 2022/05/08 15:10
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
2人は朝になっても戦い続け、なんとか出木杉も混じろうとするが、しずかに棒で打たれて気を失い、ドラえもんはなんとかしようとするが、彼等は止まらず、どちらかが、死ぬか気絶するまで続けるつもりでいる。仕方なくドラえもんが防御力の弱いしずかをショックがンで撃つが、ダークネスストーンで跳ね返されてしまう。
もうどっちもどっちもがいがみ合い、殺し合うまで続ける気で、2人の目には憎しみしかない。あのブラックストーンには、エインガーヘイトレイドの力で作られた者の為、ちょっとした事でも、凄まじいいがみ合いから、殺し合いに発展させる事も可能なのだ。
皆は隠れているしかなく、城の上空で戦う2人をただただ見ている事しかできなかった。
一応皆も力はあるが、あれほどの大パワーとやり合えば、こちらも無事では済まない。
出木杉は思った。もっと、相手の事を考えていなかったのではと。
そう思った時、彼はドラえもんにタケコプターを借りると、2人の間に飛んで行って言う。
「やめるんだ2人共! こんな事をして何が楽しいんだ!? こんなの意味ないよ! いますぐやめるんだ! 僕達がこの世界に来て旅をしているのは、この世界にいる魔王を倒して、僕達の世界を取り戻す為だろ? なのに同士討ちしていちゃなんにもならないんだ。お願いだ。2人共。僕の体が壊れたって良い! もうやめてくれ――――――――――!!!」
と言った時、彼の中にカタカナが浮かび、それが左から順番に並んでいき、1つの言葉になった。
「これは……」
「そう。魔法です」
と、暗い中に、1人の白い天使服を着た女性が降り立った。
「正義の心に宿りし優しさが、奇跡を産みました。さあ、唱えるのですその呪文を」
「はい! ヘイトレイドデストローイ!」
と、彼の放ったすさまじい力は、スネ夫としずかから、ブラックストーンを粉々に吹き飛ばし、慌ててドラモンとラマースの召喚獣で2人を受け止めた。
「大丈夫?」
と、出木杉が来ると、しずかは出木杉の顔を見て抱き着く。
「出木杉さん……出木杉さ~ん!!」
と、抱き着く。
そして、美穂がノーパソで調べてみると、ブラックストーンを完全に消し去っていたのだ。
「すごい。あの子から出たパワーから、あのブラックストーンが、完全に消えているわ」
「おいおいマジかよ! とんだチートだなそりゃ~」
そして、ドラえもんはスネ夫を起こすと、咄嗟の事で服をきておらず、慌ててマントで体を隠し、ドラえもんが、なんとかしたのだが、かなりカッコ悪い服を着せられた。
「出木杉さんが魔法を?」
「う、うん。なんとか2人を止めたいって思ったんだ。そしたら真っ暗な空間にいた、そこに白い天使が僕の所に来て、魔法を唱える様にって言うからやってみたら、本当に出来たんだ。
「え!? じゃあ、突発的に?」
「うん。もう一度、あれが出来るかどうかわからないけど、やるしかないみたいなんだ」
「えーゴホン! とにかくクイーンの言った日は今日だ。幻想世界を捨てて、元の世界に戻るとか、現実世界を捨ててここで暮らすのかを選ばなければならない。皆答えは出ているよね?」
「ここ、答えって……そそ、そんなの、幻想世界を捨てるに決まってるじゃないか! 大体僕達は現実世界の人間なんだ。なのになんでこんな世界で暮らさなきゃいけないんだ! それに、魔王ってなんだよ!! あれだって元をただせば、ドラえもんの道具だろ!?」
「パーン」
と、また乾いた音が鳴り、スネ夫の頬をしずかが叩いたのだ。
「痛て! ちょ、ちょっとしずかちゃん。なにするんだよ!? 大体君だって、のび太にいつも付きまとわれて困ってたじゃないか? 知ってるんだぞ僕は! 女子2人に、のび太の事がうっとうしいって、話していたじゃないか。ちゃんと聞いてるんだ」
