社会問題小説・評論板

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 BANG!! オリキャラ募集終了。  
日時: 2011/10/04 14:29
名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)

『君はまだ、朝を知らないんだね。』

『私はまだ、黒い夜しか知らない。』


ぼんそわ、ヴィオラです。

これで社会問題系では三回目の小説となります、色々な意味でgdgdかもしれませんが宜しくお願いします


・・・BANG!!(意味;ぽぽぽぽーん。)


*お 客 様*


*さんくす!*



★登場人物

「・・・秋又・・・です・・・。」
・秋又 久留里(あきまた くるり) ♀
いじめられっ子、見た目も性格も持っている知識も地味。
意外と手が器用なところがある、影の濃くないキャラなのでカオスな性格と手を組んで小説から消えてしまわないか心配。友達が全然いないせいか学校で集団行動することなどは実はあんまり好きではない、空気は一応読める。

「あたしさ、ちゃんと味方になってあげるから。」
・轟 白亜(とどろき はくあ) ♀
変わり者の主人公、見た目はちょっとだけ美形だけど右手首と左腕と両足のところに包帯が巻かれている。持っている知識は新しいものも多いが流行りに流れる人間ではない、都合が良すぎるところもあってかイライラされることもあるが憎まれることは結構稀だったりもする。
実はいじめられっ子を守れなかった過去がある、そのためか秋又を放っておけなかった。

「あらー、どいてよ。邪魔邪魔邪魔〜♪」
・伊賀 絵瑠(いが える) ♀
わがままなお嬢様、見た目はあんまり美形じゃないむしろ(ry・・・
お金持ちの家に育っているためかありえないことを言うこともある。
何でこんなのにベタベタ人がくっつくのかはよく分からないが結局権力でなんでもやろうとする、気が強くて弱みを滅多に見せない。
だからか久留里と白亜のコンビが苦手、一人でいることを人一倍嫌がる


Re:  BANG!! ( No.1 )
日時: 2011/09/21 14:47
名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)



1.その暗闇は、


「ねぇねぇ、秋又ー。此処邪魔だから、退いて。」

「・・・」

「うわー、何も言わないよ。コイツ、頭どうにかなったんじゃないの?」

「あははは、というかずっと前からだよねー?」

たくさんの人に囲まれて私はドンッという音と共に頭を打ち付けられました、私の目の前に居る絵瑠さんは私の顔を踏みつけるとグリグリと音がなってしまいそうなくらいに顔を歪ませました

本当はこんなことされたくないのに踏みつけられること以外何も出来ないことに正直自分の弱いところが悔しく感じられた。

—あぁ・・・私は・・・私は何でこんなことをされなくちゃいけないんだろうか・・・なんで・・・なんで・・・—

意識が薄れていくと同時に全てが弾き返されたような感覚が出来て私は顔に何も乗っていないことを確認しながら起き上がると、あの人がいた

そう・・・確か・・・誰だっけ・・・?


「白・・・亜・・・さ「もう!イライラすんのよ!邪魔だからどいて!」

「あたしはその意見に反対するけど。貴方はどう?本当はどうなの?こんなことしてたら学校の人口減っちゃうよー?」

「・・・それが何なのよ。別に、私の勝手でしょ?」

がしっと二人の女子生徒の腕を掴まれた白亜さんはすぐに細い腕でバンッと振り下ろすと床が大きく揺れたように感じた・・・

—ドドドドンッ!

それと同時に私の意識も・・・

暗く深い闇の淵へと落ちていった・・・


「・・・こんな感じになるけど、貴方もそうなりたいの?

