社会問題小説・評論板
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 大好きだったお兄ちゃん。。。
- 日時: 2010/10/29 23:01
- 名前: 麗華ちゃん♪ (ID: zdDXpDJz)
私の“大好きだったお兄ちゃん。。。”
○人物紹介●
■佐田莉那 さだりな 中学2年生
侑と慧の妹。
■佐田侑 さだゆう 高校2年生
慧の弟。莉那の兄。
■佐田慧 さだけい 大学2年生
侑と莉那の兄。
■佐田奈津 さだなつ 40歳
佐田家の母。
■佐田恵 さださとし 40歳
佐田家の父。
■波江奈央 なみえなお 中学2年生
莉那の親友。
■矢吹翔 やぶきしょう 高校2年生
侑の親友。
■友枝大樹 ともえだだいき 大学2年生
慧の親友。
■菜々瀬瑠璃 ななせるり 高校1年生
佐田家の近くに住んでいる優しい女の子。一番に莉那を守ろうとする。
次から——
本題です^^
- Re: 大好きだったお兄ちゃん。。。 ( No.30 )
- 日時: 2011/02/11 10:00
- 名前: 奈留樹 ◆hjAE94JkIU (ID: zdDXpDJz)
なーこさん!
ありがとうございますー><!
頑張りまーす↑
アルさん、またまたありがとうございます☆!
鈴さんのお姉さんですか…
佳奈美さんは、侑を助けるんですね?
前に投稿してくれた愛海さん、こんな感じで良いんですかね?
- Re: 大好きだったお兄ちゃん。。。 ( No.31 )
- 日時: 2011/03/07 20:27
- 名前: 奈留樹 ◆hjAE94JkIU (ID: zdDXpDJz)
△第19話▲
「莉那…!?大丈夫だったか!?」
慧にいが私の部屋に飛び込んできた。
「大丈夫だよ、慧。コイツ、いびきかいて寝てたぜ?」
「うそ!」
「うそッ」
「ひどいよ鈴さーん!」
「…莉那、また侑にやられたのか?」
「…」
私はこくりとうなずいた。
「また侑か。。。」
「何で侑はそこまで莉那を嫌うんだ?慧には…なんにもされてないんだろ?」
「俺はなんにも…」
「侑にい、、、私何かしたのかな…」
「そんなことない。今から一緒に戦おう。侑になんか負けないさ。いくら兄弟だからって、あまりにも事が大きすぎる。」
そんな会話を、部屋で侑にいが聞いていたなんて知らずに…
- Re: 大好きだったお兄ちゃん。。。 ( No.32 )
- 日時: 2011/03/07 20:27
- 名前: 奈留樹 ◆hjAE94JkIU (ID: zdDXpDJz)
△第20話▲
うきうきで帰ってきた次の日の下校。
今日は国語のプリントで私だけ最高得点が取れた。
それに、体育のハンドボールのテストで、5点満点とれた。
凄く嬉しくて、今から瑠璃さんの家に行こうと思っていた。
「ただいまー」
「おーかえりッ」
見知らぬ声が、どこからか聞こえた。
女の人の靴があった。
「どちら様ですか?」
「決して怪しいものではないんですよ。あなたを…苦しめに来ただけだから。」
えッ!?
早くこの家から出ないと!
・・・と、玄関のドアに手をかけたとき…
「どこ行くの?お楽しみはこれからじゃん。ゴキブリちゃん?」
侑にい…
- Re: 大好きだったお兄ちゃん。。。 ( No.33 )
- 日時: 2011/03/07 20:45
- 名前: 奈留樹 ◆hjAE94JkIU (ID: zdDXpDJz)
△第21話▲
ガンッ!
「痛いよ侑にい!」
「だってゴキブリってこういう風に扱うんだよね?佳奈美」
佳奈美…?
「せいかーい!そんでー…」
パン!
佳奈美とか言う女の人が私めがけて新聞紙の丸めたものを思いっきり当ててきた。
「いた…!」
「痛いの?でもね、私と侑の痛みはこんなんじゃ収まりきらないのよ。だからあんたに私たちの痛みの2倍…いや10倍味わってもらうわ!侑なんて、毎日傷ついてるんだから!」
「慧にいたちとボクの悪口言って…!傷ついたんだ!」
パン!パン!パン!パン!パン!パン!
苦しい…!
「侑ー、そういえばさあ、ゴキブリってこうしたら死ぬよね?」
「…殺しちゃおうか!」
嫌だ…!嫌だ、嫌だ…!
- Re: 大好きだったお兄ちゃん。。。 ( No.34 )
- 日時: 2011/03/07 21:08
- 名前: 奈留樹 ◆hjAE94JkIU (ID: zdDXpDJz)
△第22話▲
私はすぐに自分の部屋に逃げた。
でも—…間違いだった。
私は部屋に駆け込み、ドアを開かないように踏ん張った。
でもそんなの侑には通用しなかった。
「もう逃げられないね。ゴキブリちゃん。」
「お願い…!お願い、止めて…!」
「なに言ってるの?だってチクッたのはゴキブリでしょ?」
「ぁ…」
侑にいの手には、数々のペンが握られていた。
「目にでも刺さって失明でもしたら?」
「いやーッ!誰かー!」
「・・・ゴキブリ、うるさいね。それに動くから殺しにくい。」
私は必死に抵抗した。でも女の人には私の力ではかなうことはなかった。
「ん…!」
私の口にはガムテープが張られた。手足も縛られて、自由に動けなくなった。
「もうこの部屋荒そうよ。ゴキブリに部屋なんて要らないでしょ?適当に投げちゃおう!」
侑にいの掛け声とともに私にイロイロなものが投げられた。
ハンガー、シャーペン、教科書、携帯、本、ぬいぐるみ、写真立て、ガムテープ、CD、計算機…
もう痛すぎる。
凄い早いスピードで投げてくるから…
「死ーねッ!」
イスが…!
私は急いで頭を隠した。
ガンッ!