「これでだろ!?」
とドラえもんが出して来たのは、小型化されたマイクに録音機能付きのパソコンで、その時の事をドラえもんが再生した。
「どうしてこんな所を!」
「あ、有ったり前じゃないか! 第一君とのび太って不釣り合いだよ。成績優秀者が、あんな馬鹿で何かと遊んでたら、成績落ちちゃうよ? ねえ、そんな奴より、お金持ちの僕の方が良いと思うな~」
「またそうやって、お金で何でも解決しようとする! それがあなたの一番嫌いな所なのよ!! 分からないの!? 私はあなたが大嫌い。それはお金を使って珍し物を見せびらかしたり、人のイヤ事をこれ見よがしに見せたり、いじめをして楽しんだり……そんな事をして何が楽しいの!?」
と、しずかはほぼ泣き顔だった。
そして、しずかは出木杉に抱かれた。
「僕もそれは正解だと思う。君は何をしたいのか、手に取る様に分かるもん。お金で何でも間でも思い通りに出来るというのは間違いだ!」
「そうだそうだ!!」
とドラえもんも一緒になる。
するとその時、しずかと出木杉に黒い稲妻が落とされた。
「キャアアアアアア!!!」
「うわああああああ!!!」
と、稲妻を放ったのは、いつの間にか来ていたダークネスクイーンだった。
「フフフフフ私の力を消し去るほどのパワーを持っていたとは驚きだ。しかもただの小僧っ子がこれほどの大魔法を使えるとは、正直驚いた。それで、結論は決めたのか? 私は言ったはずだぞ。3日までに決めろと。さあ、どうする? ここに答えを書け」
と、答えを書く枠を出すが、皆は決めていた。
もちろんドラえもん達も皆も思いは1つだった。
どっちも×と書き。それを思いっきりクイーンに押し当てた。
「グア! 己~よく私の大事な衣装を!」
「衣装って……あ~そうか。あいつ。結婚する気なんだ!」
「でも、誰と!?」
「決まっている。さあ、いらして。私を産み、私を受け入れて下さったエインガーヘイトレイド様。今こそ私を取り込んで、この世界を破壊しましょう」
と言うと、彼は言った。
「そうだ。僕の理想郷は出来た。全ては君のお陰。これから地上は君に上げ、私は幻想世界を支配しよう」
と言った、まさにその時、彼の方から、何かがとびだしたのを見た出木杉は、すぐさまそちらへ向かうと、崖下に落ちようとしていた。
「ダメだ! このままじゃ……あれが……」
「任せな!」
「ラマースさん!」
そして、それをキャッチしたラマースは、出来るだけ、あの2人から距離を置いた所でそれを下ろすと、
「シュ~」
と、まるで、暑かった者が冷えて行くような音と共に、1人の男の子が出て来た。
「男の子? なんであいつから?」
「う、う~ん……う、うう……コワイ……怖いよ。全てが怖い。壊して……壊して……」
と、彼は言うが なにも起きなかった。
「こいつ。もしかして……」
「ラマースは合流しようとしていたが、まだあの女がいるし、今この子を見せるワケにはいかなかった」
「うう……」
「大丈夫。私が守ってあげるから。じっとしてて」
とラマースは飛び出すタイミングを計るが、彼はしばらく動かずにいたが、ようやく動いた。
「フウ。ようやく出て行ったよ。俺に必要な甘さがな。俺には甘さが有った。だからいけないんだ。もっと冷酷にならなければいけないな。奴等をこの世界から消し去る意味でも」
「え~!? ちょ、ちょっと待った! お願いだから、こっちの言う事も聞いてくれ! お前はのび太……」
「危ない!」
と出木杉が飛び出し、どうにか直撃は免れたが、出木杉は足に酷い火傷を負ってしまった。
「出木杉君!」
「……いつ……大丈夫だよ。それより、この世界に入られるのを、阻止しなきゃ!」
「で、でもどうやってあいつを止めれば良いんだ? 方法が分かってない」