って、もういないんかい・・・あ、久留里ちゃん!大丈夫?」


—保健室。


「・・・あ、起きた?大丈夫?頭とかグラグラしない?」

「白亜さん・・・はい、平気です。有難う御座います」


クラスメートのほとんどは私のいじめに参加しているというのに白亜さんだけは味方になってくれました、それには凄い過去があるからとか何とか言うけれどもはっきりとは言ってくれない

水滴が落ちるような音が聞こえたけれどもあんまり気にしなかった・・・

そして顔にはやっぱり大きな絆創膏が貼られていた。

けれども実は白亜さんのほうが怪我が多いようにも見える・・・

包帯でぐるぐると巻かれた細い腕やどくどくと時が其処だけ流れていないかのような手首は特徴的で弱弱しいイメージがあるのだが力だけはあるので二人の女子生徒をいっぺんに張り倒すことだって出来るらしい

やっぱり変わり者だっていうイメージは見た目から来ていたからかあんまり人は近づかなかったけれど一応友達とつるんでいたのはよく見ていた


「ん、どうしたの?ちょっと・・・恐かったかな?」

「う・・・そんなことはないです、それよりじ、授業は・・・。」

「あぁ、もう放課後だからね。部活もタイミングよくなかったから」

私が驚いた顔をしたからかクスクスと白亜さんは笑いました、今日も私を守ってくれる白亜さん・・・

でも、何かやっぱり隠しているような気がしました。


「白亜さん、私、そろそろ帰ります。」

「そう?じゃあ、先生ももうすぐ来るかもしれないからあたしも帰るよ。

あ、そうだ。忘れ物してたんだ、じゃあね!」

「あ・・・はい、さよなら。」


                              続く

Re:  BANG!! ( No.2 )
日時: 2011/09/22 18:55
名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)



2.私を包み込む、


「じゃあね、また明日!」

「はい、さよなら。」


本当は忘れ物なんかしていなかった

本当は・・・

あたしは小学校の頃にいじめられた子を守ることが出来なかった・・・

というよりかは放っておいたのだ、『いじめ』がどんなに残酷で恐ろしいものかを知らずに過ごしていたあたしにはよく分からなかったから何も出来なかったのだ。

そして、あたしが助けようと思ったときには遅かった

あたしの目の前で起こった惨劇が頭に何度も焼き付いてしまった

だからこそ、彼女があの惨劇のようなことをさせないようにあたしは守ることしかできなかった


—教室


「絵瑠さん、一人・・・ですか?」

「そんなことないわ・・・

ママンの車が迎えに来るから。待ってるだけ」

「あぁ、そう

・・・いいかげんにしてくれないかな、いじめ。」

その言葉にキッと睨みつけられたがすぐに冷静そうな顔をしてまたあたしのほうを向いて言った


「もし、これからいじめに参加しないと白亜さんのお父さんの会社、

倒産させちゃうからねー♪」

「・・・は?」


—計画通り。

そう思って思わず顔をゆがめてしまいそうになったがすぐに表情を固めてみたがやっぱり口だけ笑って変な顔になってしまった、お金持ちはすぐにお金で解決する

お金・・・金・・・銀行・・・銀行に勤めている父親

そして絵瑠さんの会社はデッカイし父親の勤めている銀行にお金を預けている。


「・・・どうかしたの?」

「いや、思い出し笑い。あの張り倒した二人のツラが凄かったよーw

あ、そうだった。いいよ、好きにすれば?」

「あー、アンタ倒産ってのも知らないのねー。

きゃははははははははははは!!」

そのまま車の音がしたのがよく聞こえたからかすぐに廊下へと絵瑠さんは走り去っていった・・・

このまま倒産しろとか言ってもばかにされるだけなのにと思うと笑いが止まらなかった、
そして予想通りのできごとが車の中で起こっていた。


—車の中

「ねぇ、ママン。●●銀行の子がいじめてくるの、ねーぇ、●●銀行潰してほしいの!」

「・・・何言ってるの、絵瑠ちゃん。

●●銀行は私たちの会社のお金をほとんど預けているのよ。出来るわけがないじゃない、それともちょっとだけ頭が悪くなったの?」

絵瑠はそのまま黙っていた。


—なんで・・・なんで、アイツを消すことが出来ないの?

