社会問題小説・評論板
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- 普通って何
- 日時: 2012/05/18 21:04
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
普通って何?
どうしたら普通にできるの?
これは「普通」にすることが難しい少女の物語です
- Re: 普通って何 ( No.14 )
- 日時: 2012/07/08 20:22
- 名前: 企業秘密 (ID: lDBcW9py)
昼休みが近づくたびに憂鬱な気分になっていた。
弁当どうしよう。
食べる場所がなく、トイレで食べたこともあった。
昼休みになってもおなかがすかない。
教室にいるのもいやだ。
いつも図書室に逃げていて
弁当は放課後に食べていた。
その放課後も弁当が嫌で過呼吸起こしかけたこともあった。
そしてクラスの誰が誰と弁当を食べているか「観察日記」をつけていた。
みんなに嫌がられた。
そして中間テストも終わりに近づいた頃通りざまにふと担任(顧問)の先生に
「あのさあ、弁当、貴女今、放課後食べてるでしょ。スポーツするんだからちゃんとした生活習慣身に付ける意味合いでテスト終わった後は昼休みに食べないと部活させないからね。あと、クラス観察するのやめたほうがいいよ。みんな嫌がってるから」
「・・・はい・・・。」
そうしてどうにか休み時間の教室復帰ができた。
が、しかしそれからだった。
羽瑠の悲劇は。
- Re: 普通って何 ( No.15 )
- 日時: 2012/06/21 23:30
- 名前: 企業秘密 (ID: clpFUwrj)
秋の気配がしてきた10月のある雨の日。
羽瑠は図書室(別校舎の4階。渡り廊下なんてこかの学校には存在しないのでかなり遠い)で本を借りて教室に帰る途中だった。
自分の教室のある校舎に帰ろうとしたら全く知らない2年生から声をかけられた。
「貴女一年生?何組?」
「3組です…」
「だったらうちの妹いるよ。同じクラスに。美咲だけど分かる?」
「・・・矢野さんですか??」
「そうだよ」
その人のほかにも知らない2年生はいたのだ。
これはまだ序の口だった。
- Re: 普通って何 ( No.16 )
- 日時: 2012/07/08 20:43
- 名前: 企業秘密 (ID: lDBcW9py)
そのあともその先輩(2年6組)たちに絡まれた。
中学校のときの部活も先輩が1人しかおらずしかも男子だったのであんまり関わってなかったのでどういう風に接していいか分からなかった。
話しかけられたり猫のまねさせられたり顔を触られたり抱きつかれたり。
もともとスキンシップは羽瑠は苦手なのに。
そのほか、羽瑠は「校舎の玄関掃除」であった。
その鍵が羽瑠が背伸びしても届かない位置にあったので仕方なくよじ登ってあけていた。
たまに、そこを通りかかった気の利くクラスの男子があけてくれたこともあったが基本的には羽瑠が必死によじ登ってあけていた。
それを見ていた2年6組の先輩がわざとまた鍵をしめたりしていた。
そしてついに悲劇が・・・。
- Re: 普通って何 ( No.17 )
- 日時: 2012/07/07 21:16
- 名前: 企業秘密 (ID: lDBcW9py)
あれは秋晴れの11月はじめの昼休みのことだった。
いつものように歯磨きしてから図書室に行こうとしていた。
ちなみにこの学校、教室の前に水道はなく(校舎の構造の関係上)
校舎の外でないと水道がないという・・・。
で歯ブラシに歯磨き粉をつけようとしたその瞬間だった。
羽瑠はいきなり腕をつかまれた。
そして引っ張られた。
羽瑠は走るのが遅い。
どんどんひっぱられ
着いたのは羽瑠のクラス1年3組とは全く関係のない「超オンボロ校舎」
の屋上だった。
二階建てだが風が吹くし校舎ボロいしですごく怖かった。
そしてそこには10名ほどの2年6組の先輩がいたのだった・・・(しかも全く顔も名前も知らない)
- Re: 普通って何 ( No.18 )
- 日時: 2012/07/08 20:38
- 名前: 企業秘密 (ID: lDBcW9py)
体も小さめの羽瑠は2年6組の皆さんが大きく見えた。
まずはその怖がっている様子を写メられた。
※この学校は校内での携帯電話の使用は禁止です。
そのとき羽瑠はライトノベルにはまっていたので図書室で借りたライトノベルを返そうとしていたのでその本を持っていた。
「その本にあつーいキスをして」
といわれた。
「あ、でも、これ、図書室の本ですし・・・。」
「いいからいいから」
10名の先輩に逆らうことはできず仕方なく・・・。
キャーキャー叫ばれた。
羽瑠は女子高生特有のキャーキャー声が苦手である。。