と、半ばドラえもんはパニックになった。こうなれば親友テレカを使いたい所だが、さっきやってみたが、輝きもしなかったのだ。
つまり、この状況では、親友テレカは発動しないのだ。
そんなこんなでポケットをまさぐるが、これと言った道具が出て来ないのだ。
「どうしよどうしよ。普段なら、親友テレカを使うんだけど、どうしてここじゃ使えないんだ! どうしよどうしよ」
と、半ばドラえもんはパニック状態だった。
その時、ベルが鳴った。
「これは!」
なんとそれは、奇跡のベルと言われ、奇跡が起きる時、そのベルが鳴るという事で、こういうのが好きなドラミが買った物だった。
「まさかどこかで奇跡が……え~っと光の強い方に向けて……」
と一生懸命に光の強い場所に向けると、穴から這い出して、その場所に向かう。
すろと、そこには小さな男の子がおり、奇跡の時計が光りを発した。
そして、それに応えるかのように、親友テレカが光った。
「こういう事か! よ~し! 集まれドラえもんズー!!」
と、ドラえもんのテレカに反応し、全てのドラエモンズが揃うと、皆はすぐに何をすれば良いかわかり、攻撃をしようとした時、出木杉が、
「待って。その力をこの子に入れてあげて。もしかしたら、それで倒せるかもしれないんだ」
「どういう事です?」
と、仲間の1人王ドラが聞くと、その白い子は、外側にはねた白い髪に、青い目をしていた。
「この子は?」
「あいつの体から出た子供なんだけど、もしかしたらこの子は、のび太君の善の部分かもしれないんだ」
「え~! じゃ、じゃあ今のあれは? 恐らくもう邪悪な心しか残ってないんだ。急いでこの子にパワーをください。何か違う事が起きるかもしれません。さっきのどらえもんの道具でも反応するかもしれない。早く!
「分かりました。受け取れよ! 親友テレカ―!」
「我等ドラエモンズ。奇跡の子に、奇跡の力を!」
と、皆の友情パワーを受け取った子は、背中に白い翼を付け、その手には白い杖には青い弾が入っており、更に服も変わり、魔法使い風になった。
「これが、僕の力? そう。そして、それには、僕達の友情パワーが詰まってる。それで、あいつをやっつけるんだ」
「うん! ありががとう」
と、その子は、エインガーヘイトレイドの元へ飛んで行く。
「ん? フン! さっき捨てた不要なゴミか! 汚らわしい。すっこんでいろ!」
と、彼に暗黒のパワーをぶつけるが 、友情の詰まった杖でそれを押さえ、更に進む。
彼はそれが気に入らなかった。
計画では、ここで邪魔者を一掃し、この世界の者達を支配し、幻想世界を手に入れ、現実の世界もこちらの世界も皆つなげておかしくしようとしていたのだ。
- (第13章 発動した友情パワーとそれぞれの修行) ( No.15 )
- 日時: 2022/05/08 15:17
- 名前: 破壊神 (ID: RtQ9ht2V)
だが彼は気付いていなかった。
この騒ぎに、日本の首相が動き出し、アメリカに攻撃を頼んだのだ。
当然それは、すぐさま開いた穴に向かってミサイルを堕とす。
だが、今は最強の暗黒パワーを持つ彼には痛くもかゆくもなかった。
「フン! そんな物か! 所詮人間が、暗黒のパワーを得た俺に、勝ち目などない!!」
と、皆をぶっ飛ばすが、あの子はまだ負けていなかった。
「やめてよ。もう皆疲れているんだ。お願いだよ。もうココまでにしてあげて。こんなにまでして、まだ何がたりないの?」
「フン! 貴様には永遠には永遠に教えない。どうせ教えても、お前は理解しようとしないだろう。そんな無駄な事に割いている時間はない。俺はこの世界を支配する。さあ、クイーンよ。そちらの世界はお前にやろう。僕はこれからここの世界を操る。
「幻想だの現実だのと言う奴は、容赦なく殺す!」
そして、いでよ。我が作りし、戦士達よ
と、エインガーヘイトレイドが呼ぶと、セスト・エリストが現れた。