—なんで強さを示すことが出来ないの?

悔しくなったからか少し震えた、●●銀行を潰すということはもう言わないほうがいいだろうと思いながらすでに次の作戦を考えていたようだ。


「あぁ、そっか。


おんなじ思いをさせてあげればいいんだ。
秋又と同じ思いを・・・。」


                              続く

Re:  BANG!! ( No.3 )
日時: 2011/09/22 20:34
名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)



3.けれども、


「ただいまー・・・

って、いないんだったよ。今日は・・・。」


今日は親がいなかった

というかずっと前に親は勝手に家出してしまったが学費とかはちゃんと払ってくれているし一応一軒家なので家賃のことを考えたりすることはほとんどないが最近はテレビが使えなくなったのでラジオを使っている、ジージーと雑音を鳴らしながらも今はあたしの好きな音楽アイドルがゲストの音楽番組がはじまったばかりだった。

父親は銀行員ということもあって一応ある程度節電や節約をしながらやらなくてはならないが電気代とかをたまに送ってくれた、とにかく家族はバラバラになっているけれどもあたしは一人でもどうにかなるんじゃないのかと最近思えるようになった

そして今日はクリスマスに買ってもらったノートパソコンを持ってくるととあるサイトを検索し始めた


『け→じばん!』

楽しそうな感じのわいわいとした掲示板のトップページから『本館』というのをクリックするとすぐに出てきた、此処は最近見つけた掲示板で絵瑠さんがいたことも実は気がついていた(実は絵瑠さんの携帯を偶然のぞいていたのですw)のですぐに絵瑠さんがいるであろうスレッドを見つけることが出来た。


『酷い女をとっちめたい件 スレ主;残光の姫』

残光の姫 というのは絵瑠のことで多分酷い女と言うのは秋又さんかあたしだということが予想できたのでどうにかクラスメートになりすましてみようと思った、とりあえずあたしはこの掲示板に書き込みをすることは殆どなかったので新しいネームを考えて此処にコメントすることにした


        (略。)

残光の姫君;だからさ、私のこと知っているクラスメートさんたち。
一緒にあの酷い女を学校から追い出さない?
そしたら猫又は私たちでまたいじめることが出来るよ。

緋夜の歌姫;そうだね、私は賛成するよ^^

宵闇の王妃;あ、待って。
残光さん、緋屋さん。昨日の休み時間にあの酷い女、二人も女を投げ飛ばしてたの見たんだけど。次の時間には病院に行ってたもん、きっと大怪我だったんだよ。

このままじゃ、残光さんも怪我しないか心配。

残光の姫君;そうだね、それがあった。
筋肉の化け物じゃないかと思ったもん

・・・

あ、すでに書きたかったこと書いている人間がいることに気がついた

そして一番下の最新コメントは大変なことになっていた


宵闇の王妃;私、抜けるよ。
いじめってやってると何か辛いもん、嫌だよ。

残光の姫君;ふざけないでよ!
いいよ・・・あんたの会社、潰してやる。

名無し王子;そんなこといって、知らない癖に。
お金持ちでも此処は管理人さんしか情報は分からないんだからワカラナイに決まってんじゃん。

あんまり調子づいてると、おかしなことになるよ?

此処であたしがコメントをしたけれどもちょっと疲れたのでパソコンをすぐにシャットダウンさせて今日は寝ることにした、明日の絵瑠さんの顔を少しだけ思い浮かべたけれどもあたしはそんなに不安ではなかった


                              続く

Re:  BANG!! ( No.4 )
日時: 2011/09/23 15:03
名前: ヴィオラ (ID: 6PSxBKjg)



4.その手を伸ばせば、


「ふざけないでくれる?」

「・・・っ、いいかげんにしてよ!

