二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

〜 徒然Diary 〜
日時: 2025/10/27 09:51
名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: dSN9v.nR)

閲覧ありがとうございますm(_ _)m

この小説は、映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」に出てくる“謎の少年”目線の二次創作小説です。
作中のキャラクター、設定なども掲載するつもりですので、作品を未鑑賞などでネタバレが嫌な方はご注意ください。

語彙に乏しいところもありますが、暖かい目で見守っていただけたら幸いです。

※この小説はファンアートです。公式とは一切関係ありませんのでご了承ください。


◇この前作品として、ゲゲゲの鬼太郎の「ねずみ男」が主人公の「路地裏Diary」という小説も書いておりました。
時系列としては本作⇒前作 となりますが、そちらも合わせてご覧いただけたら幸いですm(_ _)m


プロローグ >>1
第1話 >>2
第2話 >>3
第3話 >>4
第4話 >>5
第5話 >>6
第6話 >>7
第7話 >>8
第8話 >>9
第9話 >>10
第10話 >>11
第11話 >>12
第12話 >>13
第13話 >>14
第14話 >>15
第15話 >>16
第16話 >>17
第17話 >>18
第18話 >>19
第19話 >>20
第20話 >>21
第21話 >>22
第22話 >>23

Re: 〜 徒然Diary 〜 ( No.4 )
日時: 2025/03/05 12:45
名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: 3EnE6O2j)

第3話

そのまま10分ほど歩き続けただろうか。

遠くに出口らしき光を見つけ、僕はつい、そちらの方へ小走りで向かっていた。
一刻も早く、この暗闇から抜け出したかった。

トンネルを抜けると、眩しさのあまり、太陽の光が目に刺さるような思いがした。
暗いところから急に明るいところへ出たものだから、眩しくて目が思うように開かない。

しばらく目を閉じて、片方だけ開けてみる。
すると、そこには目を疑うような光景が広がっていた。

一面の田んぼ。一面の緑。
所々に建っている家屋も、昔ながらの家、という趣を残している。

何より驚いたのは、トンネルに入る前は冬のような寒さだったのに、今こうして出てみると、まるで初夏のような暖かさだった、ということだ。

Re: 〜 徒然Diary 〜 ( No.5 )
日時: 2025/03/18 09:43
名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: as61U3WB)

第4話

「何だここ……」

率直な感想が口をついて出てくる。
まるで、異世界へと迷い込んだようだ。

その時、何かを告げるように腹の虫が騒ぎ始めた。
……仕方ない。これだけ家があるんだから、一軒一軒訪ねていけば、少しくらいは食べ物をくれる家があるだろう。
そう思い、ゆっくりと歩いていった。

この村に入った時から感じていた、辺り一面の田んぼから漂う、青臭い匂い。
それは、どこか懐かしく、ふるさとを思い起こさせる匂いだった。

僕は、その匂いをもう一度胸いっぱいに吸い込んで、再び歩き始めた。

Re: 〜 徒然Diary 〜 ( No.6 )
日時: 2025/03/27 12:45
名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: RuL2wqqJ)

第5話

しばらく道沿いに歩き続けると、大きな屋敷が見えてきた。
庭には木がたくさん植えてあり、手入れも行き届いているようだ。
この家が築何年かは分からないが、子供の僕から見ても、その凛とした佇まいには息を飲むほどの美しささえ憶える。

僕は、その屋敷の門口にそっと踏み出す。
すると、「何か御用ですかな?」と声を掛けられた。
この村に入ってきてからの初めての人の気配だ。僕は怖々振り向く。

そこには、茶髪の長い髪を後ろで1つ結びにし、目は糸のように細い、どこか狐のような不思議な雰囲気の男が立っていた。

Re: 〜 徒然Diary 〜 ( No.7 )
日時: 2025/04/04 09:40
名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: rLG6AwA2)

第6話

その雰囲気に圧倒されつつも、僕は声を振り絞って「いえ、何も…」と答えた。

すると、その男の眉がピクリ、と一瞬動いたような気がした。
…まずい、人間の世界では、人様の土地に無断で踏み入ることを“不法侵入罪”なんて呼ぶんだっけ…

僕がそんなことを頭の中でぐるぐる考えていると、そのキツネ目男はずい、と1歩こちらへ詰め寄ってきた。
そこはかとなく漂う威圧感に身じろぎしていると、ガラリと音を立てて屋敷の入口へと通じる扉が開いた。

その音に反応して、キツネ目男も僕も思わずそちらを見てしまう。

Re: 〜 徒然Diary 〜 ( No.8 )
日時: 2025/04/04 09:48
名前: ねずみかちょー。 ◆qvdBsJ.aJU (ID: rLG6AwA2)

第7話

入口から出てきたのは、見た目的には40代くらいだろうか。髪は若干白髪混じりで、世間を悟ったような表情はしているが、どこか余裕を感じさせる恰幅のいい中年の男だった。

「何を騒いでいるんだね、長田おさだくん」

その中年男が言葉を投げかける。
遠くからでも分かる酒とタバコの臭いに思わず顔をしかめそうになるが、その前に長田、と呼ばれたキツネ目男が口を開く。

「これはこれは克典かつのり社長。屋敷への訪問者がいるようですよ」


Page:1 2 3 4 5



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。