彼の持つ武器は特注品で、魔界の鉱物から作られた、特別な物だった。
「君には、この水晶に移っている、剣の腕が全くなってない奴の始末を頼みたい」
「承知しました」
と言って、彼は姿を消した。
一方、音光は必死に強くなろうと素振りをしていた。
それも、かなり本格的にやっている。
とそこへ、レミアがやって来た。
「剣術なら、私もできるわ。ご一緒して良いかしら」
「スマナイ! じゃあ、行くぞ!」
「はい!」
「ハアアアア!!!」
と、艦所は上から行くが、それを見切り、レミアは受け流し、それに付いて行くのが精一杯だった。
まるで、自分の力を試すかの様だ。
だが、そんな事はどうでも良い。
これからは、即戦力になる者が選ばれる。自分は即戦力になりたかった。
レミアはそれを見抜き、急いで切りかかって来る彼女の攻撃を交わしていき、ついに剣をはじかれてしまった。
「キャ!」
「勝負ありだな」
「え?」
と、2人が見ると、そこには、セスト・エリストがいた。
「フフフフフエインガーヘイトレイド様の使いで来たが、どうやら、そっちは新米か。俺としては、強い方をやりたかったが、異世界へ飛ばされた者を殺せというのが命令だ。
その前に……」
と、いきなりレミアを拘束でい動けなくした。
「レミア!」
「おっと。どこへ行く気かな? キミの相手はこの僕がしてあげよう。まだ新米なんだろう? 僕と遊んでほしいな~別の世界から来た奴には、チートが付き物と聞く。そのチートという奴を見せてもらいたいな~」
「やるっっきゃないか。この剣にはルーンの文字がある。それをうまく作動する事が出来れば……」
「ほ~ルーンに頼るとは、まだまだ半人前。なのに即戦力になりたいと願うとは、なまいきだな。さて、どう料理してほしい?」
「お断わりよ! は~!!!」
と、音光が突っ込んでいくと、相手はひらりヒラリとかわす。
この様子を見ていたレミアは、なんとか、音光に伝えないと……」
と、音光は必死に戦うが、今のままではダメだと、レミアは、音光にその事を伝えた。
「どういう事ですか?」
「力任せに行っちゃダメなんだ。まずは相手の動きをよく見ろ! そして、相手の弱点を見抜くんだ」
「相手の、弱点?」
「そうだ。心を静かにしてごらん。異世界から来たアナタになら、出来るはずです」
と言われ、彼は剣を構えて、彼の気を追うと、次にどっちに来るかが見抜ける様になってきていた。
後は剣での攻撃だ。
相手はかなりの剣の使い手だ。
だが、音光は、ここにきて初めて剣を持った。
だからハッキリ言って、初心者とも言え、一応魔物は倒して来たが、殆ど雑魚ばかりだったから、これまでの様にはいかなかった」
「フフフフ。もう終わりか。それではトドメとさしてもらおうか!」
と、彼が突っ込んで来た時、音光にはハッキリと見えていた。敵の動きが。
そして、それにルーンの文字が反応し、剣を思いっきり振り、凄まじい検圧で、彼は重傷を負った。
「グオ……己~~~~~~~~~~」
と、彼は懲りずに突っ込んでくるが、ルーンの力とレミアの助言が有った為か、全く怖くなく、ついに彼を切った。
「うわ~~~~~~~~」
と、彼は闇の中に消され、彼の剣も消えた。
「フウ!」
と音光が安堵すると、レミアも解放されてヤレヤレという感じになっていた。
「や、やっとの? 私……」
「よく頑張ったわ。これで即戦力になれる。でも、それにはまだまだ修行が必要だわ。力を出しあって、魔王を倒しましょう」
「……はい!」
と、2人は軽く握手していると、それを、モニターで、エインガーヘイトレイドが様子を見ていた。
「フフフフフやはり、使わないと思っていた剣士が使えたな」
「消さなくて済みましたね」
「そうだな。それよりお前は、地上を任せたい。幻想世界は俺がやろう」
「はい。分かっております。では」