こっちだって・・・こっちだって、辛いのに・・・。

秋又さんをいじめたくない、傷つけたくないよ!壊したくない・・・」

「私はお金持ちなのよ?伊賀グループの人間なのよ?それに、今日でお父さんの建築会社、潰れたらしいから。」


教室に入るとビンタの音が聞こえたので一瞬秋又さんがまたやられているのかと思ったらいじめっ子のメンバーの一人だった、絵瑠さんの衝撃的な一言で座り込んだ少女は流れていく涙を抑えようと必死だった

あれは酷いよなと思いながらもあたしは机にかばんを置いた瞬間にこっちを向かれた。

涙で顔が少しだけぐちゃぐちゃになっていると思いながらあたしはみんなにこっちを向かれてしまった、今日は秋又さんはどうやらあの時のことが心配のようで病院に行くらしい

あぁまずいと思いながら私は言った


「いや、嘘だね。

絵瑠さんは確かに大きいグループの社長だよ、けれどもお金のためなら・・・消費者のためならば親はそんなことで子会社をつぶすわけにはいけないと思っている。きっと。

もし潰しているんなら、こっちで蹴りつけても良いんだよ?
どうにかデマ流して銀行から契約解除してやってもいいんだからさ

電話してみなよ?嘘だから。」

あたしはカバンから携帯電話を投げると少女はその携帯電話で少女の父親の会社へと電話をかけた、一瞬沈黙が流れたが心配そうな涙目の顔は少し晴れやかでほっとしたような顔になった

けれども電話を切れば鬼のような顔になったのであたしも小さく悲鳴をあげてしまった。

絵瑠さんも気まずそうな顔をしたけれどもすぐにいつもの堂々としたような顔に戻して少女へと視線を移した、私はすぐに携帯電話を返してもらって電源をオフにした


「ふざけないでくれる・・・?

本当は権力を自慢しているだけなんじゃないの?
だから秋又さんとか白亜さんを叩き潰そうとしているんじゃないの?
いいかげんに・・・

いいかげんにしてよっ!」

少女が教卓をバンッと叩いてから教室の半分だけざわめきに包まれていた、絵瑠さんの目が少しだけ泳ぎ始めたようにも見えた

いや・・・完全に泳いでいるようだ
ちょっとだけだけれども弱みを見せた絵瑠さんの表情にクスクス笑ってしまいそうになった


「絵瑠さんって金持ちっていうのも嘘かな?」

             「よくも・・・騙しやがったな。」

「何だ、ただの独裁か。」

             「ただのっていうか・・・酷くない?」

「秋又さんに後で謝ろう!」

             「秋又、かわいそうだよ。」

「あんなのただの権力女だよ」


「・・・待って、待ってよ・・・。」

力のなさそうな小さな声の絵瑠さんのことを見向きもしない新しい秋又さんの味方たち・・・

そのうちの一人を絵瑠さんの味方が突き飛ばした


「友達じゃなかったの?

裏切り者!裏切り者!いなくなっちゃえ!」

「それなら、君も味方になる?」

「いいや、秋又さんのどこがいいの?ただの地味な女の子じゃない!」

そのままカバンを持って逃げるように走り去っていった

私の言葉にも頑固に断って逃げた少女はあのビンタをされた少女の友達だったようだ、すぐにその突き飛ばされた少女は保健室へと連れて行かれた


「全く・・・こんな争いするなら、掲示板を見るんじゃなかったよ。」

小声で言って私もすぐに席へ戻って本を読み始めたのだった


                              続く

Re:  BANG!! ( No.5 )
日時: 2011/09/24 09:02
名前: 綾咲 芽留 (ID: iGvI5nur)

こんにちは!
私の小説では、オリキャラありがとうございます!
私のクラスにも絵瑠ちゃんっぽい子がいますよ〜vv
ていうか、この私でも一気に読めちゃうとは…。
めちゃくちゃ話の書き方上手いですね!
私はクリスマス上手い文が書ける脳をプレゼントしてもらいます←
ではでは、頑張ってくださいねっ!


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