社会問題小説・評論板

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

耐えて耐えて・・・
日時: 2012/02/05 09:32
名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)

いじめってどうしてあるんだろう?

どうして人を平気で傷つけられるんだろう?

どうして人の気持ちになれないんだろう?

どうして気付かれないんだろう?



これは、いじめを耐えていた女の子の、悲しい哀しい物語


藍那
 プロローグ >>01
 憂鬱 >>02
 視線 >>03
 友達 >>04
 他学年フロア >>05
 先輩 >>06
 悪魔 >>07
 震え >>13
 出会い >>14
 教室 >>15
 あだ名 >>16
 お姉さん >>17
 同じクラス >>24
 おはよう >>25
 見たものは・・ >>30
 強張る >>33
 伝言 >>34
 私たち・・・ >>37

??
 人形遊び >>18

??
 意見 >>35

??
 リストカット >>19
 所詮・・・ >>36

有影藍那 プロフィール >>08
館野宮奈々 プロフィール >>09
雛耶要 プロフィール >>10
初季百夜 プロフィール >>11
日野矢燐 プロフィール >>12

Re: 耐えて耐えて・・・ ( No.33 )
日時: 2011/12/21 21:03
名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)

強張る




先生から説明を聞いているときも、あたしの頭の中にはさっきの燐の顔が浮かんでいた

妖美に笑う燐の顔・・・


それが怖くて・・

恐ろしくて・・



何故?


一体何故そんな顔で見ていたの?


あたしには分からないことばかり



でも・・

嫌な予感はする








































「藍那!」


席を立った途端に、野乃未に呼ばれた

今日は授業はなしだから、早く帰れる

やっと買ってもらった携帯で、早く遊びたい



「どうしたの?野乃未」


「一緒にクラスだね、よろしく」



ニコッと笑う野乃未

でも、なぜかそれは不安の色が見え隠れしていた



「・・どうかしたの?」



思い切って聞いてみたあたしに対して、野乃未は身体を強張らせた

Re: 耐えて耐えて・・・ ( No.34 )
日時: 2011/12/21 21:19
名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)

伝言




何故、野乃未の身体が強張ったのかは分からないけれど、聞いてはいけないことを言ってしまったのは分かった

何があったのだろう?

たずねたかったけれど、止めておこう



「じゃあね、野乃未ッ!」


「あ・・・藍那!ちょっと待って・・ッ!」



手を振って、帰ろうとしたら、袖をつかまれた

驚いて振り返ったら、目に涙を浮かべている野乃未が目にはいった



「え、ちょ?どうしたの・・・?」


「私・・・私・・・ッ!」



何かを訴えようとしているのはわかった

けど、その先を聞くことは出来なかった





「藍那ちゃん、燐ちゃんが呼んでるよ」




ニコッと笑って、彼女は野乃未の手を振り払った

確か名前は・・・



「古屋橋さん・・?」


「うん、古屋橋。古屋橋千紗」



そういって、またニコッと笑う

とっても綺麗に笑う人

でも、なんか・・・心の奥底が見えないから怖い感じがする・・・

ふと、野乃未の方を見ると、覚えた顔で震えていた



「あ、華内さん、燐ちゃんが“今日、カラオケに行こう”だって」


「カラオケ・・?」


「うん。うちらもよく行くよ。そこのカラオケ店、安くて曲ぞろえいいんだ!」




へぇ〜・・

そんなトコあったんだ・・

初めて知った



「今度、一緒に行く?燐ちゃん、今日は華内さんと遊びたいみたいだし」


「え、いいの?」


「当たり前だよ!」


「じゃあ・・・今度・ね?」


「うん、約束♪」



そんなことで、約束をしたあたしと古屋橋さん




「じゃあ、行こっ?」


「うん。あ、野乃未は・・・」



あたしはまだ震えている野乃未が気になった

何故震えているのかは分からない

ただ・・・




















ううん、そんなことないよ


だって、二人は<友達>だもん




Re: 耐えて耐えて・・・ ( No.35 )
日時: 2012/01/10 20:37
名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)

意見





「いや・・お願い・・・・ッ!」



涙を流しながら震えている野乃未

その顔・・傑作!!



「ダメだよ、野乃未ー?」

「逃げたらイケナイじゃん??」



周りの女子がクスクス笑う



「あ、いーこと思いついちゃった♪」




一人の女子が手をパンッとたたく







「ねぇ・・・」




























































「ゲームしない??」
















































ゲーム?

内容によるけど・・・






















「面白そうね」


緩んだ口も口元を隠すことなく答える

意見を出した女子はうれしそうに笑った

Re: 耐えて耐えて・・・ ( No.36 )
日時: 2012/01/10 20:42
名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)

所詮・・・




所詮私は「死にたがり」

所詮私は「意気地なし」

所詮私は・・・
































「人殺し」



























こんな私はなぜ生きている?

どうして生きているの?




死にたい・・


でも死ねない



勇気が出せないの


後一歩

たった一歩


だけど、踏み出せないその一歩















ああ、神様・・


本当にいるのなら、私に_______________





その一歩を踏み出す勇気をください

Re: 耐えて耐えて・・・ ( No.37 )
日時: 2012/02/05 09:31
名前: 音異羅 ◆XuYU1tsir. (ID: f4Q8EoDG)

私たち・・・




「藍那・・・私たち・・・友達だよね?」



か細く、今にも泣き出しそうな声で彼女は言った

電話越しだから表情は分からないけど、その声から彼女の心情が読み取れる
























__________________数分前_______________________



やっと買ってもらった携帯

そこには、母、父、そして友達のメアドや携帯番号などが登録されている

あたしが持ったときにはもう入っていたから、たぶん両親が入れたんだろう

早速あたしはみんなに電話をした

メールのやり方も教えてもらって、メールのやり取りもできるようになった


あたしは嬉しくて夜までずっとメールをしていた

そしたら電話がかかってきた



誰だろう?


そう思って出たら、相手は野乃未

こんな時間にどうしたのかとたずねたら・・



「藍那・・・私たち・・・友達だよね?」






そう答えてきた





























突然のことで一瞬何を言ったかわからなかったけど、すぐにわれに返って野乃未に色々とたずねた



「どうしたの?」

「何があったの?」

「今どこ?」



けど、野乃未は一切あたしの質問に答えることなく、もう一度さっきの言葉を言った



「私たち・・友達だよね・・・」





なんで・・・・?


野乃未・・・・・・・?


Page:1 2 3 4 5 6 7 8



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。