と、彼女は消え、1っか所だけ黒い雲が立ち上り、その下に城が有った。
彼女。ダークネスクイーンの為に、エインガーヘイトレイドが用意した物だった。
「ウフフ。お任せあれ。この場らしき景色を、人間共には渡しません」
「期待しているぞ」
「はい」
と言って、彼は消えた。
一方、剣の使い手がヤラレタ事を知ったが、彼にとっては想定内だった。
あのままやられてしまっては、元も子もないからだ
「さて、次は……フラデリア・ラシーカ。お前が行け。狙うのはこの女だ。少々いたぶっても叶わぬ。彼女はどんどん強くなりつつある。いずれ、我が舞台にも、危機的状況に落とす危険な存在。それを消し去るのだ」
「了解しました」
と言って彼は消えた。
一方の美穂は鍛えてくれる相手がいない為か、紹介してもらった武術の神と言われた山で必死に修行していた。
カリキュラムはいっぱいあるのに、彼女はめげずに頑張った。本当はツインテール切ろうとしたが、髪の毛を隠す方法を見つけて、頑張っていたが、後1日で修行が終わりと言う条件で受けている。
彼女は必死で頑張り、いつも1人だけだったが、皆にはない特別な力をもらったと思い、必死に練習を繰り返していた。
そして、朝日が見えて来たと同時に修行が終了して、皆の元へ戻って来た。
しかもそこには、ラマースの花った聖獣が、手紙を持って待っており、現在地を印、今どんな状況かを知らせてくれた。
「こりゃちょっと、急がないとヤバいかもね。と、彼女が聖獣にまたがると、師匠が、ある者を投げてよこし、それは首飾りで、必要な時となったら、パワーを発動する物だった。
そして、その聖獣は、皆の元へ急いだ。
するとそこだけ、邪悪な塊を感じた。
「ここだけ色が違う。一体何が起きた?」
と、彼女が下を見ると、かなり危ない事になっていた。
「大変。皆を助けなきゃ」
「ギャー!」
と、聖獣は、地面スレスレまで降下し、美穂を下ろすと、パワーが上がっていた。
すると、陰から誰かが現れた
フラデリア・ラシーカだ。魔王軍の中でも相当強い武術の達人だと言われている男だ。
はたして、美穂はこんな達人に勝てるのだろうか!?
そして、まず最初に攻めて来たのは、フラテリアの方だった。
だが、これが作戦で、すれすれに除け、反撃してくる。
「私、色々習ったわ。大事な事とか色々ね。それに、この世界と現実の世界は、混ざってはいけない。下手をすると、2つのバランスが壊れてしまうわ。その為に、私は一生懸命練習した。アンタ等の様な魔王軍に絶対に負けない様な強さを手に入れたから。
と、彼女は心に念じた。
「今こそ出でよ。我が望みし防具よ!」
と思った時、ペンダントが光り、防具姿になり、より早く動ける様になっていた。
だが、それは敵も同じだった。
向こうも凄まじいスピードで迫り、凄まじい戦いになり、もうどっちかが倒れるまでの戦いになり、これでは、どうしようもなかったが、理沙は違った。
「信じる心。それが途切れぬ限り、彼女は大いなる力を得る。
と、魔導書を開くと、それを見ている者がいた
「フフフフフ。よく気付いたな」
と、出て来たのはしずかを洗脳したあいつだった。
「リフェレス。あなたは彼女だけでは、気が済まないの?」
「フフフフフ同じ魔導書を持つ者同士だ。魔法力は互角といえよう。さあ、始めるか……の!?」
と、突然彼の頭に豊の足がヒットした。
「ク、ク~~~~~~~~誰だ!?」
「彼女の代わりは、俺がする。理沙は後ろで見ててくれ」
「え? でも、あなた魔法は……」
と、理沙が言いかけた時、杖を見せた。
しかも形が少し変わっていた。
「これは……」
「国王から貰った物だ。それで俺はこの力を得た。なら、それに応えてやろうじゃねえの」
「……わかった」
と、彼女が後ろに引くと、とうとう闘いが始まった。
はたして、未来はどうなるのだろうか!?